星アキラは自由に生きたいっ   作:Magical forest

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坂木しずかはVTuberの仕事に挑戦する3

 

私のVTuber配信生活は予想以上に上手く行った。絵麻のアバターは凄い威力で、1期生4人の中でもチャンネル登録者やトイッターのフォロワーで私がダントツだった。

 

赤髪で犬耳の付いた私のアバターはすごく可愛くて、同期の中でも良く目立ったし、アバター作成の経験の豊かさと絵麻のアニメータとしての能力からか、表情の豊かさや動きなども全然違った。

 

とは言っても、人の興味は移ろいやすい。アバターだけすごくても肝心の中身が伴っていなければ人気は続かない。絵麻のアバターでスタートダッシュを決められたうちに、熱心なファンを獲得してゲーム実況やレポなど視聴者を楽しませるコンテンツをいろいろ悩ませながら、VTuber活動も1か月を経過してなんとか軌道に乗ってきた。

 

最初から台本があって、映像を見ながら役に没頭して演じる声優とは全然違って、VTuberはその場の切り替えしやコミュニケーションが重視されて面白い対応が求められる。

 

もしくは視聴者を囲い込める他に無い独自コンテンツで勝負するとか。絵麻は最近VTuber活動を始めて、絵を描いて視聴者を集めていて後者の独自コンテンツになると思う。

 

私には声優と言うコンテンツ以外に楽しくおしゃべりしたり、ゲームする感じだったけど、いずれ限界が来る事は見えていた。私はVTuberとしての方向性に悩んでいた。

 

実際にVTuberをやってみればわかる。星アキラや百城千世子、夜凪景、明神阿良也の四人は化け物だ。コミュニケーションお化けで俳優や役者という他に無い独自コンテンツを持っている。アキラ君が最初に始めたYoutube活動だけど、役者っていうのは、それぞれの役が持つ人の生きざまをコミュニケーションを通じて本物と錯覚させる訳だし、それを世代のトップ俳優達がコンテンツとして放送すれば、それは面白い訳だわと、自分がコンテンツの提供側になって初めてあの四人の凄さが解った気がする。

 

そんなある日、あるとんでも無いコラボのお誘いがやってきた。私はそのコラボメールを見た時に固まってしまったが、すぐに再起動してマネージャに相談してOKをもらうのであった。

 

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「それでは、安原家家族会議を始めます。 司会は安原家長男の珍獣アキランと、」

 

「安原家長女のキアラが担当しますわ。それで今日の議題は、なんと私達に妹が出来たそうですの。その真相を妹を呼んで確認するのですわ。」

 

「それでは絵麻ママから順番に自己紹介をお願いします。」

 

「安原家でママを務めさせていただいている安原絵麻です。」

 

「安原家長女のチヨコエルよ。」

 

「安原家次男のカメレオン阿良也です。」

 

「安原家、次女のラーヤですわよっ。」

 

「安原家、三女のケイティですっ。」

 

「えーと。安原家で四女に加わらせていただきました、赤鬼プロジェクト1期生の坂木しずかです。ずかちゃんって呼んでください。よろしくお願いします。」

 

 チャット ▽

 常識人が来たwww

 四女はまともな常識人だった事についてw

 みんな最初は常識人だったんだよなぁ・・・。

 チヨコエルですら最初は清楚な常識人だったからな。

 まぁ、ずかちゃんでもこのメンバーには緊張するよね。

 妹が加わるとか、すごく羨ましい。 朝野いちごch

 ずかちゃん。応援しているぞ。ずかちゃんならこのメンバーでも行けるはずだ!

 最高の舞台なんだからがんばれ!

 メンバーが濃いんだよなぁ・・・。

 なにげにずかちゃんのファンが多くて草w

 ずかちゃん、1ヶ月でかなりファンが居るよね。

 自分の推しが有名な人とコラボするって嬉しいものだよ。

 なお、アキラ君のコラボ先・・・。

 アメリカ大統領を表敬訪問した際の漫才については忘れるんだwww

 なんでや、ウォーキン・パフェットとのコラボ面白かったやろ!

