クソニブ師匠ポジ切り札系オリ主   作:yakitori食べたいね

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因みにオリ主の前の施設への印象はクソ。





Even if we're separated, we'll always be friends

 

 

 

飯を食っていると、それはもう目立ちに目立った。

 

女子しかいないんだが、一体これはどういうことだろう。

 

前の養成所からは何も伝えられていない。

 

あのカス共のことだ。

どうせ俺を騙したのだろう。

 

そう考えて飯を受け取った。

 

選んだのは生姜焼き定食なるもの。

これならハズレはないだろう。

 

辺りを見渡して席を探す。

残念ながらかなり席が混んでいて食事をする場所が無さそうだった。

 

暫く席を探して歩いていると、後ろから話しかけられた。

 

「なぁ、あんた今日から配属される男なんだろ!仲良くしようぜ!」

 

そう言って話しかけてきたのは、三白眼が特徴的な同年代と思われる少女だった。

 

「…!ああ!今日からよろしく頼む。それにしても此処は人が多いな。座る場所がない」

 

「あー、此処はリコリスとして結構働いている人達優先の場所だからな。子供はあっちだ」

 

そう言って彼女が指差した方向には、確かに背の低めの椅子が並んでいた。

 

「おお、ありがとう。どうだ、一緒に飯を食わないか?」

 

「おうよ!…にしても大量に頼んだな…食い切れんのか?」

 

「…?何を言っているんだ?」

「?」

「?」

 

お互い首を傾げていた。

 

「おーい!フキ!こっちだよー!」

 

「あー、わかってるー!ちょい待ちー!」

 

行こうぜ!と言って彼女は俺の手を取った。

 

 

 

俺は、それを…振り払ってしまった。

 

「っ…ゴメン!つい反応して…」

 

「あ、いや、大丈夫!よくあることだし」

 

「よくあること?」

 

「ああ、親に虐待されてた子とかも時々くるからね」

 

へぇ…それはそれは。

 

「まぁ辛気臭い話は止めて飯食おうぜ!」

 

うん、それが良い。

 

 

やっぱ良い米使ってんのかな。

金かけてんな…

 

生姜焼きは肉も柔らかく、生姜の風味が効いていて美味かった。

 

味噌汁も濃すぎない、出汁重視の味で美味いというより上手かった。

 

ただ…なんとなく少ないし、全体的に味も薄めだった。

 

やっぱ女性用になってるんだろうか。

 

前のところは男女入り混じってたからバリエーションも豊富だったがやっぱ性差もあるか。

 

「どうだ?美味いだろ此処の飯」

 

「うん、バクバクいっちゃったよ」

 

「いやぁ…本当にびっくりしたよ。あの量全部食べちゃうなんて…」

 

パンっと手を叩いて感謝する。

 

「ご馳走様でした」

 

「ごちそうさま〜」

 

 

「…さて、飯も食った…ということは?」

「ということは?」

「お喋りターイム!」

 

おお、勢いが凄いな。

 

「はい!まず君の名前はなんなの?」

 

「あー自己紹介もしてなかったか。巫浄 色だ。色でいいよ」

 

「よろしくシキ!あたしは春川フキ!こっちは」

「落合ユキです。今後ともよろしくね」

 

「で!君は何処からきたの?」

「──何処?何処って聞かれると…何処なんだろう」

 

「えぇ…でも少なくとも一般人…って感じじゃないよね」

「流石にそうだろ。だったら本店に来るわけない」

 

「まぁ…スパイ養成所…的な?」

「いやそれただの系列やないかーい!」

 

ユキにビシッと胸板を叩かれた。

 

「…何か思ってたより元気系なんだね君…」

「君じゃなくてユ・キ!」

 

そう言ってにひひと笑う顔はまるで向日葵の様だった。

 

「ゴフッ…!」

 

横腹をフキに突かれた。

 

「フ…フキ、一体何を…」

「あたしのユキにデレデレしてっからだよ!」

 

「フキってば///」

 

 

なんか後ろに百合の花の幻影が見える気がする…

そう感じるくらい仲睦まじい彼女達であった。

 

