奪われても平穏で居たかったヒト   作:ふれんちとーすと

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7.再開

 

 

 

あの事件から暫くした時だった。

 

「今日はこのクラスに新しい仲間が二人は増えますよ!」

 

山田先生は嬉しそうに声上げる。

 

織斑先生は微妙な顔をしていた。

そして、入ってきたのは男だった。

・・・・・・・・男?

 

「シャルル・デュノアです 本国より此方に同じ境遇の方がいると聞いて・・・」

 

俺と一夏は慌てて耳を塞いだ。

 

「「「キャアアアアアアアアアアアアアアアア」」」

 

ホント ウルセェナ

 

仕方ないよ。今時の子ってこういうが多いらしいし。

 

ハァ・・・・

 

その後、織斑先生の声で入ってきた少女を見て。

完全に固まった。

 

「ほら挨拶しろ」

 

織斑先生がその少女に告げる。

 

「はい!教官!」

 

少女は此方に向き直る。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「ええと他には・・・」

 

「以上だ」

 

山田先生が泣きそうである。

 

たが、俺たちは目があった。

 

「お!?お前はNO.10か!?」

 

「やはりあの時の子か」

 

俺たちは顔を見合わせてから握手した。

 

「良く無事でいてくれた!一体どうやって逃げ延びたんだ?」

 

何故かテンションが凄く上がってる。でもまぁ

 

「後で話そう・・・流石に授業もあるしな?」

 

「その通りだ 積もる話もあるだろうが後で良いだろう」

 

「了解しました!教官!」

 

この二人の間柄を知らない僕としては言いたい事が一つだけある。

 

後ろ女子たち。

 

キマシタワー!って何さ?

 

ラウラside

 

まさかこんな所で会う事になるとは。

ISの男性操縦者の情報は確かに手元にはあったが、軍としての活動が忙しく目を通す暇がなかった。

 

言い訳に過ぎんが私は嬉しかった。

 

私はかつてこいつの目に憧れた。

 

絶望的な状況においても諦めようとしないその瞳。

 

確かに強者だった。

 

私は、此奴の不屈に憧れた。

 

そして、教官と出会いその強さとそれを扱う心に憧れた。

 

NO.10と出会っていなければ、私はおそらく心が折られていた。

 

奴と出会ったそのおかげで、役立たずとまで言われても私は折れずにいられた。

 

そして、教官のおかげで私は力にのみ固執する事はなかった。

教官が家族を、織斑一夏の事を話す時。

 

その優しげな表情が、教官の闘う理由だと悟った。

 

心が折られていたら、おそらく力にのみ固執して教官の闘う理由すら否定していたかもしれない。

 

そう考えると、此奴と出会い憧れた事を今でも誇りに思う。

 

そして、再びあった此奴の瞳には不屈ともう一つ覚悟が見えた。

 

お前も成長していたんだな。

そう思うと、不思議と嬉しい気持ちになる。

 

そして、私達は向かい合う。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ よろしく頼む」

 

「竜崎晴人だ よろしく」

 

私達は握手を交わした。

 

sideout

 

 

久しぶりに話した彼女は、雰囲気が明るくなっていた。

 

そして、今は軍に所属しており、軍の仲間の事を家族と呼んでいた。

 

「私は今幸せだ お前はどうだ?」

 

そう聞いてきた彼女に俺は真っ直ぐ目を合わせて答える。

 

「絶対に失くしたくないって思える・・・そのくらい今が幸せだよ」

 

そう答えると彼女は嬉しそうに笑う。

 

「そうか では此れからもよろしく頼むぞ」

 

「ああ よろしく」

 

モ?今コイツ 「モ」 ッテ言ッタカ?

 

どうかした?

 

ハァ・・・キニスルナ ナレタ

 

全く如何したんだよホント。

 

 

そんなこんなで日々は過ぎる。

 

 






作者は鬱よりハッピーエンドが好きなんだ。
でも、鬱展開が混ざる時もあるんだ。

というわけでバッドエンド書くかも。
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