――・・・
CV33<ギャラギャラギャラ!
ペパロニ「ヒャッホォーウ!たんのしいィーッ!」
アンチョビ「トバしてるなーペパロニ!どうだ!戦車って楽しいだろー!」
ペパロニ「ハイ!もうたまんねぇッスよコレェー!」ギャラギャラギャラ
カルパッチョ「随分スピード出してますねー。大丈夫かな」
アンチョビ「へいきへいき!車内は特殊なカーボンで加工されてるからよっぽどのことでもない限りケガなんてしな――」
CV33<ギャラギャラギャラドガッ!――√ ̄ガンッ! ガンッガンガンガンゴロゴロゴローッ
アンチョビ「わー!すんごい勢いでスっ飛んだァー!ぺ、ペパロニィー!」タタタ
カルパッチョ「何回転も転がり回りましたよ!だ、大丈夫ペパロニ!?」タタタ
ペパロニ「――・・・はー、ビックリしたー」ピヨピヨ
アンチョビ「ペ、ペパロニ!平気か!?ケガしてないか!?」
ペパロニ「ハイ!へっちゃらッス!めっちゃくちゃ楽しかったんでもっかいやっていいッスか!?」
アンチョビ「ダメに決まってるだろ!もうあんな無茶な運転しちゃダメだぞ!」
ペパロニ「あはは、姐さん大げさッスよー」
アンチョビ「私にとっては試合で勝つよりもお前達がケガ無く無事でいてくれるほうが大事なんだ!わかったな!」
ペパロニ「・・・へへへっ、ハーイ」
アンチョビ「あっ!なに笑ってるんだ!こっちは真剣なんだぞ!カルパッチョ!お前からも何か言ってやれ!」
カルパッチョ「フフ・・・ペパロニ、ドゥーチェっていいセンパイね」フフフ
ペパロニ「同感!」ハハハ
アンチョビ「なっ、二人して何をニヨニヨしとるんだ!私は大マジだぞ!コラーっ!」
〜〜〜
ペパロニ「うめぇ!」パァー
カルパッチョ「ホント、おいしいです」ングング
アンチョビ「フフーン!そうだろそうだろー。センパイ方から受け継いだイタリアンだ!お前達も自分で作れるようになればいつでも食べれるんだぞ!自給自足の自家栽培!」
ペパロニ「!・・・スゲェ・・・ホントだ・・・さすがドゥーチェかしこいッス!」
カルパッチョ「でも私こんなに美味しく作れる自信ないですよ」
アンチョビ「安心しろ!私がちゃーんと教えてやるからな!アンツィオ伝統を紡ぐのもドゥーチェの役割だ!材料費ちょっとかさんだけどな」
カルパッチョ「えっ・・・もしかしてこの材料費はドゥーチェが?」
アンチョビ「ま、まあな。戦車の整備費もカツカツだから・・・」
カルパッチョ「・・・ドゥーチェ、苦労してるんですね・・・私もアルバイトします。食費の足しくらいは稼ぎます」
ペパロニ「アタシもがんばるッス!ドゥーチェのため、アンツィオのため、おいしい料理のために!」フンス
アンチョビ「お、お前ら・・・グスン・・・私はイイ後輩に恵まれた・・・よーし!どんどん食べろ!好きなだけ食べたまえー!」
ペパロニ&カルパッチョ『ワーイ!』
〜〜〜
アンチョビ「よーし、今日の練習はここまでー!」
ペパロニ「おつかれっしたァー!」バッ
カルパッチョ「だいぶ操縦が上手になったわね、ペパロニ」
ペパロニ「カルパッチョこそ!めちゃくちゃ装填早いし狙った的を外さないよなー!」
カルパッチョ「私達、ちょっとずつだけど強くなってるのね。ドゥーチェの指導のおかげだね」
アンチョビ「そ、そうか?そうなのかなー?」テヘヘ
カルパッチョ「ドゥーチェのような強くて賢い隊長がいればアンツィオは安泰だよねーペパロニ」
ペパロニ「ああ!よくわかんねーけどそうだな!」
アンチョビ「デヘヘヘ・・・そんなにホメるんもんじゃないぞ!まったくー!」デヘヘ
カルパッチョ「ドゥーチェって本当にいい先輩だよねー。憧れちゃうな~」
アンチョビ「ぃよーし!今日は機嫌がイイから特別にティラミス作っちゃうぞー!めっちゃんこ美味しくて口溶けふんわりの本格ティラミスだーっ!」
