転生して《閃光》の弟になりました   作:クロア

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デスゲームの始まり

「きゃーーーーー」

悲鳴をあげながらも青いイノシシに攻撃を当てようとしてるがまったく当たっていない。

 

青いイノシシが突進してくるがギリギリの所でかわしている。

 

「ソードスキルを使うのに大切なのは最初の動きだぞコトナ」

「そんな簡単に言わないでよライト君…」

 

さっき悲鳴をあげながら戦っていたのは数時間前に知り合ったコトナという女の子。

 

茶色の髪を肩の位置まで伸ばしている美少女だがアバターであり本当の姿であるかはわからない。

 

こんな事を考えている間にコトナは大分コツを掴んだようで

 

「ふぅ…てい!」

可愛い掛け声でイノシシにソードスキルを命中させ見事に倒していた。

 

「やったぁ!!」

これまた見ていて和むというかなんというか…

 

「初めて倒した感想は?」

「なんかスカッと決まって気持ち良いね!」

 

「もう少し倒してから今日はお開きにするか?」

「もう少し倒したいけど後少しで塾行かないといけないんだよねー」

 

「そっか…まぁなんかわかんない事あったら言ってくれ。βテスト時と変わってない所なら教えれるから」

まぁ本当はこの後の事も全部知っているんだけど…

 

「うん!ありがとうね。これからもよろしくね~」

 

「おう!こちらこそよろしく!」

 

会話が終わった所でコトナが《メインメニュー・ウインドウ》を開きログアウトしようとした所で…

 

「あれ?」

 

「ん?どうかしたか?」

ログアウトボタンが無い事に気づいたんだろう事を分かりつつも尋ねる。

 

「ログアウトボタンが無いんだ…ライト君の方はどう?」

 

俺の方でもウインドウを開き一応確認してみる

「俺の方にもないな…とりあえずGMコールしてみる」

 

「私の方もしてみるね」

 

 

 

 

 

「なんか返答あったか?」

これまた一応訪ねてみる。

 

「なんも来てないよ…なんか初日だからこういうバグが出ちゃったのかなぁ…」

そんな事を話していると

 

ゴーン、ゴーンという鐘のような音が鳴り響き俺とコトナの体を光の柱が包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はじまりの町に転移されたっぽいねー」

コトナがそう言ってる最中にGMのローブが出てきて唐突に…

 

『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』

 

『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロール出来る唯一の人間だ』

茅場…後の聖騎士ヒースクリフを使う男。

 

『プレイヤー諸君は、既にメインメニューからログアウトボタンが消滅してる事に気付いてると思う。しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これは不具合ではなく、《ソードアート・オンライン》本来の仕様である』

 

「そんな事したらゲームから出れないじゃない…」

コトナが隣で嘆いている。

 

『諸君は今後、この城の頂きを極めるまで、ゲームから自発的にログアウトすることはできない』

 

「この城ってどういう意味なの?」

コトナが理解できずに首を傾げている

 

「恐らくこの城っていうのはアインクラッド全体…100層全て攻略ってことだと思う…」

 

「100層ね…βの時はどん位まで行けたの?」

コトナがその疑問を聞いてくる

 

「βテストの二ヶ月間で登れたのは6層だけだ…」

 

二人で茅場からのチュートリアルを受けながら話合っていると…

 

 

『それでは、最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。諸君のストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれ給え』

 

周りのプレイヤーや俺達も一斉にメインメニューを出しアイテム欄を出し《手鏡》を出す。

 

 

数秒後…俺や周りのキャラのアバターを白い光が包んだ。

 

 

「おーいコトナなんともないか?」

コトナがさっき居た方向を向きながら言ってみるがそこには…

 

「なんともないと思うよ?」

全くさっきのコトナとは違うアバターが居る。

 

「えっとコトナだよね?」

「そっちもライト君だよね?」

 

 

 

 

 

こうして茅場による死のチュートリアルが終わり広場では多数の人が錯乱していた。

 

「コトナ…ちょっと来い」

コトナの手を引いて広場から抜け出る。

 

「俺は今からこの町をでて次の村に行く。コトナも来るんだ」

 

コトナは不安そうに少しの間悩んでいたが決心したようで

 

「うん!ライト君について行くよ」

 

 

 

「んじゃこれから相棒としてよろしくなコトナ」

 

「こっちこそ最初は迷惑かけるだろうけどよろしくねライト」

 

 

 

 

こうして俺達は握手を交わし次の村を目指し出発した。

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