 ビルド・ゲイツ本人に幼少期のゲイツシリーズを見せて知り合いかを聞く電波少年的企画の件は忘れてやれよw

 

「ずかちゃんは、VTuber活動を始めて1か月ですけど、ファンも付いてかなりの人気ですわね。」

 

「私に妹が出来てすごく嬉しいですっ。ずかちゃんは赤毛に犬耳のアバターなんですね。」

 

「そうよ。ずかちゃんの性格も考慮して本人のイメージに似せて作成したの。どう? そのアバター気に入ってくれてる?」

 

「もちろんよ。このアバターのお蔭ですごく人気も出てすごく嬉しいわ。」

 

「絵麻ママとずかちゃんは高校の同級生で同じ同好会だったんだよね?」

 

「そうなの。おいちゃんっていう子が私とずかちゃん、みーちゃん、りーちゃんの5人でアニメーション同好会を作ったの。その5人と一緒に上京して、私は原画、ずかちゃんが声優、おいちゃんがアニメの制作進行、みーちゃんがCG、りーちゃんがアニメの脚本家でがんばっているの。」

 

「そうなんだ。アニメーション同好会ってどういう事をしていたの?」

 

「私達5人でアニメを作って文化祭で放映したの。一生の思い出よ。」

 

「うわっ。思った以上に本格的な活動。僕も絵麻ママ達が作ったアニメ見て見たいな。」

 

「さすがに高校生の時のだから、あまり見れたものじゃないけれども、いつか5人でまた集まって商業アニメを作るのが夢なのよ。」

 

「そうなんだ。それはすごく良い夢だね。」

 

そう言いながら、アキラ君はニヤリとしていた。絶対に何か企んでいると思う。

 

「ずかちゃんは、声はすごく綺麗よね。流石は声優さんね。アニメの役とかは何かやっているの?」

 

「ありがとうございます。第三飛行少女隊のルーシーとか、アクエリオンロゴスの綺声神心音や最近ではハルチカの成島美代子などをやらせてもらっています。」

 

「本当に声優さんなんだね。声も綺麗だし絵麻ママが推すのも分かるよ。」

 

「ずかちゃんはレポーターとか、声優アイドルとかもやっていてオールマイティーに活躍しているのよ。」

 

絵麻ママはどや顔をしながら言った。

 

「絵麻っ、このメンバーを相手に自慢するのは止めてっ!」

 

 チャット ▽

 絵麻ママのどや顔いい!

 なかなか見れない貴重な絵麻ママの貴重などや顔w

 絵麻ママの子供自慢に焦るずかちゃん、すごく(・∀・)イイ!!

 このメンバー相手にずかちゃんが持ち上げられてウケるw

 ずかちゃんは明らかに、このメンバーの中では一番清楚なんだよなぁ・・・。

 反応が擦れていなくて逆に新鮮ww

 可愛すぎる。ずかちゃんのファンになります!

 幻滅しました。アキラ君のファン辞めます。

 ↑なんでやwww

 

「ずかちゃんは、まだちょっと固いみたいね。ここは一つ処女かどうか聞き・・・・ふごっふごっ」

 

「ラーヤ!! 清純なゲストの人には踏み越えていけないラインと言う物がありましてよ! ただでさえ、すでに青い顔をしているずかちゃんのマネージャさんの胃壁をぶち破るのはやばいですわ。強引に話題を変えないと! そっ、そうですわ。高校の時のずかちゃんと絵麻ママってどういう感じでしたの?」

 

 チャット ▽

 取って付けたような質問で草生えるww

 キアラ嬢の貴重な常識人シーンww

 実は一番常識がヤバいんだよなキアラ嬢w

 ラーヤは相変わらず自由人すぎるw

 流石に経験があるかは、答えてくれないと思うなw

 相変わらず放送のラインを平気で超えていくラーヤはすげぇ

 ラーヤの爆弾率は何なの?

