星アキラは自由に生きたいっ   作:Magical forest

105 / 387
【Live】祝!アカデミー賞受賞記念放送 ゲストも居るよ!

 

放送準備中。もうちょっとで始まるよ。

 

 チャット ▽

 アキラ君のアカデミー賞記念。すごく楽しみだ。

 あの授賞式はすごかった。

 まさに歴史に残る授賞式だったなw

 アキラ君がアカデミー賞受賞者なんてまだ信じられない。朝野いちごch

 これは記念すべき放送。

 ゲストは誰なのかな?

 あっ始まる。

 

「おはこんばんにちは。役者なのにみんなのアイドル。わからせたい子役ナンバーワンの天才俳優 星アキラです。今日は僕がアカデミー賞の助演男優賞を受賞という事で、アメリカから緊急生放送だよ。」

 

 チャット ▽

 助演男優賞受賞おめでとう!!

 アキラ君おめ!

 本当に感動した!

 これでアキラ君もハリウッドスターだなw

 マジですごかった。

 ところで、すごくセンスがいい所から配信しているね。

 どこなの?

 ホテル?

 すごくモダンな部屋だよね。

 

「俺の家だ。」

 

 チャット ▽

 王賀美陸!?

 王賀美さんナンデ!?

 えっ? どういうこと!?

 何が起きたの!?

 マジでなにがどうなったの!? 

 意味不明すぎる。

 なんでアキラ君が王賀美陸の部屋で配信しているの!?

 

「細かい事はどうでもいいじゃないか。 それよりも僕のアカデミー賞受賞をもっと喜んでよ。」

 

 チャット ▽

 どうでも良くない!

 なぜこうなった!?

 何をどうしたらこうなるの?

 意味不明すぎる

 説明を求む!

 過程が謎すぎる!

 さすがに説明を要求します!!朝野いちごch

 

「いや、単純に僕が助演男優賞を取れたら、王賀美兄さんが僕の放送にゲスト出演してくれて、王賀美兄さんが主演男優賞を取ったら、アリサママが土下座で謝罪するっていうのを賭けたら、僕が勝っただけだよ。」

 

「このクソガキが受賞会場で会ったときに挑発してきて、あの王賀美陸が主演男優賞を取る自信が無いの? そんなヘタレに育っちゃったんだ。 へぇー ( ゚∀゚)ω とか挑発してくるから、思わず賭けに乗ったらこの始末だ。」

 

「二人とも受賞できる可能性は低いとは思っていたけど、とりあえず無駄そうでも僕にとってノーリスクなら賭けておくべきだね。 見事、王賀美兄さんの部屋に入って、ケータリングでもてなされながらの配信だよ。 タダ飯で食べるフォーチュンクッキー(゚Д゚)ウマー」

 

「このクソガキが!! どうやったら、あのアキラからこんなクソガキになるんだ! うおりゃっ」

 

「痛い痛いイタイ。コブラツイストは反則だよ!? ぎゃぁぁっっっ。」

 

 チャット ▽

 合掌。

 これはひどいw

 アキ虐成立w

 息子に勝手に賭けの対象にされるアリサママ、不憫すぎるだろw

 これはクソガキすぎるw

 さすがにこれは王賀美陸に同情するかなぁ・・・。

 なぜこんな賭けに乗ってしまったんだ。

 王賀美兄さんって思いのほか抜けているよね。

 この話を聞いたとき、さすがに私もびっくりしたわ。 百城千世子ch

 千世子ちゃんw

 千世子ちゃんもキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

「王賀美兄さんとは2年ぐらいの付き合いだったけど、まさにスターというのを体現した人だったね。 主演した映画はみんな大ヒット。 いろんな俳優賞を総なめで向かうところ敵なしだったね。」

 

「アキラはその時は事務所の先輩だったけど、すごく静かな男の子であんなにしっかりしていて優しかったのに、なぜこんなクソガキに・・・。」

 

「いろいろあったんだよ。 いろいろと。 僕がクソガキになったおかげで、アカデミー賞を受賞したんだから結果オーライだよ。」

 

「意味が全然わからん。」

 

王賀美兄さんは頭を左右に振って、現実逃避をしているみたいだ。

 

「そんなわけで、みんなが気になる質問をしていくよ。」

 

 

 いまだにスターズに恨みがあるの? 

