はい、ここ2日ほど出張していたので、投稿が少し遅くなっていて申し訳ございません。
また、P5Rが色々なハードで発売されますね!
まだやっていない人は、これを機に是非やってみて下さい!
スチーム版、買おうかな……
翌日、寮を出て通学路を歩く。
じりじりと蒸し暑い陽気で、そろそろ本格的に夏が始まろうとしていると思った。
昇降口で靴を脱ぎ、履き替えたところで、掲示板に目が向く。
今回の事件についての情報提供を呼びかけるポスターだ。
Bクラスの人たちが貼ってくれたのだろう。
よく見ると、有力な情報にはポイントを渡す旨まで書いてある。
これは確かに情報が集まりやすいかもしれないが、なんだか申し訳ないと思った。
「あ、おはよう雨くん」
「ん? ああ、一之瀬か。おはよう」
雨くんと俺をそう呼ぶのは、この前友だちになったばかりの一之瀬だった。
「あ、このポスター見てたの?」
「ああ、とても助かるが、ポイントまで支払う必要はないぞ。もし、すでに払っているなら、俺が立て替える」
「いいの、いいの。ポイントのことは気にしないで。私たちが勝手にやってるだけだから」
「いや、そうは言うが」
「気にしない気にしない。あ、1件メールが入っているみたい」
そう言って、一之瀬は自分のスマホに来ているメールを読んでいる。
そして、一通り読み終えるとこちらにスマホを見せてくる。
「雨くん。こんな感じなんだけど、今回のことに関係ありそう?」
一之瀬が見せてきたスマホを見る。
内容としては、最近バスケ部の部活中に小宮と近藤が健がレギュラーになることの不満を漏らしているという内容だった。
おそらく同じバスケ部の生徒からだろう。
《『小宮と近藤の不満』を手に入れた!》
俺は一之瀬に向き直り、頷く。
「ああ。これも明日の話し合いで使えそうだ」
「そっか! なら良かった」
そう言って、一之瀬は笑顔をみせてくれる。
頼りになる子だ。
「あ、じゃあ早速、情報提供者にはポイントを送ってあげないと、えっと確か……」
そう言って、一之瀬は操作を始めるが、どうにも要領を得ていないらしい。
「にゃはは……、ごめんね雨くん。連絡先の交換は何度もやってるからもう分かるんだけど、私こういうのに疎くって、どうやってやるか教えてくれる?」
そう言って、スマホを手渡して来たので、ついこの前、星之宮先生とポイントの送金について操作したばかりなので、すぐにやり方を思い出した。
「いいぞ。まずはポイントの送金画面を開くんだ。……これだな。「あっ」それでこの左上にある自分のID番号を選択して、一時的なトークンキーを発行する。それをシステム内でコピーして、相手の連絡先に送信すると、そこから相手が入金リクエストができるから、それで指定の金額を支払えばいい」
そう言いながら、俺は一連の動作をゆっくりと行う。
一之瀬は「へぇーこうやるんだねー」と感心しながら見ているが、どこか焦っているようにも見える。
そして、後は連絡先を指定すれば送信できるところまで操作して、俺は一之瀬にスマホを返した。
すると、一之瀬は目を少し泳がせながら、「あ、ありがと」と言ってくる。
うん。これはしょうがないな。
「にゃははは…………、あの、その、……『見た』?」
「ああ、『見た』」
一之瀬が気まずそうにそう言ってくるので、端的に答えると、「うにゃああ~! どうしよう~」と頭を抱えだした。
それもそのはずだ。
一之瀬のスマホに映っていたポイント残高が、200万PPを超える、ちょっと信じられない金額になっていたのだから。
「あ、あの雨くん。これは、その、ね。だから」
あわあわと慌てる一之瀬を見て、普段しっかりしているように見えて、意外と抜けているところもあるんだなと、なんだか可愛く思えた。
「大丈夫だ一之瀬。誰にも言わない。理由も聞かないから安心しろ」
「……ほ、本当?」
