ようこそペルソナ的人間模様が繰り広げられる教室へ   作:行天

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感謝:日頃より誤字脱字報告ありがとうございます。お陰様で気づかないところの修正をしていただけて助かっております。

今日は、休日だったので、早めに投稿。
ここ好きは、前回は圧倒的に最後の一文が人気でしたねw
また、今回は新しい試みをしてみました。ちゃんと反映されてるといいなぁ


共犯者として

 翌日、目を覚ますと櫛田さんはすでに帰った様子であった。

 寝ぼけ眼をこすりながら、シャワーを浴びていく。

 さて、彼女とは共犯者となったわけだが、まずは共犯者同士の信頼関係を強固にしなくてはいけないな。

 彼女の承認欲求を満たせるようなことは現状あるだろうか。

 

 

 【テストで満点を取らせる】

▶【過去問を予定よりも早くクラスに広める】

 

 

 そうだ。

 手に入れた過去問を早めにクラスに広めるのはどうだろうか。

 まず、櫛田さんが手に入れたことにして、クラス中に広めてもらう。

 そうすれば、クラスの皆はテスト範囲が急に変わったことへの動揺から一転して、彼女に感謝するだろう。それにクラスの皆も安心してテストを受けられるはずだ。

 健たちの勉強の習慣をつける作戦も今の様子を見ていれば、継続していくことで、解決しそうだ。

 うん。良い作戦かもしれない。

 そう思い、シャワーを済ませると、スマホを手に早速、連絡をすることにした。

 

 

櫛田桔梗

 

既読
おはよう櫛田さん

 

・・・・・・

 

既読
あれ?どうした?

 

・・・わたしたち共犯者なんだよね?

 

既読
ああ。

 

じゃあ、ちゃんと仲間意識持つためにもお互い名前で呼びあった方がいいよね。蓮くん

 

既読
いや、むしろ逆じゃないか?お互いの関係性を隠すからこそ、共犯者だと思うんだが・・・

 

ちがうよ。ぜんぜんちがう。よそよそしい呼び方しているのに、よく一緒にいたら、おかしいよね?

 

既読
そういうものか?

 

そういうものだよ。あと、名前で呼ばなかったら、裏切ったと判断するから・・・

 

既読
・・・わかりました。櫛田さん

 

蓮くん?

 

裏切るのかな?

 

既読
・・・桔梗さん

 

「さん」づけなんていらないよ?そのまま名前だけで呼んで?

 

呼べ

 

既読
わかった桔梗。

 

うん、わかってもらえてよかったよ。蓮くん。それで私に何かようかな?

 

既読
ああ。早速だけど、桔梗が喜びそうな提案をしたい

 

ええ!?・・・嬉しい。聞かせて?

 

既読
少し早いが、過去問をクラスの皆と共有したいと思う

 

既読
そのときに、桔梗が手に入れたことにして、配って欲しい

 

既読
そうすれば、クラスの皆は桔梗に感謝するだろうし、クラスの皆も安心するだろう

 

既読
どうだ?

 

・・・素敵。でも1つ変えさせてね

 

既読
何をだ?

 

私が手に入れたんじゃなくて、二人で協力して手に入れたことにしよ?

 

既読
それは、どうして?

 

だって蓮くん今、クラスの女の子たちから、テスト期間中に上級生と遊んでいたナンパ野郎ぐらいの評価だよ?須藤くんとの件で、少し評価上がったけど、イケメンランキング2位だったのが、今は4位になっちゃってるよ?もちろん私の中では1位だけど、そうした評判は今のうちに、解消しておいた方がいいと思うの。クラスの皆のために、体を売って過去問を手に入れたことにすれば、女子たちからも見直してもらえるはずだよ。だから、そうした方がいいよ。そう思うでしょ?ね?

 

既読
おちつけ。長い長い。わかった桔梗がそう言ってくれるなら、そうしよう

 

うん。よかったあ。じゃあまた、学校でね

 

既読
ああ、また学校で

 

蓮くん

 

既読
ん?どうした?

 

大好き

 

!