 キアラ嬢の声がうわずっていてウケるw

 最近はあんまりラーヤもキアラ嬢も実写では出ないけど、二人とも女装するとすらっとした超美人になってヤバいよね。

 

「絵麻は、絵が好きなすごく大人しい子だったわね。それに責任感もすごく強かったわ。夏休み前にアニメを作成していたパソコンを絵麻が壊しちゃった事があったんだけど、みんなでバイトしてパソコンを買い直した時もすごく思い詰めたりもしていたわ。けど、最後には無事にアニメもできてすごく良かったわ。そして今はこんな立派なイラストレーターになって成功してすごく嬉しいの。でもたまにエンゼル体操とかして、かなり変な一面もあるわね。VTuberになってその一面がさらに磨きがかかっている気がするわ。」

 

「ずかちゃん! エンジェル体操の事は秘密にしているんだから言わないで!!」

 

「えっ、そうなの!?」

 

「エンジェル体操ってなんですの!?」

 

食い気味にキアラが質問する。

 

「肩に効く体操であり、終わった後天使のような気持ちになる体操なんだけど・・・。」

 

「「「「「「やって見せて!!!!!」」」」」」

 

みんな食い気味に絵麻ママにリクエストする。

 

「日本語、ドイツ語、中国語、イタリア語の1~8までの数字を数えてリズムを取って、体操を行うの。」

 

「こんな感じ。 いち、にー、さん、し、ごー、ろく、しち、はち、アインス、ツヴァイ、ドライ、フィーア、フュンフ、ゼクス、ズィーベン、アハト、イー、リャン、サン、スー、ウー、ロー、チー、パー。」

 

「ははっははははっ。 絵麻ママ、すっごくいいよ! VTuberだから、みんなにこの体操を見せられないのが残念だよ!」

 

「今度3Dでみんなでやりましょうよ!」

 

「そうだねチヨコエル! 是非みんなで3Dでやる事にしようよ!」

 

「そんな事に3Dなんてしなくていいわよ!」

 

「これは3Dでやる価値がありまくりだわね。(*´∇`*)」

 

 チャット ▽

 エンジェル体操・・・。どんな体操なんだ・・・。

 安原家でいきなり3D化wwww

 ずかちゃんが1か月で3D化はクッソ笑えるwww

 こんな理由でずかちゃんが3D化w

 3D化の感動もくそも無いなwww

 エンジェル体操。ブームになる予感がw

 これは気になる体操ですねwww

 

「それじゃずかちゃんの3D化も無事に決まった所で、次はずかちゃんって高校生の時はどんな感じだったの?」

 

「えっ、えっ? アキラン君、3D化ってまだ全然計画も無いんだけどっ。」

 

「大丈夫だよ。腕のいい3Dモデラーさんと経費はこっちで出すから安心してね!」

 

「私のマネージャさんが真っ青になって胃のあたりを押さえているんだけど・・・。」

 

「僕のマネージャさんなんてしょっちゅうだから安心していいよ。」

 

「全然安心できないわ!」

 

 チャット ▽

 アキランの前についにずかちゃんの地が出たwww

 ずかちゃんの方が正論www

 いいツッコミだ!

 ずかちゃんのツッコミは俺が育てた!

 さすがはずかちゃん。

 アキランにも負けないいいツッコミだ。

 ずかちゃんの後方兄貴の人達、オッスオッス。

 後方兄貴大杉でウケるw

 ずかちゃん、やっぱり人気だな

 

「それで高校の時のずかちゃんってどういう感じだったんですか?」

 

「高校の時から本気で声優を目指していて、すごく努力家だったわ。最初は同好会の活動も本気でやっていないからって断られたんだけど、同好会のメンバーでアニメーションの企画を作って認めてもらった感じね。中学生の頃から声優の練習をずっとしていて、高校を出て声優事務所に所属して今ではアニメやリポーター、ついにはVTuberデビューしてがんばっているわね。しかも歌もすごく上手くて、何曲か歌も歌っているのよ。」

