魔法先生ネギま~とある妹の転生物語~   作:竜華零

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今回はついに目的のあの人と接触します。

事前の設定が私に重くのしかかってきますが、自分でやったことなので頑張るしかありません。

というわけで、6話目をお楽しみください。



第6話「契約」

Side アリア

 

今日も一日、教師としての仕事を終えた私は、さて女子寮に戻ろうとしていました。

すると、珍しいことに、ネギ兄様が声をかけてきたのです。

しかも・・・。

 

 

「アリア、どうしよう・・・明日菜さんに魔法、バレちゃった・・・」

 

 

などという爆弾発言を、結界も張らずに、しかも人目がある中で言いやがったのです。

・・・学習能力、ゼロなんでしょうか。

 

 

「・・・・・・とりあえず、こちらへ」

 

 

私は兄様の居候先である女子寮まで戻ると、自室(管理人室)に兄様を招き入れました。

ウェールズから取り寄せた紅茶を入れ、兄様に出してあげます。

 

 

「あ、ありがとう・・・」

「どういたしまして。それで、どういうことですか? いきなりバレたと言われても困りますが」

 

 

私の自室には、常時結界が貼ってあります。

仕事柄人払いはできませんが、感知式のものを使っています。

それと、覗き見防止です。

 

 

兄様の話を要約すると、こうなります。

 

①生徒である宮崎のどかさんが階段から落ちそうだったので、魔法を使って助けた。

②明日菜さんに見られた。

③記憶を消そうとしたが、どういうわけかできなかった。

④困った、どうしよう(今ここです)

 

 

「・・・なるほど」

 

 

突っ込みたいところは山ほどありますが、概ね理解しました。

というか、先日感じた魔力反応はそういうことですか。

 

 

「・・・別に学園長先生に報告して、どうにかしてもらえばよろしいのでは?」

「だ、駄目だよ! そんなことしたら修行が・・・」

「それはまぁ・・・そうでしょうけど」

 

 

そんなことを言いつつ、私はそれでも大丈夫なのではないか、と考えていました。

あの学園長、そしてタカミチさんも・・・ネギ兄様の修行を優先しそうな気がするのです。

 

 

「・・・なら、もうやることはひとつでしょうに。明日菜さんに話す他ありません」

「でも・・・」

「でもも何もありません。黙っていてもらえるよう、お願いするしかないでしょう」

 

 

それ以上のことは私にはできません。

私の魔法具を使えばなんとかならないこともないですが、兄様はそこまで強力な魔法具を私が作れるとは知りません。

 

 

言ってませんから。

 

 

こんなところで言うつもりもありません。刹那さんや真名さんにも、他言しないようお願いしてあります。

さよさんは・・・。

 

 

『あわわわ・・・』

 

 

困り果てている様子で兄様を見ているさよさんを視界の隅にとらえつつ、見えてないので大丈夫でしょうと、少し酷いことを考えます。

 

 

「第一、仕方ないではないですか。宮崎さんを救うには、魔法を使うしかなかったのでしょう?」

「う、うん」

「ならば、魔法を見られたことを後悔するということは、宮崎さんを救ったことを後悔することになります。兄様は、後悔していないのでしょう? 宮崎さんを助けたことを」

「う、うん!」

 

先ほどよりも力強く頷く兄様に、微笑んで見せます。

 

 

「なら、明日菜さんにもそうお話すれば良いのです。後悔はしないけど、黙っていてください、と。明日菜さんもきっとわかってくださいます」

 

 

私の方からも、後ほどお願いしてみますから。

そう言うと、兄様は嬉しそうに頷いて、立ち上がりました。

そのまま兄様を外まで送り出しました。

すると、兄様がにわかに立ち止まって。

 

 

「あ、アリア」

「はい?」

「・・・・・・ありがとう」

 

 

と言ってきたのには、正直驚かされましたね。

兄様からお礼など、何年ぶりでしょうか。

 

 

「・・・どういたしまして」

 

 

静かにそう返すと、兄様は駆けて行きました。

・・・・・・さて、今日はお客様が多いようです。

 

 

 