「ああ。良くしてもらっている相手に、恩を仇で返すような真似はしない」
「……うん。うん、信じるね。ありがとう」
「礼を言うのはこっちの方だ。ありがとう一之瀬」
そう言うと、一之瀬は失敗を恥じているのか、照れているのか、何故か顔を赤くする。
「じゃ、じゃあ、もう行こうか、雨くん」
「ああ」
そうして、俺たちはそれぞれの教室まで歩き出した。
教室に入ると、「おはよ! 蓮くん!」と桔梗がいつにも増して明るく元気な様子で挨拶をしてきた。
こちらも挨拶を返すと、桔梗は眩しくなるほどの笑顔で「昨日はありがとうね」と言ってきた。
気にするなと言って、自分の席に向かうと佐倉さんがこちらを見ていたので、手を振ると、彼女は少しわたわたとした後に、ペコリと頭を下げて挨拶を返してくれた。
そんな風にしていると、自分の席から斜め後ろに座っていた鈴音が目を皿にしてこちらを見ていた。
「昨日は、私たちが帰った後に、櫛田さんと遊びに行ったの?」
まるで責めているような、悲しんでいるような、呆れているような複雑な声色でそう言ってきた。
俺は正直に、佐倉さんの困り事について、相談があって、出かけた旨を簡潔に説明した。
説明を聞いてくれたが、鈴音は不貞腐れたような顔をする。
「なら、私にも声をかけてくれてもいいじゃない」
どうやら、鈴音は誘われなかったことに対して不満があるようだ。
除け者にしたつもりは毛頭ないが、鈴音も今回のことで動いてくれていることを考えれば、力になれないことは悔しいと思ったのかもしれない。
「ごめん。次はちゃんと相談する」
「…………なら、いいわ」
納得しきっているわけでは無さそうだが、機嫌は悪くなくなったらしい。
もうひと押ししておこうか……、
▶【一段落したら、一緒に遊びに行こう】
【一段落したら、トゥギャザーしようぜ】
「鈴音。今回の件が一段落したら、一緒に遊びに行こう」
「本当!? …………ご、ごほん。蓮くんがどうしてもと云うなら考えておくわ」
俺がそう言うと、鈴音は一瞬で花が咲いたような明るい顔になり、そしてすぐに、照れ隠しするように、言い直した。
「そうだな。鈴音とどうしても遊びに行きたいな」
「そ、そう、なら遊びに行くぐらいならいいわよ…………ふふ」
高飛車なような台詞だが、嬉しく思ってくれているのか、笑いが堪えられない様子だ。
「堀北。お前、顔がニヤけてるぞ、ちょっと気持ち悪「ふんっ!」うぃぃぃ……」
鈴音の隣に座っている清隆が会話に入ってきたと思った矢先に、ドロップアウトした、鈴音の鋭い脇腹チョップ(抜き手)によって。
「なにか言ったかしら、綾小路くん?」
「……………………」
「返事がないわね、ただの屍のようね」
鈴音、容赦ないな。
俺は机の上で沈んでいる清隆に向けて、合掌した。
ホームルームを終え、俺と桔梗、それに佐倉さんは、職員室に入る前の茶柱先生を呼び止めた。
教室の中だと目立つため、佐倉さんに配慮したからだ。
そして、桔梗が茶柱先生に事の次第を話し始める。
「目撃者? 佐倉がか?」
「はい。佐倉さんが事件の一部を見ていたんです」
そう桔梗が言うと、佐倉さんが一歩前に出てくる。
「櫛田の話によれば、佐倉、お前は雨宮たちの喧嘩を見ていたそうだが」
「……はい。最後までではありませんが、見ていました。それにあれは喧嘩ではなく、雨宮くんがCクラスの人たちに一方的に暴行されていました」
佐倉さんは、茶柱先生に凝視されて居心地悪そうだが、ちゃんと説明をしてくれた。
「お前の話はわかった。だが、なぜ今、名乗り出た」
「え?」
「私は事件のことを説明したホームルームの時に、目撃者について聞いたが、そのときになぜ名乗り出なかった」
「そ、それは……、私が、巻き込まれたくなかったからです」
「ほう、巻き込まれたくなかったのに、今になって名乗り出たのか」