ペパロニ「うひょぉー!やったぁー!」
カルパッチョ「フフフ」
――・・・
―戦車道全国高校生大会抽選会場―
<ワイワイガヤガヤ ワイワイガヤガヤ>
カルパッチョ「わー・・・人でいっぱいですねー」
ペパロニ「こんなにたくさんの人達が見る中で試合すると思うと・・・かぁーっ!燃えてくるッスね~!」
アンチョビ「言っておくが今日は見学に来ただけだぞ。私達3人だけじゃ出場出来ないからな。だが来年は来る!そして勝ーつのだー!」
ペパロニ「いよっ!夢見る乙女のドゥーチェ!」パチパチ
アンチョビ「へへーん!」ムン
「あら、アンタ達みたいなのがどうしてこんなとこにいるのかしら」
ペパロニ「?・・・誰?」
カルパッチョ「その制服は・・・えーっと」
アリサ「フン、私は天下のサンダース大付属高校の者よ。それより、戦車道全国大会は弱いチームは出場しちゃダメっていう暗黙の了解を知らないの?」
ペパロニ「えっ、そうなんスか」ヒソヒソ
アンチョビ「そんなことルールブックには載ってなかったぞ・・・」ヒソヒソ
カルパッチョ「何年も前の古いルールブックだったからでは?」ヒソヒソ
アリサ「弱小校には出場御遠慮してもらいたいわ。ねぇ、アンツィオ高校さん?」
アンチョビ「!?・・・弱小校だと~!その言葉取り消せー!」クワ!
アリサ「ヒッ」ビクッ
アンチョビ「アンツィオを弱いと言うのかお前ー!」プンチョビ
カルパッチョ「ドゥーチェ落ち着いてください」
アンチョビ「止めるなカルパッチョ!これは私達の戦車女子としての名誉の問題だ!」オコチョビ!
ペパロニ「気持ちはわかりますけどウチらどっちにしろ出場できないッスよアンチョビ姐さん」
アリサ「・・・あ、あんちょびぃ?ッハ!そんなマヌケな名前の隊長なんて・・・あなたみたいなのが戦車道のイメージを堕落させてるのよ」
アンチョビ「なんだと!?アンチョビという名はセンパイ方に名づけてもらった名前だぞ!バカにするなー!」
アリサ「ヒッ・・・な、なによ。ぼ、暴力はいけないから戦車で勝負しなさいよ」ビクビク
\ザワザワ・・・ ナニナニ?ケンカ? ザワザワ・・・/
カルパッチョ「ドゥーチェ、周りがざわつき始めてます。落ち着いてください」
アンチョビ「落ち着いてられるか!私をコケにするのは百歩譲って我慢できるが、学校やセンパイ方や仲間のことをけなされるのは勘弁できん!」
アリサ「ぅひっ・・・や、やる気!?サンダース仕込みのナイフ捌き見せちゃうわよ!これで切られるとムチャクチャ痛いのよ!私なんか指何度も切ってるんだから!」ブルブル
まほ「待て」
アリサ「!・・・あ、あなたは黒森峰の・・・」
まほ「これ以上コトを荒げるな。周囲に迷惑だ。君達も戦車女子なら礼節をわきまえろ」
アリサ「んぐっ・・・」
ケイ「ちょっとちょっと、何の騒ぎ?」タタタ
アリサ「せ、先輩!じ、実はコレコレシカジカ・・・」
ケイ「カクカクウマウマ・・・ということね。アリサ、あなたが悪いわ」
アリサ「ホヮイ!?」
ケイ「いつも言ってるじゃない。人を傷つけるようなことは言っちゃダメって」
アリサ「で、でも・・・」
ケイ「ドントセイ!フォーオアファイブ!(四の五の言わない!)」
アリサ「ぅひ!」ビクッ
ケイ「はい、ちゃんと謝って」
アリサ「っ・・・ごめんなさい」ショボン
アンチョビ「うん!ちゃんと謝ったからゆるしてやるぞ!」ケロッ
アリサ「優しっ」
ケイ「ごめんなさいね。この子、初めての大会で緊張してるから、自分を奮い立たせようとやたらケンケンしてるの。ほら、行くわよ」グイッ
アリサ「っ・・・はい・・・」ショボン
アンチョビ「まったく、血気盛んなオトシゴロだな」ヤレヤレダナ!