 

 

 

 

 

 そうして、桔梗とのチャットを閉じた。

 それにしても、イケメンランキングなんていつの間に……。

 そんなことを考えながら、登校の準備を始めた。

 

 

 

 

 登校後、テスト範囲の変更はあったが、思っていたよりもクラスが落ち着いているように感じた。

 皆、試験に向けて頑張っている様子だ。

 昼休みを使って、桔梗と過去問のコピーをした。

 そして、放課後、桔梗がクラスの皆に残ってほしいと伝え、その後、過去問を配りはじめ、例年ほとんど同じ問題が出ることを説明した。

 皆、湧き上がり、「櫛田さん、本当にありがとう!」、「やっぱ櫛田ちゃんは天使だ!」と歓喜の声を上げる。

 その様子を自分の席から見ていて、満足そうにしていると、後ろから声がかかった。

 

「ちょ、ちょっと雨宮くん! どういうことなの。3日前に配る予定だったわよね」

「ああ、ごめん堀北さん。今のクラスの状況をみて、少し早いが今がそのタイミングだと思って配ることにしたんだ」

「そう言われると……、確かに配るタイミングは、間違えてないと思うわ。でも! あれはなぜ?」

 

 そう言って、鈴音は桔梗の方を見る。

 

「ちょっと、色々あってな」

「……色々ってどういうことかしら?」

「色々は色々だ」

「……納得行かないわ」

 

 鈴音はそう言って、不貞腐れる。

 

「ごめん」

「謝るくらいなら、しっかりと説明してほしいわ」

「それはできない」

「……ふん。あなたのそう言う頑固なところ、嫌いだわ」

 

 そして、とうとうへそを曲げてしまった。

 とは言っても昨日のやり取りを説明するわけにもいかず、困ったなと思いながら頭をかいていると、

 

「「「えええーー!」」」

 

 と驚きの声が一斉にあがる。

 どうした?と思い、そちらを見ると、クラスの皆がこちらへとやってくる。

 なんだなんだ。

 

「雨宮くん。櫛田さんから聞いたよ。私たちのために、体を張ってーーうぅ」

「誤解していてごめんね。嫌だったよね。辛かったよね」

 

 と女子を中心に慰められ、

 

「蓮くん。僕に相談してくれれば、……いや、僕は君を尊敬するよ」

「うおおお! 雨宮ぁ! なんてうらやまけしかーーゲフンゲフン。俺にも教えてくれれば手伝ったっていうのによぉ」

 

 と洋介や他の男子たちから言われた。

 おそらく、過去問の入手に関して、桔梗が説明したのだろうが、何か余計なことを吹き込んだんじゃないだろうな。

 そう思いながら桔梗の方を見ると、こちらを見て、「てへっ」とわざとらしく舌を出してウィンクしてくる。

 あざと可愛い。

 いやいや、まずは、これをなんとかしよう。

 

「落ち着け皆。なんのことかはわからないが、何も問題はない」

 

 落ち着かせようとそう伝えるが、余計に盛り上がってしまった。

 

 

《蓮の魅力が磨かれた!》

 

 

 その後、今日は昨日の中断したこともあり、堀北会に連続して参加することにした。

 過去問の存在は、隠すように伝えつつ、似た問題に変更される可能性はないとは言えないので、過去問をベースにどう考えて解いていくのかを説明していくような流れとなった。

 昨日に比べると楽しく勉強が進んでいる。

 

 ……と思っていた。

 

「蓮くん。ここの問題、私もわからないの、教えてくれる?」

「あ、ああ。ここはこの数式を使って、ここの文章に書いてある数字をここに代入すれば」

「あ、すごい! ありがとうよく分かったよ! 池くん、山内くんここはこうやって解くんだって」

「お、おう。そうなんだ。櫛田ちゃんありがとう」

 

 桔梗が頻繁に解き方を聞いてきて、それを池たちに教えるという構図が自然とできあがっている。

 誰がどう見ても桔梗の動きは、昨日とは別物になっているが、池たちも自分たちにも親身になってくれている分、ツッコめないようだ。

 そして、唯一この場でツッコめる存在がいる。

 

「……櫛田さん。あまり雨宮くんに頼りすぎるのは感心しないのだけれど」

「あ、ごめんね堀北さん。蓮くん、教えるのが上手だからついつい聞いちゃったよ。蓮くん、迷惑だった?」

「いや。そんなことはないが」

「ホント! よかったぁ」

 

 メキッ

 鈴音が持つシャーペンのあたりから何かが軋むような音がする。

 そして、顔を見れば、親の仇でも見るかのような鋭いものになっている。

 

「ところで、あなたたち、いつから名前で呼び合うような親しい関係になったのかしら?」

 

 穏やかそうな表情とは裏腹に声はドスが効いている。

 

「え、そんな、親しい関係なんてそういうのじゃないよ『まだ』。やだなあ堀北さん」

「…………随分と入れ込んでいるようね」

 

 鈴音がこちらを睨みつけてくる。

 誰か助けてくれ。

 

「あ、じゃあじゃあ、俺も櫛田ちゃんのこと名前で呼んでもいい?」

「ずりいぞ山内。俺も俺も!」

 

 山内ぃぃ! 池ぇぇ!