茶柱先生は、佐倉さんが話すことに対して反論するように言ってくる。
「それは!…………クラスの、みんなが、困っているのに、頑張っているのに、私が何もしないことが、嫌で……」
佐倉さんは小さく縮こまりながらも頑張って話してくれる。
「なるほど。お前なりに思うところがあって、名乗り出ることにしたと、そういうんだな?」
「はい……」
「そうか。お前が目撃者だというなら、私は当然の義務としてそれを学校側に伝える用意がある。だがその話の信憑性については、いささか怪しいものがある」
「ど、どういうことですか?」
「佐倉、お前は本当に目撃者なのか? クラスがマイナス評価を受けるのを恐れて、でっちあげた嘘なんじゃないか?」
「茶柱先生! そんな言い方は酷いと思います!」
桔梗がそう批難すると、茶柱先生は気にもしない様子で言葉を続ける。
「酷い? 本当に目撃者なら初日に申し出るべきだ。期限ギリギリに名乗り出られては、怪しむのが当然だ。しかも訴えられているクラスからの目撃者だ。怪しまないほうが無理だろう」
「そんな! 佐倉さんが勇気を出して名乗り出てくれたのに!」
「精神論で語られるべき問題ではない。必要なのは事実とそれを裏付ける証拠だ。それを用意できないのであれば、明日の審議の場で証明するしかない」
「そんなのって……」
桔梗は食い下がるが、茶柱先生はあくまでも学校としての立場で話をしてくる。
「しかし、目撃者は目撃者だ。嘘だと決めつけるわけにもいかない。ひとまず受理しておくことにしよう。それから、審議当日は、佐倉には話し合いに出席してもらうことになるだろう。それができるか?」
「で、できます!」
「ふむ。ならば明日の放課後、雨宮と須藤と一緒に生徒会室に来るように」
茶柱先生はそれだけ伝えて職員室に入ろうとするので、俺は呼び止めた。
「先生、こちらの弁護人として、クラスの人に同席してもらうことはできますか?」
「……ふむ。いいだろう。だが、最大で一人まで同席することを許可しよう。よく考えておくように」
そして、今度こそ茶柱先生は職員室に入っていった。
その後、教室に戻り、明日の作戦会議をすることにした。
クラスにはこれまで手伝ってくれたクラスメイトたちが残っていてくれた。
「それじゃあ、今まで集めた情報をまとめようか」
洋介がそう言うと、皆が一同に頷く。
そうして、これまで集めた証言や証拠について情報共有を行った。
その結果、以下の内容が出てきた。
※証言
「星之宮先生の証言」
「佐倉愛里の証言」
※証拠
「蓮の保健室の利用履歴証明書」
「蓮の診断書」
※審議に使えそうな情報
「特別棟には監視カメラがない」
「石崎の中学時代の噂」
「小宮と近藤の不満」
情報を共有し終えると、鈴音が発言をした。
「まず、蓮くんの保健室の利用履歴と診断書は、明らかな暴行を受けた証拠になるはずよ。それに偽造していないことは星之宮先生が証言してくれるはずよ」
「うん、そうだね。これについては学校側も無視できないと思う」
鈴音の発言に、洋介が同意する。
「つぎに、噂のほうね。以前から不満を持っていたのと、明らかに監視カメラがない場所に喧嘩なれした生徒と一緒に来ている点を突くことができそうね」
「やっぱ、あいつら最初っから仕組んでいやがったんだよな!」
鈴音の次の発言に、健が苛立ちを見せる。
「最後に、佐倉さんの目撃証言ね。これについては、佐倉さんもう一度確認するわ。明日審議の場に出ることになるかもしれないのだけど、構わないのね?」
「は、はい! ど、どこまで、役に立てるか、わかりませんが、……がんばります!」
「うん。佐倉さん頑張ってね!」
鈴音の確認に対して、佐倉さんは皆に見られて緊張しているみたいだが、はっきりと意思を表明してくれる。そして、それに対して、桔梗が応援している。
「そうしたら、後は誰が審議の場に出席するのかね。……蓮くん、あなたが決めてくれる?」