 

 

「お前すごいな。 よく俺にこんなダイレクトな質問をしてくるな。」

 

「僕を見直したでしょう! まさに天才配信者だよね。」

 

「何が天才だ。何が。 お前は天災の間違いだろ!!」

 

「ぎゃーーっ。痛い痛いイタイ。 キャメルクラッチはダメだって。 背骨折れちゃうっ。」

 

「はぁ、はぁっ、くそっ。 なんで俺がこんな珍獣に弄ばれているんだ。」

 

「王賀美兄さん、何かお怒りのようですね。ストレスを貯めるのはよくないよ。」(o゚∀゚)ノ

 

「お前はゾンビかよ!?」

 

「というわけで、僕は王賀美兄さんのスターズへの恨みに興味しんしんなんだよ。」

 

「恐ろしすぎる。 これが星アキラ。 アメリカの友人すらこの話に触れないのに、当事者の一味がダイレクトアタックで突貫してくるとは・・・。」

 

「実は、日本の芸能界でのくだらないしきたりとか出来レースに飽き飽きしていただけで、スターズ自体はそんなに恨んでいねぇ。」

 

「なんやかんや言っても、ただの非行少年だった俺を見つけ出して、俳優という天職の基礎を教えてもらったし、スターの道を示してくれた訳だからな。」

 

「ただし、意見の相違で俺はスターズを辞めた訳で、俺の意見が正しかった事を証明して、スターズを見返してやりたい気持ちは誰よりもある。」

 

「王賀美兄さんはもう、十分にスターズを見返していると思うけどね。」

 

「日本の芸能界のしきたりについては、くだらない村社会の慣習とみるか、様式美とみるかで、大分意見が分かれるだろうね。」

 

「アキラはあんなに、なあなあで事務所の意向に沿った活動しかできない日本の芸能界に満足しているのかよ?」

 

「別に? そんなことを考える事自体が無駄だね。 活動できるのであればどこでもいいし、日本の芸能界の枠に息苦しくなったら、王賀美兄さんがやったように、フロンティアを開拓すればいい。 そもそも何で、日本の芸能事務所があんな風に村社会っぽい慣習が残っていると思う?」

 

「知るかよ! おおかた既得権益にしがみつくジジババどもの意向だろ。」

 

「まぁ、ぬるま湯だからそういう面もある。 確かにそれが生み出す非効率的な部分は、親方日の丸ほどでは無いにしても、あるにはあると思う。」

 

「でも多くの理由は、日本という限られた環境の中でのリソースの最大化と優しさの表れだね。」

 

「俺に業界の見せしめを考えるような、あんなやつらに優しさとかある訳が無いだろ!」

 

「それがあるんだよね。 逆の立場に立つとちゃんと存在している。 そして度合いが違うだけで、アメリカにもちゃんとある。」

 

「王賀美兄さんが言うように、みんな自分の力を100%発揮して演技するとしようか。そうすると、才能の無い人間は挫折する。」

 

「当然だ。 才能の無い人間が残れるほど甘い世界じゃない。」

 

「そして、残った才能のある人間を比較して、相対的に才能の無い人間が挫折する。」

 

「それは役者としての能力を競い合っているんだから当然じゃないのか?」

 

「そして、さらに残った才能のある人間を比較して、相対的に才能の無い人間が挫折する。 それを繰り返すと、俳優自体がどんどん減少していく。」

 

「そんな事は無いだろ。 新しく俳優を目指す人間が入ってきて競争をすればいいだけだ。」

 

