〜登場人物紹介〜
藤宮天(になる予定の13番)
年齢:23歳(になる予定)
誕生日:9月22日
血液型:A型
身長:187cm
通称:『戦車』
元はとある警備会社の暗部が拾った孤児で、幼い頃から裏の仕事に従事していた。その高い生存力と作戦遂行力は上司からの評価も上々だった。
リコリスとも幾度か交戦、全て撃退している。
本ルートでは電波塔事件の一年後、DAと会社の対決にて多くのリコリス、及びリリベルを狩った事でかなりの危険人物として注目された。
単騎戦力としては日本最大の危険度。
しかし、会社の一件以降は殺人に対して消極的でDAの被害は事実的にゼロ。捕獲も叶わないのならと一時的に協力関係を結んだ。
情報屋としては、優秀。
ラジアータの監視が届かない場所にまで及ぶ調査能力をDAからは評価されつつある。緊急時の荒事も難なく解決し、必ず情報を持ち帰る。
副業としては探偵業。
主に民間からの簡単な依頼をこなし、ある時期を境に警察から頼られるようになる。
戦闘力は高い。
主に自身の体の頑丈さを頼りにした近接戦闘型。
銃弾を目視で捉える動体視力と、高い反射神経。体の並外れた頑丈さは、人が足を挫く高さを余裕で飛び降りても無事だったり、防弾チョッキ抜きの腹筋で弾丸を止める程ある。
高度な体術を使い、大抵の武装を難なく扱える。
正面からでは、実質的に千束を含むリコリスやリリベルでの対処は不可能とされる。
DA曰く『人の形をした本物の戦車』。
ハッキングやその他の技術も修得済み。
知り合いのハッカー(自然体で口説いた)から教えて貰い、その技術で偽の戸籍などを用意している。同業者からすれば高いと言える技術力ではない。
生きていける程度、で本人は満足している。
恋愛については保留。
今は助手・豆子が自立するまで保護者として頑張る。
ただ、心では人並みの恋愛に憧れてはいる。
その中途半端な態度と、少し野性味のある整ったルックスに勘違い勢力が増えてく増えてく。
現状、自覚していないだけでヤバめのストーカーが何人も(内訳:餓死しかけていた自分を入れてくれた家に住むお姉さん数件、路上でやった小銭稼ぎの手品の観客十数名、街で知り合った女性五名…………が全国)がいる。
フラフラしてるとよく異性には家に誘われる。
曰く『ヒモでいいから一緒にいて』。
人間関係
たきな→人を惑わす危険物
最初は居もしない兄を連想し、やがて独占したい人になった。同時に無差別に甘い言葉や優しさを振り撒く彼を烈しく憎悪し、自分と彼に関わった人を『被害者』と見立ててこれ以上の被害が拡大しないよう自分だけの物にしようと考えている。
何なら千束より過激派な思想。
クルミ→?????
?????????。
いずれは?????。
豆子→尊敬すべき人
敵だった自分を保護し、その将来まで案じて行動してくれる。自身が終わるかもしれない可能性に備え、豆子だけでも逃がそうと別の貯金口座を作っているのも知っている。
自分が必ず幸せにしたい人。
2番→????
知らない幸福と快楽を教えてくれる。
もし誰かの手で死ぬとしたら…………。
ナンバーズ→嫉妬
自分たちを裏切った挙げ句、追跡に出た仲間を悉く処刑する罪人。上層部により21番を殺害したのも彼だと明かされ、憎しみの火が点いた。
3番や9番、彼を理解する少数を除けば全員が殺意を抱いている。
千束→再会が楽しみ
殺さずに生きるという人生の在り方への驚きっぷりが印象に残った。腹の礼をいつかすると言っているので気長に待っている。
実はミカ伝てに現状は聞いている。
早く来いや!
上司→最高傑作
作戦成功率百パーセントの逸材。彼を投じて幾つものライバル社や難題との対決を乗り越えてきた。彼を拾った張本人だが、子への愛情的な物は皆無。
家出中の彼を、温かい目?で見守っている。
人間関係(逆)
たきな→ツンデレ妹
容赦ない毒舌には時折卒倒しそうになるレベルだが、本心で心配したり褒めたりすると態度が軟化する素振りからツンデレだと確信。甘やかしまくってただの可愛い子にする事が目標。
自覚してないがシスコン気味になってる。
クルミ→我が友よ
外界に出て初めて出来た気心の知れる友人。ただネット上での出会いなので、リアルで会った場合が怖い。最近のこちらの状態を万事把握しているような物言いにも戦々恐々としている。
たまに惚れそうになるけどトモダチだよ。
豆子→我が子よ
独り立ちまでは見守りたい。
外界に出て、同じ境遇で育った親近感から初めて『家族』として認識した。そのため、その人生の幸福を何よりも願っている
いつか豆子の結婚式で祝辞を述べたい。
2番→誰じゃ?