「……いいのか?」
「ええ。あなたが弁護を任せたい人を選んで」
鈴音がそう言うと、周りの皆も同意の頷きをする。
なら、俺が選ぶのは…………、
【清隆だ】
▶【鈴音だ】
【桔梗だ】
【洋介だ】
【軽井沢だ】
【佐藤だ】
【松下だ】
【みーちゃんだ】
【波瑠加だ】
【池だ】
【篠原だ】
【山内だ】
【俺には……選べない】
「鈴音、お前に任せたい」
「ふふ、もちろんよ。任せて蓮くん」
俺は鈴音を選んだ。
彼女なら、相手が言ってきたことの矛盾に対して冷静に返すことができるだろう。
皆も異論は無いようで、「がんばって」「頼むぜ」などの声を鈴音にかける。
ふと、桔梗の方を向くと、ちょっと不貞腐れているような表情をしている。
俺は、側により耳打ちをする。
「桔梗」
「……なに」
「お前に頼みたいことがある。佐倉さんはおそらく審議の場に呼ばれるまで緊張していると思う。その間、緊張しすぎないように見ていてやってくれないか」
「……それが、私を選ばなかった理由?」
「ああ、これはお前にしか頼めないことだ」
「…………もう、ずるい。そんな風に言われたら断れないよ」
「ごめんな」
「ううん。まかせて蓮くん」
伝え終えると、桔梗はやる気を出したような表情で力強く応えてくれた。
そうして、作戦会議は終わった。
いよいよ、明日が本番だ。
帰宅した。
さて、どうするか……、
【鈴音に連絡する】
【桔梗に連絡する】
【ひよりに連絡する】
【真澄に連絡する】
【健に連絡する】
▶【佐倉さんに連絡する】
【一之瀬に連絡する】
prrrrr prrrrr
「は、はひ、佐倉です」
「雨宮だ。急に連絡ごめん」
「な、なんでしょうか?」
「いや、改めて明日証言をすることを決めてくれて、ありがとうって伝えたくて」
「そ、そんな、それは、私が決めたことなので」
「いや、それでもだ。茶柱先生は色々言っていたが、俺は佐倉さんが勇気を出してくれたことを本当に感謝している」
「……雨宮くん」
「悪いな。ただ、それを伝えたかっただけなんだ。それじゃあ、また明日」
そう言って、通話を終わろうとすると、
「ま、待って下さい!」
「どうした?」
「あ、あの、その、えっと………………わ、私の部屋に来てくれませんか!?」
「………………なんだって?」
いきなり部屋にお呼ばれしてしまった。
「ひゃ! あ、あの、へ、変な意味じゃ、なくて、その、そ、相談したいことがあって」
相談したいこと、わざわざ部屋に呼ぶあたり、何かしらの重要なことかもしれない。
「わかった。部屋の階と番号を教えてもらえるか?」
「は、はい! えっと、階は9階で、部屋は…………」
そうして佐倉さんの部屋に行くことになった。
佐倉さんの部屋について、呼び鈴を鳴らすと、すぐに玄関のドアが開き、佐倉さんが出てきた。
「ど、どうぞ」
そう言って、招いていてくれたので、上がらせてもらうことにした。
部屋にあがり、周りを見ると、シンプルだが、女の子らしい部屋だと思った。
部屋にかけられたコルクボードに写真がたくさん付いており、佐倉さんの写真好きが良く分かるインテリアだ。
「あ、あまり、見ないで下さいぃ……」
佐倉さんが恥ずかしそうに顔を俯かせる。
確かにあまりジロジロ見るのは失礼だったな。
用件を聞こう。
「それで、部屋に呼んだということは、何か重要な相談か?」
「…………はい」
「わかった。ゆっくりで良いから聞かせてくれ」
「はい。……実は」
そう言って佐倉さんは、話し始めた。
話の内容はこうだ。
数日前から、具体的には、例の電気屋でデジカメを購入し始めてから、登下校の時に、嫌な視線を感じるとのこと。
そして、それが日に日に多くなってきて、最近自分の郵便受けに差出人不明の手紙が大量に入っているようになり、内容はどれも愛の告白とはとても思えないような気持ち悪い文面のものだということ。
