個性:クラスターセル   作:鳥松

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ボン!ボン!ボン!


職場体験(3)爆発するヤベーやつ

 

 

跳田はミルコとの通信の後、全速力で先程見えたヴィランの"紅"を追っていた。開けた道の両側に建物が立ち並んでいる商店街のような道を跳田は疾走する。一日中脚を酷使したはずなのにいつもなら痛んでいるはずの脚はまったく痛くない。

 

 

 

(急げ……!急げ…!……!!いた!あの赤い着物は……紅だ!)

 

 

(!!ヤバい…!女の子があんなところにっ…!気付かなかった……!ここからじゃ飛蝗も間に合わない!)

 

 

紅は足元にいる女の子に向けて金棒を振り下ろそうとしているところだった。ここからだと走るだけでは間に合わないだろう。

 

 

 

(何か……何かないか……!なんでもいい…!投げれる物………見つけたっ!これしかない!!)

 

 

跳田は何かに気付くと足元に手を伸ばし、地面にあるマンホールを拾った。材質や重さは全く違うが形はフリスビーに似ている。ならきっと思惑通りにいける筈だ。

 

 

 

「ええぇい!!」

 

 

 

跳田は全身から力を振り絞り、そのマンホールを紅に向けて全力で投げつけた。

 

 

 

 

ガァン!!

 

 

 

投げたマンホールは見事、紅に命中し、紅は悲痛な声をあげた。

 

 

「いってえぇぇ~!なんだァ!?オイィ!!マンホールゥ!?」

 

  

 

 

 

「その子から離れろ!」

 

 

 

 

 

「なんだァ……オメエ……!」

 

 

 

紅は頭を抑えながら振り向いた。その顔は怒りに満ちており殺気がそこそこ距離が離れている跳田まで伝わってくる。その雰囲気に跳田は少し圧倒されながらもヴィランの足元にいる女の子を救おうと行動を始める。

 

 

 

跳田は脚の中にスプリングを作り出し、その強化した脚で紅の元へ一気に距離を詰める。

 

 

 

「おォ!?お前ヒーローか!?なあ!?ミルコ知らねぇかァ!?ずっと会いたかったのに来ねぇんだよ!お前が呼んで来てくれよ!」

 

 

 

跳田は紅から声を掛けられるがそれを無視して距離を詰める。

 

 

 

「無視なんてよォ………ひでぇじゃねぇか!」

 

 

 

BOOOOM!!!

 

 

 

「わっ!!」

 

 

 

「きゃあ!?」

 

 

 

紅は持っていた金棒を地面に振り下ろし、地面を爆発させた。跳田は咄嗟に避けることが出来たが突然の出来事にかなり驚いた。

 

 

 

「っ…何…今の…あいつの個性か…!」

 

 

 

「その通り!んでどうする!どうやって俺を倒すんだァ!!?」

 

 

 

紅の後ろにいる少女は恐怖でその場から全く動けない様子らしい。今すぐ走って逃げてもらいたいが逃げた先は火の海。そんな中を小さな子供一人で逃げては非常に危険だ。

 

 

 

(なら…!まずあの子を助けるんだ!)

 

 

 

跳田は手のひらから飛蝗を出して女の子を巻き込まないように攻撃を出す。

 

 

 

「行け!飛蝗!」

 

 

 

「おっ?おおお!?おもしれぇ個性だなァ!気に入った!だが……これじゃ……足りねぇ!」

 

 

BOOOOM!!!

 

 

紅は金棒を赤く光らせてなぎはらい、先程よりも広範囲の爆発を起こす。跳田が出した飛蝗の大群は紅の起こした爆発によって吹き飛ばされ、大半が消えてしまった。

 

 

 

「チョロい攻撃だぜぇ……もっといい攻撃を……!!!」

 

 

 

(いねぇ……!俺が出した爆風に紛れて移動したのか!)

 

 

(ってことは……!)

