星アキラは自由に生きたいっ   作:Magical forest

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星アキラはランチを食べる3

 

「そんな訳で、僕のフレンドが映画を作るんだ。」

 

ランチを食べながらネッコフリックスのCEOに雪ねぇちゃんの映画の説明をした。

 

「なるほど。 それで、うちのドキュメンタリーチームの力を借りたい訳だ。」

 

「そうだよ。 最近はネッコフリックスもドキュメンタリーに力を入れてチームを作ったよね。 そのスタッフをお借りしたいんだ。」

 

僕はランチで出たサンドイッチをもぎゅもぎゅ食べながら、ネッコフリックスのCEOと話す。

 

「その君のフレンドが作る映画にうちのスタッフを派遣するとして、君のフレンドが作った映画をネッコフリックスで独占配信してくれるのかい?」

 

「彼女の映画は映画館で放映したいから、ネッコフリックスでの放映は他の映画と同じく、映画館での放映が終了した後の配信になるね。」

 

「それじゃ、うちのメリットが何も無いじゃないか。 確かにスタッフの人件費はアキラが払ってくれるかもしれないけれども、うちはスタッフの派遣業をするためにドキュメンタリーのチームを編成している訳では無いよ。」

 

「わかるよ。 単純な儲け云々とかいう話じゃなくて、お互いにビジネスとして拡大していけるかという事だよね?」

 

「もちろんだよ。」

 

「リオ、この映画に興味は無いかい?」

 

「もちろんある。 ほぼ無名の女子大生が君と言う大スターを使って作る映画だ。 ものすごい話題性だろう。 ならば、その映画は是非ともネッコフリックスで独占配信したい。」

 

「違うよ。 ほぼ無名の女子大生、でもおそらく、この映画を撮った後は、世界有数の女性監督となるであろう、彼女がどうやって映画を撮るのか、そして、彼女はどう言う人間であるのか興味が無いかい?」

 

「・・・・まさか、アキラは・・・。」

 

「そうだよ。 ドキュメンタリーのスタッフは彼女の映画の素材を撮ると同時に本業のドキュメンタリーを撮ればいいんだ。」

 

「そんなの、前代未聞だぞ!」

 

「初めての映画を撮るであろう彼女がどうやって映画を作って行くのか、そして素人監督の下に集った個性豊かな俳優が、映画を作るために彼女とどう衝突して行くのか。 これはみんなが観たいエンタメじゃないのかな?」

 

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ネッコフリックスドキュメンタリー

 

『I want to make my movie.(邦題:私の映画を作りたい)』

 

(ナレーター声)

「映画監督の経験が無い少女がいきなり沢山のスターを使って映画を作る。 そんな事があり得るのだろうか?」

 

(監督椅子に座る柊雪)

 

「はい。 シーン14番。 テイク1。 アクション!」

 

(カチンと鳴らされるカチンコ。)

 

「映画撮影と一緒に起こる沢山のアクシデント。」

 

(星アキラと百城千世子の口論)

 

「アキラちゃんはそう言うけれども、絶対にこっちの方がいいわ!」

 

「ありえないね。 このシーンはもっと強めに観客に訴えかけるべきだよ!」

 

(倒れるカメラやセットが燃えるシーン。)

 

「ギャー―――! 僕のうまい棒が!!!」

 

「アキラさん! それドロップじゃない! おはじきよ!」

 

(涙を流す柊雪のシーン)

 

「私が監督として力不足なのは分かっているわ。」

 

「20歳の女子大生が作る映画の世界。 はたして彼女は無事に映画を完成させる事ができるのだろうか?」

 

『I want to make my movie』

 

「ネッコフリックスで近日公開!」

 

ネッコフリックス(ドドーーーーーン!)

 




柊雪「アキラ君、これ大変な事になっていない? 私こんなの頼んだ覚えが無いんだけど・・・。」

チヨコエル(天使の啓示)「雪ちゃん、諦めるのです。もう手遅れです。」
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