段落の前に、空白を入れるという小説の基本ルールすっかり忘れてました。1話から3話の修正を入れて読みやすくしました。
本当にリハビリしている……。
そして、主人公がアップを始めたようです。
3日目以降からは、進学校ということもあり、本格的に授業が始まった。
授業中、須藤が寝ていても相変わらず先生たちは注意をしない。
そんな様子を見て、クラスメイトたちも気が緩み始めたのか女子はスマホをいじったり、男子は漫画を読むなどの様子が授業を重ねるごとに増えていった。
授業と授業の合間に、須藤にやんわりとしっかりと受けたほうが良いことを伝えたが、「あぁ!? んだよ文句あんのか!?」と取り付く島がない。
スマホをいじっていた女子たちにも声をかけたが、「ええ~別に注意されないしよくな~い」と素っ気なく対応される。その時、平田くんがフォローを入れてくれたので、「ひ、平田くんがそういうなら」と午後の授業では少し改善された。
漫画を読んでいた山内にも声をかけ、やんわりと注意するが、「はぁ、うざくねお前。なに良い子ちゃんぶってんの」と言われ、こちらも取り付く島がないようだ。
放課後になった。
さて、どうしようか。
【ショッピングモールに足を運ぶ】
【生徒会室を訪ねてみる】
▶【図書館に行ってみる】
図書館に行ってみよう。
図書館に着いたあと思ったことは、国立の学校というだけあって、本の蔵書も多く、ジャンルも富んでいる。
趣味と呼べるほどではないが、読書は好きな方だ。
さて、何を読もう。
【魅惑の会話術】
▶【速読ノ秘術】
【シネマ秘宝】
目指せ卒業までに全蔵書コンプリート!
というおそらく達成できないだろう目標を掲げつつ、速読という技術に興味を持ち読み始めた。
なるほど、速読とは、「読む」のではなく、「広い視野で拾い、イメージすることにその真髄を得たり」ということか。
お、実践式の例題もあるやってみよう。
……
…………
………………
ふぅ、面白かった。
何やらいつもよりも読書のスピードがあがったような気がする。
《蓮の「読書」の速度が上達した》
♪
《蓮の知識が磨かれた!》
読んだ本を棚に返して、何か借りていこうかと考えたところで、近くで人の気配がした。
「あ、あの」
「ん? はい。俺ですか?」
「そ、そうです。あの同じ1年生ですよね」
「ええ、そうですよ。1-Dの雨宮蓮です。よろしく」
立っている相手に話しかけられたので、立ち上がり、挨拶をした。
「わたし、1-Cの椎名ひよりと言います。よろしくお願いします雨宮くん」
椎名ひよりと名乗った女の子は、柔らかそうな長い銀髪をしており、優しそうな印象と知的な印象を併せ持っているように感じた。背は頭2つほど低いので、自然と見下ろす形となる。
「それで、椎名さんは俺に何か?」
「はい。その本を読むのが好きなのですか?」
「うん。好きか嫌いかで言えば好きってぐらいだけど、どうして?」
「あの、失礼ながら先程、その本を雨宮くんが読んでいる様子を見ていまして、すごく楽しそうに読まれていたので」
どうやら、本を読む姿を見られていたようだ。
昔から内容が興味深いと表情や態度に出てしまうようで、家族にも言われたことがあるので、納得した。
「そうだったんだね。うん。興味がある内容だとついつい顔に出てしまうらしくて、なんだか恥ずかしいね」
「ごめんなさい。そんなつもりではなくて、その、私も本を読むのが好きなので、ドキドキしたり、ワクワクしたりすると顔に出てしまいますから」
「そうなんだ。気持ち悪く思われていないなら良かった」
「そんな風に思ってはいませんよ!本当に楽しんでるんだなと思って、その嬉しくなってしまって」
「嬉しく?」
「はい。その、なんと言いますか。1-Cの人たちはあまりこうしたことに興味がある人がいなくて……」
そう言って、椎名さんは寂しそうに目を伏せる。
「そうか。それで話しかけてくれたんだな」
「はい! その、雨宮くんが良ければ、また話しかけてもいいですか。読書の邪魔はしませんので」
さて、どう答えるか。
▶【もちろん。いつでも声をかけて】
【ごめん。読書は一人でしたい質なんだ】
「もちろん。いつでも声をかけて」
「本当ですか! 嬉しいです!」
そう言って、椎名さんは先程の印象とは一転して、朗らかな笑みを浮かべた。
その後、まだ閉館まで時間があったので、お互いの好きなジャンルについて話した。
「雨宮くんは、好きなジャンルの本とかはありますか?」
「そうだな。特にジャンルへのこだわりはないけど、ノウハウ本や小説ならファンタジーや冒険譚をよく読むかな」
「そういえば、そちらの本も速読のノウハウ本ですね」
「ああ。初めて図書館に来て、蔵書の多さに感動して、テンションがあがって『目指せ卒業までに完全制覇!』って思ったんだ。そうしたら、まずは、読むスピードを上げる必要があるなとか単純なことを考えて気づいたら手にとって読んでた」