「こんばんは、アリア先生」

 

 

 

その声に振り向けば、そこにいたのは特徴的な耳飾りの緑色の髪の女生徒。

絡繰、茶々丸さん。

 

 

「・・・はい、こんばんはですね。どうしたんですか? 何か相談ごとでも?」

「いえ、マスターが、ぜひアリア先生をディナーにご招待したいとの事ですので、お迎えにあがりました」

 

 

事前連絡もなくこちらの都合を完全無視とは、さすがですね。

いやまぁ、先に言ったのは私ですけど。

 

 

「あの・・・・・・先生?」

 

 

答えを待っているのか、絡繰さんが困ったような声音を出します。

今時のロボットは高性能ですね。

とにかく、お待たせするのも申し訳ありませんし・・・。

私は悠然と、お答えしました。

 

 

「お世話になります」

 

 

相手の城に、招待させてあげましょう。

・・・見ていてください、シンシア姉様。

アリアは、やってみせます。

 

 

 

 

 

「―――御馳走様。絡繰さん。とてもおいしかったです」

「ありがとうございます」

 

 

給仕をしてくれる絡繰さんにお礼を言って、食器を置きます。

お世辞でなく、本当においしかったです。

もっとも・・・この状況でなければ、倍増したでしょうが。

 

 

「・・・本日は夕食に招いてくれて、ありがとうございます。改めて、お礼をいわせていただきますね・・・。マクダウェルさん」

「いえ、こちらこそ。アリア先生にはお世話になるでしょうから」

 

 

その割に、食事の用意は全部絡繰さんがやっていましたけどね。

口には出しませんが。

あとその「猫を被ってます」と言わんばかりの態度、なんとかしてほしいですね。

食後のお茶を口にしながら、目の前の女生徒を見やります。

 

 

輝くような金髪に、白磁の肌、華奢な身体。

絶世の、そんな言葉をつけても遜色ない文句なしの、美少女。

私が男に生まれていれば、容易に落ちたことでしょう。

 

 

「・・・こちらこそ、新米ですから・・・。それにマクダウェルさんには、個人的に話もあったことですし」

「あら? 奇遇ですね、私も先生と話がしたいと、考えていました」

「ええ、そうですね・・・私たちは、きっと、話が合いますよ」

 

 

そう言うと、私はノーモーションで認識障害と人払いの結界を張りました。

お茶を飲みながら――あまりにも自然な動作の中で行われたそれに、マクダウェルさんも驚いたような表情を見せます。

 

 

「・・・さぁ、話を、しましょう。<闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)>」

「・・・貴様、知っていたか。知っていてここに来るとは・・・ずいぶんと余裕じゃないか」

 

 

余裕なものですか。

600年も生きている真祖の吸血鬼相手に、どんな余裕を持てというのですか。

いかに私が特別な力を持っているといえども・・・経験には勝てないのですから。

 

 

「それにしても、大した術式構築と速さだな。並みの魔法使いなど相手にもならない。聞いていた話と違うな、実力を隠していたか?」

「・・・貴女が聞いた情報がどのような物かはわかりませんが・・・私がいろいろと周囲に秘密にしていることがある、ということならば、答えはイエスです」

「何故だ?」

「正義の味方ごっこに巻き込まれたくなかったので」

「ごっこ? ああなるほど、言い得て妙だな、あはははははっ」

 

 

おかしそうに笑う、第一印象はまぁまぁでしょうか。

 

 

「くくっ・・・で? 私に話とは、なんだ?」

 

 

どうやら話を聞いてはくれるらしい、ならば後は交渉次第です。

踏ん張りどころですね。

 

 

「・・・話の前に、話を聞いてもらえる貴女に、前提として言うべきことがあります」

「なんだ? 言ってみろ」

「・・・・・・貴女の呪い、私なら解けます」

「なんだと!?」

 

 

瞬間、マクダウェルさんが掴みかかってきました。

正直苦しいですが、仕方ないでしょう。

それだけ深刻ということです。

 

 

「解けるのか!? 本当に!? なら解けすぐ解け今すぐ解け!!」

「・・・ええ、解けますよ」

 