「スマフォゲームの上位ランカーみたいな重課金者クラスばっかりになってしまった魔境の芸能界に、新しく俳優を目指す新人が入ってきて勝負になると思うの? 鎧袖一触で敗れて挫折だよ。 もしくは何年に一度かの本当の天才だけが生き残るかもね。 でもそれはごく少数だ。」

 

「こうなると、芸能界のパイはどんどん縮小していく。 そして芸能界を目指す人間も居なくなる。 なぜなら芸能界はリスクが高すぎる職業だからね。 少なくとも実態が伝わると、若かりし頃の王賀美兄さんみたいに、芸能界に夢を見る人間はほとんど居なくなる。」

 

「だから日本の芸能界は、限られた人員と才能の中でパイを最大化するのと同時に、俳優を守るために、ああいった事務所の意向が強くなるし、アリサママのいう通り、将来有望だけど今は力のない俳優と組むことになったりする。 その煽りを受けて、王賀美兄さんも力をセーブしなければいけない場面が出てくる訳だ。」

 

「確かにバカバカしいしきたりとか、考え方だし、かなり不条理な一面もある。 でも同時に自分の意見を尊重してもらいたいのであれば、彼らなりの生存戦略についての意見も聞いてあげるべきだと僕は思うな。」

 

----------------- 王賀美陸の視点 -----------------

 

突然、星アキラが訪ねてきて、なし崩し的に始まったYoutubeの生放送。

 

俺は、アカデミー賞の会場でこんな賭けをした事を心底後悔したが、俺の意見に真っ向から堂々と反論してきたアキラの意見を聞いて、なるほどと思った。

 

そういえば、アキラは俺より俳優としては先輩で、才能が無いといわれていたような環境でしぶとく生き抜いてきて、今回、助演男優賞を受賞するまでに至った訳だ。

 

昔の俺であれば、アキラが共演者であればアキラを潰すことは簡単であっただろう。 しかし、そこで潰してしまったら、今のアカデミー賞を受賞したアキラは存在しなかった訳だ。

 

星アリサは、別の事務所の俳優であっても相手を潰さないようにいつも気を配っていた。

そういった所がスターズという事務所を一代で大手芸能事務所へと発展させた一因であるのだろう。

 

確かに、共演した俳優を潰すような芸能事務所と組みたい芸能事務所なんて存在しないだろう。 俺はこういった事を理解しないで、我儘を言っていたのか。

 

「ありがとう。 昔の俺もちゃんとアキラや白石さんの言う事に耳を傾けるべきだったな。」

 

「そうでしょう。 そうでしょう。 王賀美兄さんと違ってアカデミー賞を受賞した僕が言うんだから間違い無いよ。」

 

「でもお前はムカつく。」

 

尊敬したのも一瞬のことで、わざと俺の気に障るような、発言をして見事なドヤ顔をするアキラに心底ムカついた俺は、サソリ固めをかけることにした。

 

----------------- 王賀美陸の視点終わり -----------------

 

「ぎょええええっ。 関節がミシミシ言ってる。 サソリ固めは反則だって。 ギブっ、ギブだからっ!」

 

「ふざけるな。 お前がちゃんと反省するまで技をかけてやるからな。」

 

 チャット ▽

 途中までイイハナシだったのにな~。

 なぜ、いい感じで終わらせようとしないのか。

 これは王賀美陸が感動して、和解する流れだったんじゃないの?

 こんなことで争いが無くなるなら人類はもっと平和。

 論破したところで、恨みは残っているんだから現実はこうなるよね。

 王賀美陸に、こうも喧嘩を売れるアキラ君がすごすぎる。

 アキラ君、超涙目でウケルw朝野いちごch

 しかし、サソリ固めをかけながらも、意外に兄弟っぽくて仲は良さそうだな。

 王賀美陸×星アキラの絡みに感動。

 ↑この絡みは本当に一緒に出演という意味の絡みなんでしょうかね・・・。

 ┌(┌^o^)┐ホモォ...

