出久は大雨の中をヨロヨロと弱々しく歩き続けていた。
ここ最近ヴィランや偽善ヒーローを休みも睡眠も取らずに片っ端から倒し続けたせいか疲労と睡眠不足で心身共に体が弱っていた。
「このままじゃアジトに着く前に倒れてヒーローに見つかって捕まったら終わりだ・・・・こうなったらアクセルのバイクフォームを使って見るか・・・・」
『アクセル』
「変・・・身・・」
『アクセル』
出久はアクセルに変身するとアクセルドライバーを腰から外し飛び上がり自身がバイクになる『アクセルバイクフォーム』にまるで変形するかのように変わりそのままその場から去っていった。
だが後ろから小柄の老人が見ており自分を追いかけている事にアクセルは全く気づいていなかった。
しばらくしてアジトに着いたアクセルは変身解除してアジトに入ると
「緑谷!?大丈夫か?取り敢えず少し休んでおけ。このままじゃお前は体を壊しちまう。」
「そうだぞ。なんでも一人に抱え込むな。俺達に頼ってもいいから」
「いや・・・そういう訳にはいかない俺h・・・・・」
切島と心操にそう言われるが出久はそう返そうとすると出久は心操の『洗脳』にかかった。
「よし。緑谷。そのまま着替えたらベットに向かって暫く寝ておけ。轟肩を貸して寝室に連れていってやれ。」
心操にそう言われ轟は頷くと出久に肩を貸して寝室に連れて行き出久はベットに入ると眠りについた。
そして五時間半ぐらいに出久は目を覚ましてベットから出た。
「ん?俺は・・・はぁ。あいつらにまんまとやられたな。それにしても二度も同じ手に引っかかるとは俺もドジったな。ん?」
「おっ。起きたか。緑谷。お前に来客が来てるぞ。」
ドアをノックして部屋に入ってきた轟にそう言われ出久は寝巻きから普段着に着替えて例の来客の所に行くと
「おぅ。久しぶりだな。小僧。元気にしておったか?」
「貴方はグラントリノ!?どうしてここに?」
「お前さんがあんな大雨ん中傘もささずに彷徨いたのを偶々見かけたんでたい焼き買うついでに来てみたんだ。まぁ何はともあれお前さんが無事でよかったよ。ほらこれは手土産のたい焼きだ。食うか?」
グラントリノは以前と変わらない笑顔を出久に向けながらそう言った。
「ありがとうございます・・・・でも俺はもう「待て。この間のニュースを見たがお前さんまだワンフォーオールは使えるのか?」
「え?切島達から話聞いてないんですか?五時間もあってお前達三人一体何をやってたんだ。」
「悪りぃ。こういうのは俺たちより緑谷本人が話した方がいいと思ってな。」
「まぁいいか。いや使えるのは歴代継承者達の個性だけです。基本的な力はあの男に髪を強引に抜かれて使えなくなりました。」
「そうか・・・俊典はお前さんを信じずに疑ったのか。俺よりもいや他の誰よりも見て継承者に選んだと言うのに・・・クソッ」
「いや貴方が謝ることはないです。悪いのは簡単に罠に嵌まった自分とオールマイト、そして切島達と相澤先生方を除く雄英の奴らですよ。あいつら入学の時から一緒にいた俺より初対面の女を信じやがった。あんな奴らを仲間と思った俺が馬鹿だった。何よりあんな罠を見抜けなかった自分が情けなくて仕方がない。」
「そうか・・・・所で親御さんは今何を?」
「自殺してもういません。俺のせいです・・・俺が殺したようなものです。」
「何!?すまん。辛い事思い出させてしまって。そうだ。たい焼きでも食おうぜ。そこの若造三人も一緒にな。」
たい焼きを五人で食べその途中で出久がチキンソテーをグラントリノに振る舞った。
「ふぅ。食った。食った。所でお前さん達はヒーローになる気はあるのか?」
「いや。俺はこんな個性差別や迫害を肯定する世界を正しくする為にヴィジランテとして戦い続けます。」
出久がそう答えるとグラントリノはいきなり出久に襲いかかってきた。
「なぁに。少し食後の準備体操したいだけよ。」
「分かりました。ですがここでやったらアジトが壊れるので表でやりましょう。」
出久はそう言うとグラントリノと共にアジトの表に出てドライバーを取り出すと装着してメモリを起動する。
『アクセル』
「変身」
『アクセル』
「ほぅ。あの時見て分かってはいたがやはりお前さんがアクセルだったか。どれ、掛かってきなさい。遠慮はいらん。全力でこい」
「分かりました。それじゃあお言葉に甘えて。さぁ振り切るぜ!!」
グラントリノは個性の『ジェット』でアクセルを攻撃しようとするがアクセルは素早く避けながら距離を取るとドライバーの左側のスロット『マキシマムクラッチレバー』を握り次にパワースロットを捻った。
『アクセル・マキシマムドライブ!!』
前方に走りグラントリノに向かって後ろ回し蹴りを喰らわせグラントリノはそれにより吹き飛んだ。
「ぐぁぁぁ!!成程強くなったな。俺も老いたか。本当はお前さん達を連れ戻すつもりだったがやめた!!合格だ。お前さんの道を進むがいい。ほれこれは藩閥だ。」
「え?いやいやこんな大金は貰えませんよ。貴方にも色々と迷惑かけたのに申し訳ないですよ。それに俺は・・・・」
「なぁに!!これは俺への小遣いと同時に詫び料でもあるんだ。だからどうか受け取ってくんねぇか?」
「分かりました。そこまで言って受けるの断ったら逆に失礼ですしね。ありがとうございます。」
グラントリノから大金を受け取ったアクセルの前に謎の戦闘型ロボットが多数現れアクセルはエンジンブレードを片手に向かっていった。
「なんだあのロボット!?取り敢えず俺たちも戦うぞ。轟、心操。あっ取り敢えずグラントリノさんは休んでおいてください。」
「「あぁ」」
ファング
ダイブトゥディープ
アーイ!!ギロットミロー!!ギロットミロー!!
