僕の望むホロライブ   作:雄亮

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前話と同じでサブタイトル思いつかなかったので話数だけです

いいの思いついた方がいたら教えてください汗


第3話

そして初出社当日

 

「こうして見るとやっぱり大きいなー」

 

僕は面接の際に訪れたカバー株式会社に来ている

 

メールには、1階のロビーで安藤さんが待っているからと書いてあったので入口の自動ドアを通り抜けたと同時にキョロキョロと辺りを見回す

 

すると、目的の人物はすぐに見つかった

 

と、同時に向こうから声をかけてきた

 

「あ、高野さん!」

 

 

 

「あ、どうも」

 

 

 

少々腰を低くしてお辞儀をする

 

 

 

「わざわざ御足労いただきありがとうございます」

 

「いえいえ、とんでもない!

 

安藤さんこそ1階まで来ていただいてありがとうございます」

 

 

 

なんて言う日本人らしいやり取りをしながらエレベーターへと向かっていく

 

エレベーターの前まで来ると安藤さんは上へ行くボタンを押してくれた

 

 

 

「そういえば」

 

 

 

と、安藤さんは思い出したように切り出した

 

「私たちのことを本名で呼んでいますよね?」

 

 

 

「はい、だめでしたか?」

 

 

 

「そうですね

 

基本的に、会社にいる時や仕事中は外出時であっても私たちのことは本名で呼ばないでください」

 

 

 

「安藤さんもですか?」

 

 

 

と、疑問に思う

 

宇田さんや日寺さんなら、ホロライブに所属しているアイドルだから本名で呼ぶのはまずいのはわかる

 

しかし、なぜ「私たち」なのか

 

そんなことを考えていると

 

 

 

「そうです

 

私のことは『えーちゃん』と呼んでください」

 

 

 

「」

 

 

 

え?

 

 

 

「あ、あなたえーちゃんだったんですか!?」

 

 

 

「え、気づいてなかったんですか!?」

 

 

 

「はい…

 

まさか安藤さんがえーちゃんだったなんて…

 

だって……」

 

 

 

言えない

 

まさかこの人が、こんなに『スタイルが良くて胸の大きい人』がえーちゃんだったなんて…

 

言えない、「こんなに胸があるのに!?」だなんて

 

 

 

もしかして『紫咲シオン』や救おうとしている『潤羽るしあ』まで胸が大きかったらどうしよう、なんて考えているとエレベーターが来た

 

 

 

「行きますよー」

 

と、ボクがどんな思いをしているかなんて分かりはしないであろうえーちゃんは何食わぬ顔でエレベーターへ誘導してくる

 

 

 

 

 

エレベーターに乗ってから会議室に行くまでに聞いたのだが、ホロライブ関係の部署は全て4階に収まっていて、僕が面接を受けた3階は、外部の人間が来た時に使う会議室がたくさんあるそうだ

 

ちなみにこの辺りにはVTuber事務所が数多くあるそうだ

 

知らなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

「失礼しまーす」

 

と言いながらえーちゃんは4階の突き当たりの会議室に入っていく

 

僕も、「失礼します」と言ってからえーちゃんの後に続いて会議室に入っていく

 

 

 

会議室に入ると、面接の時と同じメンバーが既にいた

 

 

 

会議室には大きな円卓が用意されており、均等に置かれた椅子にみんなが座っている

 

 

 

ふたつある空席のひとつにえーちゃんが座ったので、残りのひとつに僕も足早に寄って腰掛ける

 

僕の両サイドには宇田さん…もとい兎田さんとときのさんがいる

 

 

 

ときのさんは落ち着いているが、兎田さんはそわそわしているようだ

 

 

 

「全員揃いましたね

 

では始めましょうか

 

今日お集まり頂いたのは、正式に社員となった高野くんから潤羽さんについてのお話を聞くためです

 

高野くん、早速で悪いのだけど話して貰えますか?」

 

 

 

谷郷社長の言葉を受け、コクリと頷いてから僕は話し始める

 

 

 

「まずは改めまして、新入社員の高野公助です

 

よろしくお願いします」

 

 

 

僕がお辞儀をすると、みんなが軽くお辞儀を返してくれた

 

一連のやり取りの後、『潤羽るしあ復帰計画』について話し始める

 

 

 

「潤羽さんを復帰させる方法ですが2つの考えがあります

 

まず1つ目ですが、ホロライブをカバー株式会社から独立させることです

 

独立させることで、会社の規則や契約を一新するのです

 

そうすることで復帰した際に新ホロライブでは潤羽さんの契約違反をなかったことにする

 

そして、カバー株式会社から新ホロライブに『潤羽るしあ』に関わる全ての利権を譲渡するのです

 

次に2つ目です

 

これは少々…というよりとても強引ですが、リスナーに対して署名活動をすることです

 

タレントに署名活動をしてもらい運営に対して集めた署名を突きつける、そして運営はその署名を受け、関係各所にお願いして認めてもらうという『物語』にするのです

 

そうすることでタレント同士の絆が強まるのはもちろん、運営、ひいてはホロライブの株も上がります

 

そして何より、話題性があります!

