星アキラは自由に生きたいっ 作:Magical forest
-------------新名夏視点-------------
ドラマの撮影前、私とかんなはとても緊張していた。
今日は私とかんなが主演するドラマ『不思議の扉』の第一回目の撮影日だ。
このドラマは、私とかんなが高校で不思議研究科会に所属しながら、学校の七不思議を解き明かして行くミステリードラマとなっている。
普通のドラマなら、ここまで緊張する事は無いと思う。でも、このドラマはF4案件だった。
F4案件は、スターズならではの案件で、スターズである程度実力がついて来た俳優達が、F4と言われる、星アキラ、百城千世子、明神阿良也、夜凪景たちと共演する、今の世代の俳優達には垂涎の案件となっている。当然、この四人が出演する回は、日本中が注目する回となり、テレビ局でも枠を取り合う、人気ドラマになる事はすでに決定していると言っていい。
「私、学校でこのドラマの事を言ったら、大騒ぎになっちゃって・・・。」
「そうよね。あの四人と共演が組まれる主演ドラマって言うだけで、日本中からの注目が段違いだし。」
「マネージャーさんからは、このドラマで成功すれば、日本だけじゃなくて、海外にも展開できるって言われて、すごいプレッシャーなんだけど・・・。甲子園に行く学校のエースピッチャーとか、こんな気持ちなのかな?」
「私達も、一生懸命練習して来たけど、私達の演技があの四人に通じるかすごく心配。」
「弟からは、アキラ兄ちゃんと共演なんだから、普段通りで緊張しなくていいじゃんとか言われたけど、あいつ、VTuberのアキラさんと俳優のアキラさんを取り違えているわ。」
「どっちもヤバイとおもうけど、この前もVTuberで共演していたわよね。チヨコエルやケイティとも共演しているし、あの弟さんの方が姉よりも大物なんじゃ・・・。」
「あなたの妹さんも、高校生なのに弟のマネージャーをやりながら、男性化粧品にシャンプーやグッズなんかの商品展開に余念がないじゃないの。意外に商才があって、びっくりよ。」
「あの奥手で陰キャの妹が、弟のマネージャーとしてまさかのVTuberデビューで人気になるとは・・・。そして私よりも清楚って・・・。」
「夜凪景さんが入ります。」
マネージャーから景ちゃんが控室に来る声がかかる。
「こんにちはっ。今日の共演よろしくお願いしますっ。」
景ちゃんが入って来た。とてもあんな役に入る人物とも思えない、普通の元気な女子高生だ。F4としてあのメンバーの一人に数えられるのが不思議なぐらいだ。
「「こっ、こちらこそよろしくお願いします!」」
私達はその後、普通におしゃべりをして、ドラマ撮影まで楽しく過ごすことができた。
でも、なぜか私の脳裏に『演技をしていない時の夜凪景は一番の常識人』とかいう有名なセリフが頭をよぎった。
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「シーンナンバー 1-5-1 スタート」 カチッ。
カチンコの音と共に私達の演技が始まる
「・・・なんか、さっきから視線を感じるんだけど、詩乃、ホントに何も見えないの?」
「気のせいよ。幽霊なんて居る訳が無いわ。」
「うわあああああああ!! 後ろの黒板に手が浮かび上がった!」
「・・・・なるほど。」
「この異常事態に何をじっくりと観察しているのよっ!」
「・・・これは湿気とほこりのせいね。手形に見えるのは偶然ね。そもそも、本当の手形とサイズが全然ちがうじゃないの。怖いと思うから認知が歪んで、そう見えているのよ。」
「そんな科学的な分析はいらん! 異常事態なんだから、もっとキャアキャアとビビれよ!」
その時、準備室に届く扉がギギィィと開く。
「風の圧力ね。」
「そんなわきゃねぇだろっ! 今、無風だっただろ! 詩乃、お前の方が認知歪んでんぞっ!」
「ちょっとっ! 詩乃っ! そんなにスタスタと準備室に入っていくなよ! 絶対になにか居るって!」
「はいはい。千早、後ろを見なさい。」
千早の後ろには、猫がちょこんと座っていた。
「も、もうヤダっ! こんな夜に猫なんて紛らわしいわ!」
「準備室の窓から、あの猫が入って来て扉を開けたのね。」
「おまえ、ひたすら冷静だな。」
その時、演技をしている私の後ろに気配を感じて、首筋にヒュ~と冷たい風が当たった。
「ひっ。」
驚く私。今は冷静沈着な詩乃を演じているのだから、これだけでNGである。でも、監督からNGのコールは無かった。
「しっ、詩乃っ、後ろっ。後ろを見て!!」
かんなが震えた声でセリフを言う。迫真の演技だけど、あれは素だ。私にはわかる。かんなは確実に何かにショックを受けている。そして、このシーンの流れから、かんなが何を見ているのか私にも想像がついた。
