息吹の勇者に憧れて   作:天津気_umbra

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転生して
日記1


 

2091年4月□日

 

これから少し記録を取ってみたいと思う。

 

 

 

さて俺は無事に転生した。親が魔法師で裕福だったおかげか何一つ不自由もなく育つことができた。

そして自分の容姿はやはりと言うか予想していた通りリンクにそっくりの金髪碧眼である。さすがに耳は尖っていなかった。

 

転生してから既に12年。俺も小学6年になった。学校は勉学だけではやはりつまらない。話せる関係の人がいるとそれなりに楽しいが、ただでさえ浮世離れした容姿。そんな私に友達が多いはずも無く…

 

見た目は子供、頭脳は大人なので、かの有名な名探偵の大変さが少しわかった気がする。周りの人達に天才だとか誤解されてしまわないように何とかやってきたがとても大変だった。

 

ちなみに今生の親には魔法についての教材などを買って貰ったり、わからないところは教えて貰ったりしている。

 

原作知識はあるにはあるが、そこまで詳しく覚えていないし、あれだけでは足りる訳がないだろうと思ったので魔法について学んでる。興味があるものは覚え易いと言うが本当らしい。

 

魔法を今のうちに習っておく理由としては、魔法科高校に余裕を持って受かるようにするためだ。親は魔法科高校に入学することに賛成のようだ。反対されても入るつもりであったが。

 

結論から言うと魔法力はやはり全体から見るとかなり上位の方にいることがわかった。神様が言った通りに魔法演算領域が大きく魔法式の構成速度がとても速かった。

 

これなら自前の演算スピードでフラッシュキャストにも対抗出来そうだ。もちろん想子量も多いので術式解体は連発できるし、魔法師ライセンスは多分A評価を取れるだろう。慢心をして堕落してはいけないが。そう神様にも言われた。

 

あと、入学時に一科生でも1位を取ってしまわないつもりでいる。

理由は2つある。

1つ目は、いきなり実力を出し過ぎると格落ちなんじゃないか、だとかお兄様に眼をつけられてしまうだろうから。

2つ目は新入生代表挨拶をしたくないから。

 

ただし1つ目に関しては人的被害が大きくなる緊急時を除く。

まぁ、ある程度仲が良くなれば余程のことがなければ狙われることも無いだろうから、そこからは成長したとかいって遠慮なく力を振るうつもりだが。

それはそれで四葉を越える魔術師がいきなり現れた、とかなって怪しすぎるか。

 

 

まとめとしてこれからすることは

・魔法についての知識をより得る

・実力を伸ばして魔法科高校に余裕を持って合格出来るようになる

の2点でいいと思う。

 

 

 

 

…シーカーストーンはいつ貰えるのだろう?

 

追記

 剣と弓の使い方を学びたい

 

 

 

___________________________

 

2092年4月□日

 

前回記録を記してからちょうど1年たった。もう魔法の知識については国立魔法大学に今すぐにでも受かることができるだろうと自負出来るレベルまで持って来れた。

 

何故なら過去問の復習を繰り返して全問正解出来るようになったので実力もついてきただろうと思ったからだ。これで高校入試で魔法の手抜きが出来る。

 

魔法についての知識も身についたきたところで、自分でCADを調整できるように魔工技師の勉強も始めた。シーカーストーンとかいう汎用型CADの見た目をした奇妙な特化型CADを使っていたら怪しさ満点だからだ。

 

シーカーストーンは郵送で俺宛に届いた。親は不思議がっていたけれど多分誤魔化せた。神様がなにか魔法でも施してくれていたのだろう。精神干渉魔法だろうか。

基本操作と能力は改めて全て把握した。能力についてはまた今度記そうと思う。これさえあれば相手に負けることなどないだろう。

 

身体能力も向上して崖くらいなら生身一つで普通に登れるようになったし、フルマラソンも走れるくらいには成長した。連続バック中も出来るようになった。

さらに全ての特殊効果の最大値を打ち消し合わずにそれぞれで最大で保持できるようにもなった。これはゲームの加護みたいに付けたり消したり出来る。これも転生特典なのだろう。

しかし、特殊効果付きの料理が全ていつでも食べられる只の美味しい料理になってしまった。

 