 

右眼の魔眼―――『複写眼(アルファ・スティグマ)』を発動して、視る。

かなり大がかりな魔力で適当に編まれた術式のため、かなりわけのわからない呪いになっています。

だが、私の眼の力なら解ける。

これは全ての式を解く瞳ですから。

 

 

「な・・・き、貴様・・・その眼」

「・・・正義の味方のみなさんには、内緒ですよ・・・<闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)>」

 

 

怪しげに嗤って落ち着いてきた彼女を引きはがします、さすがにこのままでは解けない。

 

 

「アリア先生・・・本当にマスターの呪いは解けるのですか?」

 

 

絡繰さんが、心配そうに聞いてきますが、私はそれに微笑みで返します。

 

 

「ご安心を、すぐ解けます・・・マクダウェルさん、そこにじっとしていてくださいね、すぐ解呪します」

「あ、ああ、わかった」

「では・・・」

 

 

私の右眼に、朱色の五方星が浮かび上がります。

緊張した面持ちのマクダウェルさんに微笑みかけてから、解呪を開始します。

 

 

「呪いの式を解析・・・解除」

 

 

マクダウェルさんから呪いを、引きはがすことに成功。

でも込められた魔力が大きすぎて、消滅させることができません。

・・・人様にかける魔力量ではありませんよ、お父様。

 

 

仕方ありません、左眼も発動――『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)』。

それを見て、マクダウェルさんがさらに驚いたような顔をする。

 

 

「・・・全てを喰らう」

 

 

呪いの魔力の全てを、吸収します。

発散することができませんので、少々不便ですが・・・仕方ありません。

親子だからか魔力の波長は似ていますので、このまま私の魔力として吸収しましょう。

 

 

「・・・解呪完了です。ただ、学園結界に奪われている魔力については、この場ではどうすることもできません。申し訳ありません・・・」

「・・・いや、十分だ、礼を言う・・・」

 

 

肩を震わせて、俯き・・・それでも、私にお礼を言ってくれる。

私はその場に両膝をつき、頭を垂れました。

いわゆる土下座というやつです。

 

 

「なっ・・・ど、どうした!?」

「・・・本当に、申し訳ありませんでした」

「い、いや、魔力については、お前のせいでは・・・」

「15年もこんなところに閉じ込めて・・・申し訳、ありませんでした」

 

 

その言葉に、マクダウェルさんが息をのんだのがわかりました。

そう、これが目的の一つ。

たとえどのような理由があれ、15年もこの場に縛り付け、しかも3年ごとに更新される呪い。

 

 

私だったら、きっと耐えられない。

しかもそれをかけたのが、実の父とくれば―――身内としては、頭を下げたくもなります。

殺してやりたいくらいに。

 

 

「・・・頭を上げろ、アリア・スプリングフィールド。父親のことで、娘が頭を下げてもどうにもならん」

「・・・ええ、これは私の自己満足でしか、ありませんから」

 

 

そう言って頭を上げると、そこには優しげに、それでいて哀しげに微笑むマクダウェルさん。

 

 

「・・・それに、奴はもうし「生きていますよ」・・・何?」

 

 

私の言葉に、マクダウェルさんが呆けたような顔をします。

 

 

「我が父、ナギ・スプリングフィールドは生きていますよ。少なくとも、6年前の時点では生きていました」

「なっ・・・生きて、いる?」

「兄が、杖を貰ったそうです」

 

 

あの日、父は兄様を救って杖を形見と渡したとか。

・・・兄様が、そう言っていましたから。

 

 

「ふ、ふふ、ははは・・・・・・そうか奴は生きているか。はっ・・・殺しても死なんような奴だとは思っていたが、はははそうかあの馬鹿、くふふふふふふふふふ・・・・・・」

 

 

いきなりマクダウェルさんが笑いだしました。

知らない人が見たら怪しいことこの上ないですね。

 

 

「ありがとうございます、アリア先生」

 

 

笑いが収まるまで待っていると、絡繰さんが声をかけてきました。

 

 

