個性:クラスターセル   作:鳥松

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はじめまして鳥祭です。始めて小説投稿します。投稿は遅いと思いますが、気長に待ってくれると嬉しいです。


惨劇(プロローグ)

事の始まりは、中国 軽慶市。発光する赤子が生まれたというニュースだった。

以降、各地で超常は発見され、いつしか「個性」と名を改め、時は流れる。

そんな時代に生まれた一人の少女にも、その「個性」は授かれた。

 

 

少女の個性は銀色のバッタを体から無数に出すという個性だった。あまりヒーロー向きの個性ではなかったが、その力に少女はとても喜んでいた。これからの成長に期待し、両親も大いに応援するつもりだった。

 

 

 

しかし、平穏の終わりは突如として訪れる。

少女の個性が判明してから一週間がたった頃だった。家の庭で個性のことについて父親と一緒に色んなことを試しているときだった。

 

ボォオオオン!!

 

 

突然爆発音が鳴り響く。ヴィランだ。相手のヴィランは徒党を組み少女の町をほぼ同時に複数の場所で攻撃を始めた。何が目的なのかわからないが両親は怯える少女を抱え、存在する保証もない安全な場所を求めて走り続けた。

 

 

 

血の臭いがする。悲鳴が聞こえる。助けを求める声、痛みを訴える声、様々な声が聞こえる中、少女の身に異変が起きる。

 

 

「うるさい…うるさい…うるさい…!」

 

 

突然頭を抱えながら呟く少女に動揺し、足が止まる。

そんな隙をヴィランが見逃すはずもなく、とうとう追い付かれてしまった。両親と少女を囲むようにして追い詰め、そしてなんの罪のない家族に襲い掛かった。だが、

 

 

どういうことか。複数のヴィランは少女には目もくれず両親だけに襲い掛かった。少女は困惑と同時に戦慄した。

 

 

両親はまるで弄ばれるかのようにいたぶられ、陵辱されていた。それなのにも関わらず少女の身体はでまるで張り付けられたかのように動かない。だが少女から湧き出るのは、恐怖ではなく、怒り、そして何よりも憎しみだった。

 

 

 

なんで…こんな……!

 

 

 

怒りと憎しみで震え少女の身体は動き出す。

 

 

 

なんで…よくも父さんと母さんを!!

 

 

 

身体の中からざわざわと無数のものが蠢き、少女の頭の中には声が響く。

 

 

殺セ…殺セ…滅亡セヨ…滅亡セヨ…。

 

 

そんな声に応えるようにして少女は叫び、身体の中の蠢いているものを放出した。

 

「あ"あ"あ"あ"!!!!!」

 

すると数万、いや数千万もの飛蝗が身体の中から飛び出し、ヴィランの身体を食い散らかしてしまった。もとの個性の面影もなく、暴れるそれらを少女が見た時にはもとのヴィランの姿はなく、人間の残骸があるだけだった。

 

 

だが、それだけでは止まらない。人間を食い散らかしただけでは飽きたらず、周りの人や、建物をもその鋼の顎で襲い始めた。

 

 

その姿は穀物などを食い散らかす、

 

 

 

蝗害のようだった。

 

 

 

その惨劇が収まり、ほかのヒーローが駆けつけた時には、町は無残に破壊され、目から光を失くした少女が中心にちょこんと座っているだけだった。

 

 

 

殺セ…滅亡セヨ…滅亡セヨ…

 

 

 

そんな少女の頭には無機質な声が響き続けていた。

 

 

 

そんな少女の様子をモニター越しに見ている一人の男がいた。

 

「ふふ、やはり予想通り、いや、予想以上だ…。」

「これからが楽しみだよ…。フッフッフ…。」




跳田 桐子(はねた とうこ)

個性:クラスターセル
身体から無数の金属の飛蝗を出せる。飛蝗は形を変えて盾をつくったりできる。出した飛蝗とは視覚を共有することが可能使用者の強い感情や周囲の感情をラーニングする。
今回は跳田ちゃんがヴィランや人間に強い憎しみや怒りを感じたためラーニング。
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