「やっ、やだっ。見たくないっ。」
私は、冷静沈着な詩乃の演技を外れて、台本も外れて、全力で後ろを見るのを拒否した。 体と精神が後ろを振り返ってはいけないと全力で拒否している。
演技とかじゃなくて、人間の本能が訴えかけてくる。絶対に後ろを振り向いてはいけない。後ろを振り向いた瞬間にワタシガ、コワレル・・・。
「・・・貴方は・・・・私の声を・・・聞いて・・・・。」
しかし無情にも後ろに居る、この世ならざる者の存在感が大きくなっていく。薄れていた輪郭がこの世に徐々に顕著化しているのを感じる。このままでは、後ろの存在に自分が消される。
「コトッ。」
後ろで何か小さな音がした。私の精神は全力で後ろの存在を見る事を拒否したが、物音に対して、肉体の安全を重視する体が、反射的に後ろを向いて確認してしまった。
「・・・・・・わたしと目が合ったわね・・・・・。」
「ヒッ。」
後ろの存在を見てしまった私は、瞬間的に息を大きく吸い込み、吐き出せなくなってしまった。ショックで呼吸ができない。悲鳴すら出ない。
「カヒュー、カヒュー。」
私は腰が抜けて、恐怖のあまり、過呼吸で目の焦点すら合わなくなってしまった。全体がぼやけて、意識が混濁し始める。
「詩乃っ、何をやっているんだよ!!」
驚いたかんなが、倒れた私を馬鹿力で引っ張って実験室から連れ出す。実験室から出ると、外は昼間で明るかった。 さっきまでの撮影は、部屋に暗幕を付けて撮影していたのだ。
「はぁ、はぁ、はぁっ。」
陽の光を浴びて、精神が急速に安定し始める。精神の安定と共に、息も戻り始めた。
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「カァカァカァ。」
「「・・・・・・・・・・・。」」
夕方、頭上をカラスが飛んでいる。
「夜凪景、すごかったわね・・・。」
「ほんとうに・・・。」
撮影が終わった後、私とかんなは、撮影場所だった学校の横を流れていた河原で、二人で黄昏ていた。
「あれって、本当に同じ女優なのかな・・・。」
「正直、F4をナメていたわ。一緒に共演できて嬉しいとか、舞い上がっていた昨日までの自分をぶん殴ってやりたい。」
「・・・・・あのシーン、冷静沈着な詩乃の演技なんて全然できていなかったのに、一発でOKが出ちゃった・・・。」
「台本と全然違ったけど、今回の詩乃のキャラクターの方が魅力的だから、二話以降は全部台本を書きなおすって、脚本家さんが言ってた。」
それを聞いて、私の目から涙が出て来る。
「悔しい。夜凪景に好きなように動かされちゃったわ。あの時、私、詩乃の演技が出来なかった。」
私は下を向きながら言う。
「・・・・。まだ一話目なんだし、次からがんばりましょ。それに、詩乃が夏自身に近づいて良かったじゃないの。」
「完全に私が力量不足で、本来の詩乃を演じられなかっただけじゃないの。かんなは、あんな状況でも千早を演じられていたのに。」
「・・・・・・・・・・。 撮影が終わった後、景ちゃんは元気だったわよね。朝に来た時と全く変わりが無かったわ。」
「それがどうしたの?」
「私、デスアイランドで景ちゃんの影響を受けてから、メソッド演技をしているのよね。」
「そうね。」
「・・・なんであんなにこの世の全てに恨みを持った怖いお化けを演じた後に、スイッチの切り替えみたいに一瞬でオンオフを切り替えられるのか全く理解できないの。人間の精神はデジタルじゃないんだから、1と0で切り替えられるようなものじゃないのに。」
「確かに。演技が終わった瞬間にニコニコして、やっぱり人を驚かすお化けの演技は最高ですっ。とか言って喜んでいたものね。本当に演技が好きなのね。」
「化け物すぎる。あれだけ演技に入っておいて、自分の精神に全く影響がないって何なの? メソッド演技って、自分の精神にすごい負担がかかるから、お化けや殺人者の演技なんてしたら、しばらく後を引くのに、本人はケロっとしているのよ。景ちゃんは確かに天才だけど、天才すぎて精神構造が全く理解できないわ。同じメソッド演技者として全く共感できない。」
「私は、あれぐらいじゃないとF4の一角にならないのかなって思ったわ。F4の他の三人から景ちゃんは天才だって言われているのが良く分かったけど、景ちゃんって、あれでF4の常識枠なのよね。そもそも、F4って今日見た夜凪景が全力で演じても、下手したら喰われて埋もれるような集団なのよね。」
「意味分からない。メソッド演技の天才なんて、絶対に狂人枠のはずなのに、それが一番の常識人なんて・・・。」
かんなは体育座りをして、膝に頭を埋め込んで丸くなりながら独り言を言う。