「・・・私は、大したことはしていませんよ」

「ですが、ここまで嬉しそうなマスターは初めて見ました」

「そうですか・・・絡繰さんは、マクダウェルさんのことが好きなんですね」

「はい、私のマスターですから」

 

 

そんな風に絡繰さんと雑談していると、ようやく落ち着いたのか、マクダウェルさんがこちらに近づいてきました。

 

 

「はっはっはは・・・は~、そう言えば貴様、父親の事なのにさほど興味がなさそうだな」

「あるわけないじゃないですか」

 

 

私の答えに、一瞬固まるマクダウェルさん。

どんな答えを期待していたかは知りませんが・・・。

 

 

「一度も会ったことがない父親に、どう興味を持てと言うんですか? というか、事実上の捨て子のようなものでしょう。私」

 

 

遺産もなく、育児は親戚に丸投げ。養育費もなし。

死んでいるのならともかく生きているのだから、何かやりようはあったはずでしょうに。

 

 

「英雄・・・なるほど、世界を救ったという功績は、認めましょう。素晴らしいことです」

 

 

兄様や他の人間が目標にしてしまうくらい、最高の英雄。

 

 

「でも実際にやったことは、人殺しです。殺して、殺して・・・殺しすぎて、恨みや妬みを買った。おかげで私や兄様は、子供のころから厄介事に巻き込まれてばかりだった」

 

 

目を閉じれば、今でも思い出します。

ウェールズの日々の、負の側面を。

兄様はあれで憧れられるんですから、逆にすごいと思います。

 

 

「英雄の子だと言うだけで、周りは勝手な期待を押しつけてきますし、マギステル・マギになる以外の道を選ばせてくれなかった・・・」

 

 

本当は、魔法学校にだって行きたくなかった。

魔法なんてなくとも、身を守るくらいの力はありましたから。

おとなしく、魔法薬や魔法具の研究者でありたかった。

面倒事なんて、ごめんでした。

 

 

「誰も彼も、勝手な理想ばかり・・・何度、壊してやりたいと思ったことか・・・」

 

 

ふと、マクダウェルさんが呆然と私を見ていることに気付きました。

あら、いけません。

途中から単なる愚痴になっていました。

 

 

「申し訳ありません。つまらない話でしたね」

「いや、こちらから聞いたんだ。構わん。しかし、お前・・・・・・壊れてるな」

「面と向かって言われると若干ヘコみますね・・・」

 

 

まぁ、今さらですが。

 

 

「まぁそれはそれとして、父の情報の対価としてお願いがあるんですけれども」

「ほぅ? マギステル・マギ候補のお前が、この悪の魔法使い、<闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)>に頼みだと? 面白いじゃないか」

 

 

嫌味ですか。

 

 

「別に私はなりたいなんて言ってませんし、むしろなりたくないと公言してきたんですけどね」

「英雄の子を手放したくないんだろうさ」

「でしょうね。まったく、赤の他人を救うために犠牲になる? 冗談じゃありません。正義・・・正義の名のもとに、人助け? 私にはできません。私にできるのは、私自身と、大切な人たちを救う努力をすること」

「他の人間のことは、どうでもいいと?」

「どうでもいいですよ。私が誰かを救い、誰かを壊す時、それは私自身のためです。私は9を救うために1を切り捨てることはできません。逆ならできますが・・・それも、私自身の都合でしかありません」

 

 

近しい人と、見ず知らずの他人。

どちらを優先するかなんて、決まっているじゃないですか。

他人に強制しようとは思いませんけれど。理解はしてほしいですね。

無理でしょうけど。

特に兄様あたりは、理解してくれないでしょうね。

こんな自分勝手な、私のことなんて。

 

 

「だから私はマギステル・マギにはなりたくありません。頼まれたってなってやるものですか」

「・・・面白いな、面白いぞアリア・スプリングフィールド! 貴様には、悪の素質がある」

 

 

悪の素質があるって、なんだかいやですね。

 

 

「悪ですか・・・。よろしいでしょう、それが必要ならば、私は悪の名を背負いましょう」

 

 

そのためには、力が要りますね。

自分だけでなく、大切な人たちを救う力が。

私はそのために、ここに来たのですから。

 