唯一資料が無かった人。
上司の命令により、ナンバーズでは1番から始まる全員の資料に目を通しているが、唯一欠落していて把握していない。
まあ、出会う事はないだろう。
ナンバーズ→同情すべき強敵
同朋にして今は最大の敵。
全員で束になって来られたら勝てる確率は低いし、殺し合いは極力避けたいが叶わない。ある意味で自分の存在が彼らを貶めている罪悪感もある。
千束→ターニングポイント
自分に新しい可能性を示してくれた存在。
あの時の言葉通り、本気で会ったら感謝したいと思っているが、立場もあって叶う事は無いと半ば諦めている。
会社を離れてから、ずっと心の支えになっている一人。
上司→クソ中のクソよりクソ
自分を拾って育てた親のような人。ただし敬意は欠片も無いどころか、出会ったら真っ先に倒すべきと考えている。
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おまけ「ストーカー」
私――井ノ上たきなは疑問に思っていた。
私と13番が車を降りて、駐車場から少し離れた店舗に向かって歩く最中である。
今日は会うのが夕刻だった。
夕日に照らされる彼の横顔を何も考えず盗み見ていた時である。
ぴり、と背筋がひりついた。
第六感なんて物を信じた事は無いけれど、私はさっと後ろに振り返る。同時に、後方の塀の角に隠れる人影が一瞬だけ見えた。
敵――!
私はバッグから銃を取り出そうとする。
「あー、良いって」
それを、13番に止められた。
肩を抱き寄せられて、私は思わず体を固くする。
彼を見上げると、唇の前で人差し指を立てていた。
「尾行されてます」
「知ってる」
「なっ……敵かもしれません!」
「違うって。あれは昔の同僚でもテロリストでも無いから」
「……何者なんですか?」
13番自体が曰く付きだ。
そんな彼を尾行する者の素性も剣呑な想像が付きまとう。
振り返りたい衝動を抑える。
危険人物なら犯罪行為に及ぶ前に対処しなくては。
でも、13番を狙う動機を最初に知っておくべきか………?
「あれ、多分だけど……以前お世話になったお姉さんだから」
ぴしり、と私の中で亀裂の入る音がした。
彼に触れられた肩から体温が消えていく感覚がする。
お世話になった……お姉、さん?
また女……。
「どういう、事ですか」
「え?気になんの?」
「説明してください」
「うお、顔怖。……えー、そんな人様に話しても情けない話なんだけど」
彼が頬を掻いて説明し始める。
13番が会社を無断で出た年の暮れだという。
彼は特に何も持たず出た自らの無謀さに呆れつつも、路上で何日も過ごしながら街を歩き回り、ゴミを漁り、公園のベンチで寝て……という生活を続けた。
しかし、突然の生活の変化は体に異常をきたし、力尽きて動けず路上に草臥れていたところを親切な女子大生に拾われたそうだ。
シャワーを浴びた後に振る舞われた料理の味は今でも忘れられないとか。
――お姉さんのご飯が食べれて、凄く幸せだ。
思わず呟いた感想で気をよくしてくれたのか、暫く泊めてくれたらしい。
ただ、一人暮らしの女子大生。
生活は本来なら自分で手一杯のはずなのだ。
いつまでも甘えていては駄目だと13番は置き手紙だけ残して、家を出ていった。
それ以来、街で会うと心配して声をかけてくれたらしい。
「つまり、親切にしてくれた人なんですか?」
「そう」
「そう、なんですね」
「まあ、今付いてきてる人は今話したお姉さんとは違うけど同じ感じ」
「…………………………………えっ?」
私は思わず素っ頓狂な声を上げた。
ん?と不思議そうに13番が振り返る。
「今の話の人では、ない?」
「ああ」
「え?」
「そういう感じで、俺を助けてくれたり、偶然何かでご一緒する機会があったりした人たちがよく尾いて来る事があるんだよ」
「…………実害は?」
「特に無いよ。ただ、中には高校生とかもいて夜遅かったから心配だし家まで送った事もあったな」
まるで良い思い出のように13番は語る。
だが、その異常性に聞いていた私は絶句した。
明らかなストーカーである。
原因はこの人の『毒性』に間違いないが、それにしたって放置するのは可怪しい。
聞けば、他にも色々とあるらしい。
今も夜の街を散歩気分で歩いていると知らない女性から家に誘われる事が頻りにあるという。
「それはこの京都だけ?」
「いやいや。全国転々としてたから、そこで新しく出来ちゃうんだよな……何故か」
「ッ…………」
この人は、何でまた……!
