「やっぱ目立ったよ…これだから使いたくなかったのになぁ」
「今回はいっぱいあるもんねー《軍の大部隊を全滅させた悪魔》とか《それを二人で倒した二刀流使いの五十連撃と特殊なスキルによって繰り出された重攻撃の30連撃》…噂にすごい尾ひれが付いてるね」
そうなのだ。だから現在俺とコトナはリズベット武具店にお邪魔させて貰っている。
「いやぁホントごめんね。お詫びと言っちゃなんだけど今度オーダーメイドの武器注文するからさ」
俺のじゃなくてコトナのだけど
「いや良いって別に。つかライトはそのドロップ品一つあれば《複製》出来るんだから良いじゃない」
まぁその通りなんだけどさ。
「どうせライト君は私用に良い剣プレゼントしようとしてたんだよリズちゃん」
……なぬ。思考読まれた。
「ほうほう。見せつけてくれますなぁ」
リズがニヤニヤしながらこっちに言ってくる
「そういうリズも姉さんに負けないようにした方が良いんじゃないか?」
こっちも同じニヤニヤで応戦してるがコトナによって止められた
「もう二人共やめなさい!あ、ライト君…アスナさんからメッセージ来たよ」
姉さんからメッセージか…今度は何が起こるんだか…
「なんて書いてる?」
「一回本部まで二人で来てだってー」
スキル黙ってた事とかで言われたりしませんように…
「んじゃ行くとするか…リズありがとな!今度なんか奢るよ」
「ありがとねリズちゃん!」
~ギルド本部~
リズと別れグランザムのギルド本部につき門に着くと門番が敬礼をしてきた。
「お勤めごくろーさん」「御苦労さまです」
俺が適当に返しコトナが真面目に返し中に入る
一階のロビーを通りすぎ無駄に長い螺旋階段を昇っていきある扉の前で止まる
「失礼しまーす」「失礼します」
俺がノックをし扉を開けコトナと共に入る。
部屋の中央に半円形の巨大な机が置かれ、その向こうの中央の椅子には真紅のローブに身を包んだ聖騎士ヒースクリフが座っている。
「なんの用でしょうか団長殿?」
俺は相変わらず適当にヒースクリフに聞く。
「それは後で話すとして、まさかこのギルドにユニークスキル使いが二人も居るとは思わなかったよライト君」
実は知ってたと思うんだがな…
「まぁ普通だったら思わないでしょうね…折角二人も居るんだし全員揃えてみようとか言い出しませんよね?」
…いらん事言った気がするぞ。
「ふむ…それもありかもしれないな」
この人最初っからそれ目当てだっただろ…
「まぁ団長その話は良いとしてですね…私たちを呼んだ理由はなんでしょうか?」
コトナ…なんでこんなに真面目なんだよ
「ふむ…コトナ君の言うとおりであるな…では本題に入るとしよう」
なんか問題とか起こしたっけな…スキル隠してたのはしょうがないとして…ダメだ色々ありすぎる。
「突然で申し訳ないのだが君には二人目の副団長となって貰う事になった」
副団長ねー………………………は?
「え?ちょっと…え?」
副団長って姉さんのポジションだろ…なんだよ二人目って…
「突然の事で戸惑っているだろう…二人目の副団長を作る理由としてはアスナ君が今一時脱退しようとしている。そういうときの為にもう一人居た方が便利だと思ってな」
それだったら俺の横にいる真面目なコトナに頼めば良いのに…
「俺を選んだ理由は…ユニークスキル使いで姉さんと一番付き合いが長いから連携が取れやすいからですか?」
これ位しか思い浮かばないからなぁ
「まぁそんな所だ。話が早くて助かる」
俺が副団長ねー…攻略会議とかは姉さんに任せれば良いか…
「まぁ良いですよやります」
「それはよかった…実を言うとコトナ君にしようかとも悩んだがね」
ホントにぶっちゃけたなこの人…
「話は以上で良いでしょうか?もう今日は疲れたから帰りたいんですが…」
うん…ホントに疲れたよ…色々ありすぎるんだもん
「それもそうだな…もう帰って大丈夫だ」
「それじゃまた」「さようなら」
~アルゲードの家にて~
「副団長かー…姉さんが殆どの仕事して俺にはまわってきそうにないなぁ」
姉さんはそういうの疎かにしないからなぁ
「これでさらに注目される事になりそうだねー」
「それだけは嫌なんだけどなぁ」
「まぁ良いじゃない!ライト君は今まで通りで良いと思うよ」
コトナはなんて良い奴なんだろう…
「ありがとなコトナ。現実に戻ったらとかの話は基本無しだけどコトナには言っておくぞ…俺は現実の方で目覚めたらすぐにコトナの所に行くよ」
「うん…待ってるね」
「…クラインからメッセージ来やがった……明日キリトと団長がデュエルだとよ」
確かキリトが負けるんだったか…最前列で見ないとな
「エギルが席取っておいてくれてるらしいから明日見に行こうぜ」
「うん。キリト君が頑張ってるのを見ないとね」
システムのオーバーアシスト使われて負けるけどな
こうして忙しい一日は過ぎて行ったのであった