星アキラは自由に生きたいっ   作:Magical forest

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星アキラは退院する

その後2ヶ月は変わり映えの無い生活を送った。

 

景ちゃんは夜凪ママが退院した後も、何度もお見舞いに来てくれて、退院したら景ちゃんのお家に遊びに行くことも約束した。

 

景ちゃんは良い子ですごく僕に懐いた。これは星家の子供としてお持ち帰りしても良いのでは?(錯乱中)

 

そんなわけで、世間のほとぼりも冷めてきて、全快した僕は無罪放免、病院を退院する事となった。

 

最後の方は、やる事無さ過ぎて、病院の屋上で滑舌と歌の練習とかやっていたぐらいだった。

 

前世のこのぐらいの年では、学校以外は本当に1日中、ピアノとヴァイオリンの練習をしていたんだけれども、僕はさすがに前世みたいに長時間練習できなかった。

 

多分、前世では毎日技術が向上して面白かったんだろうけど、前世を思い出して強くてニューゲーム?している現在では技術の向上も微々たるもので、CDを聞く代わりに自分で演奏をしているような感じで、後は表現の味付けを変える程度で、面白いように技術が向上していくとかいうのも無かった。

 

どこぞの少年漫画みたいに音楽技術もインフレして行けば良いのに。「私の演奏力は53万です」みたいな。

 

でもパラレルワールドに転生した時に、バトル物のパラレルワールドじゃなくて良かった。

 

役者物の漫画として始めたら、人気が無くなってテコ入れでバトル物に変わって、天下一演技会とか始まって、演技レベルで戦ったりしたら、役者舐めプでヤムチャ役の僕は、痛いかませ犬となって、第一試合でフェードアウトするに違いない。

今の所、ごく普通の世界に見えるんだけど、そんな世界じゃないよね?(フラグ)

 

とは言え、良い事もあった。僕の耳は前世の私の耳よりも良いようで、ヴァイオリンを弾くと前世よりも高音域と低音域のバンドが広がり、ちゃんと聞き取れるようになっていた。

これが星アキラの秘められた才能なのか!?と一瞬思ったけれども、種明かしをすれば多分これは年齢のせい。年を取れば取るほど聞き取れる音域が狭くなるので、若いっていいねってお話。

 

前世でも最初は聞き取れていたんだろうけど、前世で練習ジャンキーだった私は今の僕ぐらいの年でも、ヴァイオリンとかの爆音と振動を真近で聞きすぎて多分、軽い若年性難聴になっていた可能性もある。

 

怖っ。僕は今度から、健康には気を付けて節度ある生活をするぞ!!

 

でも前世の刺激的な生活を思うと、スローライフで何もせずに老衰で死ぬというのも違うと思う。

 

若くて死んでも、精一杯生きることがあんなに楽しいんだって、僕は前世で学んだ。

 

今の立ち位置は、大女優で大手芸能プロダクションであるスターズの社長、星アリサの息子であり、子役としてコネも実績もある役者。

 

2012年でYoutubeもまだまだ黎明期。子役の実績を使ってYoutubeでトップを取る事もできるかもしれない。

 

役者、Youtuberとして仮にコケても、VTuberとしてまたやり直せばいい。

 

VTuberがダメでも、歌や作曲なんかで天下を取れるかもしれない。

 

歌や作曲がダメでも、また新しい事を見つければ良いじゃないか。

 

なんだ。僕は役者の才能はいまいちでも、やりたいことや刺激的な事、出来る事は一杯あるじゃないか。

 

僕は「空っぽ」なんかじゃない!

 

今回の「僕」の人生も一生懸命、刺激的に生きてやるんだっ!

 

 

僕たちの戦いはこれからだ!! 

 




星アキラ先生の次回作にご期待ください。
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