IF:くまに飛ばされたブルックの行き先がエレジアだった世界   作:館凪 悠

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26.世界のつづき

 オオロンブス号から船を乗り換えたルフィたち一行は、ある者は呆れ、ある者は困惑し、またある者は無関心を決め込んだ。

 その最大の理由は、この船の船首像に起因する。

 それはある意味で、金色だったオオロンブス号の船首像よりもド派手だった。

 

「なんで……」

 

 絶望したように、ウタが言う。

 そして、その船首像のモチーフは、船の名前にも使われていた。

 あまりにも絶望的にダサいその船の名前は──。

 我慢ならないように身を震わせてから、ウソップが一味の心の内を代弁する。

 

「なんでうちの船よりもルフィが乗ってそうなんだァこの船は!!?」

「そう言われると照れるべ~っ!」

「ホメてねェよ!?」

 

 そう、この船の名前は“ゴーイングルフィセンパイ号”。

 そしてその船首に取り付けられた像は、どこからどう見てもルフィを模した物。

 例えばこれがルフィの船だったとしたら、ウタは笑い転げていたかもしれない。しかし、それが全くの赤の他人であり、数日前まで面識がなかったとしたら話は別だ。

 ファンという生き物がどういうものかは、ウタも十分理解している。

 しかし、これほどまでに“濃い”ファンっぷりを、こうにも間近で見せつけられては、さすがに胃もたれしてしまう。

 しかも──。

 

「この流れてるジャズ、わたしたちの音源だし……」

 

 甲板に流れるムード溢れるBGMは、サクソフォンとピアノ、コントラバスのトリオで演奏されるジャズだった。

 

「あん? 歌ってねェじゃねェか?」

「うん……。ちょっとたまには違うことしようってなって、ブルックがサックスで、わたしがピアノ。あとゴードンがベースをやってるんだけど……なんで?」

 

 フランキーの問いに答えながら、ウタの頭が思考を放棄する。

 やっぱりブルックの演奏の仕方、艶っぽくていいなァ──。

 遠い目をするウタの隣で、当事者であるルフィは腹を抱えてケタケタと笑っていた。

 

「んだべ!! おれたちルフィ先輩とする“麦わらの一味”に憧れてっけども!! とある島で聴いたウタ様の音楽にも惚れちまっで!! もつろんTDは全部、観賞用保存用と布教用たぐさんのセットで買わせていただいでます!!」

 

 身振り手振りで興奮を表しながら、バルトロメオが言う。

 

「それがまさが、ウタ様がルフィ先輩の幼馴染のウタ先輩で!! しかも“麦わらの一味”に入っでるなんて、おれァ──おれァ!!!」

 

 感極まって言葉が出なくなったバルトロメオが、ひれ伏すように地面に這いつくばる。

 かと思うと、バッと立ち上がって再び叫んだ。

 

「ルフィ先輩、ウタ先輩、“麦わらの一味”の先輩方!! ようごそごのぶねにご乗船いただぎ、ありがどう存じますだべェーっ!!!」

「ボス、眩しくて顔見られねェ!!」

「バカヤロウ、涙で視界が歪もうども、今日この時を目に焼ぎ付げろ!!」

 

 船員全員が、涙を流して“麦わらの一味”の乗船を歓迎する。

 

「“濃ゆい”ね……」

「ああ、このノリはひでェ……」

 

 ウタの呟きに、ウソップが同調する。

 テンションが最高潮に達した“バルトクラブ”の面々は、そんな彼女たちを後目に、ルフィから貰ったビブルカードの欠片を使い、ルフィが自分たちの船に乗っていることの喜びを噛みしめ始める。

 ウタは頭を抱えてふらふらと、他の一味のいる方へと移動した。

 一味をもてなすためか、甲板に出されたソファにくつろぐロビンに、ウタは後ろからしなだれかかる。

 

「あらウタ、お疲れね?」

「ちょっと酔いそう。胸やけしそう……」

「そう? 結構愉快だと思うけど」

「うえェ……?」

 