 

 

 

「大丈夫!?」

 

 

跳田は紅の背後へと周り、紅の側に座って動けなくなっていた女の子を抱えて跳躍していた。

 

 

「~っ!うん…!うん……!ありが……とう……!お姉…ちゃん……!」

 

 

跳田に抱えられた少女は恐怖からか、泣いてしまっていた。跳田は取り敢えず被害が少なくて人が多い場所を上空から探す。

 

 

 

(見つけた!あそこなら被害も少ないし、ヒーローもいる!あそこまで行けばこの子を保護して貰える!)

 

 

 

「逃がすわけねぇだろォ!?」

 

 

 

 

『鳥籠!』

 

 

 

跳田が右手を握りしめると、紅の頭上から無数の飛蝗が降りかかる。飛蝗は紅を囲むように形を変え、紅を小さな籠に閉じ込めた。

 

 

 

(さっきの攻撃と同時に上にも飛ばしてたのか!)

 

 

 

「こんなもんで……!!」

 

 

 

紅は鳥籠のなかで金棒を振り回して籠を中から力付くでこじ開ける気のようだ。籠もそこまで長くは形を保てないだろう。

 

 

(この子を送り届けるまでもたないか…!)

 

 

 

跳田は近くの道路に着地して、腕に抱えている少女の顔を見る。

 

 

 

「ごめん、今から言うことしっかり聞いて」

 

 

 

少女も跳田の顔をまっすぐ見て跳田の話を聞いた。

 

 

「もうすぐあのヴィランがこっちに来るんだ、でもあなたもここにいたらすごく危ない。だからね、一人で大人たちがいるところまでいける?」

 

 

「え……でも……」

 

 

 

「ごめん、送ってあげれれば良かったんだけど……ごめんね、あなたを無事に帰せる保障がないんだ……だから……」

 

 

 

BOOOOOM!!!

 

 

 

「子守りは済んだかよ!ヒーロー!!」

 

 

 

「っ!!」

 

 

「わっ!?」

 

 

 

跳田は少女を抱き抱え、紅から振り下ろされる赤く光る金棒を大きく跳んで回避した。

 

 

 

「さあ、次々行くぞヒーロー!もっと楽しもうぜ!!」

 

 

 

紅は跳田に向けて飛び上がり、金棒を振り下ろす。跳田は盾を作り出して金棒を受け止め、後ろの少女に視線を送る。

 

 

「行って!!」

 

 

「でも………」

 

 

「大丈夫!ここから後ろには行かせないから!」

 

 

「後ろには行かせねぇ、だとォ!!?本当かよ!オイ!?じゃあ………これでもかァ!!」

 

 

紅がそう言うと金棒が赤く光り、大きな爆発を起こした。

 

BOOOOM!!

 

 

「うっ!ぐっ……!」

 

 

 

「お姉ちゃん!」

 

 

 

「大っ丈夫……!だから…!ここから真っ直ぐに!走って!」

 

 

「~っ!うん!」

 

 

少女は目に少し涙を浮かべ決心したように走り出す。それを見た紅は跳田から飛び上がって離れ、その軽そうな口を開いた。

 

 

 

「ようやく肩の荷が降りたようだなァ……これで本気で戦えるか?」

 

 

 

「………お前は何が目的なんだ」

 

 

「あァ……?」

 

 

「少し離れた所に脳無がいた。お前はヴィラン連合の仲間なのか?」

 

 

「ああ!あいつらか、ヴィラン連合!違う違う!俺はあいつらの仲間じゃねぇよ。誘われはしたがな。」

 

 

「じゃあなんで町を襲ったんだ」

 

 

「それはもちろん、強ェ奴と戦うために決まってんだろ!」

 

 

「?」

 

 

「強い奴との戦い!これ以上の愉悦はこの世にねぇ!なぁ、お前にもわかるだろ?跳田桐子!」

 

 

「……なんで私の名前を…!?」

 

 

「雄英の体育祭を見たんだよ!そんでよ、お前の決勝戦見て思ったんだ!お前は俺と同じだって!」

 

 

「は?」

 

 

「お前、戦ってるときに笑ってたよな!楽しかったんだろ?」

 

 

(笑って……た?私が…?試合中に…?そう…だった…け…?思い…出せない…?)