STANDINGBY
「「「変身」」」
ファング
ゲンカイガン!!ディープスペクター!!ゲットゴー!!覚悟!!ギ・ザ・ギ・ザ!ゴースト!
COMPLETE
それぞれのベルトとアイテムで切島はファング、心操はディープスペクター、轟はオーガへと変身しアクセルに続くように戦闘型ロボットと戦闘を開始した。
「流石に数が多すぎる。このメモリを使って一気に蹴散らすか。」
アクセルが通常のメモリとは少し形状が違うトライアルメモリを取り出し起動しようとするが反応せず
「メモリが反応しない!?何故だ?まだこれを使うには早いのか?だったからこれで」
アクセルはトライアルメモリの代わりにメモリの強化アダプターを取り出しアクセルメモリにセットした。
アクセルアップグレード!!
ブースター!!
アクセルの色が赤から黄色のアクセルブースターへとフォームチェンジし背中のブースターで飛行しながらエンジンブレードで次々に戦闘ロボットを破壊していった。
『エンジン・マキシマムドライブ』
ファング・マキシマムドライブ!!
キョクゲンダイカンガン!!ディープスペクター!!ギガオメガドライブ!!
EXCEED CHARGE!!
アクセルとオーガは斬撃技を、ファングとディープスペクターはライダーキックを喰らわせその場にいたロボットは全て爆散した。
「一体誰がこんなロボットを送り込んできたんだ?まぁ被害が出る前に全部倒したからいいが・・・・そんな事よりコソコソしてないで出てきたらどうだ?オールマイト。」
アクセルが後ろを向きながらそう言うとオールマイトが物陰から出てきてアクセルに土下座をするが
「緑谷少年!!本当にすまなかった!!今更謝ったところで元に戻るわけでないし私を二度と許してくれなくてもいいからどうか雄英に戻ってきてくれないか?」
「断る。お前の知っている緑谷出久はもう死んだ。俺はアクセル。敵共に絶望のゴールへと導く仮面ライダーだ。だが今お前の相手をするのは俺でもこいつらでもない。そして二度と俺に質問をするな!!」
「俺だ。俊典。お前には聞きたい事が山のようにある上躾が足りなかったようだ。今すぐ俺の事務所に来てもらおうか。」
「ヒィィィィィ!!すみません先生。それだけはご勘弁を」
「聞かなかったのか?だったら今ここでお前をしばk「しょ、承知致しました!!今すぐ行かせていただきます!!」
「元気でな。小僧共。こいつの事は俺に任せておけ。なぁに死なない程度にやるから安心せい。」
グラントリノはオールマイトを連れて自分の事務所に帰っていった。
因みに次の日オールマイトはマッスルフォームであるにも関わらず少しやつれていて傷だらけだったとか
設定2
出久達は塚内警部達警察と協力しており敵の身柄を警察に引き渡している。
そして塚内警部に隠れ家を提供されている。
因みに個性許可証とヒーロー免許は取得している為実質ヒーローと同じ立場だがあくまでヴィランテなのと当人達はヒーローと同じ扱いをされる事を嫌っているためそれは表には明かしていない。(相澤先生などはその事を知っている)
あとあの悪女は雄英を追放された挙句親からも完全に勘当された上女子少年院にてかつて出久がされた事が今度は自分に返ってきたらしい。
(出久を迫害に追い詰めた理由はいかにもくだらない偏見によるものだった)
切島が使うとしたらどっちのメモリ?
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ジョーカーメモリ《切り札》
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ファングメモリ《牙》