 予想と違うロビンの反応に、ウタはがっかりしたように肩を落とすと、ロビンの隣にぽすんと腰を落とし、背中をロビンに預ける。

 ロビンはそんなウタの頭をぽんぽんと叩いて言う。

 

「ウタ、あなた昨日から、全快してないのにはしゃぎすぎよ。少し休んだ方がいいわ」

「えー、でも休むって言っても……」

 

 他人の船だし、何より近くであのテンションで騒がれては、休もうにも休めない。

 こうなっては、昨日の宴の後で、ルフィやロビン、ウソップを引き連れて船内探検に勤しんでしまったことに少しだけ後悔が残る。

 あら、とロビンが悪戯っぽく笑う。

 

「もしかしてウタ、ホームシックに罹っちゃった?」

 

 ウタは不満気に背中を丸めて、「違うよ」と口を尖らせる。

 

「もうホームシックは卒業したから」

「……ごめんなさい」

 

 ウタの言にハッとしたロビンが、申し訳なさそうに謝る。

 彼女はサニー号を指して言ったのだが、ウタにとってのホームシックは、エレジアに閉じこもっていた十年間に他ならないのだ。

 ロビンのその表情を見て、ウタがにやりと笑った。

 

「へっへー、昨日妹扱いされた逆襲!」

 

 なんて、あまりにも明るい声で言う。

 そう。ウタはもうそのことを気にしていなかった。

 今のウタには、エレジアという帰る場所がある。ルフィという、家族へと繋がる道標である幼馴染が傍にいる。音楽仲間で信頼できる“骨”がいる。“麦わらの一味”という仲間がいる。

 もう寂しくはない。

 だから、暖かかった記憶に頼る必要は、もうない。

 まァ、とウタは

 

「サニー号の布団が恋しくないって言うと、嘘になっちゃうけどね」

 

 なんて言っておどけてみせる。

 呆れたような笑みを浮かべたロビンが、「気を遣って損したわ」と冗談めかして言いながら、ウタの頬を軽く押したり引っ張ったりし始める。

 

「うひゃー、はにゃはにゃちゅかうのはじゅりゅい!」

「あら、海賊にはズルもなにもないんじゃなかったかしら?」

 

 ロビンのハナハナの実の能力に遊ばれるウタ。

 そんなウタの耳に、ルフィの驚いたような嬉しそうな声が飛び込んできた。

 

「お! これウタの記事じゃねェか!!」

 

 ウタがその声に顔を向けると、ゾロの広げる新聞を後ろからのぞき込むルフィがいた。

 

「へ? わたひの?」

「おう! ほら、顔写真も載ってる!」

「おいルフィ」

 

 迷惑そうな顔をするゾロから新聞を取り上げたルフィが、その頁をウタに向ける。

 

「はあ?」

 

 思わずウタは、ロビンの腕を払いのけて立ち上がった。

 ばっとルフィの手から新聞を取り上げると、嫌そうな表情を浮かべてその新聞に目を通す。

 記事の見出しは、こうだ。

 

『“歌姫”、堕天!? 天使の“歌声” 悪魔の囁きに海賊へ堕ちる!!』

 

 わなわなと、ウタの腕が震える。

 

「なにこれ!!? まったくデタラメでテキトーなことばかり書いて!! 信じらんない!!!」

 

 青筋を立てて、ウタが声を荒らげる。

 その剣幕に、一味も“バルトクラブ”も目を見開いた。

 中でも一番驚いていたのは──。

 

「……お前、自分のことでそんなに怒るなんて珍しいなァ。なに書いてあるんだ?」

 

 ルフィが首を傾げて言う。

 だって、とウタは新聞を翻すと、ルフィにずいと突き出して、ある一文を指す。

 

「ここ!! わたしを海賊に唆したのがブルックって書いてあるんだよ!!? 確かにブルックの縁あってこそ“麦わらの一味”に合流できたけどさ!! 悪者扱いは違うよね!!?」

 

 そのウタの言葉に、一味の面々は、なんだいつものことか、と苦笑する。

 