 

「ずかちゃんは歌もすごくうまいよね。それに頑張り屋さんなんだね。」

 

「ずかちゃんは、ふだん声優の演技をするときにはどうやって役作りをしているの?」

 

「先輩の声優さんとかと同じで、まずは原作を読んでキャラクターのイメージ作りを行って、そこからキャラクターの性格や家族構成、ものの考え方、セリフの抑揚の付け方、体格から出る声の太さや明るさなどを調整して、ボイスレコーダーに声を吹き込んで何度も確認しますね。ただ、声優の場合にはオーディションまでの時間が少ない事が多いので準備に1日~2日という事も多くて、こういった事が間に合わない場合も多くて、ざっとプロフィールを見ただけで声を当てる事も多いですね。」

 

「なるほど。本番までに2~3ヵ月ぐらい準備する僕達俳優さんと違って、仕事がぱっと振り分けられる声優さんならではの役作りの方法で面白いね。」

 

「アキラ君達の役作りって、どんな感じなんですか?」

 

「うーん。ここに居る人の演技法は、全員がまるで違うからねぇ・・・。強いて言えば似ているのは阿良也と景ちゃんかな? この二人も役作りに対する考え方は大分違うんだよね・・・。」

 

「まず、阿良也と景ちゃんなんだけど、この二人はメソッド演技法と言われる現代では一大勢力の演技方法に分類はされているよ。 メソッド演技法というのは、物語の中の役の人物と同じ経験を通して、役の人物になりきって、本物の役の人物と同じように気持ちを動かす感じかな? 演じている役の人物と同じ感情になる事で、すごいリアリティが出るんだ。」

 

「その上でこの二人なんだけど、同じメソッド演技なんだけど、役作りの方法がまるで違うんだ。」

 

「阿良也は、実際に役と同じ状況を体験する事で、役作りをすることが多いね。『なめとこ山の熊』の舞台の時に北海道で実際に猟師さんに同行して、熊狩りを体験してやばいヒグマを狩ってニュースになったのを覚えている人も多いとは思うんだけど、実際に役の人物が置かれた環境に自分も置かれて、役の人物の行動や心情に共感する事で、役の人物と同じ気持ちや行動様式を身に着けて自然な演技を行っているね。」

 

「そうだな。俺は実際に体験してみることが多いかな。この前は炎に焼かれる演技を体験するために、自分の体に火を点けたら劇団員の仲間に消火器をかけられたぞ。」

 

「相変わらずアホすぎる。よく火傷しなかったな。」

 

「すぐにプールに飛ぶこむつもりだったんだけど、何かを察した劇団員にすぐに消火器をかけられたぞ。」

 

「劇団員さんグッジョブ。」

 

「裕次郎さんに怒られなかったんですか?」

 

「巌さんには褒められたけど、顔にやけどしたら大変だからちゃんとマスクとかして顔にやけどしないように注意はされた。」

 

「流石、劇団天球。演技バカ揃いよね。」

 

「ちなみに、メソッド演技者は役になり切るためにこういう頭のネジが振り切れている人が多いのが特徴だね。演技の内容によっては延々と自分のトラウマをほじくり返さなければいけなくなることがあって、精神が正常に保てなくなる危険もあるね。アリサママもそれで一時女優を引退していたし、ダークナイトでジョーカーを演じたヒース・レジャーさんもメソッド演技の影響で精神が不安定になって処方薬を飲みすぎて亡くなったって言われているね。 ただ、この説はご家族が否定しているみたいだけど。」

 

「次に景ちゃんなんだけど、景ちゃんは役の人物もしくは、役の人物に近い人物を観察する事で、それを模倣して自らの経験に落とし込んで、役の人物と同じ気持ちや行動に映しているね。普通は外から見てそれをメソッド演技に落とし込む事とかは難しいんだけど、それができる景ちゃんがまさしく天才って事だね。」

 

「褒められてはずかしいですっ。」

 

