アンチョビ「さくらんぼの実る頃」   作:ゼブラーの野郎

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三年B組、統帥アンチョビ ⑥

 

 ――アンツィオ高校――

 

アンチョビ「お・・・おお・・・おおおおおお!」パァー

 

 \ P-40 /

 

アンチョビ「つ、ついに・・・ついに買えたぞ!イタリアの重戦車!P-40!」バーン

 

 アンチョビ「苦節ウン十年・・・何代も前のセンパイ方から受け継いできた貯金と希望がついに・・・ううっ・・・ドゥーチェ感激・・・」グスン

 

カルパッチョ「やりましたねドゥーチェ」

 

ペパロニ「がんばったかいがあったってもんスね!」

 

アンチョビ「ぐすん!・・・ああ!まったくだな!よしっ、『やることリスト』にチェックを入れるぞ!」サッ

 

 【P-40を買う】✓

 

カルパッチョ「それからドゥーチェ、お客さんが来ていますよ」

 

アンチョビ「え?」

 

 

ジーナ「一回戦突破おめでとう、アンチョビちゃん」

 

先輩B「まさかホントに勝っちゃうとはなー!いやー、OGとしてハナが高いな~!」

 

アンチョビ「せ、センパイ方!」

 

先輩C「久しぶりね。私達も試合見てたのよ」

 

先輩D「すっかり立派な統帥になっちゃって。私達もうれしいよ」

 

フィオ「元気に戦車道してるみたいでよかったよかった」

 

アンチョビ「み、見てたんですか・・・」

 

ジーナ「当然じゃない。かわいい後輩の晴れ舞台なんだもの。よくがんばったわね」

 

 ペパロニ「なあ、あの人ら誰?」

 

 カルパッチョ「ドゥーチェが一年だった頃の三年と二年の人達。つまり私達にとっても先輩ね」

 

ペパロニ「!・・・っしゃーす!御苦労さまです!自分、アンツィオ高校二年のペパロニッス!しゃーっす!」ペコー

 

先輩B「おっ、アンツィオらしい子だなー。どーだ?ちゃんと戦車トバしてるかー?」ナデクリナデクリ

 

ペパロニ「ウッス!そりゃーもうハデに!」

 

先輩D「相手の戦車に突っ込んでた子でしょ。いいガッツだよねー」

 

カルパッチョ「同じく二年のカルパッチョです。ドゥーチェがお世話になりました」ペコ

 

先輩C「アンチョビちゃんやペパロニちゃんみたいな子にはあなたのような子が必要よ。二人を・・・アンツィオをよろしくね、カルパッチョちゃん」

 

カルパッチョ「はい。お任せください」ニコッ

 

アンチョビ「こ、こらカルパッチョ!私が後輩に心配されるような統帥だってセンパイ方に誤解されちゃうだろ!」

 

フィオ「大丈夫、アンチョビちゃんがちょっと抜けたお笑い隊長ってことはみんなちゃーんとわかってるからね」

 

 \ハハハハハ・・・!/

 

アンチョビ「ぐぐぐっ・・・・・・でも・・・ま、いっか!皆笑顔になってくれるなら!」

 

 フィオ「あっははは!」 先輩C「ハハハ」

 

先輩B&ペパロニ『だーっはっはっはっは!』

 

 先輩D「ハッハハハ!」 ジーナ「フフフ・・・」

 

カルパッチョ「あははは」

 

 アンチョビ「ーー・・・と・・・素直に笑えんのは私だけか」イジケイジケ

 

 

カルパッチョ「さ、ドゥーチェ、まだ一仕事ありますよ。みんなにP-40のお披露目しないと」

 

アンチョビ「そうだな!それに二回戦を前にして気を引き締めないとな!」

 

ペパロニ「アタシも後輩達にナメられないようにビシっとやりますよ!」キリッ

 

カルパッチョ「こういう場ではキリっとするものね」フフフ

 

アンチョビ「あっ!いいこと考えた!みんなが集まる前に後ろにP-40隠しとこう!シーツで覆ってさ!で、私が合図したら二人がシーツをめくってP-40登場ってのはどうだ!?」

 

ペパロニ「最高ッスよ姐さァん!エンターテイナーの鑑ッス!いよっ!盛り上げ担当!ガヤ芸人!」ヒューヒュー!

 

アンチョビ「そうと決まれば善は急げ!膳はゆっくり噛んで食べろだ!準備にとりかかろう!みんなをビックリさせるぞー!」

 

 カルパッチョ&ペパロニ<オオー!

