『完成だ・・・漸く・・・・』
何か聞こえる。
『これで・・・・我が国家は・・・!!』
酷く耳障りなその声は僕に命令してくる。
『NO.10!まず、貴様に投薬だ!』
やめてくれ・・・
『貴様は!』
ヤメロ・・・・!!
『素晴らしい兵器に!!』
オラクルによる初兵器となるのだ!
「はぁ!・・・クソっ!忌々しい・・・」
懐かしい記憶だった。
偶にこんな感じに思い出す。忘れたくても忘れられない。
僕達が初めて出会い、共に歩み始め、人を辞めさせられたあの日。
〜数年前〜
「NO.10!そこで待機していろ!」
白衣の男に連れられてやって来たのは軍事施設だった。
孤児院にでも連れて行かれると思っていた。
そこには他にも何人か同い年の子が居たけど
「あー・・・・あー・・・」
「vroljstnvgtvrtoi&ok_tovijnvm」
最早自分がどうなるのか、その瞬間理解してしまった。
逃走は不可能だった。此処は軍事施設。
見回りにはそれなりの装備、最低でもハンドガンやナイフを持っている。そして恐らく、此処は機密。
逃げようとしたら殺される。
ドアにはパスみたいのやカードリーダーがあったり。
それから数ヶ月経つとそれにも慣れた。
周りの子供たちは数を減らし、自分以外に3〜4人程しか残っていなかった。
そして、本隊の方から手術目的で此方の施設を使用するらしく、患者?が此方に来た。
その子は此方来るやいなや、
「お前・・・何故そんな目をしている。」
その時、如何やら僕の目は周りと違いこの状況を、受け入れる目ではなかったらしい。
???side
私はもう一度返り咲く。そう決めてこの手術に挑む事にしていた。
入ると、目の死んだ子供達でいっぱいだった。
うわ言を繰り返す子や変にピクピクしている奴。
そんな奴らばかりの中に、
一人だけそういったものに全く当てはまらない。
そういう目の男がいた。
だから、私は奴に興味が湧いたのだろう。
気がついたら話しかけていた。
「お前・・・何故そんな目をしている?」
すると奴は
「諦めたくないものがあるからじゃないかな?」
奴は私にそう言った。
諦めたくないものが私にもある。
もし、また会えたならもう少しちゃんと話をしてみたかった。
今、私はかつての研究所跡地にいる。
ボロボロに崩れており、違法研究などの証拠物もあったらしい。
恐らく、奴はもう・・・・・
「隊長」
「すまない・・・ありがとう」
「いえ!ではIS学園の件ですが・・・」
今は教官の事を考えよう。
もし奴が生きていたら・・・
sideout
様々な事を思い出していると、簪が話しかけて来た。
「どうかしたの?」
「・・・・少し昔を懐かしんでただけだよ」
「うん・・・朝ご飯食べに行く?」
「分かった・・・行こう」
今僕は、多分幸せってやつなんだろうなぁ。
(ソウダロウナァ・・・オ前ノ行ク道ハ俺ガ共二歩ム)
ありがとう・・・
母さん、父さん・・・
「おーい!晴人!」
僕は今、幸せです。