 

 

 

こんなところでしょうか

 

とりあえず以上です

 

いかがでしょうか?」

 

 

 

 

 

と、ここまで話すと、社長は真剣な顔で返答する

 

「なるほど、高野くんの考えはよく分かりました

 

1つ目の案ですが、きびしいですね

 

ホロライブをカバー株式会社から独立させると、カバー株式会社自体は、『ホロライブという他社に依存している会社』という形になってしまいます

 

そうすると、ホロライブの株が上がりカバー株式会社の株は大きく落ち、カバー株式会社の存在意義が大きく薄れます

 

それは許容出来ません

 

つまり、却下です

 

2つ目の案は、確かに話題性がありますね

 

ホロライブタレントによる署名活動、

 

リアルイベントとしてイベント会場で行えばなお良い

 

ただ、私たち運営がどの程度の損失を被るかは計り知れませんね

 

イベント会場の確保に告知、皆さんを投影する画面等々」

 

「いえ、その心配はないと思います

 

なぜならイベントにかかる費用は全てタレントの皆さんに出していただこうと考えているからです」

 

 

 

言ってすぐに兎田さんが机を叩き立ち上がる

 

「はー!?

 

あんた、イベントにいくらかかるかわかってんのー⤴!?」

 

 

 

「わかってます

 

場所にもよりますが、ライブイベントではありませんから音響の費用を下げるとしても1日あたり3000万、10日間行うとして3億は見積った方がいいかと思います」

 

 

 

「そうぺこ!

 

そんな大金みんなから集めないと無理ぺこよ!」

 

 

 

「集められはするんですね?」

 

 

 

「っ、それは!」

 

 

 

「なら大丈夫です

 

後は皆さんを説得するだけですね」

 

 

 

「ちょっと待ってください」

 

 

 

今まで黙って僕達の話を静かに聞いていたときのさんが痺れを切らしたように訴える

 

主に僕と社長に

 

 

 

「署名活動するみたいになってますけど、決定なんですか!?」

 

 

 

「エンタメとしての価値は充分だと思いましたので」

 

 

 

「らしいので」

 

 

 

「そうですか…

 

でも、私そんなに出せませんよ?お金」

 

 

 

 

 

「ちなみにいくら位なら出していただけますか?」

 

 

 

 

 

「え、急に聞かれても」

 

 

 

「だいたいでいいですから」

 

 

 

「うーん、500ってところかなー」

 

 

 

「なるほど…

 

ちなみに兎田さんはどうですか?」

 

 

 

「ぺこーらはるーちゃんのためだったらいくらでも出すぺこ!って言いたいけど、7000が限界ぺこ」

 

 

 

「充分です」

 

 

 

「残りを皆さんから集めれば何とかなりそうですね」

 

 

 

「うーん、でもそんなにすんなりと集まるかなー」

 

 

 

ときのさんがあごに人差し指を添えて言った

 

 

 

 

 

「それは何とか僕と兎田さんで3期生の方々を説得することから始めて、だんだんと輪を広げていくしかないと思います」

 

 

 

社長が頷き、「そうですね」と納得し、言葉を続ける

 

 

 

「来週、全タレントを集めて慰労会をします

 

そこで高野くんの入社を発表しようと考えています

 

その時に3期生の皆さんだけにお話ししてみてはいかがですか?

 

もしそこで話がまとまればそのまま他の方にもお話すれば良いかと」

 

 

 

「なるほど、いいと思うぺこ!」

 

 

 

「高野さんはどうですか?」

 

 

 

「はい、緊張しますけど頑張ります」

 

 

 

「今更何言ってるぺこか

 

大丈夫ぺこ、マリンたちは絶対に説得するぺこ!

 

あんたは大舟に乗ったつもりでいるぺこよ!」

 

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

 

会話の終了を察し、えーちゃんが切り出す

 

 

 

「話はまとまりましたね?

 

それでは今日はここまでですかね

 

皆さん、お疲れ様でした」

 

 

 

 

 

「「お疲れ様でした」」

 

 

 

全員がえーちゃんに続き軽く頭を下げながら言った

 

 

 

僕は来た時と同様にえーちゃんについて行く

 

 

 

「いやー、それにしても凄いですね、高野さん」

 

 

 

「何がですか?」

 

 

 

「社長たちの前であんなに堂々と話せるなんて」

 

 

 

「あぁ、まあパッションというやつですよ」

 

 

 

「なんだかアーニャさんみたいなことを言いますね」

 

 

 

なんて会話をしながら1階のロビーに戻ってきた

 

 

 

「えーちゃん、今日はありがとうございました」

 

 

 

「いえいえ、高野さんこそお疲れ様でした

 

いよいよ来週、皆さんとご対面ですね!

 

頼りにしているので頑張ってくださいね

 

もしも何か困ったことがあったらなんでも相談してください

 

できる範囲でお手伝いしますので」

 

 

 

 

 

「ありがとうございます、ってさっきも言いましたね」

 

 

 

 

 

「フフ、そうでしたね

 

これから高野さんとお仕事ができることを心から楽しみにしています

 

来週、お待ちしています

 

お疲れ様でした」

 

 

 

「はい、お疲れ様です!」

 

 

 

そう言って僕は帰路に着く

 

 

 

 

 

(来週はいよいよ皆さんにお会いするんだ

 

それに潤羽さんの事もしっかり伝えないと!

 

緊張するなー)

 

 

 

 

 

 

 

「るーちゃん、待っててね」

 

 

 

もう何度口にしたか分からないその言葉をまた口にする

 

 

 

あんなことになるとは知らずに

 

 




ご意見、ご感想お待ちしております


ホロメンは事務所や仕事の現場ではキャラになりきっているという設定で書きました!

違和感があったら教えてください


いよいよ次でホロメン達がたくさん登場します
(次を書いたら)

お楽しみに✌️
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