 

 

ジーナ「フフ・・・アンチョビちゃん、立派な統帥になっちゃって・・・」

 

先輩D「ジーナ嬉しそうだね。先輩というよりお母さんみたい」

 

先輩C「アンチョビちゃん達が戦車道楽しんでるみたいでよかったわね」

 

先輩B「くっそ~、あんなの見てると私達も戦車に乗りたくなるよなー」

 

フィオ「皆さんは大学に戻ったら山ほど乗れるじゃないですか。あっ、戦車整備はウチに持ってきてくださいね!サービスしますから!」

 

ジーナ「フフフ・・・私達も後輩達に負けてられないわね」

 

 

 ――・・・

 

   ―戦車道全国高校生大会―

 

 ー大洗女子学園対アンツィオ高校ー

 

アンチョビ「たーのもー!」

 

杏「おー、チョビ子ー」

 

アンチョビ「チョビ子と呼ぶなアンチョビ!」バッ スタッ

 

桃「で、何しに来た安斎」

 

アンチョビ「アンチョビ!試合前の挨拶に決まってるだろう」

 

アンチョビ「私はアンツィオの、統帥(ドゥーチェ)アンチョビ!そっちの隊長はー!?」

 

桃「おい、西住」

 

みほ「はい」ポテポテ

 

 アンチョビ(ほー、この子が西住まほの妹の・・・)

 

アンチョビ「ほー、アンタがあの西住流か」

 

みほ「西住みほです」

 

アンチョビ「フン!相手が西住流だろうが島田流だろうが、私達は負けない。じゃなかった勝つ!」

 

 アンチョビ「今日は正々堂々勝負だ!」

 

みほ「はい。こちらこそよろしくお願いします」

 

 

 ~ ~ ~

 

 P-40<シュポ

 

アンチョビ「・・・う・・・ううっ・・・ぅぁっ・・・」パタリ

 

 

審判《大洗女子学園の勝利!》

 

 

 

アンチョビ「全国大会も終わって、私もそろそろ高校戦車道引退だな~」

 

 アンチョビ「だがまだ卒業じゃない!あと半年、後輩達にたくさん戦車道を教えてたくさん美味しい料理を作ってたくさん楽しい思い出を作るぞー!」

 

 アンチョビ「そうと決まればまずは腹ごしらえだ!今日はパスタがお安い日~♪」ルンルン

 

ペパロニ「ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥチェドゥチェドゥ~チェ~!」ドタバタドタバタ

 

アンチョビ「ぉわぃ!?なんだそーぞーしい!廊下を走るなっていつも言ってるだろう!」

 

ペパロニ「それどころじゃないッスよ!なんかよくわかんねーけど聖グロから電報ッスよ!急ぎらしいッス!」バッ

 

アンチョビ「なんだと!もしかしたら特売セールの情報共有か!?見せてみろ!」

 

 

 《アキノヒノ ヴィヨロンノタメイキノ ヒタブルニミニシミテ ウラカナシ キタノチニテ ノミカワスベシ》

 

 

アンチョビ「・・・」?

 

ペパロニ「・・・」?

 

アンチョビ「カルパッチョ!カールパーッチョー!」キテー!

 

 

アンチョビ「それじゃあ行ってくる!」

 

 \オオー!/ \ガンバレー!/ \マケナイデー!/

 

 一年A「大洗のことは頼みましたぜ!」

 

 一年B「仲間のピンチは己のピンチ!がんばってくださいぃ!」

 

 一年C「救うために傷つくのが友情ッス!」

 

ペパロニ「心配するな!アンツィオの名に懸けて、必ず大洗に勝利をもたらしてくる!」キリッ

 

アンチョビ「しかしタンケッテに三人乗るのはけっこう無茶だな」

 

カルパッチョ「ホントはP-40で助っ人に駆け付けたかったけどこの前の一件で壊れちゃいましたからね。でもきっとなんとかなりますよ」

 

アンチョビ「うむ!それじゃあお前達!私達が留守の間を任せるぞ!戦車の鍵と火の安全確認を忘れるな!」

 

 \ハーイ!/

 

アンチョビ「よーし!仲間のため、友のため!アンツィオ高校出発進行ー!まっていろ西住、杏ー!」

 

 

 

 Fiat-SPA 38Rトラック<ドッドッドッドッド・・・

 

アンチョビ「いやぁ~、いい試合だったな~」

 

カルパッチョ「大洗が廃校せずに済んでよかったですね。皆さん本当に喜んでましたねー」

 

ペパロニ「まあそれもこれもアタシらの活躍があってこそだな!」

 

