個性:クラスターセル   作:鳥松

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投稿が遅れてすみません。今月からは少しは投稿が早くなると思います。


雄英体育祭(1)

 雄英体育祭当日。1年A組の皆は控え室にて体育祭が始まるのを待っていた。本日はテレビで全国放送されるような大イベント。そんな中で跳田は…

 

(も、もうすぐ始まる…き、緊張してきた…)

 

 

 バカみたいに緊張し、椅子に座ってリスみたいに縮こまりながらうずくまっていた。

 

 

「跳田さん?大丈夫?体調悪い?」

 

 

「ひゃあ!?だだだ大丈夫です!よ、余裕ですよ、こんなの!」

 

 

「明らかに大丈夫じゃない返事来た…」

 

 

「気張り過ぎだよー跳田。もっと力抜いて!」

 

 

「あ、ありがとう芦戸さん…よし、私頑張る!」

 

 

「おっ、跳田復活?」

 

 

「そ、その前にちょっとトイレ…。」

 

 そう言って跳田は控え室を後にして、トイレに向かっていった。

 

「だめだったかー…跳田っていつもの会話からわかってたけどこういうの緊張に弱いんだなー」

 

 

「いや、にしてもあれは緊張しすぎだろ」

 

 

 そして、トイレに向かった跳田は緊張からくる胃痛に襲われていた。

 

 

「うぅ、正露丸、正露丸。はぁー緊張する…やめたい…。いやでも、先生や孤児院の皆も見てるんだ。それに、せっかくの体育祭、将来に大きく繋がるし、やるんだったら全力で勝ちにいこう。」

 

 

 ようやく決意が固まり跳田はトイレを後にして、再び控え室に向かった。そして控え室のドアを開けると…

 

 

「誰もいない…?はっ!もう入場の時間だ!速くいかないと!」

 

 

 跳田がトイレでガタガタやっている間に既に入場の時間になっており、跳田が控え室に帰ってきたときには皆入場するため控え室を後にしていた。そのことに気付き、跳田は入場口に向けて走り出す。

 

 

「あっ、跳田さん来た!おーい!」

 

 

「す、すみません遅くなりました…。」

 

 

幸いまだ皆は入場しておらず、入場口に向かっている途中だった。

 

 

「すみません、先に行ってしまって…」

 

 

「いいんだよ八百万さん!そんなの元々私が遅れたのが悪いんだし、A組は入場するの最初だから別にいいんだよ。」

 

 そんなこと話していると、プレゼントマイク先生から放送が鳴り響く。

 

 

『雄英体育祭!ヒーローの卵たちが、我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!どうせテメーらアレだろ、こいつらだろ!?ヴィランの襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!』

 

 

 

 通路を歩くにつれて、徐々に実況と歓声が大きくなっていく。そして、一度復活した跳田の精神も徐々に先程の状態に戻り、緊張していく。

 

 

『ヒーロー科!1年A組だろぉぉ!!?』

 

 

 プレゼントマイク先生の声に合わせて、入場する。すると周りの観客席は全て満席で辺り一面人だらけだった。そんな光景を見て、跳田が平常でいられるはずもなく放心状態で固まっていた。

 

 

(え、人、多、無理)

 

 

「我人多無理」

 

 

「おい!?どうした跳田!?大変だ!跳田が動かなくなっちまった!」

 

 

近くにいた砂藤君が声を掛けて体を揺さぶる。

 

 

「はっ、私は一体…」

 

 

「おお!良かった!どんだけ緊張してんだ跳田!他のクラスのやつが来ちまうよ。気持ちは分かるけどよ。」

 

 

「す、すみません!」

 

 

 そのあと跳田たちがミッドナイト先生のところにいくと先生が声を挙げた。

 

 

「選手宣誓!」

 

 

「選手代表!1年A組、爆豪勝己!」

 

 

 

「えっ、かっちゃんなの?」

 

 

 

「あいつ一応入試一位通過だったからな」

 

 

 

 ポケットに手を突っ込んだまま、怠そうに歩を進める爆豪君。緑谷君が意外そうな声を出すと、瀬呂君がその理由を答えた。普段、素行があまり良くない爆豪君。そんな彼が何を言うのか跳田は少しワクワクしていた。そして爆豪君が台に立ち、選手宣誓を言った。

 

 

「せんせー、俺が一位になる。」

 

 

(ええええええぇ!?)

 

 

 爆豪君がそう言うと他のクラスの人からブーイングが出た。昨日のことと言い、A組は他のクラスからヘイト稼ぎまくりである。

 

 

(なんであんなことを言っちゃうかな…どうするんだこの状況…)

 

 

ブーイングはなりやむことなく、最早収拾がつく状態ではない。そんな時ミッドナイト先生がムチを叩き、今の状況などものともせず、第一種目の説明を始めた。

 

 

 

(え?放置?)

 

 

「さーて、それじゃあ早速第一種目に行きましょう!いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者が涙を飲むわ!さて運命の第一種目!今年は……障害物競走コレ!!」

 

 

 

 スクリーンにデカデカと『障害物競走』の文字が現れる。皆が口々に“障害物競走か“と呟いている。

 

 

 

「計11クラスでの総当たりレースよ!コースはこのスタジアムの外周、約4km!我が校は自由さが売り文句!コースさえ守れば何をしたって構わないわ!さあさあ、位置につきまくりなさい!」

 

 

 

 スタジアムのゲートの一つが音を立てて開かれていく。11クラス、約220名の生徒がゾロゾロとスタートラインへと向かう。

 

(ついに、始まる…全力でやれるだけやる!)

 

 

 全員がスタートラインに立ち、スタートの合図を待つ。

雄英体育祭その第一種目が始まる…。

 

 

「スタート!」




久しぶりなのに少し短くなってしまいましたがキリがいいのでこの辺りで終わります。次回は早く出ると思います。どうやって体育祭進めていくか大体のストーリーは決まってるんですが細かいところはまだ決まってないのでがんばります。
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