奪われても平穏で居たかったヒト   作:ふれんちとーすと

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1.望んだモノ 怒りの矛先

「織斑君!織斑君!来ましたよ!織斑君の専用機!白式が!」

 

あれから数日、今日は遂に決闘の日だ。

一夏は何故か篠ノ之に、「目 を そ ら す な !」

とか言っている。

 

後、何故かこの数日すごく親切にされた。

一夏からは、昼食に誘われる度に「何かあったら頼れよ?」と言われ、織斑先生からは「聞きたいことは遠慮なく聞け」と言われ、簪さんからは無言(笑顔)でコーヒーを貰った。

 

そして、一夏はそのまま決闘に行った。

 

「竜崎。来たぞ。」

 

振り返ると織斑先生と打鉄?が。

 

「これがお前の専用機【アルトリウス】だ。」

 

僕は、一夏が試合を行っている間にフォーマットをはじめた。

 

試合は白熱し、一夏の白式が一次移行した。

 

一夏は、そのままオルコットさんを斬ろうとした瞬間にシールドエネルギーが0になって負けた。

 

かっこよかったのに。

 

僕の専用機は、試合が終わってもフォーマットとフィッティングが終了しなかった。

織斑先生が、あのクソウサギが・・・とか呟いてたのは気にしない。

 

一夏が、先生達に白式の説明を受けてる間に行こうとしたら

 

「待って」

 

簪さんが僕を止めた。いつの間に来たのだろう?

 

「どうしたの?簪さん」

 

「その・・・頑張ってね」

 

彼女はそう言うと顔を俯かせた。

 

「うん 頑張るね」

 

僕は笑顔でそれに返した。

 

なんか、その場の全員に驚かれた。

 

そのまま僕は出撃した。

 

 

簪side

 

笑った。今までは、軽い笑みを浮かべるだけの彼が。

満面の笑みで私に笑いかけた。

何だろう?何かが心に響いた。

この気持ちの正体・・・貴方なら教えてくれる?

 

一夏side

 

あいつが笑った。

その笑顔の裏にどんな思いを秘めているんだ?

その笑顔に何を思ってるんだ?

それは分からない。

でも一つだけ思う。

 

「勝ってこいよ!晴人!」

 

全力で応援してやりたい。

 

千冬side

 

こいつの笑顔はラウラに似てるな。

純粋無垢。

この言葉が一番似合う。

 

私は決めた。

 

こいつを教育者としてちゃんと鍛えよう。

この笑顔が当たり前になるように。

 

allsideout

 

「それが貴方の機体ですの?」

 

彼女が僕を見つめる。

 

「そうだよ・・・これが僕の機体【アルトリウス】だよ」

 

「打鉄にしか見えませんが・・・まあいいですわ!貴方と戦って男性の本質を見極めて見せますわ!」

 

彼女はビット?で一斉掃射をして来た。

 

僕はそれをよける。

 

”飛行には慣れてるんだ”

 

武器は盾と大剣。

 

僕は盾を構えつつ、大剣を背負いながら飛んでくるレーザーを弾きながら突っ込む。

 

「なんですの!?その盾は一体どういう性能ですの!?」

 

驚く彼女を気にせず、大剣を空中で縦に回転しながら振り下ろす。

 

ビットが一つ爆発した。

 

「打鉄では到底でない性能・・・それは一体・・・」

 

考察するのは大事なことだけどさ・・・

 

「敵の目の前でやることじゃないよね?」

 

僕は加速しながら斬撃を繰り出す。

 

「なっ!?瞬時加速!?あなたが試験を受けてないということは・・・・これが初めてと大差ないのにいきなり・・・・どういうセンスをしてますの?」

 

なんかすごく驚かれてる。

少し悲しくなったんだけど・・・

 

「・・・それでも!もう負けるわけにはいかないですわ!オルコット家を守るためにも!」

 

「どういう事?」

 

「私が貴方のような初心者に負けて、もし!イギリス代表候補から外された場合・・・私は家を・・・大事な友達を・・・なくしてしまいますの・・・!だから!この勝負まけれませんわ!」

 

それを聞いた僕は思った事をそのまま口に出してしまった。

 

「いいなぁ・・・」

 

「なんですって!?貴方!私を侮辱してますの!?」

 

オルコットさんが声を荒げる。

僕は丁寧答えた。

 

「そうじゃないよ・・・純粋に羨ましいんだ・・・僕には家も親友も両親も親戚も・・・誰一人としていないから」

 

「え?」

 

皆驚いてる。

 

頭からあの光景が、あの感情が、消したい過去が溢れかえる。

でも、一度でも溢れた物はもう止まらない。

トメラレナイ。

 

「君こそ何がわかるのさ?全てを焼かれた・・・ダイジナモノを目の前で焼き尽くされた僕の・・・僕の何がワカルノサ!!」

 

ごめんなさい。皆。

ボクモウトメラレナイ。

 

「家ヲ失クシテ・・・両親ヲ亡クシテ・・・人ヲ無クシタ・・・ボクノ何ガ・・・ワカルノサ!?」

 

気がつけば泣いていた。

 

それに呼応するように僕の機体が変わっていく。

 

「まさか!?貴方も一次移行!?」

 

僕は無言で変化した装備。

深淵の盾右手にと深淵の大剣を左手に持ちながら呟いた

 

「ワンオフアビリティ発動・・・」

 

「・・・・・・・させませんわ!」

 

オルコットさんが覚悟を決めた目をしながら撃ってくる。

 

緊張しているせいか当たらない。

 

「深淵纏い・・・!」

 

僕は黒いオーラ身に纏った。

 

次の瞬間、僕はオルコットさんの上をとった。

 

そして

 

オルコットさんのシールドエネルギーをほぼMAXの状態から0にした。

 

僕がピットに戻ると

 

「晴人!」

 

簪さんが抱きついてきた。そして、

 

「貴方はもう・・・一人じゃないんだよ・・・!!」

 

僕にそう言ってくれた。なんだろう・・・あったかい。

 

「おう!俺たちにもっと頼れよ?な!」

 

一夏が僕にそう言った。

 

 

嬉しくてその場で思いっきり泣いてしまった。

 

 

 

 

だからこそ気づかなかった。

 

 

僕の背の逆鱗が壊れていた事に。

 

 

まあISを解除した頃には戻ってたんだけどね。

 

 

この日僕には

 

友達が出来た

 

 

因みにこの後パーティがあったらしいけど、僕は簪さんと部屋でケーキを食べてたから参加してない。

 

其の後何故か一夏と篠ノ之さんとオルコットさんが乱入してきた。

 

楽しかった。

 

 




ISアルトリウス

ダークソウルの騎士アルトリウスがモデル。
姿はまんまである。
高いスピードと強力な攻撃を兼ね備えている。
防御はレーザー系統に強くなかなかの高性能を誇る機体である。

ワンオフアビリティ 深淵纏い
IS内部にある特殊電力を全てエネルギーに変え、ISのスピードど攻撃力をスペックオーバーさせる。
機体に損傷は発生しないが、今の所一日一回しか使えない。
さらに、5分間しかもたない。


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