亡国に響く鼻歌   作:Kuronohit

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ブルックが主人公の小説書いてる方は相変わらず少なめなので妹からの催促からリメイクに踏み切りましたが、やはり書くのは楽しいものです。


第二楽譜 リメイク

目を覚まして最初に目に入ってきたのは、白い花が咲き誇る花畑だった。

 

「...私はさっきまで皆さんと一緒に次の島を目指していたはず........ん?」

ここで彼はは自身に起きていた異常に気がついた。

身長こそほとんど変わらないが下を向いた時に見えた手に驚く。

 

「おや?手に違和感が.....」

 

彼は悪魔の実の一つである、ヨミヨミの実の能力により一度死んでから体が骨になったあとに復活したため全身が骸骨である。しかし今彼の目には違う物が写っていた。

 

「ほ、ほ、骨じゃなくなってる~~~!?」

 

そのまま顔や腕,足など自分で触れることの出来る場所全てを何度も触り確かめた。その体は紛れもないヨミヨミの実の力で蘇る前の、もっと言えば自分の若い頃の体であることに気がつく。

 

「エ、エェェェェェェェェェェェェ!?」

 

その叫びは花畑中に木霊する。無理もない話である。先程まで仲間たちと船に揺られていたと思ったら今は無いはず(・・・・・・)の花畑の真ん中におり、なおかつ体が骨になる前のさらにその前に蘇っているのだから。

 

 

「体が元に戻ってます!?ヒジョーに若くもなって!?戻してぇ!90代!」

 

などと傍から見たら素っ頓狂なことを20代後半から30代手前ほどの男性が花畑のど真ん中で叫んでいるのだ。周りが無人なことが唯一の救いである。

 

 

「はぁ、、、はぁ、、、一先ず落ち着きましょう。一旦状況を整理せねば、、、ここは私が知っている場所ではある。いや、知っていたはずの場所のはず。でももうここは、、、どうして、、、」

 

ブルックはこの場所を覚えていた。ブルックが今の海賊団の前に所属していた海賊団に入る前に仕えていた国の領土内のにある、片隅に広がる森の奥にある花畑だと。

 

「えっと、あのペンダントが光ったところまでは覚えていますね、その後この場所に?ここはさっきまでいた場所からはかなり離れているはずですし、いったいどうやって...それ以前にこの場所は...ん?そういえばこの服装......」

 

自分の体にばかり目がいっていたブルックは改めて自分の服装を確認する。自分が先程まで着ていた服とは違い、騎士が着るようなしっかりとした頑丈そうな服装になっていた。

「何が起こったのか分かりませんが、覚えている限りかつてのあの場所ということはなんとなく理解しました...どうしましょう!?」

 

服装を確認していたあとにハチャメチャな船長に振り回されている経験からか、現状をなんとなくではあるが理解しつつはあるもののまた慌て始めそうになったブルックであったが、ふいに近づいてくる人の気配に気がついた。

 

「.....っ!?ここを知っているのは私だけのはず...いえ、なぜでしょうそんな気がしないのすが。」

 

ブルックはなにかしらの違和感を簡易ながらも、気配のした方に視線を向ける。そこには質素でありながら、清廉さを感じるようなドレスを身にまとった美しい女性とその傍らに控えている従事服を着ている女性がこちらに歩いてくるのが見えた。

 

そしてブルックの近くまで来たドレスの女性は、ブルックの顔を見ながら少し頬を膨らませ一言。

 

 

「団長様!この場所に来るのであれば私に一言仰ってください!そうすれば私もご一緒させて頂きましたのに!。」

  

聞いたことがないはずの声。なのにひどく懐かしく、それでいて寂しさを感じる自分にブルックは困惑する。

  

 

 「騎士団の方にお聞きしたら「少し離れます。な〜にちょっとした休憩です。ヨホホホ!」っと言ってどこかに行かれたと教えていただいて、貴方であればここしかないだろうと思い来てみれば案の定です!」

 