 

 

「わかるぜぇ?俺もこうやって暴れてるときは楽しくてつい笑顔になっちまうんだよ!」

 

 

「そんなわけ…ない」

 

 

「あ?」

 

 

「私がそんなことで笑うわけ…ない…」

 

 

記憶にモヤがかかっているようで試合中のことをまったく思い出せない。なんでだろう。体育祭の記憶はあるのに試合中の記憶だけ全く思い出せない。

 

 

「あぁ?なんだよ、無自覚だったのかよォ…まあいいか。今は俺との勝負を楽しもうぜ!」

 

 

紅は跳田に向けて接近し金棒を振り下ろす。跳田は盾でガードするが爆発と合わせた紅のパワーに押されてしまう。

 

 

ガァン!

 

 

「んぎっ…!」

 

 

「はははっ!弱ェ!弱ェ!こんなもんじゃねえだろォ!?跳田ァ!」

 

 

(今はっ…!余計なことは考えるな!集中しろ!ここから先には行かせちゃいけない!あの子を救うんだ!)

 

 

跳田は覚悟を決め、手に持っていたアタッシュカリバーを展開する。金棒を受け止めていた盾を消して紅の虚を付く。

 

 

「おおっ!?」

 

 

(手荒になるけどっ!)

 

 

スプリングで強化した脚で紅の体を蹴り上げる。跳田の蹴りは紅の腹部に命中し、紅は苦悶の声を上げる。

 

 

「ごっ……はっ…!」

 

 

「ふんっ!」

 

 

紅の体は軽く浮き、吹き飛ぶ。跳田の足元に紅が倒れこみ動かなくなった。跳田は動かなくなった紅を見て少し、

 

 

 

油断した。

 

 

 

「やるなァ、跳田ァ!」

 

 

「っ!?」

 

 

BOOOOOM!!

 

 

「うあっ…!っは…!」

 

 

紅の全身が赤く光ったと思うと大きな爆発を起こし、跳田は近くの建物に大きく吹き飛ぶ。

 

 

「油断してたかァ…?あんなもんでくたばってちゃあヴィランなんかやってらんねぇよ!」

 

 

吹き飛んだ跳田からの反応はなく、辺りは鎮まりかえっている。

 

 

「オイオイオイ…もう終わりかよ。所詮、学生ってことか…悲しいぜ…」

 

 

紅は決着を確信し、背を向けその場を後にしようとしたその時、

 

 

「おおおっ!」

 

 

「!?」

 

 

ギィン!

 

 

「やっぱりまだ戦えるよなァ!跳田ァ!」

 

 

跳田は強化した脚で飛び上がって紅に急接近し、アタッシュカリバーを振り下ろした。紅は金棒で跳田の一撃を受け止め、金棒をなぎはらって跳田をはねのけた。

 

 

「うれしいぜぇ…まだまだやれるってよぉ…!」

 

 

「……爆発、しなかった。」

 

 

「あぁ?」

 

 

「油断でも…したのか?ヴィラン…!」

 

 

「…………へっ!言ってくれるじゃあねぇか!ならこれならどうだ!」

 

 

跳田に急接近した紅は赤熱化した金棒を振り上げる。跳田はこれを対処するため盾を張り、受け止める準備を整える。

 

 

「今までとは一味違うぜぇ!」

 

 

ガァン!

 

 

跳田は盾で受け止めるがここである異変に気付く。受け止めた盾が紅の金棒のように赤く光り始めたのだ。

 

 

「赤く……!?」

 

 

火炎……太鼓ォ!!(かえんだいこ)

 

BOOOOOM!!