明らかにストーカー被害に遭っている。
「佐倉さん、こんなことを聞くのは申し訳ないが、心当たりはあるのか?」
「…………はい。その、これを見てくれますか」
そう言って、佐倉さんはピンク色の可愛いカラーリングのノートPCの画面を見せてくる。
そこに映っているのは、とあるブログの画面だ。
ブログのトップ画には、誰が見ても可愛いと思うような明るい表情をして、スタイルの良い美少女が映っていた。
プロフィール欄を見ると、『雫』という名前のグラビアアイドルらしい。
そして、俺は画面の美少女と目の前の少女を見比べる。
ふむ、
「これは佐倉さんか」
「はいぃぃ……」
佐倉さんは顔を赤くして、俯いてしまう。
画面の雫は写真写りも良く、カメラに向かって満面の笑みを浮かべているが、目の前の佐倉さんは、同一人物とは思えないほど、内気な性格だ。
「ふむ。可愛いな」
「あああ、あの、あの、見てほしいのは、そっちじゃなくて、このコメント欄なんです」
佐倉さんにそう言われて、コメント欄を見ると、特定のハンドルネームの人物がやけに投稿しているのが見受けられる。
しかし、内容はファンの応援ではなく、それよりももっと独善的な恐ろしいものであった。
『運命って言葉を信じる? 僕は信じるよ。これからずっと一緒だね』
『いつも君を近くに感じるよ』
『今日は一段と可愛かったね』
『目があったことに気づいた? 僕は気づいたよ』
『今日は僕に会いに来てくれて、嬉しかったな』
『あの男は誰だ! 僕という恋人がいるのに』
『なんで無視するんだ? 酷いじゃないか』
『会いたい会いたい会いたい、今すぐ会いに行きたいよ』
ほぼほぼ毎日投稿してあるそのコメント欄は、妄想というには、あまりにも相手に恐怖を与えるもので、そして、執念とも思えるようなドロドロとした感情が窺える。
佐倉さんは、俺がそれを黙ってみているのが怖くなったのか、少し手が震え始める。
「佐倉さん」
「は、はい……」
「ありがとう。よく、相談してくれた」
「えっ……」
俺は彼女のこれまでの耐え忍んだ忍耐強さ、恐怖を抱えながらも俺たちのために動いてくれた勇気に対して、深く感謝の念を覚え、それを伝えたいと思った。
「こんなことをされて、怖かっただろう」
「……はい」
「誰にも相談できず、辛かっただろう」
「……はい」
「俺に話すのは勇気がいることだったろう」
「……うん」
「よく頑張ったな」
「……う゛ん」
「佐倉さん。そんな中、俺たちのために勇気を振り絞ってくれてありがとう、本当に、ありがとう」
「……ぢ、ぢがうんで、ず。私は」
「大丈夫だ。俺が力になる。今回のことのお礼とか、そんな理由じゃない。佐倉さん、お前の勇気に俺が応えたいんだ」
「……雨宮くん。…………おねがい、たずけてくだざい」
佐倉さんが、ボロボロと泣きながら、そう懇願するように言う。
なら、俺が言うべき言葉は一つだ。
「俺に任せろ」
安心しろ。
絶対に、俺がお前を守る。
そう思い、その言葉を伝えると、
「わあ゛あ゛ああああぁぁあ!!」
佐倉さんが押し込めていた感情を爆発させるように泣き出した。
俺は、こんな恐ろしい目に遭いながら、孤軍奮闘していた心優しい女の子を安心させたくて、頭を抱きしめ、彼女が落ち着くまで、背中をポンポンと軽く叩き続けた。
その後、佐倉さんは泣き止むと、恥ずかしさが押し寄せてきたのか、両手をぶんぶんと振りながら、あわあわし始めたので、気にするなと伝えた。
そして、明日からは取り敢えず、安全のために、一緒に登下校しようと伝え、俺は自分の部屋に戻った。
去り際、彼女が「ありがとう、雨宮くん」と言ってきたので、「俺の方こそ、ありがとう」と伝えると、初めて彼女の素の笑顔が見れた気がした。
ブログの雫とも引けを取らない、魅力的な笑顔であった。
RANK UP!
