奪われても平穏で居たかったヒト   作:ふれんちとーすと

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8.Time Limit

 

 

 

久しぶりだな。

そう思った。

 

 

歪んでる世界。

そして、足場が少しずつだが確実に崩れていく。

 

この足場がなくなった時。

オレタチは死ぬ。

 

一つの身体に二つの精神。

少しずつだが確実にお互いが精神を削り合う。

 

選択肢は3つ。

 

二つの精神は互いに消し合い消滅するか。

 

どちらか片方を犠牲に片方だけ生き残るか。

 

そして互いに混ざり合い新たな存在になるか。

 

 

如何したら最良の道を見つけられるかも分からないんだ。

 

未来は未だ定まらない。

 

崩れいく足場に怯える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不意に声が聞こえた

 

 

「晴人」

 

 

 

「ハッ!?」

 

「晴人!しっかりして!」

 

「かん・・・ざし・・・・?」

 

意識が朦朧とする。

多分、もう限界なんだろうな。

 

「大丈夫!?凄く魘されてたけど・・・」

 

心配そうな彼女に俺は

 

「大丈夫だよ ごめんね心配かけて」

 

嘘をついた。

 

 

束side

 

綺麗に壊滅した。

全く困っちゃうよホント。

 

2体ほど逃げられた。

 

さてと、

 

「話してもらって良いよね?」

 

ちーちゃんそっくりな彼女そう聞いた。

 

「・・・・・・」

 

「逃げた奴らに何か指示が残ってたよね?何する気?」

 

彼女はゆっくりと口を開く。

 

「ハンニバルを襲撃し捕食して奴等は完成するらしい」

 

「・・・・・」

 

私は一瞬頭が真っ白になる。

 

「束様!此方は私に任せて下さい!」

 

クロエちゃんの声ではっとする。

 

「ごめんクロエちゃん・・・行ってくる!」

 

すぐに行かなきゃ!

 

 

sideout

 

 

今日も今日とてみんなで訓練してる。

なんか増えてるんだけどさ・・・

 

「一夏」

 

「お おう!?どうした晴人!?」

 

僕はふと疑問に思ったんだ。

 

「シャルル君ってさ」

 

「「!?」」

 

この反応。何か話せない理由なんだろうな。

シャルルが女の子なのは。

 

 

適当に誤魔化しておこう。

 

 

 

「フランス人だったよね?」

 

「へ?」

 

マヌケナ顔ヲ晒シテルゼ

 

言わないであげなよ。

 

「いやさ 何処の出身って言ってたかど忘れしちゃって」

 

安心した顔してるよ・・・警戒心薄いなぁ

 

シャルルはホッとした後

 

「うん 僕はフランス出身だよ」

 

「ごめんごめん ありがとう」

 

よし誤魔化せた。

 

「晴人!」

 

あれ?簪さん?

 

「どしたの簪さん?」

 

普段は一夏が苦手?で来ないのに。

 

「晴人!あの子とどういう関係なの?」

 

「え?」

 

簪さんはラウラを指差した。

 

「えっと・・・」

 

「正直に答えて」

 

目からハイライトが消えてる・・・・

 

コエェヨ。

 

「昔の知り合いって所かな?」

 

「それだけ?」

 

「うんそれだけ」

 

なんで安心した顔してるんだろう。

 

「そう・・・・」

 

まぁ、いっか。

 

「おい晴人!」

 

突然呼ばれた。今度は

 

「どしたのラウラ?」

 

「一度私と模擬戦をしないか?」

 

 

この時、気付いていれば。

 

後に誰もが思っていた事だった。

 

 

 

物語は静かに壊れた。

 

 

 

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