 

 

「!?」

 

 

突然、赤く光った盾から爆発し、跳田は大きく吹き飛ばされる。

 

 

「う"っ…ぐっ……!なんだ…今のっ…!」

 

 

跳田は何度も吹き飛ばされたせいで頭から血が流れている。

 

 

(このままじゃ何も出来ないままやられる…!何か弱点を…見つけなきゃ…)

 

 

 

「考えてる暇あんのかァ!?」

 

 

「っ!?」

 

 

 

「今のは効いたかぁ?どんどん行くぞォ!」

 

 

 

「このっ!息つく暇ないな!」

 

 

ギィン!

 

 

凄まじい金属音を立ててアタッシュカリバーと金棒がぶつかり合う。跳田は爆発を覚悟したが何故か紅の金棒は爆発しなかった。

 

 

(爆発しない……!?)

 

 

「オラオラ!!」

 

 

紅はさらに金棒を振り回し、跳田に追撃を繰り返す。しかし、まだ金棒は爆発しない。

 

 

(やっぱり爆発しない…!恐らく爆発は連続で出せない!ということはそろそろ…!)

 

 

紅の金棒が赤く光る。

 

 

(ここだ!)

 

 

「オラァ!」

 

 

BOOOOM!

 

 

跳田は金棒の変化を見逃さず、後ろに飛び上がって爆発を回避する。

 

 

「ほぉ…!見破られちまったかァ………まァ見破られたとこれでだが」

 

 

「はぁ…はぁ…!」

 

 

「さっきのが大分効いたみたいだなァ…このままどれだけ戦えるかなァ?」

 

 

「うっ…ふーッ…!まだまだ…!」

 

 

「…………!いいねぇ!楽しくなってきた!行くぞォ!」

 

 

「はぁああっ!」

 

 

 

アタッシュカリバーと金棒がぶつかり合って金属音がなり響いたかと思うと次の瞬間には爆発音が響く。跳田は金棒のパワーをなんとか受け流し、紅の攻撃に食らいついていく。

 

 

「ええぇい!」

 

 

 

 

跳田は複眼で紅の攻撃を観察し続け、紅が金棒受け止め、受け流し空いている左手で紅の顔を殴り付けた。

 

 

「うごっ…!」

 

 

「棘っ!」

 

 

相手を殺さないように改良した先端を丸めた棘を紅の周りに作り出し、それらを一斉に動かして紅に突き刺す。先端を丸めたと言えどその威力はかなり高い。紅の体がぐらりと揺れた。

 

だが…

 

 

「舐めんなァァァァ!!」

 

 

 

紅は金棒を振り回して周りの棘を全て破壊し、跳田に猛スピードで接近する。今までのダメージが蓄積している跳田はこの接近に対応できない。

 

 

「あ"っ……」

 

 

(こんなときに…!頭がっ……)

 

 

火炎八卦(かえんはっけ)』!!

 

 

 

紅の赤熱化した金棒は跳田の腹部に命中し、そのまま跳田の腹部で大きな爆発を起こし、吹き飛ばした。跳田は地面に転がり、口から大量の血を吐く。

 

 

「あ"っ…あ"あ"っ…ガハッ…ゴホッ!……おぇ……っ」

 

 

「ぐふっ…!舐めんなよ…!ウッ…あんぐらい爆発つかわなくても壊せる……にしてもやってくれたな……!何本か折れてるなァ…」

 

 

「生かしといてやるよ…楽しませてくれたお礼にな…この体じゃもうミルコと戦えねぇか…帰るか、じゃあな跳田」

 

 

紅は振り返ってふらつきながら歩く。

 

 

(だめ……いかせない…あの子と……約束したんだ…今あいつを止められるのは…)

 

 

(つらいときほど…笑うんだ……)

 

 

ニッコリ笑う。ぎこちなくて作り笑いでしかないけど出来るだけ笑顔で、笑う。

 

 

 

まだ動ける……!