「え、なんで!? わたし変なこと言ってる!?」

「いやー、なんかおれ、安心したよ。ウタがいつも通りで」

「ルフィ、それどういうこと!?」

 

 ウタはゾロへと新聞を乱暴に突き返してから、他の一味同様に呆れ顔のルフィに詰め寄る。

 売り言葉に買い言葉とばかりに、言い争いはヒートアップし、今にもまた“勝負”を始めそうな雰囲気だ。

 ゾロは小さく息を吐いて、皺の寄った新聞に目を落とす──。

 

「お?」

 

 偶々その目が、ある記事を捕らえた。

 

「おいルフィ、どうやらおれたち、懸賞金が上がってるぞ?」

「ん?」

「え?」

 

 ゾロの声に、ウタとルフィが口論を止めて振り返る。

 

「あれま! ご存じねがったですか!!」

 

 バルトロメオが少しだけ驚いたように言って、すぐに笑顔になる。

 

「じゃ、おれの部屋に手配書あるんで、どーぞどーぞ!」

 

 バルトロメオが促すと、“麦わらの一味”が通るためのレッドカーペットを“バルトクラブ”の面々が広げる。

 最早いちいち指摘することのない“麦わらの一味”が、そのカーペットを踏みながら、バルトロメオの後を歩く。

 そういや、とウソップが思い出したように言う。

 

「ウタはまだ懸賞金付いてなかったよな? もしかして、初めて賞金がかかるかもしれねェのか?」

 

 ん、とウタは頷いた。

 

「いやー、どんな写真で撮られてるのか、ちょっとドキドキしちゃうよね」

「そこかよ!?」

 

 ウソップのツッコミが炸裂し、ルフィが笑う。

 ウタはそんなルフィに、不機嫌そうに小さく鼻を鳴らしてから、すぐにその表情を緩めた。

 実は、少し楽しみだったりする。

 あの人が新聞を読むかはわからないが、きっと、懸賞金がかかったことを知れば度肝を抜くだろうから。

 

(……どんな顔するのかなァ)

 

 彼が慌てた時にする間抜け面を思い出して、ウタはにやりと笑ってしまう。

 ──シャンクス、待ってなよ。ルフィと一緒に、あんたの所まで行くからね。

────

 

 

 

 “新世界”のとある秋島──。

 街はずれにある小屋の中に、男の集団がいた。

 “赤髪海賊団”。

 現在では“四皇”の座に君臨する海賊率いる海賊団。

 世間一般で言えば“極悪人”の代名詞。

 現に今の彼がしている表情は暗く険しく、近寄る者を食い殺しかねない眼光を放っている。

 のだが──。

 

「おい、ホンゴウ」

 

 “赤髪”のシャンクスが、しわがれた声で船医の名を呼ぶ。

 

「…………なんだ、お頭」

 

 硬い声で、“船医”ホンゴウが応える。

 暗い瞳のまま、シャンクスが言う。

 

「…………頭痛薬」

 

 と。

 大きなため息を吐いて、ホンゴウが「ダメだ」と言った。

 

「すぐに薬に頼ろうとするな、お頭。言ったよな? 耐性ができちまって、いざという時に効かなくなるって」

「……言ってたな」

「わかったら水分補給だ」

 

 ジョッキに注がれた水が、シャンクスの前にドンと音を立てて置かれる。

 

「…………酒は?」

「二日酔いに酒を出す船医がいるか!」

 

 ぴしゃりと言われて、シャンクスは肩を落として、その冷や水に口を付ける。

 冷たい水分が、ガンガンと痛む頭にすっと染みわたり──。

 

「おいお頭!!!」

 

 バタンと勢いよく開かれたドアの音に、シャンクスの頭がギシリと悲鳴を上げる。

 顔を顰めて頭を抑え、シャンクスが辟易したように言う。

 

「おいルウ、おれァ今二日酔いなんだ。頼むよ」

 