どうしても逸般人になってしまうが仕方がない。いや、リンクは最初から一般人じゃないし、もともと魔法師には一般人はいないのだったな。

 

 

 

 

 

加護の再現が出来るようになった。

 

'ミファーの祈り'は自己修復魔法だ。魔法演算領域の一部を占有しているが問題ないらしい。

傷がついたら治るのかなと思っていたけれど、コケたぐらいの怪我じゃ何も起こらなかった。なので発動条件がゲームと同じであるだろうと推測した。

崖から何回も落下して瀕死になることで発動してみようと考えてもみたが怖かったし、骨折でも発動するのか不明だったのでやめた。おかげでまだ詳細がよくわかっていない。

 

今判っていることは『自らの意思で発動出来ない』ことぐらいだ。

 

 

 

'英傑リーバルの猛り'は振動・収束・発散魔法の複合で使えた。パラセールの練習として使った。

収束魔法として風の密度を上げて障壁代わりに使うことも出来るが'英傑ダルケルの護り'があるので使う必要がない。

という感じにパラセールのときにしか使わないことになった。

風の攻撃魔法としてならとても優秀なのだが。

 

 

 

'英傑ダルケルの護り'はもうほぼ常に使っている。勿論対抗魔法の分野なのでバレてしまわないように自然に。外からの汚れや飛んできた物を防げるから。

流石に長距離は障壁を飛ばせないが自分の認識出来ている範囲周りの人は必ず護れるぐらいになった。更にその一定範囲内なら障壁が物体をすり抜けて物理攻撃も出来るように。そのおかげで術式解体が遠くまで飛ばせないことにも納得がいった。難しすぎる。

 

ただ司波達也の分解とUSNA(北アメリカ大陸合衆国)の軍の分子ディバイダーなど防御貫通する魔法にどれだけ対抗できるかが不安なところではある。ずっと展開しているからなんとかなるだろうし、もし貫通されても死なないだろうから関係ないが、不思議に思われないようにするなら鍛える必要がでてくる。

 

 

 

'英傑ウルボザの怒り'は…今のところ範囲攻撃でこれ以上のものはない。台風が来た時に試したらもちろん自在に雷を操れた。無制限で。後日、指鳴らしをしたら少しの想子を消費して近くの森の木に雷が落とせた。このことから天候に関係なく気軽に操れることがわかった。ゲームのあの映像から予測はついていたが。

 

疑似ムスペルスヘイムも使える気がする。物理法則に則った自然現象なので物理障壁には弱いが力ずくで行けば勝てる。

 

 

 

剣や矢にも魔法の属性付与が出来ることが分かった。守る側は相応の想子量を注がなければ貫通するだろう。想子量の差でそのまま貫通して終わりそうではあるが。

 

まぁ、シーカーストーンの中に光の弓矢も入っていたので大抵の障壁など関係なく貫通するだろう。原理としては四葉真夜の固有魔法'流星群(ミーティアライン)'と似ていて、弓を引いた方向に光の透過度が100%になる光線を放つ、というもの。弓を引いている間に相手に遅れを取ってしまわないようにそこは、'早打ち(クイックドロー)'と同じですぐに構えて魔法が飛ばせるように頑張った。

 

あと加護については'ダルケルの護り'と'ウルボザの怒り'を同時に使えるように練習をするだけだ。

 

 

これから進展があったら記そうと思う。

 

 

 

___________________________

 

2092年5月△日

 

銀行強盗に遭った。

 

被害に遭ったことに関しては仕方がないが、拳銃で撃たれてしまった。というか撃ってもらう為に強盗の命令を無視した。

撃たれたおかげで'ミファーの祈り'についてわかったこともあった。

なお親たちには対物障壁が間に合ったので怪我をしていないと誤魔化した。

 

分かった点を纏めると'司波達也の自己修復魔法(再成)'と本当に似ているらしく、違う点は『他人や物に使用できない』『余剰想子がでないため他人に発動が認識されない』ぐらい。

 

これで何があっても死んでしまわないことが分かったが、もし想子がなくなったらどうなってしまうのだろうか。

 

自分の能力だというのに把握が出来ないのはもどかしい気分になる。

 

 

 

 

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