 

 

「待て……!」

 

 

「あぁ?」

 

 

紅が振り返って跳田の方を見る。紅は驚いた表情で跳田を見た。

 

 

「……マジかよ」

 

 

「行くぞ…!これが私の最後の攻撃だ……!」

 

 

「いいじゃねぇか……!来ォい!!」

 

 

 

 

「お前を止められるのはただ一人!私だ!!」

 

 

 

 

 

跳田が高く飛び上がり、飛び蹴りの姿勢で紅の懐へ向かっていく。

 

 

「こんなもん………!食らうかァ!!!!!」

 

 

BOOOOOM!!

 

 

金棒をなぎはらって紅は大爆発を起こして、攻撃をしようと向かってくる跳田を攻撃する。しかし、

 

 

「!?偽物……!?」

 

 

紅が攻撃した跳田は爆発によりバラバラになり、瞬時に円錐の形になる。

 

 

「はああああっ!!」

 

 

爆発の煙の中から本物の跳田が飛び蹴りの姿勢で飛び出し、作り出した円錐の中へと飛び込む。

 

 

 

『メタルライジングインパクト』!!!

 

 

 

紅は金棒で跳田の攻撃をなんとか受け止める。

 

 

 

 

(俺にっ……!爆発使わせて殴るって寸法かっ…!だが!)

 

 

「んなもんヨォ!爆破が使えるようになるまでェ……耐えればいいんだよォォ!!!」

 

 

 

二人がぶつかり合い大きな衝撃が回りに響く。

 

 

「はあああああ!!!」

 

 

 

(いい威力だが、パワーが足りねぇ!怪我が響いてんな…!あと5秒ぐらい耐えれば爆破でぶっ飛ばして俺の勝ちだ!)

 

 

(3…2…1……今だ…!)

 

 

「吹き飛べえぇぇぇ!!!」

 

 

 

跳田の蹴りを受け止めている金棒が赤く光る。どうやら爆破の準備が完了したようだ。だが跳田がこれを見逃す筈がない。

 

 

 

「今だッ!!」

 

 

 

跳田は蹴りに使っていなかったもう片方の脚を使って金棒を踏みつけ後方に飛び上がり、紅の爆発を回避する。

 

 

 

「なっ!?」

 

 

 

跳田が後方に飛び上がると、跳田はもう一度飛び蹴りの姿勢へと変わり、先程と同じように紅に蹴りを喰らわせる。

 

 

「はああああっ!」

 

 

 

「ぐああっ!?」

 

 

跳田の蹴りは紅の胸元に命中し、紅を大きく吹き飛ばした。跳田は蹴りを喰らわせて着地したが、そのまま膝から崩れ落ちる。

 

 

「ウ"ッ…ぐふっ…!ゴホッゴホッ!くそ……もう体、全然動かない……飛蝗も出す気力もない……早くミルコと合流しないといけないのに……」

 

 

 

 

「おい」

 

 

 

「!?」

 

 

既に満身創痍の跳田には近付いてくる人間の存在に気付くことができなかった。跳田が上を見上げるとそこには先刻跳田の渾身の一撃を食らった紅がいた。

 

 

 

「なん……で……?」

 

 

「俺ァ……昔から…人一倍……頑丈でよ……なんとか……耐えきってやったぜ………」

 

 

渾身の一撃の筈だったのに……今自分が出せる最高の威力の技を最高のタイミングで直撃させた筈だったのに………なのにまだ動けるなんて……

 

 

「お前との……ぐふっ…!勝負は……楽しかったからヨォ……最高のまま終わらせるために……やっぱり……」

 

 

 

「死んでくれや……」

 

 

 

(ごめん………なさい……ミルコ……皆……先生……!)