「うん。外から観察するだけで主体的な経験に落とし込める景ちゃんはまさに天才よね。」

 

「まぁ、これは誰にも真似できないから、景ちゃんが演技の指導者とか先生になったら、長嶋茂雄と同じ状態になるのは目に見えているんだけどね・・・。その辺も天才だよね・・・。案外景ちゃんは将来、アリサママと同じように自分の主観に頼らない演技指導をするようになるかもね。」

 

「それで千世子ちゃんと僕は、阿良也と景ちゃんとは全くの逆だね。演技の主体を自分の内面や経験に頼るのではなくて、自分の演技を見ている他人にどう見えるか、どう感じるかに重点を置くね。これを話すと演技をやっていない人にはけっこう首をかしげられるんだけど、結局のところ僕達役者が何のために演技をしているかを考えて見ればいいと思う。」

 

「僕達は観客の人達を楽しませるために演技をしているんだ。たとえメソッド演技によって役を演じている本人以上に本人を演じられたとしても、役を演じる事で伝えたい事が伝わらなければ、何の意味も無いという事なんだ。だから僕と千世子ちゃんは、自分の演技が他者にどう見えているのか、どう感じるのかを中心において演技を行っているね。」

 

「それで千世子ちゃんは、他者の視点。つまり他者に自分がどう見えるのかを客観視して、観客にリアリティを与えるように演技を行っているね。」

 

「そうね。私の場合には主観的な演技は参考にはするけれども、基本は観客に自分がどう見えているのかという事を中心に演技するわね。」

 

「千世子ちゃんは撮影現場で、シーンの緊迫感とかをまるで無視して、これでいいの?って演技をしたりする事もある。 周りの人も、『え?シリアスなシーンをこんな簡単に済ませていいの?』って感じ。 でもカメラを通して見えた視点は全然違う。実際に撮影現場を見た時と出来上がった映像を比べたら、出来上がりが良すぎて鳥肌が立つ感じ。一部ではこの現象の事を百城マジックって呼ばれたりもする。カメラ以外の視点とカメラを通して見る視点がイコールじゃないんだよね。これはカメラに自分がどう映っているのかを全部計算できる千世子ちゃんならではの匠の技だね。」

 

「でも、それだけじゃなくて、そもそもちゃんと役を演じられる基本の演技力は必ず必要よ。あくまで演技の考え方の中心が他者の視点だって事ね。基本が一番大事よ。」

 

「最後に僕の場合だけど、僕の方は観客の人達がどう感じるのか、観客の人達の感情面を中心にして演技しているね。つまり、こういう演技をすれば観客は面白がってくれるし、こういう演技をすれば観客は悲しんでくれる。そういう観客の感情を想像しながら、観客から見える役を表現する事で、観客が望むキャラクターを演じている訳だね。その結果、四人の中では僕は一番リアリティは重視していないかな。」

 

「アキラの場合には、観客の感じ方がわかっているせいか、観客の想像を超える演技をとんでもない場面でポンポンと躊躇なくやるのがヤバいよな。」

 

「アキラさんみたいに、大胆な演技をしながら場面やシナリオを全く壊さないで質だけ上げるって真似は絶対にできないですっ。」

 

「昔のアキラちゃんは、個を殺して映画やドラマなんかのトータルの出来栄えのために、フォロー役に回って自分を犠牲にしていたから器用貧乏で有名だったけど、最近は本当に周囲の役者や監督ですら想像を超える演技をして、タチが悪いわよね。」

 

「いや、みんなの期待値通りの演技をしても、みんなが想像している程度の出来にしかならないから、結局はみんなの想像を超える演技をしないとみんなが面白いじゃんって感じないからそうしているだけだよ。」

 

「それを言うアキラちゃんも相当ヤバいわよ。普通はそれをやるとただ単に浮いちゃうだけだから。」

 

「ごほん。そんな訳で、僕と千世子ちゃんの役作りは、見ている観客の視点を想像しながら、その場に合わせてアレンジしている面が多いかな。」

 

