星アキラは自由に生きたいっ   作:Magical forest

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星アキラはランチを食べる2

 

さて、今から一緒にランチを食べる僕とネッコフリックスの関係なんだけど、前に株を購入した縁で、僕とCEOが友達同士で、お互いに事業で協力できる事は協力したり、持ちつ持たれつの関係になっているね。

 

だから、ネッコフリックスが日本に進出した時にはスターズがかなりバックアップしたし、逆に日本でのネッコフリックスの広告はスターズに発注してくれたりしている。 そう言った協力関係の一環で、ウルトラ仮面Blackの製作が決まったり、僕がアカデミー賞の助演男優賞を取得した後からは、毎年株主総会に僕が登壇してスピーチや対談などを行っている。 このスピーチは中々名物になっていて、毎年好評を博していてすごく嬉しい。

 

イベント関係では、ネッコフリックスの他に、FAANGとかのイベントにも結構呼んでくれるので、けっこう儲かっている。 CEOとかに、他の人じゃあり得ないぐらいにフレンドリーに絡んで、フォローしたり、話を聞き出したりするので、わりと各企業で好評で嬉しいね。

 

ちょっとした量の株を保有しているネッコフリックスの株主だけど、僕が購入した時は1株12ドルの株を1ドル80円の時に25億円分ほど購入していた。 その株なんだけど、何と今は570ドルまで上がっていた。つまり今のレートの円換算で1600億円ぐらいかなぁ・・。 

 

正直、税金やその他の面倒ごとを考えると、もはや売るに売れなくなって、利益がブクブクに水ぶくれしている。 だから、含み益のまま何もせずに放置している。 これが株式用語で俗に言う、「塩漬け」と呼ばれる現象か・・・。

 

この当時のネッコフリックスの時価総額15億ドルほどで、その後僕の給料もいくらか放り込んだので、僕が保有するのはネッコフリックスの株の2%程度だった。 ビックテックやべぇ・・・。

 

とは言え、2%程度では粋がって、株主の権利を振り下ろせるまでの額で無い事も確かだし、ネッコフリックスでは経営者と株主という関係よりも、友達同士というスタンスで居るのがお互いにとって一番いいだろうね。

 

これらの投資資産なんだけど、早い段階でこの株を僕がスターズから借金をして買い取って、スターズ・アセット・マネジメントという持ち株会社の資産運用会社をアメリカに設立して、そこに移管して運用している。 これは僕が株100%を持つ持ち株会社で、名前にスターズが入っているけれども、スターズとは直接関係が無い会社だ。

 

こう言う対応をしたのは、スターズが非上場でも株式会社という側面を持っていて、持ち株でスターズの資産が膨れ上げる場合に、PBR(株価純資産倍率)が物凄く低下する。つまり、資産が大きすぎて、スターズが事業を取りやめて、発行した株式分に会社を分割した場合に、事業継続して得られる資産よりも、会社が解散した場合に株主に分配される金額がものすごく高いと言う、すごく歪な状態になってしまうということだ。

 

これはスターズにとって、非常に良くない状態だ。 少なくとも、芸能事務所と言う本業と全く関係が無い、変ないざこざに巻き込まれる可能性が高い。 前世でネッコフリックスはそれなりに頑張れる子だと知っている僕は、すぐに借金をして自分の個人資産にして、そしてアメリカに資産運用会社を設立した。

前世と違ってちょっとした差から倒産や買収される可能性もあったはずだけれども、今世でも頑張れる子だったみたいだね。・・・ちょっと頑張りすぎだけど。 前世ではこんなに頑張った子じゃないはずなんだけどなぁ。逆方向に予想がずれてしまった。

 

えっ? スターズから25億円も社長のバカ息子が借金をして問題にならなかったかって? あの時に儲けたのが50億円で、半額はスターズに入れていた。 その状態で、新しい事をやりたいからって、25億円ぐらい借金しても別に何も言われなかったね。元々僕が儲けたお金だったし、その25億円の借金も今では無事に返済している。

 

それで、ビックテックの経営者なんかと友達になるにつれて、面白いスタートアップ企業なども紹介してくれるようになって、そう言った企業にも役者から入った給料を投資するようしたんだよ。 この投資は、投資した側のスタートアップ企業からはかなり好評だね。 

 

と言うのは、その企業の製品を僕がYoutube放送でコマーシャルをするからだ。 普通は案件として企業側からお金をもらうものだけれども、僕が面白い製品だと思った企業は、自分で投資して自発的に宣伝した。 世界有数のYoutuberによって宣伝された製品は、結果として売り上げが上がり、ビジネスが大きくなったり、買収されたり、失敗して潰れたりした。

 

どのケースであっても、スタートアップ企業の創業者達から僕は感謝されて、新しいスタートアップ企業への投資を紹介されて、それに投資したり、話のネタとさせてもらっていた。 最近ではオーペンAIなんていうAIの会社を作ると言うので、面白かったから、スタートアップ資金を提供したりしたね。

 

逆に仮想通貨みたいな企業には全く投資していない。 あれは誰かが儲けるために他者を損させるゼロサムゲームだ。 僕も儲かる側の胴元になれるかもしれないけれども、他人を不幸にしてまで儲ける必要も無いだろうし、間接的に誰かに恨みを買ってまでお金を儲けるメリットを全く見いだせなかった。

 

結局、事業をする人とお金を出す人の両方がWIN-WINの関係じゃないと、最終的には自分の評判に返って来る。役者の本業もそうだし、他人を虐げてまで儲けようとする投資家に、誰が自分の事業に投資して欲しいんだという話になる。

 