 

 

 

紅がその金棒を振り下ろそうとする、その時だった。

 

 

 

「ちょっと待てええぇ!!」

 

 

 

「「!?」」

 

 

 

「おめぇが紅かぁぁぁ!!?」

 

 

 

「ミルコ!?」

 

 

 

「くらえぇぇ!!『踵半月輪』!!!」

 

 

 

突如上から現れたミルコは紅の頭に思い切り、踵落としを喰らわせた。

 

 

 

「ぐっ………あ"っ………」

 

 

紅は少し意識を保っていたが、踵落としの衝撃に耐えきれず白目を剥いて意識を失った。

 

 

「ミルコ……無事で……良かった……」

 

 

「おい!?跳田!?おい!?目ェ開けろ!!おい!?」

 

 

 

跳田も限界がきたのか意識が完全にシャットダウンし、自分の瞼を閉じた。

 

 




長くなってしまった…。最後らへんはなくても良かったんだけどミルコをどうしても活躍させたくて……そんなことはいいので捕捉やります。

今回の捕捉的なの


·紅の個性
彼の個性は『赤熱化』。自分の体や触れたものを赤く光らせて爆発させる。自分以外の生物を爆発させることは出来ない。ただし爆発のクールタイムは8秒くらい。モチーフはモンハンのディノバルドから。このキャラと個性で新しい小説が作れるくらいキャラを盛った。正直もったいないと思うが、再登場する可能性が高いのでいい。


·紅の過去
彼がヴィランになった動機ですがちゃんと考えてあります。まあ書くのは再登場したときのタイミングでします。


·女の子
普通の女の子。幼女。近くでヴィランの襲撃が起こり、親と一緒に避難しようとしたところはぐれてしまい、紅に目をつけられてしまった。この後ちゃんとヒーローと合流し、親とも再開した。


·『鳥籠』
籠を作って閉じ込める名前通りの技。ヴィランの拘束に便利。


·油断する二人
ミルコに注意されたがまだ直ってない。勝ったって思ったら誰だって油断するからね、仕方ないね。


·『火炎太鼓』
ガードされた時に使える技。金棒からガードしている盾などに赤熱化を移して盾から爆発させる。強い。振り仮名の入力が上手くいってない


·戦闘狂
体育祭の時やUSJの時戦いながら笑っていた記憶がない跳田ちゃんですが、正確には戦っている記憶はありますが笑っている記憶だけがすっぽりと抜け落ちています。


·跳田ちゃんの剣の腕
素人同然なので複眼でゴリ押しし、相手の攻撃を受け流すことに集中している。

·『火炎八卦』
相手に向けて金棒で攻撃し、当たればそのまま爆発で吹き飛ばす技。単発の威力がすごく高い、跳田の腹に命中した。元ネタはカイドウ。そもそも紅が金棒メインなのはこの人の影響だったりする。

·血反吐を吐く跳田ちゃん
書いてて正直ちょっと興奮した。特に「…おぇ…」の所とか

·笑えよ、跳田
多分今後重要になる。先生の言葉は重い。

·お前を止められるのは……
満を持しての登場。あらすじに「ゼロワン要素はあんまりない」と書いているが改めて考えて見ると結構ある気がする。 

·『メタルライジングインパクト』
基本的には体育祭の時と同じ。今回は爆発を回避するためもう片方の脚で後方に飛んでもう一度キックするとか意味のわからないことをしている。一応もとネタがあり、仮面ライダーV3の回転ダブルキックが元ネタ。


·異常に硬い紅
ただの体質。個性とかではない。だか、もともと紅の個性は『赤鬼』として考えており、赤熱化もあってさらに鬼みたいな身体能力を持っている。みたいな案があったためその名残。

·流血表現
血を吐く表現が多いのは先程語った通り作者の性癖が関係している。変態趣味。

·ヴィラン連合
本小説ではヒーロー殺しと紅の両方に別のタイミングで勧誘をしています。紅の戦いを楽しみたい姿勢と何もかも壊したい死柄木では考えが合わず決裂。紅はその後町に潜伏していたら爆発音が聞こえ、それに便乗して破壊行為を始めました。

こんなところですかね、相変わらず長くてすみません。感想や評価などしてくれるとうれしいです。

それではまた次回!
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