 しかし“料理人”ラッキー=ルウは、そんなシャンクスの頼みなんか知らないと言わんばかりに、慌てたように、シャンクスの前のテーブルを叩いた。

 シャンクスは、すぐに異変に気が付いた。

 ルウがいつも片手に持っている、骨付き肉がない。

 よっぽどの事態なのだろうか、とシャンクスは眉を顰める。

 

「こっ、これ、見てくれ!!」

 

 ルウは、腰から数枚の紙の束を取り出して、それを机の上に置く。

 それを見たシャンクスの瞳に、生気が宿った。

 

「──ルフィか!! ……風の噂じゃあ、活動を再開し始めてから、すぐに大暴れしたようじゃねェか。あとは──ルフィの仲間か。どれどれ──」

 

 それは、“麦わらの一味”の手配書だった。

 “海賊狩りのゾロ”。懸賞金、三億二千万ベリー。

 “悪魔の子”ニコ・ロビン。懸賞金、一億三千万ベリー。

 “鉄人”フランキー。懸賞金、九千四百万ベリー。

 “ゴッド・ウソップ”。懸賞金、二億ベリー──。

 

「ぎゃはは!! おいヤソップ! お前の息子、すげェ写真で億越えしてるぞ!!」

 

 先ほどまでの頭痛はどこへやら。

 一人大爆笑をするシャンクスに、ルウが「それは重要じゃねェ!!」と言う。

 

「重要じゃねェってことはないだろ!?」

 

 その手配書を暖かい目で見ていたヤソップが声を上げる。

 まあまあ、と宥めながら、シャンクスが手配書をめくる。

 “黒足のサンジ”。懸賞金、一億七千万ベリー。

 “泥棒猫”ナミ。懸賞金、六千六百万ベリー。

 “わたあめ大好きチョッパー”。懸賞金、百ベリー。

 

「おい、ルフィの所に骸骨が入ってるぞ? 手配書ってよりポスターに見えるが……人間か? コレ?」

 

 “魂王(ソウルキング)”ブルック。懸賞金、八千三百万ベリー。

 そして──

 

「一気に二億も上がったか! やるじゃないか」

 

 “麦わらのルフィ”。懸賞金、五億ベリー。

 ルフィの手配書を見て、シャンクスが懐かしそうに微笑む。

 あの小さかった子供が、ついに“新世界”に乗り込み名を轟かせてきた。二年前のあの事件を越えて。

 

「だがルウ、お前が肉を忘れるほどのことじゃないだろう。ルフィは遅かれ早かれ、このステージに立つ男だ」

 

 “友人”を信頼しているこの男は、未だ息を切らせている船員に言う。

 だがルウは、それですら重要でないと言った。

 

「お頭、今回ばかりはルフィじゃねェ!! もう一枚を見ろ!!」

「あん? もう一枚──?」

 

 そう言ったシャンクスの手から、ひらりと一枚の手配書が滑り落ちる。

 机の中心に舞い落ちたその紙に、“赤髪海賊団”の時間が止まった。

 息の音も聞こえない程の沈黙が、小屋を包み込む。

 

「は?」

 

 真っ先に声を上げたのは、シャンクスだった。

 思考が状況判断を拒んでいる。

 決して、二日酔いが原因だとか、そんなヤワな言い訳なんてできない。

 カタギに戻したかったが、愛しさのあまり手放せなかった娘が。

 そんなことをしているうちに、“あの事件”に遭遇し、最善手を取ることも叶わず置いて行くしかなかった娘が。

 結果としてカタギに戻り、“歌姫”として、世界で活躍する音楽家になった娘が。

 “歌姫(ソングクイーン)”ウタ。懸賞金、三億八千三百万ベリー。

 まさか、情報を追えなかったほんの数日の間に、億越えの賞金首になっているなんて。

 だが、人違いではない。見間違えるはずがない。

 その“魂王”と対になるようなポスター風の手配書に見える、赤と白の髪色を。

 あの紫水晶のような輝きの瞳の色を。

 思い出さない日はなかった、愛娘のその顔を。

 見間違えるはずがない。

 