《『魔術師』のコープのランクが2に上がった!》
♪
《蓮の優しさが磨かれた!》
平素より、お気に入り登録、感想・評価、誤字脱字報告、ここ好き!等々誠にありがとうございます。
ここまでお読みいただいた方も気に入っていただければ、お気に入り登録、感想・評価、ここ好き!等、何卒よろしくお願いいたします。
はい。ということで、雫ちゃん暴露回でした。
そもそも連くん遊びすぎてポイントがないので、自前のパソコンを持っていないんですよね。
だから、綾小路くんみたいに自室のパソコンからブログを覗くという手法が取れない問題が出ました。
そして、考えた結果、
おそらく佐倉さんはデジカメで取った写真を加工したりするために、PCを持っているはず!
↓
なら、もう直接お邪魔しよう!
という展開になりました。(筆者の思考がヤバめ)
最初は原作を読んでいた時に、外部の情報って遮断させられてるんじゃないの?
なんでブログ見れるの?
とは思いましたが、ニュースとか見れないと地震とかのときに困るよなと思い、受信はできるけど、送信はしちゃいけないって感じに解釈しました。
学校としては、Sシステムが外部に広まらなければいいんでしょうきっと。
さて、いよいよ次回から審議本番になりますが、2巻の内容の分は、審議前編・後編、+アルファの残り3回の予定です。
それが終われば、お楽しみの無人島編…………にはいかないよね。
ペルソナだからね、一日一日を大事にするよ。
コープを育むのにいい季節がやってきた的な進め方になると思います。
それでは、
もしも選択肢のコーナー(妄想DEATH)
【一段落したら、一緒に遊びに行こう】
【一段落したら、トゥギャザーしようぜ】
トゥギャザーの方は、ネタが古いので、キョトンとされます。
堀北さんの貴重なニヤケ顔が見れなくなります。
はい、地獄の選択肢をまた作ってしまった。
いつもの説明とは違うやり方で解説しますね。
【清隆だ】……彼の鋭い洞察力が役に立つかも、でも目立ちたくないからあんまり発言しないよ!
【鈴音だ】……次回をお楽しみに!
【桔梗だ】……小宮たちが舐めたことを言い始めると裏桔梗ちゃんが出てきて審議の場を凍らせることができるぞ!
【洋介だ】……頼りになるけど、和平交渉しちゃうぞ!
【軽井沢だ】……小宮たちにマジキモいとか言っちゃうぞ!
【佐藤だ】……小宮たちにマジサイテーとか言っちゃうぞ!
【松下だ】……小宮たちにマジ最悪とかいっちゃうぞ!
【みーちゃんだ】……あわあわして可愛いぞ!
【波瑠加だ】……小宮たちに生理的に無理とか言っちゃうぞ!
【池だ】……健と一緒に盛り上がっちゃうぞ!
【篠原だ】……小宮たちに死ねばとか言っちゃうぞ!
【山内だ】……イソップ童話の蝙蝠男になっちゃうぞ!
【俺には……選べない】……優柔不断と皆から思われちゃうぞ!
ふう。
か~ら~の~
【鈴音に連絡する】……明日一緒に頑張りましょうと励ましてもらえます。
【桔梗に連絡する】……蓮くん頑張ってと励ましてもらえます。
【ひよりに連絡する】……心配された後に、蓮がイケメン語録を発揮して、デレます。
【真澄に連絡する】……心配された後に、蓮がイケメン語録を(略
【健に連絡する】……明日はやるぞ!と気合が入ります。
【佐倉さんに連絡する】
【一之瀬に連絡する】……手伝えることがあったら、言ってねと良い人ムーブが見れます。
以上です。
よし、執筆頑張ろっと