星アキラは自由に生きたいっ   作:Magical forest

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星アキラはかくし芸を考える

年末が迫ってきたころ、僕はアリサママに呼び出された。

 

「アキラ、正月かくし芸大会でプロデューサーさんがかくし芸を披露してほしいという依頼が来ているわよ。」

 

「ふーん。スターズは、前の正月ではみんなでミュージカルしてたよね。僕もスターズのメンバーと一緒にかくし芸をしてほしい感じ?」

 

「いや、10分程度時間を取るから1人で何かしてほしいそうよ。」

 

「最近視聴率が低迷しているから、今までの録画じゃなくて、今年は緊張感を持たせるために生放送で行くんですって。それで生放送でかくし芸をできる芸能人をさがしているらしくて、アキラにも是非って来たわよ。」

 

正月かくし芸大会。正月恒例のテレビで年末の歌合戦と同様に、長い期間続いている恒例のバラエティ番組だ。

登場した芸能人の人が、かくし芸を披露して点数を競う形式になっている。

 

ただし、娯楽が多様化した現在では視聴率は低下の一途をたどっている。それで、今年は久方ぶりにVTRではなく、生放送に変えていくようだ。

 

「なるほどね。確かに僕のために10分取ってくれるのはうれしいし、それにいろいろな意味でかなり美味しい。」

 

「スターズとしてもなかなかの宣伝や出演料になるから、積極的に出したい所だけど、アキラ何かかくし芸あるの?」

 

「ピアノやヴァイオリンは披露しちゃっているから無いけど、とっておきのが一つあるから、その仕事を受けるよ。」

 

「何をやる気なの? 何かすごく嫌な予感がするんだけど。」

 

「今言っちゃったら、かくし芸にならないじゃん。大丈夫だよ。アリサママもビックリすると思うから楽しみにしていてよ。」

 

「びっくりしたくないんだけど、これ以上私に心労をかけないわよね?」

 

「ナンノコトでしょうか? 僕には心当たりがないですね。」 (口笛ぴゅーぴゅー)

 

「あっ、そうと決まったら、さっそく番組のプロデューサーさんや構成作家さんとかと話さなきゃ。」

 

「アリサママ、それじゃーねー。 バイバイキーン!」

 

僕はドアを開けて逃走を図った。

 

星アキラが逃亡した後、星アリサは社長室で頭痛に襲われていた。

 

「・・・・・・スミス、何かすごく嫌な予感がするんだけど・・・。」

 

「清水です。その予感は当たっていると思います。」

 

「アキラのマネージャからあそこの漢方が胃に良いって聞いたから、時間を見つけて買いに行こうかしら。」

 

「心中お察しします。」

 

 

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番組のスタッフさん達と打ち合わせの日時を決めた後に、スタイリストさんに連絡を入れて、かくし芸の準備を行った。

 

このスタイリストさんは2人の子持ちのお母さんであり、非常に腕が良くてパワフルなスタイリストさんだ。

今度、ある企画で僕のYotubeチャンネルにも出てもらおうと交渉している。

 

そんな訳で、スタイリストさんにお願いした出来は注文以上に仕上がった。

 

「これが僕?」

 

僕は鏡に映った自分の姿にうっとりとした。僕はかくし芸の成功を確信した。

 

そして、そのままの恰好で、プロデューサーさんや監督さん、構成作家さん達との打ち合わせに出ていき、かくし芸を披露した。

 

番組スタッフさん達にも非常に好評で番組のコアタイムで披露することになった。

 

そんなこんなで、正月かくし芸大会の本番を迎える事となった。

 

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