そんな時間が少し経った頃、フキが時計を見て言った。

 

「おっ、そろそろ訓練の時間だ」

 

「へぇ…ついて行っても?」

 

「あれ?シキも参加するんじゃないの?」

 

「いや、今日1日は施設を見学して来いと事前に伝えられていたからな。多分参加しようと思えばできると思うぞ」

 

「よぉし!じゃあ行こうすぐ行こう!お前に地獄を見せてやるぜ!」

 

「えぇ…そう言われるとヤル気が…」

 

 

 

そう言って拒否気味な姿勢でいても、うるせぇ!と元気に言われれば反抗することもできない。

 

手を掴まれて引っ張られながら俺は訓練所へ向かった。

 

 

 

「大事なことだから一回しか説明しないぞ!大体訓練は体力作り系、例えばランメニューとかと銃器の扱い方…特に拳銃だな。それの勉強だ。年取ったら本物撃てるぞ」

 

いつも思うが大事なことなのに一回しか言わないのはどうなんだろう。

 

まぁ大体前のところとやる内容は同じか。

 

 

「後はひたすら実践!あたし達13歳未満はこのペイントナイフとペイント弾を使って試合するんだ!」

 

そう言ってフキが取り出したのはプラスチックでできた、本来なら刃がある部分に絵の具がついてある模擬刀とかなり軽いエアガンだった。

 

「それで斬り合いでもするのか?」

 

「流石にそれはしないよ、基本は年上相手に多対一の訓練の手伝いみたいな感じで大人数で二人ペアに相手する感じだね。銃は扱い難しいからナイフも一応子供は持てる感じ」

 

「そう。んで、拳銃使える組は別に手加減せずに撃ってくる。貫通とかはしないけど当たると普通に痛いし目に当たったら失明の可能性もあるから一応ゴーグルはつけるぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…で、この状況は?」

 

「実践経験済み組(多)対私達三人での模擬戦するのよ?」

 

「…普通逆じゃね?」

 

「ええ、そうね。でもフキが煽りに煽ったのとあなたが司令に評価されているのが気に入らない人も多いみたい」

 

「嫉妬かよ…それだけで普通二十人近く集まるかね…?」

 

「ああ、流石司令だ、憧れるぜ」

 

「…勝てる自信は?」

 

「無いっっ!!」

 

「だよねぇ…まぁ良いや」

 

 

殺さないよう、頑張りますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

それは、圧倒的な蹂躙だった。

 

 

 

私とフキは開始3分もせずに脱落した。

 

特にフキはかなりオーバーキル気味に撃たれていた。

 

結構煽っていたから、恨みも込められていたのだろう、自業自得という奴だ。

 

 

それは置いておいて、彼が真骨頂を出したのはそこからだった。

 

先輩達が探し回っても何処にもいないのだ。

 

フィールドはそこそこ広いとはいえ実際の工事現場程度。

 

二十四人ものリコリスが集まれば、三人の子供程度5分もかからず制圧する、出来るはずだった。

 

私達二人がやられてから2分ほど経った頃だ。

 

ファーストの先輩がいきなり斬られたのだ。

 

胸元に大きな十字の青いペイントが塗られていた。

何処から忍び込んだのか、陣形の中央にいたはずの彼女が最初に脱落した。

 

そこからだ。

彼女らが一気に瓦解していったのは。

 

やられたファーストの人は割とベテランで、今回の主導者も彼女だった。

 

多少の我儘は通せるほどの実力者だったはずなのだ。

それが、何もすることなく退場。

 

それによってセカンドやサードの先輩方も動揺し、その隙を突かれて既に大半がやられた。

 

…多分、一人ずつ切り方を変えていた。

一気に一閃で当てた訳じゃなくて、何回も切っていた。

 

 

 

脱落した後、私達は観客席に移動していた。

 

此処からでもまともに見えないくらいの高速移動と目に捉えられないほどの速度で正確に急所を切り付ける技術。

 

同じ人間とは思えない程の絶技だった。

 

 

残った九人は、3人1組で全員背中を預け合いながら警戒していた。

 