 予想外のところからの援軍に歓喜した。

 これで、二人も桔梗のことを名前で呼び始めれば……、

 

「何かな? 二人とも?」

 

 桔梗が笑顔で二人に問いかける。

 

「え、いや、だから、その」

「櫛田ちゃんのことを、その名前で」

 

 その様子から池と山内は歯切れ悪くそう答えると、桔梗は万力の笑みを浮かべてこう答えた。

 

「どこかわからないところがあったのかなぁ? 何でも遠慮なく聞いてね?」

「……いえ、なんでもないっす」

「忘れてください」

 

 山内ぃぃぃ!! 池ぇぇぇ!!

 どうしてそこで諦めるんだ。

 いつもみたいにもっと熱くなれよぉ!

 

「蓮くん。どうかした?」

 

 万力の笑みのまま、桔梗がそう聞いてくる。

 

「なんでもないよ桔梗」

 

 そう平然を装い答えると、万力から一力(いちりき)ぐらいの笑みに変わり、「そっか、よかった♪」と機嫌の良い様子に変わった。

 そんなやり取りをしていたら、

 

「蓮。ちょっといいか?」

 

 清隆ぁぁ!

 やはり、俺の味方はお前だけのようだ。「ああ」と返事をして、少し席を立ち、離れていく。

 そして、本棚の隅の方まで行くと清隆がこう言った。

 

「お前と櫛田、この勉強会出禁な。理由は言わなくてもわかるだろう?」

「…………はい」

 

 出禁になった。

 

 

 

 

 帰り際、昇降口で、ピロンと音がしたので、音がした方を見る。

 

「あ、私のようね」

 

 そして、スマホを鈴音が見ると、瞬間、緊張したような表情を見せる。

 どうしたのだろうか。

 

「何かあったか?」

「……いいえ。なんでもないわ」

 

 そう言って、足早に寮の方へと帰っていってしまった。

 

 

 

 

 自室に戻り、一息ついた。

 さて、何をしようか。

 

 【疲れたし早めに寝よう】

 【勉強会で集中できなかったし、試験勉強しよう】

▶【今日は色々と緊張する場面が多かった。喉がカラカラだ】

 

 今日は、色々ありすぎた。

 喉も渇いたので、疲れが取れるような飲み物が飲みたいなと思い、昨日に引き続き、自動販売機に行くことにした。

 

 

 




 平素より、お気に入り登録、感想・評価、誤字脱字報告等々誠にありがとうございます。

 ここまでお読みいただいた方も気に入っていただければ、お気に入り登録、感想・評価等、何卒よろしくお願いいたします。


 はい。ということで、ハーメルと言えば特殊タグということで、LI○E風の仕掛けをしてみました。
 いかがだったでしょうか。
 正直、タグ作成するのが大変なので、もうやりたくない笑

 さて、次回は原作1巻にある主要イベントをモチーフにした話となります。
 楽しんでいただければ幸いです。


*アンケート回答へのご協力のお願い*
 また、ついに書き溜めが後1つになってしまい、毎日の更新が難しくなるかと思います。
 そこで、どのぐらいの頻度で皆さんが更新を望まれているかのアンケートを取りたいと思いますので、そちらを参考に執筆ができればと思っております。
 お手数をおかけしますが、ご回答いただけますと幸いです。



 それでは
 もしも選択肢のコーナー


【テストで満点を取らせる】
【過去問を予定よりも早くクラスに広める】

 テストで満点を取らせるを選択すると、いや、それでは満たせないだろうと考え、再度同じ選択肢が出てきます。5回連続失敗すると、良いアディアが浮かばなかったということで、今回はチャットイベントがなくなります。大好きスタンプはもらえなくなります。


【疲れたし早めに寝よう】
【勉強会で集中できなかったし、試験勉強しよう】
【今日は色々と緊張する場面が多かった。喉がカラカラだ】


 櫛田さんのときと同じで、上2つはパラ―メータ上昇です。
 そして、一番下の選択を選ばないととある人物のコープ上昇イベントを見逃してしまいます。ですが、後々挽回できなくはないので、最悪選ばなくても大丈夫ですが、ハーレムイベントを目指すためには、コープは適度に早めに上昇させることが大切です。

以上です。

今後の更新頻度はどのぐらいが丁度良いと思いますか?

  • 800字程度(後書き簡略)で良いから毎日
  • 今までぐらいの文量で、3~4日なら待てる
  • 週1ぐらいなら余裕で我慢できる
  • 1か月だろうと2か月だろうと構わない
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