失くす瞬間は瞬きとなんら変わらない。
本当にそんな一瞬なんだ。
砂嵐が止まない。
まるで記憶を覗かれているようだ。
どうしてこうなった。
あれは、ラウラと模擬戦を開始した時だった。
「AICの前ではそれもただデカイだけの剣に成り下がるぞ?」
「なかなかやるな!ラウラ!」
模擬戦は中々に白熱していた。
そしたら、ラウラのISから突如光が放たれた。
「なんだこれは!?」
「ラウラ!これは!?」
それは、ドームを包み込む。
運悪く飲み込まれたのは、竜崎晴人、織斑一夏、ラウラ・ボーデヴィッヒ、更識簪、以上4名である。
簪side
「ここは・・・」
目を覚ますと、私は黒い液体の中にいた。
服装、何故か制服になっており織斑一夏とドイツの代表候補生が一緒にいた。
なのに、何故か晴人だけいなかった。
「ここは一体何なんだ?」
「・・・・私が聞きたい」
「くっ・・・レーゲンが反応しない・・・」
それぞれが戸惑っていた。
そしたら、
「コンナトコニ来チマッテ・・・」
前からあのアリーナに現れた黒い竜が近づいてきた。
「うわ!?なんだお前!」
「織斑一夏!落ち着け」
「一夏でいいって!って今そんな話してる場合じゃ!?」
織斑一夏だけパニック起こしてる。
やっぱり晴人が・・・・・・ゲフンゲフン。
「ナラ・・・・この中だったらいいか」
「晴人!?」
「何!?」
「晴人一体こりゃ」
「俺は確かに彼奴のだけど彼奴じゃねぇんだ」
その後の言葉が衝撃的すぎた。
「俺達は生物実験の産物だ・・・まあ何があったか見てもらった方が早いだろう」
すると周りの景色が変わった。
色鮮やかな花が風に揺れる花畑
何処までも広がる青い空
そしてそこにある一軒家
そこに、一組の家族が見えた
「晴人!こっちだ!」
「まってよ父さん!」
「こら!あまり遠くに行かないでよ二人とも!」
「母さんの言うことは絶対だからな」
「うんぜったい!」
その光景がすごく眩しかった。
「あれは晴人の子供時代か・・・」
「元気の良い子だったんだな・・・・」
「晴人・・・・」
だが突如その光景は終わりを告げた。
家族が入ってった家の上から何かが見える。
あれは・・・・ナパーム弾!?
私は咄嗟に駆け寄ろうした。
いくら走ってもそこに行けない。
「なんで!なんで!」
「ここの出来事はもう起きちまった出来事だからだよ」
絶対に変えられないんだ。
家は焼かれて焼失していく。
花々は散っていき焼けていく。
一夏はあり得ないと口が開けっぱなしになっていた。
ラウラ・ボーデヴィッヒは目を伏せて肩を震わせていた。
私は、見ていることしか出来ない・・・悔しい・・・・
しかし、悪夢は序章に過ぎなかった。