アンチョビ「私も高校最後の戦車道にいい思い出ができたよ。もうすぐ引退だからな」

 

カルパッチョ「・・・そうですね・・・ドゥーチェがいなくなるなんて・・・寂しくなります」

 

アンチョビ「おいおい、まだ卒業するわけじゃないし、引退しても顔を出すつもりだぞ。それに風の噂じゃあ大昔にあったムゲンキドー杯とかいう大会が復活するって話もある。まだまだ私の戦車道は終わってな〜い!」

 

ペパロニ「そんな先の話はヤメにしましょうよ!せっかく勝ったんだ。ムードを変えてお祝いしましょう!」カセットテープ ガチャ

 

 ≪ Earth Wind & Fire:SEPTEMBER ≫ ♪~

 

アンチョビ「ウム。いいか、カルパッチョ、ペパロニ、私が教えたことはキチンと後輩達に伝えていくんだぞ。アンツィオの伝統を継いで行くんだ」♪~

 

カルパッチョ「はい。アンツィオ秘伝レシピはキチンと保管しておきますから」♪~

 

アンチョビ「戦車道もだ!」♪~

 

ペパロニ「アタシ、アンツィオに入って、戦車道やって本当に良かったッス!」♪~

 

アンチョビ「そうだ!高校生活も戦車道も満喫してこそアンツィオだ!よぅし!『やることリスト』にチェックだ!」

 

 【みんなで楽しく戦車道をする】✓

 

カルパッチョ「そのリストもいよいよ最後の項目ですね」♪~

 

アンチョビ「ああ!最後の『やること』は・・・――!・・・これって・・・」

 

ペパロニ「どれどれ?・・・なぁんだ!こんなのとっくに完了してるじゃないッスか!」♪~

 

カルパッチョ「あ、本当」フフ

 

アンチョビ「・・・・・・フフ・・・そうだな。これはもう完璧に完了しているな。ぃよーっし!『やることリスト』完了だ!」

 

カルパッチョ「やりましたねドゥーチェ」ニッコリ

 

ペパロニ「キビシー道のりだったけど、楽しかったッスね!」

 

アンチョビ「まあな。平坦な戦車道とは言えない、大変な道だった」

 

 アンチョビ「でもお前達と一緒に進んできた道だからな。這い上がるくらいでちょうどいいんだ!」ニカッ

 

 

アンチョビ「よーし!お祝いに唄うぞ!みんなで!」♪~

 

 ペパロニ&カルパッチョ『おー!』

 

 

 【最高の戦車道チームを作る】✓

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 ~おまけ~

 

カルパッチョ「ぜんい~ん、きをつけっ」ザッ

 

アンチョビ「驚いている者もいるようだが無理もない!なぜ私がここにいるのか!それは留年しちゃったからだー!」

 

 \オオー!/

 

ペパロニ「さっすが姐さん!ダブって高校生活を長く満喫できるって寸法ッスねー!」

 

アンチョビ「もう一年お前達と一緒に戦車に乗れるぞー!さあ唄って踊って飲んで騒げー!」

 

 \ワーーー!!!/

 

 ―――~~~・・・・・・

 

アンチョビ「どぉわああああああ!」ガバッ

 

アンチョビ「はぁ・・・はぁ・・・ゆ、夢か・・・」ドキドキ

 

 

ペパロニ「あれ?ドゥーチェ何してんスか?」

 

アンチョビ「べんきょだ勉強!いくら卒業したくないからって留年は困るんだ!」プンプン

 

ペパロニ「はー、ドゥーチェが勉強だなんて世も末ッスねー」

 

アンチョビ「どーゆう意味だ!とにかく邪魔をするな!明日から定期テストなんだからな!一分一秒一刻も無駄にできないんだ!」

 

カルパッチョ「おいしいパスタが出来ましたよ~」オーイ

 

アンチョビ「わーい!食べる食べるー!」タタタ

 

カルパッチョ「今日は定期テスト前夜祭だからたくさん作りました。みんなたっくさん食べてね」

 

アンチョビ「おおほほー!さすがだカルパッチョ!ぃよーし!明日からの激闘を前に今日は最後の宴だ!みんな歌って踊って飲んで騒げー!」

 

 \オオー!/ \ワイワイガヤガヤ/ \アッハハハハハ・・・/

 

 

 チュンチュン

 

アンチョビ「・・・Zzz・・・うぅ~ん・・・」ムニャムニャ

 

 アンチョビ「・・・!!!」ガバッ

 

 

アンチョビ「しまった!寝過ごした!」

 

 

 ~FINE~

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