 また出やがった。どこにでも出るな。こいつら。

 アキラ君に絡むと、腐女子のエサが増えていくw

 腐女子どもにエサを与えるなwww

 

------------------------------------

 

「今日は何回プロレス技をかけられたか判らないよ。僕のアカデミー賞受賞の記念配信なんだから、王賀美兄さんもちゃんと配慮してよ!」

 

「反省もせずに、俺の気に障る発言を何度も言うアキラが悪い。 そもそもお前、助演男優賞の受賞についての話なんて全然していないじゃないか!」

 

「アカデミー賞の話をしなくても、ネタを提供する王賀美兄さんが悪い。 ちゃんと反省してよね!」

 

「俺が悪いのかよ。 なんかすごく頭が痛くなってきたわ。」

 

「そんなわけで、僕はアカデミー賞の助演男優賞を受賞したんだよ。 みんな祝って!」

 

 チャット ▽

 わー。おめでとう(棒)

 すごいねー。すごいでちゅねー。

 エライエライ

 今度またよちよちしてあげるね。朝野いちごch

 すごいねー(棒)

 アキラ君ならデキルトシンジテイタヨ。

 何が”そんなわけ”なんだ?

 こんな状況でお祝いのメッセージを要求する強心臓よ。

 偉業を達成したはずなんだけど、なんか素直に祝いたくないなぁ。

 アキラちゃんおめでとう! 百城千世子ch

 ほら、優しいチヨコエルからお祝いが来たぞw

 千世子ちゃんw

 アキラちゃん。おめでとう! 今度一緒にホテルに泊まりましょうね。明神ラーヤch

 ラーヤwww

 明神ラーヤwwww

 ラーヤでYoutubeチャンネル持っていたのかよwww

 これは笑えるw

 まじかよw

 

「最後に音楽の時間だね。 今日は同じアカデミー賞で歌曲賞を受賞した『アナと雪の女王』の『レット・イット・ゴー』だよ。 日本での愛称はレリゴーで去年、超有名な曲になったね。」

 

「王賀美兄さんの気が利かないせいで、王賀美兄さんの家にグランドピアノが用意されていないので、仕方が無いから持ってきたヴァイオリンとキアラの歌と、打ち込みのピアノだね。」

 

「普通の家にグランドピアノなんて用意出来るわけが無いだろ!!」

 

 チャット ▽

 えーーー。もう終わりなの!?

 もっと王賀美さんの話聞きたかった。

 ぶぅ━━q( ̄(oo) ̄)p━━っ!!

 アカデミー賞の話もしてよ~。

 これはもっと続けてほしい

 もっとこの絡みを見たかった。

 是非、王賀美兄さんには日本の芸能界にも復帰してほしい。

 

「それでは行きましょう。」

 

 チャット ▽

 ヴァイオリンとキアラちゃんのストレートな歌声がマッチして素敵。

 ヴァイオリンの響きがいい。

 ありの~ままの~♪

 サビ来た。

 だってもう自由よ~。

 やっぱりいいな。

 自分を試したいの~♩

 すごく勇気づけられる曲だよな。

 一緒に歌ってしまうw

 

「アキラって、こんなに歌とヴァイオリンが上手かったんだな。 感動した。」

 

「ありがとう。 人っていろんな面があるから楽しいよね。」

 

「それじゃ、またね~。」

 

 チャット ▽

 バイバイ~☆

 バイビー☆

 バイバイ☆

 まさか、王賀美陸が登場するとは。

 またねーーー☆

 家にアキラ君が押しかけていたのがウケル。

 バイバイ☆ 明神ラーヤch

 さよなら~☆

 さいならー☆

 

 




今回のお話で、アキラ君のアカデミー賞受賞のお話もひと段落となります。
ただいま、お正月で実家に戻っていてちょっと忙しいのと、お正月休みをいただきたいので、次回の更新は1月9日(月)からを予定しております。

次回の更新までちょっとお待ちください。
それでは。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。