「結局、役者の中でも演技方法や役作りは千差万別だね。結局は自分に合う演技法で演じるのがいいって感じだよね。それが役者の個性にもなるし。」

 

「アキラ君の話を聞いていると役者さんって本当にすごいのね。」

 

「アキラさん達の話を聞いていて圧倒されました。自分ももっと練習しないと・・・。」

 

「声優と俳優ではやる事も違うんだし、業界や状況に合っていて、自分で納得できる練習をして行けばいいんじゃないかな。演技法ばっかりは人によって違うし、演技法が上手くなっても、人に共感を与えられなければ何の意味も無いよね。だから、他人の役作り方法は参考になる事はあっても、そのまま自分には適用できない事が多いね。」

 

 チャット ▽

 演技法の話、奥深いな。

 やっぱり役者の数だけ演技法があるんだな。

 それぞれの役者の個性が演技法にも出ていて面白い。

 アキラ君には、天性のコメディアンの才能があると思うw

 でも、アキラ君達4人は全員天才だけど、全員狂人だよねw

 ずかちゃんが、狂人達の演技法を真似しないかが心配んだww

 純粋なずかちゃんをアキラ君達の魔の手から守るんだ!!

 でもずかちゃんは安原家で四女だから手遅れでは?

 ずかちゃんが毒されていく~。

 変態俳優達からずかちゃんを守るんだ!

 もう守れないと思うな・・・。

 ずかちゃんファンの兄貴達、手遅れだからあきらメロンww

 こうして清楚なずかちゃんもどんどんヤバくなっていくんだろうな。

 お前達! 絵麻ママですら、最初は清楚で常識人だった事を思い出すんだ!

 なんでや! 絵麻ママは今でも清楚で常識人だろうが!

 絵麻ママファンの内ゲバで草www

 絵麻ママはどちらかというと本人よりもファンの方が濃いよなw

 このメンバーに混じって、ボブ術を自在に操る絵麻ママは本当に濃くないんですかね?

 

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「いい時間なので、最後に音楽の時間です。」

 

 チャット ▽

 もっとずかちゃんの話ききたいよ。

 ぶぅ━━q( ̄(oo) ̄)p━━っ!!

 もっと続けてよ~。

 ずかちゃん、ずかちゃん、ずかちゃん。

 せっかくずかちゃんが来てくれたんだから、もっとやろうよ。

 もっとずかちゃん成分を!

 

「ずかちゃんは安原家の四女として度々出演してもらおうと思うので今後もお楽しみに!」

 

「そんな訳で、今日はずかちゃんの持ち歌、琴浦さんのエンディングテーマ、希望の花です。」

 

 チャット ▽

 歌が綺麗。

 アキラ君のピアノと合って、すごくクリアな歌声。

 本当に澄んだ歌声でいい。

 俺中学生の時、良くみていたわ。

 琴浦さん、思い出して来た。

 エンディングの曲いいね。

 染みわたる~。

 あかん煩悩が浄化されてまう。

 ずかちゃんはこのままずっと清楚でいてほしい。

 ↑叶わぬ願いだなw

 

 

こうして、私とアキラ君達のコラボは幕を閉じた。放送中から私のチャンネル登録者やトイッターのフォロワーはとんでもない伸びを示していた。

 

絵麻のアバターは本当にすごい価値だった。絵麻も簡単に仕事を受けない訳だと実感した。

 

私のためにアバターを作ってくれた絵麻に、私は心の底から感謝している。

 

この後も私はアキラ君達と何度もコラボをしている。そして視聴者の予想通り、回を追うごとに私は清楚が抜け落ちて行って、どんどんヤバイ女を演じて行くのであった。

 

まさか自分にこんなヤバイVTuberを演じる才能があったとは驚きだったが、放送を見ていたおいちゃん達にはドン引きされたのであった。

 




ちなみに、ずかちゃんの希望の花や他アニメ作品の仕事などは声優さん繋がりで勝手に捏造していますw。
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