「次はアキラさんか・・・。その次が千世子ちゃん。」
「アキラさんと千世子ちゃんは、凄く評判がいいわよ。自分達の演技の良さ引き出してくれて、自分の演技が凄く上手くなった気がするって。それに、コメディ回と暗号を解くミステリー回だから、今日みたいに酷い事にもならないだろうし。」
「二人は、自分の能力以上に能力を引き出してくれるって評判らしいわ。そして、数年後にさらに演技力を付けた時に、二人の手の上で踊っていた事に気が付いて愕然とするって先輩から聞いたのだけど。」
「まぁ、そう言う事よね。今日の景ちゃんの演技は、自分達が景ちゃんに踊らされたのがわかったけど、アキラさんと千世子ちゃんに至っては、自分達が踊らされた事にすら気が付かないって事なのよね・・・。」
「演者自体が気付かないのだから、観客も絶対に気付かないわよ。だって、あの二人、昔10歳であの環蓮さんを手玉にとったんでしょ?」
「高畑小次郎は子供の頃から見ていて、あの回も大好きだけど、制作の逸話を聴いた上で、自分が役者になった視点であの回を見ると、すごく背筋が凍るわ。」
「環蓮さんだから最終的にあれで纏められたのであって、私達ではもっと酷い事になったでしょうね。」
「何なの?このボスラッシュは? そして、最終回のラスボスは阿良也さんか・・・。」
「それはもう考えないようにしましょう。」
「・・・ねえ、夏、私達ってものすごく恵まれているのよね?」
「もちろんよ。この待遇で恵まれていないなんて言ったら、他の事務所の人が殴り込んで来るわよ。今回のドラマもそうでしょ? このドラマは私達の成長のためにわざわざ事務所が企画してくれたのよ。だからスポンサーの意向は抑えて、原作は無しで、私達の演技に注目が行くようにして、さらにF4をゲスト回として呼んでくれる。アラブの石油王でもこんな待遇はされないわよ。」
「夏は、前の事務所ではどうだったの?前の事務所でも今ぐらいできると思った?」
「なんでそんな事を聞くの? まさか移籍でも考えているの? 止めておきなさい。こんなにかんなを大事に扱ってくれる事務所なんて、世界中を探してもここぐらいよ。お金にも困っていないのだし、絶対に後悔するって断言できるわ。」
「そうじゃなくて、仮に自分が他の事務所を選んでいたら、どうだったのか気になっただけ。」
「そうねぇ、かんなには話したことが無いけど、私はアイドル時代にセンターをやっていて、総選挙も三位になって、チームリーダーまで任された売れっ子だったの。」
「知ってる。あのアイドルグループでセンターまでのし上がるなんてすごいわよね。あの当時15歳でしょ?とんでもない才能よね。」
「高校の演劇部で演技をしていただけで、星アキラから直々にスカウトされたかんなに才能を褒められるのも不思議な話よね。でも、アイドル活動は、楽しかったわ。努力すればするほど結果が出たの。努力と時間の全てをアイドルでの才能を磨くために使った。センターを任された時には、私に不可能は無いと思ったわ。」
「それで、あのアイドルグループのプロデューサーとケンカして干されちゃったんだっけ?」
「そうよ。喧嘩した訳じゃないけれども、お父さんが心筋梗塞で倒れちゃって、結果的に大切な公演をすっぽかしちゃったの。あの時の私にセンターとしての自覚が足りなかったわ。あの時、ほんのちょっと違う判断をしていたら、今の私とは全然違った人生を歩んでいたでしょうね。」
「ふーん。でも、あのお父さんが倒れちゃたなら仕方が無いと思うけど。」
「アイドルのセンターとしてチームを纏めているのだから、それ相応の責任があったの。あの件は私が悪かったわ。それでプロデューサーから不興を買った私は、アイドルを辞める事になったんだけど、その後が問題だったの。」
「どうなったの?」
「プロデューサーから圧力がかかったみたいで、事務所が私に仕事を紹介してくれなくなったの。それどころか、事務所から契約解除を仄めかされたわ。」
「そんなっ、酷いっ。契約違反じゃないの。」
「仕方が無いのよ。でも、その後は地獄だったわ。事務所の後援無く、いろいろなオーディションを受けてみたけど全滅。マネージャーの手助けは一切なし。能力や才能なんて関係なし。みんなあのプロデューサーと揉めたくなかったの。だから私は干されて、どんどん追い詰められて行ったわ。どんなに努力をしても認められない事があるってその時に学んだわ。現状を変えようと努力をすればするほど、蜘蛛の巣でもがく虫のようにどんどん追い詰められて行くのよ。」
「それでどうなったの?」
