星アキラは自由に生きたいっ 作:Magical forest
-------------柊雪視点-------------
あれから、私は創作意欲に囚われて企画書を書いて、そうしてアキラ君にその企画書を渡した。
「おおう。 なかなか、僕はすごい役回りだね。」
「そうね。 でも今のアキラ君しかできない役だから、やって見たくない? 今の自分を映画として残したくない?」
「まぁ、やってみてもいいかも。 主役とは言ってもこの役回りは驚きだね。」
「でも、ある意味、みんな観たい主人公だと思うわ。 そして私も観たい!」
「そう言っても、アキラちゃん、まんざらでも無いでしょう? 口の端がにやけているわよ。」
「うん。 まぁ、そう言う事ならやってみてもいいかな。」
「ありがとう。 それで、スタッフとかの相談なんだけど・・。」
「どう言うスタッフを揃えたいの?」
「なるべくリアルな映像を撮りたいのよね。 映画の中の人間が実在するような。 だからドキュメンタリーみたいな感じのスタッフがいいんだけど、映画関係でこういったスタッフを揃えるのも大変で・・・。 墨字さんとかこの辺は凄く得意なんだけれども、墨字さんに頼りっ切りにする訳にも行かないし、何よりも映画の規模に対してスタッフが足りな過ぎるわ。」
「なるほどなるほど。 わかったよ。 僕にいい考えがある!」(コンボイ声)
「大丈夫なの!? アキコンボイ司令官ちゃん。」
「大丈夫だ。問題無い!」(イーノック声)
「いや、何回目よこれ、明らかにこれ、毎回やばいフラグがビンビンよね? 俗に言う失敗フラグしか立っていないわよね!?」
「この、スターズ次期社長である僕に任せてもらえれば大丈夫だよ! タイタニックに乗ったつもりで安心してよ!」
「普通に沈むわよね。 それ。」
「タイタニックじゃなければ、リバティ船でも大丈夫だよ。」
「金属疲労で大量に沈んだわよね。 それ。」
「まっ、まぁ、ボンボンお坊ちゃまの次期若社長である僕に任せてもらえれば大丈夫という事さ。」
「大丈夫なのかしら・・・。」
「雪さん、大丈夫よ。 アキラちゃんの目が燃えているわ。 あの表情なら間違いなくアリサさんが胃痛で倒れるから、安心していいわよ。」
「全く安心できないわよ! それ! 千世子ちゃんも大概よね。 アリサさんが苦しむのを見て楽しんでいるわよね。」
「それは当然じゃない。 だって、私をこんなサイコパスに育てたのはアリサさんなんですもの。」
そう言って、千世子ちゃんはとてつもなく魅惑的な笑みを浮かべた。 これ以上突っついたら何が出てくるか分からないので、アキラ君に任せることにした。 その後、アキラ君が持ってきたプランに私は仰天する事となる。
-------------星アキラ視点-------------
僕は、雪ねぇちゃんが持ってきた企画書を見てニヤけていた。
彼女がここまで攻めた内容の企画書を持ってくるとは思わなかったからだ。 ここまで僕達を活躍させたいのであれば頑張るしかないよね。 僕達だけではなくて、雪ねぇちゃんの才能をもっと広く全世界に知らせないと(使命感)。
僕は飛行機を取って、アメリカ、カリフォルニア州のサンタクララ郡にあるロス・ガトスに来ていた。
「リオ! お久しぶりです。 元気でしたか?」
「アキラ! 久しぶりだね。 君は本当に元気そうだ。 こんな美男子になって本当に羨ましいよ。 益々役者としての深みが出て来たね。 また、うちのドラマに是非出演して欲しいよ!」
「もちろんです。 今回は急遽お時間を取っていただいてありがとうございます。」
「アキラ、君のようなスーパースターと一緒に話が出来てうれしいよ。 君ならいつでも大歓迎さ。 ランチはまだだろう?」
「はい。これからです。」
「ならこっちに用意してあるから、一緒に食べようじゃないか。 こちらが今回、一緒に話をするドキュメンタリー部門の責任者だ。」
「よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
僕は、ネッコフリックスの本社を訪れて、そのCEOと一緒にランチを食べながら、映画の打ち合わせをする事にした。