被害の手はリコリスだけではなかった。
全国に及んでいたんだ、私に会うまでも、私に会ってからもずっと。
認識を改めなくてはならない。
私が想像しているより、13番は危険だ。
駄目だ、いつかきっと良からぬ事が起こる。
そうなっては手遅れだ。
管理の手をより厳しくしないと。
まずは……。
「たきな?」
「最低……!」
「え゛、き、急にどうした!?」
「貴方はそうやって無責任に……いつか絶対、私が……」
「え、えー……そんな殺意滾らせないでよ」
悄然とする13番の、私の肩に触れたままの手の上に私も手を重ねて後ろを一瞥する。
貴方たちの物ではない。
今は私が管理している、私の物……だから。
私の視線の意図に気づいたのか、塀の角から感じていた敵意がさらに強くなった気がした。
「ん?あれれ?もしかして〜」
頭上から変な声がする。
見上げると、ニヤニヤした13番の顔があった。
「たきなってば、俺と手が繋ぎたかった?」
「はい」
「え、やけに素直……逆に怖い」
彼の手を肩から払い落とし、代わりに手を繋ぐ。
「目立つので、これで妥協します」
「うん、俺もこっちの方が好きだな」
「…………」
「何?」
「いつか刺されてしまえば良いのに」
「本当に何!?」
無自覚な事が一番質が悪い。
……これだけ執着されているのに、彼はどれ一つにも応えようとはしないのだ。
いや、逆に一時でもあったのだろうか
「尾行する人たちの中に、貴方が心惹かれる人でもいなかったんですか?」
「どういう意味?」
「……可愛い人、とか」
少し恥ずかしくて声が尻すぼみしてしまう。
だが、しっかりと聞き取れた筈だ。
13番は少しだけ目を見開いて――また不思議そうな顔で首を傾げる。
「女の子はみんな可愛いけど?」
「ッ!!…………ね」
「え、ウソ。いま死ねって言わなかった!?」
13番を無視して、私は歩く速度を上げる。
いつか絶対にこの人を粛清する。
DAよりも、誰よりも先に、必ず私がこの手で。
おまけ「戦いの見本と理想」
「この前の戦闘、見ました」
車の中で唐突にたきながそう切り出す。
この前――というのは、やはり3番との戦闘だろうか。
ラジアータに捕捉されていたのだろう。
迂闊だったな。
「データがリコリス全体にも公開されてました」
「何で!?」
「貴方の体術は見本になる、と」
「そう、なのかな」
俺は疑問に感じつつも、あの戦闘を思い返す。
舞台は港のコンテナ区画。
3番との戦闘は純粋なナイフと拳による格闘戦だった。
銃撃では容易に殺せない。
そんな俺に対する彼の対策は打撃一択。人体の急所は何も刺したり抉ったり貫いたりするだけが損傷ではない。
例えば、臓器のある位置や横隔膜付近への打撃。
それだけで呼吸困難や血流の悪化を引き起こせる。
俺を殺せる、というか人間なら誰にでも通用する殺し方だ。
3番はその分野においてはナンバーズでも随一。
戦闘の最中で俺がアイツの銃器を破壊した後だってナイフ一本片手に止まらなかった。
「がッ!?」
3番がナイフを俺の目にめがけて突き出す。
俺は屈んで避けながら、相手の懐に一歩深く踏み込む。
ナイフで突いてきた右腕に対し、外側から交差させるように振り抜いた左拳で3番の側頭部を打つ。鈍い音が鳴り、俺の拳骨に痛快な手応えが残る。
案の定、3番の軸足が震えた。
我ながら華麗に決まったクロスカウンター攻撃である。
だが、これだけでは止まらない。
俺は即座に拳を解いて3番の上着の右肩を掴み、もう片手で襟を捕らえた。そのまま彼の前足を払いながら引っ張り、体勢を崩させて地面に薙ぎ倒す。
「ぐ……!」
「ふ!」
「ぬううう!!」
倒れて晒された喉へ俺が足の裏を振り下ろすが、十字に交差させて掲げられた腕に止められた。
くそ、タフにも程があるだろ!