「ふふふ。面白いです。私も同じ目標を持ってますから、どっちが先に制覇できるか競争ですね」
最初は大人しい子かと思ったが、意外と話しやすく親しみやすい子だった。
「椎名さんは好きなジャンルは?」
「私はミステリーが多いですね。アガサ・クリスティの『ABC殺人事件』などは有名かと思うのですが、ご存知ですか?」
「ああ。読んだことはないけど、タイトルは聞いたことあるよ」
「そうですか…。あ、もし良かったら、この図書館にも蔵書されてましたし、読んでみませんか」
「ああ。折角椎名さんが薦めてくれたんだ。早速借りてみるよ」
「本当ですか! あのあの読み終わったら、是非感想を聞かせてほしいのですが」
「もちろん。そうだなミステリーかどうかはわからないけど、『大怪盗・アルセーヌ』なら読んだことあるけど、椎名さんは読んだことあるか?」
「いえ、まだ読んだことはないですね」
「そうか、原作は1世紀も前の本だけど、予想できそうで予想できない展開にワクワクするし、古臭いのにどこか新鮮なスリルがあって、なんていうか独特の世界観があって面白いよ。中学のときに図書館にあったから、この図書館にあるかもしれないな。もしあったら、お互いにおすすめの本を読んで、感想を言い合うのはどうだろう」
「とってもよいアイディアですね! 是非そうしたいです!」
「わかった。じゃあ、お互いの本を探そうか」
「私はもう自分のおすすめの場所はわかるので、探すの手伝いますね」
ガチの文学少女。
さすがだ。
そうして、お互いのおすすめ図書を借りて寮まで一緒に帰ることになった。
帰り道、本を話題に話がはずみ、寮が近くなってきたところで、椎名さんが改まった様子でこちらを見てくる。
「あの雨宮くん!」
「どうした椎名さん」
「もしよかったら、友達になってくれませんか!」
小さな顔の頬を少し蒸気させて真剣な表情で彼女はそう言った。
友達と言う言葉をわざわざ出したのだから、彼女にとって、友達とは特別な、そう、約束、確認、契約みたいなものなのかもしれない。
さて、どう返そうか。
▶【もちろん。これからよろしく椎名さん】
【喜んで、レディー】
「もちろん。これからよろしく椎名さん」
そう伝え、わざとらしく握手を求めるように手を差し出す。
すると、彼女は花が咲いたように嬉しそうな笑みを浮かべて、両手でこちらの手をとってくれた。
その様子がとても可憐であると思った。
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我は汝…汝は我…
汝、ここに新たなる契りを得たり
契は即ち、
囚われを破らんとする反逆の翼なり
我、「星」のペルソナの生誕に祝福の風を得たり
自由へと至る、さらなる力とならん…
ペルソナの力を育てる人間関係
「星」コープが解禁した!
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平素よりお気に入り登録、感想、誤字脱字報告等々、誠にありがとうございます。
よう実の二次創作界隈では、椎名ひよりさんと早々にエンカウントしてチョロイン化させるには、「図書館に行って読書」するのが最短ルートだというのが、私の見識です。
ひよりちゃん原作だと登場遅いですが、気づいたら新刊でるたび、ちゃっかり1シーン描かれることもあり、行動、仕草の一つひとつがめっちゃ好きなんですよね。
ということで、
もしも選択肢のコーナー
▶【ショッピングモールに足を運ぶ】
▶【生徒会室を訪ねてみる】
【図書館に行ってみる】
ショッピングモールでは、櫛田さんとクラスメイトの女子とエンカウントします。その後の選択肢次第では、一緒に買物できます。
生徒会室を訪ねると、南雲パイセンに出会えます。早々に目をつけられて、1学期から苦しい思いをしますが、一ノ瀬さんとのフラグが立つ時期が少しだけ早くなります。
▶【魅惑の会話術】
【速読ノ秘術】
▶【シネマ秘宝】
魅惑の会話術を読むと魅力が♪3個分あがります。
シネマ秘宝を読むと映画鑑賞の効果が増えます。
つまり、原作どおりです。
【もちろん。いつでも声をかけて】
▶【ごめん。読書は一人でしたい質なんだ】
椎名さんとのフラグが折れます。しかし、その後図書館に足繁く通うと、再びフラグを立てるための選択肢が現れます。
繰り返し断り続けると、椎名ひよりが悲しそうに泣きます。
そして、この二次創作の更新が止まり、次の日にはハーメルンから消滅します。
【もちろん。これからよろしく椎名さん】
▶【喜んで、レディー】
椎名さんが目をパチクリしますが、結果は変わりません。友達になれます。
椎名さんは優しい女の子なので、多少寒いセリフを吐いてもスルーして、普通に仲良くしてくれます。