少し怒ったように話しかける美しい女性。彼女は森を歩いてくるには少し、、、いやかなり合わないであろう、ドレスを着ているため少し息が切れているように見える。

しかしそのドレスに汚れは見えない。よほど道に慣れていないと、ドレスで森を歩けば汚れてしまうのは着たことは勿論無いブルックにも分かる。

 

「姫様、元よりここは団長殿が訓練の合間にサボるために使っていた場所です。今回もサボるのに使う予定で姫様にはお伝えしなかったのではないでしょうか」

 

少し後ろから歩いてきた従事服を着た女性の従者がそう声をかける。この従者も森を歩くには適さないであろう長めのスカートを身につけている。なのに汚れが見えないのはこの従者もよく足を運んでいるからなのであろう。

 

「あ...え...?」

 

混乱するブルックを見た女性は不思議そうに首を傾げた。

 

「ど、どうかなさいましたか?団長様。、、、はっ!もしかして私の顔になにかついていましたか!?」

 

「呼んでもないのにいきなり来たうえにサボりの邪魔されてガッカリしてるんじゃないですかね?」

 

「そ、そんなぁ...」

 

従者の一言によりかなりショックを受けてしょんぼりする女性。そんな姿を見たブルックは頭の中はパニック状態だが一旦フォローに回る。

 

「い、いえいえ邪魔だなんてとんでもない!むしろ、私としてはあなたのように美しい女性と会えてとても光栄ですよ。」

 

「うっ、美しいなんてそんな!団長様は相変わらず私を喜ばせてくださいますね。....たまに恥ずかしいこともおっしゃいますけど。」

 

若干涙ぐんだ目でブルックを見つめる女性。ブルックは海賊ではあるが音楽家であり人を楽しませることを好む。そんな自分の前で涙ぐんでいる人を見て、ブルックは一旦自分に起きている異常を全て後回しにすることにした。

 

「ヨホホホ!本当ですとも!私、美しいお嬢さんには嘘は言いませんよ。」

 

その一言に涙ぐんでいた女性は持ち直す。

 

「ふふふっ、それなら良かったです。てっきり迷惑なのかと思ってしまいました。」

 

涙はなりを潜めて女性の顔には笑顔があふれる。

そんな顔を見て安心したブルックはつい、いつもの(・・・・)一言(・・)をかましてしまった。

 

「パンツ、、、見せてもらってもよろしいでしょうか?」

 

「、、、、、、えぇ?」

 

「ふんっ!」

 

若返ってもブルックである。かますときはかますのである。そして今回張り倒してくるのは、顔を真っ赤にしている女性ではなくそばに控える従者である。

 

「へぶぅっ!?」

 

無論容赦なく引っぱたかれる。顔を真っ赤にして煙を上げている女性を他所に無表情の従者はブルックに対し言い放つ。

 

「団長殿。貴方の発作とも言うべきそれはいい加減何とかしてくださいと言ったはずです。ディーパ(・・・・)様が毎回固まってしまいますから。」

 

「ず、ずびばぜん、、、」

 

骨の時と違い生身な分ダメージの大きいブルックであったが、自業自得なので仕方がない。体は若返っても中身は昔からほとんど変わらない90代なのであった。

 

しかし、その身に感じた痛みとたしかに聞こえたその名前により【記憶の衝動】とも言える感覚のせいで先ほどよりも更に強い混乱がブルックをを支配していた。

  

 

 

 

 

 

               私はこの二人を確かに知っている(・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

                

 




オリキャラタグつけときながら中々出てこなかったのですが、今回ようやく出てきました!(最初からほとんどオリキャラみたいな感じではありますが)

イメージの挿絵の方は、リメイク版の方を妹に依頼しましたが書いてくれるかはわかりませんのでご自由に脳内変換しても問題ないと思います。

国の名前とかは出さない方針で行きます。(私が覚えてらんないだけ)西の海ってことしかわかってないので今後出てきたら直すのめんd,,,,,,,,大変ですし。

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