『ねえ、シャンクス──』

 

 脳裏に焼き付いていたはずの幼い少女は、彼の名前を呼ぶと、ふわりとその姿を消した。

 代わりに、彼の瞳に焼き付いたのは、手配書の中で勝気に笑う娘の姿。

 開いたドアから吹き付けた風が、机の上のウタを吹き飛ばしそうになり、“音楽家”のモンスターが慌てて飛ばないように抑えつける。

 そして再び、“赤髪海賊団”の時が動き出す。

 

「どうしようみんな!! ウタが海賊になっちまった!!!」

「おおおお落ち着けお頭!! まずはじ事実確認を!!!」

「まずはお前が落ち着けよ、ホンゴウ!!」

「待て、つまりウタは今ルフィの船に乗ってるってことか!!?」

 

 シャンクスの言葉に、ベックマンが「だろうな」と頷く。

 

「ルフィはおれたちに逢いに来るよな!!? つまり、ウタも……」

 

 そこまで思考が追いついて、シャンクスは「ヤソップ!!!」と“狙撃”の名を呼ぶ。

 

「事情があったとはいえ、置き去りにしてきちまった子供に、おれはなんて声をかけたらいい!!? しかも事情が事情だ!!!」

「うるせえお頭おれに聞くな!!! おれが知りてェ助けてくれ!!!」

「……えっと、これはどういうことなんですかね……?」

 

 事情の分かっていない、比較的新参のロックスターが首を傾げながら、ベックマンに尋ねた。

 ああ、と言って、ベックマンが事情をかいつまんで説明する。

 

「──というわけだ。ほとぼりが冷めて逢いに行ければよかったんだが。なにせウチも海軍に常にマークされる極悪人になっちまったからな。おいそれとエレジアに近づくわけにも、電伝虫で連絡を取るわけにもいかなかった。……おれたちが関わっちまうと、あの事件の真実が暴かれ、ウタを傷つける恐れがあったから」

 

 それも言い訳かもしれないが、とベックマンが煙草を揺らす。その煙も、どこか揺れているように見える。

 

「…………難しい問題ですね。──で、どうしますかい、これ」

 

 これ、と言ってロックスターが指差したのは、混乱によって収拾のつかなくなった“大頭”と古参の面々。

 あー、とベックマンが頭を掻く。

 

「……ま、多分大丈夫だろう」

「ですかね?」

 

 ロックスターの心配とは裏腹に、混乱しながらも、シャンクスたち周囲で話はまとまって来ていた。

 その結論が正しいかは別にして──。

 

「くそォ!! 今考えても仕方がない!! こうなったら、やるか!!?」

 

 シャンクスが机を叩いて立ち上がる。

 何を、とハウリング・ガブが訊く。

 もちろん、とシャンクスが言う。

 

「ルフィの懸賞金アップ祝いと、娘の船出を祝……祝っ、ての……」

「無理しなくていいぞお頭!!」

 

 野次に対して、うるせェ、とシャンクスが返す。

 

「やるっつったらやるんだ!! 野郎ども、宴だァーっ!!!」

 

 半ばヤケクソといった表情でシャンクスが宣言する。

 偉そうなことは、もう言えないだろう。だが──。

 ──ウタ。それがお前の選んだ道なら……、待っているぞ。その道の先で。

 

「…………まったく、手のかかる」

 

 ベックマンが苦笑して呟いた。

 とある秋島の寂れた空の下で、宴会が始まった。

 




いつもありがとうございます。
懸賞金に関しましては、一般最高額であり二年後ルフィの初頭懸賞金でもある三億にブルックを足した値になります。高すぎても低すぎてもしっくりこなかったのでこの額にしました。気に入らない方はお好きな数字に脳内変換いただければと思います。


次の話で、一旦この物語はひと段落となります。何事もなければ明日投稿です。
その後は以前どこかで話した(話してなかったら申し訳ございません)この世界の設定で映画のIFを書く予定です。
詳細は次話更新時に掲載いたしますのでよろしくお願いいたします。
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