これまでも何度か相手を行動不能にできる筈のクリーンヒットはあったが……3番は一向に泊まる気配が無い。
いや、頑丈さだけではないな。
純粋に、体捌きが巧い!
俺の一撃から寸前で芯を逃している……ダメージは蓄積するが、それでも致命傷を巧妙に避けていた。
「思い出したよ」
「今頃か……!」
「妙にタフだったよな、アンタ――!?」
3番が腕を振って俺の足を弾き飛ばす。
予想だにしない反撃で蹈鞴を踏む俺の懐へと、飛び込むように駆けながらナイフを突き出して来る。
体格的には3番の方が大きい。
取りつかれたら、間違いなく不利だ……!
3番のナイフを躱すが、俺の胸に頭突きでも食らわせる勢いで抱き着いてきた。
突進は未だ止まっておらず、俺をコンテナの壁に叩きつけようとしている。壁際に追い詰められたら終わりだ。
俺はナイフを突き出す3番の腕を脇に抱く。
同時に彼の後ろ襟を掴んで回り、勢いを受け流すようにして自分と相手の位置を入れ替える。
襟から手を離せば、3番は急には止まれずコンテナにぶつかった。背を打った彼へと間髪入れず肉薄し、その首を壁と挟み込んだ前腕で持ち上げて頚椎に圧をかける。
だが、それを折るよりも先に俺の脇腹を3番の剛拳が襲った。
慌てて腕を畳んで受け止めたが、防御した上から後ろへと弾き飛ばされる。
「ぐっ………」
「相変わらずだ」
懐かしむように3番が笑う。
やめてくれ、ここは戦場だぞ。
これから殺す相手にそんな顔をされたって、益々気分が悪くなるだけだ。
本当に。
「昔と違うのは……殺すまで止まらない事だ」
3番が再び俺に突進する。
俺はその場で動かず構えた。
互いに至近距離で相手の拳打をいなし続ける。時に蹴りも交えた格闘戦は気が遠くなるほど続いた。
やはり、強い。
少なくとも今まで撃退したナンバーズの中では際立っている。
膂力は互角、技は……どうだろうか。
「かはッ!」
3番の拳が俺の胸を打った。
威力に圧されて体が数歩分も後退する。
呼吸を遮る衝撃の余韻に動けない俺へと、好機と見た3番が踏み込んで来た。
胸前に矯めるように構えたナイフ。
その切っ先を、俺の首に向かって突き放った。
辛うじて自身に到達する寸前で俺はナイフの手元を横から手刀で押して凶刃の軌道を逸らせた。頬を掠めて、銀色の光が顔の横を擦過する。
「ふっ!!」
俺は前に一歩、3番の内懐へ踏み込みながら振り上げた膝で彼の脇腹を打つ。
めり、と筋肉を持ち上げるような感触がした。
3番が苦しげな呼気を漏らす。
その隙にナイフを握る手、その小指を掴んで逆側へと無理やり反り返させる。瞬間、残る四指から力が抜けて簡単にナイフを奪えた。
人が物を握る時、力の支点は案外末端となっている小指だ。
それを強引に歪められると力が分散してしまう。
「終わりだ」
3番が落としたナイフを空中で掴み、そのまま首元に三回突き刺した。
確実な致命傷を与えた。
これで彼の死は確定している、もう逃れようがない。
「っ!?」
「ぅううううあ゛!!」
喉から溢れる血を吐いて――だが、3番は止まらない。
残心した俺の腹部を突き足で蹴り抜いた。
あまりの威力で後ろに転がされる。
「けほっ、ごほっ」
「あ゛ー……ごこまでが……」
腹部を押さえて悶える俺を見下ろしながら、3番が諦めたように笑う。
喉元の傷口を押さえて、溢れる血をそっぽに吐き出す。
「ごれがら゛も……奴らは来るぞ」
「…………」
「分がっでる……21番を殺じたんじゃなくて、殺ざせられ゛たんだっで事も……な」
3番の言いたい事は分かる。
21番がナンバーズや少年兵たちの間にいつも漂う暗鬱とした空気を払うように振る舞い、実際にそれが皆の救いになっていた。
それを奪った俺は……皆に憎まれる運命を背負う事になる。
「俺は命令に゛、逆らえ゛ない」
「分かってる」
「アイツらも……虫の゛良い話だが、どゔかアイヅらを憎まない゛でくれ」
「……分かってる」
俺が頷くと、3番が目を閉じる。
そのまま、仰向けに寝るように地面に倒れ込んだ。
…………思い返すと、全く良い戦闘ではなかった。