それはまさに無敵の要塞のような守りだった。

こと正面からの攻撃に限れば、プロテクターや盾を装備していない限り、何処から現れても突破は不可能といえるものだった。

 

その筈だった。

 

 

 

──上だ。

 

空から、ドアを盾にシキが降りてきた。

彼は、音もなく上から飛び降りると、ドアを盾にして銃弾を防ぎ、そのまま3人を瞬く間に切った。

 

そこから彼は跳ねるように他の6人へと向かった。

 

そこからは、説明しなくてもわかるただの蹂躙だった。

 

動揺してまともに銃弾は当たらず、真っ直ぐ彼に向かった弾も、手に持つナイフで切り捨てられ、体に当たることはなかった。

 

そして、正面から近づかれて全員裂かれて終了。

 

なんともまぁ呆気ない終わり方だった。

 

 

 

 

 

 

 

息が詰まるほどの静寂が、観戦客席に満ちていた。

 

 

──アレは、眼に毒だ。

 

特に、私達リコリスにとっては。

 

深く、蒼い目を見ると、何処までも引き摺り込まれる気がしてくる。

 

 

 

 

彼が、彼こそが。

 

 

 

 

───殺しの終着点。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

危なかった。

本当に危なかった。

 

最後に気が昂って殺しかけた。

不味いな、少し自重しないといけない。

 

眉間を握って観戦席に向かう。

 

 

俺のこの目は、線と点の形で死を見る。

線をなぞった部位は強度に関わらず死ぬし、点は刺すだけで其れが死ぬ。

 

 

この線と点は、あらゆるものに写っている。

 

目の前の床や、壁。

 

よく注意してみれば、空にも写る。

 

ただ、一番濃く写るのは生物…特に人体だ。

 

理由はわからない。

 

 

 

 

意外とこの目は便利だ。

普通は切れないものが切れるようになるし、人殺しにこれほど役立つものもないだろう。

 

ただ、一々線をなぞらないように気をつけたり、点をついてはいけないことを注意しないといけないのが困る。

 

毎回人に触るたびヒヤヒヤしている。

 

どうにかこの能力のオンオフが出来ないものかと試したが、こんな能力の例が他にある筈もなく、ずっと見えたままだ。

 

これを誰かに相談できる訳もなく、それでいて特に隠すこともなく生活していた。

 

今回も使うことは考えたが、わざわざ初対面の彼女を殺す必要もないので手加減して制圧したが、結構ギリギリだった。

 

流石に20人は少しキツかったか。

 

 

そう考えて階段を登る。

 

「お疲れ、フキ、ユキ」

 

「すっげぇぇえええ!!なんだお前!なんだなんだ!その技術!」

 

このやろー!と言って頭をぐりぐりしてくる。

 

「いでで…痛い、痛いってば!」

 

「ああごめんごめん」

 

色々気になるけどその前に、と前置いて握った手を差し出してきた。

 

…??どういうことだ?

 

「グータッチだよグータッチ!勝利の幕上げだ!」

 

「…ははっ!いいね!」

 

 

コツリと、俺達は拳同士を付き合わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ククククク…ふはははははは!!」

 

「司令!?一体どうしたのですか!」

 

「いやぁ!島田のカスも偶には良い仕事をすると思えば……何だあの化け物は!千束と並ぶ…いやこと殺害に限ってはあいつを遥かに凌駕する天才!コレを手放すとは奴も耄碌したか!?ははははははははははは!!!!!!」

 

「し、司令ぃぃぃ……」

 

「──まあ楠木も日頃の疲れが溜まっているんだろう。そっとしておいてやれ」

 

「老害がぁ…!!血迷ったか?ククク、私がコレを逃すと思っているのか?戯けが!」

 

 

「ミカさん……!!」

 

涙目で、秘書の女性は訴えかけていたが、ミカはいつもに増して頼りなく、頭を抱えて溜息をついていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ナイフは暗殺教室のアレです(語彙力)

そういえば前に俺は言ったな。
すぐ死ぬオリキャラはいいオリキャラだと(言ってない)
俺はいいオリキャラが好きだ。
後は…わかるな?
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