「かんなには残念に聞こえるかもしれないけど、諦めたの。もう何をしても駄目だったわ。プロデューサーの力が強すぎて、自分には現状を変える力が無かった。努力してもどうにもならなかった。 だからすべてを諦めて、毎日無気力に行きつけの喫茶店とかに行って時間を潰していたわ。そうしたら、突然、アキラさんと千世子ちゃんが現れて、イカ娘になって、後はかんなが知る通りよ。」
「大変だったのね。」
「大変だったわ。だから、かんなは間違いなく、これ以上無いぐらいに、正しい事務所を選んだわ。そもそも論として、スターズに正面から入るのは、アイドルグループの総選挙で1位になる事以上に難しいからね。回り回ったけど、夢だった女優にもなれたし、結果的にはとても良かったわ。」
「そうよね。他の事務所の新進気鋭の女優と、スターズの所属女優がまるで違うのは、良く分かるわ。目指している目線や仕事のやり方が全然違うし。それで、アキラさんと千世子ちゃんは前からの知り合いだったの?」
「そんな事無いわ。ドラマの撮影とかバラエティみたいな場所で、ちょっと話せただけよ。共演すらした事が無いわ。そもそも二人が出演する作品は質が高すぎて、中規模事務所だった、前の事務所ではベテランさん以外は、ちょい役ですら取る事ができなかったわ。」
「そんなのでイカ娘の主演に抜擢してもらえたんだ。」
「あなただって、オーディションとデスアイランドでちょっと話しただけだったでしょう? ボロボロになった私をあの状況で救い上げるメリットなんて無いのだから、純粋に今までの努力と才能で抜擢してもらったと思っているわ。あなただってそうでしょう?」
「そうね。」
「だから、私の恩人であるアキラさんと千世子ちゃんの前で、今日みたいな無様な芝居をしたくないの。」
私の目から涙が流れ落ちる。
「わかるわ。わかる! これから稽古をがんばりましょう!夏の実力をみんなに見せるのよ!」
かんなが私を慰めてくれた。この事務所に入って、良い事はいっぱいあったけれども、一番良い事はかんなという親友ができた事かもしれない。
「・・・・・ところで、今日は夏の家に泊まっていい? 夜に一人でトイレに行ける自信が無いのだけど・・・。」
「あっ、それ、私もお願いしようと思っていたわ。」
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私が景ちゃんの演技によって醜態を晒した第一回目のドラマだけど、完成した映像は意外なほど良いドラマに仕上がっていた。
自分が考えていた以上に、詩乃のキャラクターは人間的になっていて、評判もすごく良い。そして、夜凪景出演という事もあって、とんでもない視聴率を叩き出して、出だしも想定以上に好調だった。
ただ、その醜態から、私達の役のネットでのミーム名が「ベジータ詩乃」と「ヤムチャ千早」になってしまったのは大誤算だったけど・・・。ちなみに景ちゃんはフリーザ扱いだった。
あと、あのドラマを見て、夜中にトイレに行けなくなった人が大量に出たのは、わかり味しか無い。
その後は、ドラマ自体の人気もどんどん上がって行って、私達の演技も熱が入り、アキラさんの回と千世子ちゃんの回も沢山学べて、高評価となり、そして最終回の阿良也さんとの撮影日を迎えた。
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「「・・・・・・・・・・・。」」
今、私とかんなはあまりの恐怖に、立ったまま気絶していた。
私とかんなの目の前には、理解できない、いや、理解してはいけない、名状しがたき異形のパンダ着ぐるみが蠢いていた。
恐怖のパンダ着ぐるみは、床を液体やゾンビのようで、なおかつ軟体動物みたいな形容しがたい不気味な動きで、さらに想像以上の速度でにゅるんにゅるんと縦横無尽に教室を動き回っている。これがコズミックホラーか・・・。
学校で不運にも亡くなった女子生徒の幽霊なんて、ローカルな恐怖がバカバカしくなるほどの宇宙レベルの恐怖だ。
這い寄る恐怖に体が硬直して、悲鳴すら上げられない。過呼吸とかそんな事じゃなくて、私の魂が恐怖のあまり、この世からログアウトしたがっている。
気絶して、意識がもうろうとしているのに、なぜか床を這いまわるパンダと目があった気がした。 もう。終わりだ。 深淵を覗いている時、深淵もまたこちらを覗いているのだ。
今日も元気に頑張っている、夏っちゃんとかんなちゃんのお話でした。
この二人はかなり良いコンビだと思うのですが、どうでしょうか?
ちなみに、もちろん二人はこの世からログアウトしておらず、このドラマはその後に、劇場版とセカンドシーズン、サードシーズンまで作られて行く人気シリーズになって行きます。
そして、そこには、最終回で一躍、大人気マスコットに躍り出た、這い寄るパンダの着ぐるみの姿が・・・。