ただの内輪揉め、同朋殺しの過程だ。
褒められたところで、何も嬉しくない。
それに、それが記録……映像として無関係なリコリス達に有益なデータとして共有される事に微かながら怒りを感じてもいた。
だが、俺には彼女らを批難する資格もない。
全ては、俺の不始末が原因なのだから。
「……たきなは、見本になったか?」
「はい」
「……」
「特に3番のように、果敢に相手に挑む姿勢は我々リコリスに必要な物だとも思っています」
「……………そっか」
たきなの瞳が俺を見る。
彼女の目には、俺が今どんな顔をしているように映っているだろうか。
「でも、貴方の体術にも興味があります」
「へー」
「なので、良ければ教え――」
「やだよ。たきなに肉弾戦とかさせたくないし」
一生、教えてやるもんか。
「それにしても」
「んぁ?」
「銃弾で殺せないから打撃……ですか。まるで創作物みたいな頑丈さですね」
「創作物て」
「普通なら有り得ないです」
うん、たまにそう思う。
でも、死ににくいだけで死ぬ物は死ぬ。
何なら至近距離からショットガンをぶち込まれたら、幾ら頑丈でもアウトだ。爆弾類だって俺の強度でも無理だし、況してや頭の打ち所が悪くても簡単に逝く。
硬いだけで、別に死なないワケではない。
創作物、みたいではあるけど。
「創作物だと、みんな結構カッコいいよな」
「そうですか?」
「俺もやってみたい……ほら、有名なヤツだと弾丸を斬るとか避けるとかあるじゃん」
「回転する弾丸に刃物なんて当てた時点で壊れますし、避けるなんて速度からしてまず不可能です」
「えー、夢ない」
確かに、弾丸を斬るのは無理だ。
回転する弾丸を斬るには、その弾丸の尖端が孕む運動エネルギー以上の攻撃で真っ向から、しかも弾の回転より速く刃を入れなくてはならない。
後は金属硬度やら諸々の問題もあるが……それらを差し引いても、可能にするには少なくとも人間の身体能力どころか関節の可動域もぐちゃぐちゃにしないと無理ムリ。
でも……弾丸避けるヤツは見た事あるんだよな。
「あ!弾丸を撃ち落とすとか!」
「ナイフの場合は、刃を壊さないよう当てるのが難しいですし、当てた瞬間に自身には無害な方向へと逸れるよう弾く判断力と技量が必要ですよ」
「あー、はい……でもカッコイイじゃん」
それに比べて……。
「硬いだけって何かダサくない!?」
「そうですか?死ににくいし良いのでは」
「いやいや!カッコ悪いじゃん!撃たれ強いだけって、要はただのサンドバッグだし痛いだけだし!」
「はあ」
「俺もやってみたい……『つまらぬものを斬ってしまった』って有名なアレ」
俺の憧れを語るが……現実主義のたきなは冷めた目でそんな俺を見ている。
やめろよ、傷付くよ?
「はー……俺ってカッコ悪」
「そ」
「ん?」
「そんな事は、無い、と、思ぃ……ます」
たきながそっぽを向いて小さな声で言った。
うん、ばっちり聞こえたよ。
後、その真っ赤になった耳も丸見えです。
……ニヤニヤが抑えられない。
俺は胸の内に湧いた衝動のまま、たきなの髪を掻き回すように撫でる。
「可愛いヤツだなオマエはーーー!!」
ぱしん、と手を叩かれた。
「やめて下さい、撃ちますよ」
「あ、はい、すみませんでした」
……取り敢えず、ツンデレ妹に対する兄としての最適解となる見本と、理想の兄像……教えて欲しいっス。
ご覧の通り、たきな√の彼はチャラいので脳内BADENDも千束√以上に豊富です。
ぶっちゃけ、戦闘描写わかりにくい?(以下の物は読んだ時の反応)
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学べ……書き方を学ぶのだ……!
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嘘だ、コイツ……読めるぞ……!?
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フィーリングなんで別に気にしてないっス。