星アキラは自由に生きたいっ 作:Magical forest
あの通訳事件?から僕に主にハリウッド俳優などの通訳の仕事がよく入ってくるようになった。
どうも、大物相手に物怖じしないところと、同じ俳優として通訳対象に対してきめ細やかな配慮ができること、キャラクターが気に入られていること、子役としてスキャンダルを避けられることなどが理由であるらしい。
アリサママも先輩の俳優として、勉強になるだろうからということで積極的に通訳の仕事を入れるようになった。
もちろん、本業の俳優業?もやっていたけれども、そもそも最近の僕に昔みたいな子供Aとか、クラスメイトのいじめっ子Cとかの便利なチョイ役で呼ばれることが無くなっていた。
これが後輩に役を取られるということだろうか。ぐぬぬぬぬっ。
そんなわけで、最近の子役業は、結構大きめのドラマの役とかティーン向けファッション雑誌の撮影なんかに呼ばれたりすることが多かったりする。
特にティーン向けファッション雑誌は、キアラが大人気で千世子ちゃんとツーショットで掲載された回は、書店という書店からその雑誌が消えて、何度も増刷される騒ぎになった。
千世子ちゃんも、僕が一緒に写ると視点が分散して自分の存在感が薄まるから、歓迎しないと思うんだけど、最近はキアラと一緒の撮影とかノリノリなんだよね。この辺の変化がよくわからん。
今度、僕とキアラ、千世子ちゃん、景ちゃんが一緒に写った写真集を出すらしい。超有名なカメラマンさんに撮ってもらうことになり、みんな張り切っていた。
キアラはいいんだけど、二人と一緒に僕も出ちゃっていいのかな?
千世子ちゃんとか男の影があるとそろそろ人気に影響して来る頃だと思うんだけど、みんな気にしていないんだよね。
アリサママとかにこの辺の事を聞いても、「別に、あなたと千世子の仲がいいのはみんな知っているんだし、逆に仕事で距離を置いて不仲が噂される方がマイナスだわ。確かに男女の関係を勘ぐる人もいるかもしれないけど、今の状況だと騒ぎ立ててもあんまり面白く無いし、逆に思春期になっても友人関係が継続している事を羨む人も多いから、そこまで気にする必要はないわ。」
とあんまり気にしていないようだ。
話を通訳の話に戻すと、僕は通訳をしながら日本を案内したりする。
案内する場所はゲストの要望による。今日はハリウッドスターのキヌス・リーガスを秋葉原に案内していた。
キヌス・リーガスは日本で撮る映画のために来日しており、今はその映画を撮る前の観光といった感じだった。
変装したキヌスと僕は、容赦なく地下鉄に乗って秋葉原に行く。
あんな所は車で乗り付けるような所じゃない。地下鉄や電車を乗り継いで目指すところだ。僕は現地日本人の体験を容赦なくハリウッドセレブ達にさせた。
この僕の容赦ない庶民観光ツアーは実は割と好評だったりする。
ハリウッドスターたちもスーパー役者ぞろい。変装するぐらい訳なかった。
ということで、変装して希望を聞きながら秋葉原を探索。
お昼はメイド喫茶で食事をすることにした。
外国人と子連れのデコボココンビ。でもワールドワイドな観光地になっている秋葉原ではそんなに変でも無いらしく、メイドさんがオムライスにケチャップで絵を書いてくれるサービスを受けながら、キヌスの兄貴もご満悦だった。
「アキラ、アキラは女装が得意だろ?俺もアキラの女装を見てみたい。」
僕はキヌスの兄貴から突然、謎のリクエストを受けたのであった。