カルパッチョ「あ、あの・・・仲裁してくださってありがとうございます」
まほ「気にするな。それより、君は安斎千代美だな」
アンチョビ「むむ!この私を知っているのか・・・その通り!私がアンツィオ校の統帥アンチョビだ!」バーン
ペパロニ「スゲー!アンチョビ姐さん有名人みてー!いよっ!イタリアの大スター!サインくださいッス!」
アンチョビ「あーそういうのはマネージャーを通してくださいねー」トクイゲッ
まほ「中学の頃から君の名は聞いていた。だがアンツィオは戦車道が出来ないほど人員が少ないと聞いていたが・・・」
アンチョビ「うむ。残念ながら今年は出場は見送ることにしたんだ。だけど来年は必ず出るぞ!西住流だろうが島田流だろうが負けない!覚悟しておくんだな!」フンス
まほ「フ・・・楽しみにしているぞ」
――・・・
アンチョビ「今年の全国大会、まさかプラウダが優勝するとはな」
カルパッチョ「黒森峰は10連覇を逃しちゃいましたね」
ペパロニ「あーあ~、ウチもあんな風にド派手に試合したいな~」
アンチョビ「心配するな!来年こそ我がアンツィオも全国大会に参加するぞ!」
カルパッチョ「来年はいっぱい履修者来るといいなぁ」
アンチョビ「そうだな。なんとしても仲間を増やさないとな!・・・とはいえどうすればいいんだろう・・・今年も結局お前達二人だけだったし」
ペパロニ「美味しい料理を御馳走するって言われたらアタシすぐついて行っちゃうけどなー」
カルパッチョ「!・・・それだわ!ドゥーチェ、美味しい料理を振る舞えばみんな釣られてやって来ますよ!それにお店で料理を売れば戦車費も稼げます!まさに一石二鳥!一つのフライパンで二つの炒め物作戦!」
アンチョビ「へ?・・・・・・そ、そうか!そんなこと考えもしなかった!すごいぞカルパッチョ!さすが我が右腕!」
ペパロニ「いよっ!頭が冴える金髪乙女!アンツィオに天才少女現る!」
カルパッチョ「えへへー」
アンチョビ「よーし!そうと決まれば明日から屋台を出して自慢の料理を振るまってやるぞー!」
\オオー!/
――・・・
アンチョビ「今月の生活費・・・ガス代電気代モロモロを引いて、手元に残るのは3126円・・・」
アンチョビ「屋台で稼いだおかげで今まで戦車費に使っていたアルバイト代を自分用に使えるようになったぞ!う、ウレシイ!」ジーン
アンチョビ「これで久々に大好きな恋愛小説を買える!・・・溜めてた分を一気に買うんだもんね!」グフフ
ペパロニ「ドゥーチェおまたせーッス!さ、帰りましょー」
アンチョビ「おう!でもちょっとだけ寄り道させてくれ」
カルパッチョ「なにかお買い物ですか?」
アンチョビ「へへーッ、その時まで秘密だっ」
アンチョビ(フフフ、読みたかった新刊もいっぱい買えるぞ!本屋に行くのが楽しみだな~!)
ペパロニ「あ、見てください姐さん!映画館で『紅の豚』やってますよ!特別リバイバル上映でスって!」
アンチョビ「お、ほんとだ」
カルパッチョ「へー、小さいころに見たけど、どんな映画だったか覚えてないなぁ」
ペパロニ「よーし!皆で見ようぜ!」
アンチョビ「!」
カルパッチョ「うーん、私あんまり手持ちが無くて・・・特別上映だから料金1000円で安いけど・・・戦車道にも使ってるから余裕がないのよね」
ペパロニ「あっ・・・アタシも200円しかねェ・・・チェッ、3人で映画見れると思ったのにな~」
アンチョビ「・・・」
アンチョビ「心配するな!こんなこともあろうかとドゥーチェは多めにお金持ってるのだー!」ペカー
ペパロニ「マジッスか!!!」
アンチョビ「3人で3000円!先輩として、隊長として、統帥として後輩にオゴるのもたまにはいいだろう!」
カルパッチョ「そんな!悪いですよ」
アンチョビ「フフン!ドゥーチェをみくびるんじゃない!これくらいの出費なんともないさ!私もお前達と映画見たかったからな!」
カルパッチョ「ドゥーチェ・・・」
ペパロニ「さっすが姐さん!一生ついてくッスー!」
アンチョビ「さァ!そうと決まったらチケット買いに行くぞ!ドゥーチェにつづけー!」ワー
ペパロニ「オー!」ワーイ
カルパッチョ「・・・はい!」
ペパロニ「すんません、ポップコーン塩バター特大サイズとフィギュア付きドリンクのメロンソーダ特大サイズとハーゲンダッツください」
アンチョビ「ちょっとはえんりょしろ!」