もちろん、投資詐欺みたいな人にも会うけれども、役者をやっているから大体判るね。 おかげでそう言う詐欺にはまだ引っかかっていない。 セキュリティや身元調査にはかなりお金を使うし、僕が判断付かない人は、阿良也を呼んで同席させたこともある。 とりあえず横に置いておけば、嘘の匂いを検知できるので便利だ。 僕と阿良也を騙せる詐欺師が居たとしたら、たぶんアカデミー賞を狙えるんじゃないかな。

 

自称、スターズとは何の関係も無いスターズ・アセット・マネジメントの投資方針はバイ・アンド・ホールドで株式は持ちっぱなし。 市場の状況を見た投機なんかは全くやっていない。 効率的市場仮説の信者である僕は、チャートとか市況を見て、未来の値段を予想して、投機によって儲けられるとか言う謎理論を全く信じていなかった。ちなみに、この話をウォーキン・パフェットのじいちゃんにしたら爆笑された。

 

結局、会社に収入として入ってくるのは、僕の役者としての給料の何割かと、配当と投資したスタートアップ企業が買収された時に清算されたお金ぐらいだったけど、その資金だけで、他のスタートアップ企業に投資をするには問題無い資金があったりする。

 

この投資方針の結果、スタートアップ企業からは、是非投資してもらいたい投資家という評価を得ているのは嬉しいね。

 

 

それで、話は変わるけれども、スターズ・アセット・マネジメントは、僕の投資資金管理の他に、極少人数の人の資産運用もしていた。 きっかけは阿良也だった。 やつは売れっ子の役者でありながら、資産運用のしの字も知らなかった。

 

ある日、阿良也の銀行口座を見た僕は驚愕した。 そのまま給料が丸々と普通預金に貯められていたからだ。

 

あんな天然でも売れっ子のスター。 収入はかなりのものだ。 しかし、趣味は人間観察と演技程度で、物欲も少ない。 極めつけは星家に居候状態で、夜凪ママに餌付けされており、食費や住居費もほぼかかっていなかった。・・・これで役者じゃなかったら、阿良也は星家のニートになっていただろう。

 

女遊びで散財しても良いんだろうけど、女遊びも人間観察の一環ぐらいだったし、大抵は接待される側で、たまにキャバレーとかに行ってキャバ嬢を観察して満足しているぐらいだ。 逆に女性との付き合いで身持ちを崩されてもすごく困るので、その辺は注意している。

 

結果、普通預金に丸々と、大金が保存されることになる。 そして、阿良也はこの預金に全く興味が無かった。 絵麻ママのように資産運用のやり方を教えても、やる訳が無い。

 

今の所、このままでも問題が無いのだろうけれども、阿良也の手の届く所に自由に使える大金を置いておくのはすごく心配だった。 やつは嗅覚が優れるから、騙される心配は無いけれども、ある日、気に入ったので太陽の塔を買いましたとか言う、超くだらない買い物をする危険性がかなりあった。

 

なので、阿良也の給料の何割かをスターズ・アセット・マネジメントに入れて、阿良也の資産運用をする事にした。

 

こちらの外部の人向けの資産運用は二階建てで、一階部分は、金、コモディティ、株、債券などの超安定バランスファンドで、安全な資産運用をしている。 おそらく、大暴落が来ても資産は1割程度しか減らないはずだ。僕の将来のニート生活用の資金もこれで運用している。

 

それで、二階部分が、入れたお金と同額を僕が貸し出す形にして、本業の持ち株の利益を載せる形で運用している。 もしも株が暴落して損をする時に、自分の投資資金以下になった場合に、一階部分の資産に自動的に切り替わる。 普段は二階部分の運用で、暴落時は一時的に一階部分に切り替わる事があるかもしれない。

 

つまり、ほとんど損する可能性が低くて、複利効果が高い夢のような商品だ。 この商品でリスクを負っているのは僕なので、極少数の親しい人にしか紹介していない。

 

自然な流れで、千世子ちゃんと景ちゃんの一部資産も運用するようになった。

 

この辺は、無くなっても良いお金で運用するように言っている。 阿良也以外は理解している。 阿良也はポケーっとしていた。 たぶん、晩御飯の事か、次の舞台の役でも考えていたのだろう。

 

この話をしたときに食いついて来たのは、たまたま阿良也に話を聞いていた、七生姉さんだった。 彼女は舞台女優という職業で生涯安定した収入を得続けるのが難しい事を知っていた。 だから、収入があるうちに積極的に資産運用をするようにしており、僕が一方的にリスクを負うこの商品の仕組みをすぐに理解した。 結果、彼女の資産の一部も運用している。

 

アリサママは、赤字になっていなければいいんじゃないの?ぐらいのスタンスで、こっちの会社の財務状況や事業内容に全く興味を示していなかった。 僕の会社だし、この会社の資産状況を見て胃が痛くなるのが嫌なんだろう。

 

もしアリサママがこの会社の資産を見たらショック死するかもしれない。 アリサママの遺産を狙う際に、見せてみようかな。 高畑小次郎もびっくりの完全犯罪が可能かもしれない。 僕にはアリサママの遺産は必要ないし、長生きして欲しいけど・・・。

 

そんな感じで、僕の投資生活は順風満帆で、シリコンバレーでも評判が良くて、大抵のCEOとかにも、予定が空いていれば会えるようになっていた。

 

今回は、ネッコフリックスのCEOに雪ねぇちゃんの映画への協力をお願いするつもりだよ。

 




雪ねぇちゃん「アキラ君、ネッコフリックスとかに協力をお願いして、本当に大丈夫なの~!?」(疑いのまなざし)

ちなみに、本来は他人の資産なんて絶対に運用するべきではありませんが、アキラ君は、仮に金銭関係で揉めても、それ以上の額で強引に人間関係を清算できる自信があるため、極少数の親しい人間に絞って資産を運用を代行しています。
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