 

「ふむ・・・お前、私のモノにならんか? その年でその考え、外に置いておくのは惜しいからな」

 

 

その言葉を、待っていました。

ネカネ姉様、アーニャさん、村のみなさん・・・シンシア姉様。

今の私を見たら・・・怒るかもしれませんね。

 

 

「・・・よもや<闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)>に、同性愛の趣味があったとは驚きです・・・」

「違うわ! 貴様やはりあの男の娘だな! お前まで私を馬鹿にするのか!?」

「大丈夫です、私は理解のあるほうで・・・」

「うぉおいっ!」

 

 

と、軽口を叩きながら・・・私は、片膝をつき、頭を垂れる。

今度は、謝罪ではなく―――臣下の、礼。

 

 

「・・・私の全てを貴女に捧げます・・・その代わり、私の願いを叶えてほしい」

「願い? なんだ言ってみろ」

「・・・貴女の持つ、600年の知識を、私に」

 

 

私は、私の目的を話しました。

自分が魔法使いとなった目的と、理由を。

そしてそのために、彼女の持つ深淵の知識が必要であることを。

 

 

「・・・なるほどな、ではお前は――その目的のために、私を利用しようというわけだ。吸血鬼の真祖である、この私を・・・」

「・・・それで私が手に入るのですから、安いものでしょう・・・? 自分で言うのも、なんですが」

 

 

私は、面白いですよ?

そう言って、私は微笑みを浮かべる。

 

 

私が語り終えてから、暫く沈黙が降りました。

いや、マクダウェルさんだけが俯いて身体を震わせていました。

その胸の内に溢れる感情が何なのか、それは私には窺い知れません。

 

 

「・・・ふふふ、ははははっ、あはははははははははっ!!!」

 

 

突然大笑いし出しました。何が面白いのかお腹を抱えて転げ回っています。

本当に何が面白いのか。

 

 

「馬鹿だ! それもドがつくほどの大馬鹿だ! ・・・始めはなんと似ていないことかと思ったが、その馬鹿さ加減・・・まさしくお前はあの男の子供だ!」

「・・・褒め言葉として、受け取っておきましょう・・・それで?」

「ククッ・・・よかろう、お前の才能を貰おう。存分に私を利用するがいいさ・・・せいぜい使い潰されないよう気をつけることだな――」

「・・・・・・契約、成立ですね――」

 

 

私はそう言うと彼女の左手を取り、そっと口づけました。

 

 

「な、なんのつもりだ?」

 

 

先ほどの同性愛云々の話を思い出したのか、若干顔を赤くする彼女を内心おかしく思いながら、私は忠誠の言葉を捧げます。

 

 

「貴姉が乾きしときには我が血を与え、貴姉が飢えしときには我が肉を与え、貴姉の罪は我が贖い、貴姉の咎は我が償い、貴姉の業は我が背負い、貴姉の疫は我が請け負い、我が誉れの全てを貴姉に献上し、我が栄えの全てを貴姉に奉納し、防壁として貴姉と共に歩き、貴姉の喜びを共に喜び、貴姉の悲しみを共に悲しみ、斥候として貴姉と共に生き、貴姉の疲弊した折には全身でもってこれを支え、この手は貴姉の手となり得物を取り、この脚は貴姉の脚となり地を駆け、この目は 貴姉の目となり敵を捉え、この全力をもって貴姉の情欲を満たし、この全霊をもって貴姉に奉仕し、貴姉のために名を捨て、貴姉のために誇りを捨て、貴姉のために理念を捨て、貴姉を愛し、貴姉を敬い、貴姉以外の何も感じず、貴姉以外の何にも捕らわれず、貴姉以外の何も望まず、貴姉以外の何も欲さず、貴姉の許しなくしては眠ることもなく貴姉の許しなくしては呼吸することもない、ただ一言、貴姉からの言葉にのみ理由を求める、そんな惨めで情けない、貴姉にとってまるで取るに足りない一介の下賎な奴隷になることを――ここに誓います」

 

 

 

戯○ネタの言葉ですが・・・ある意味で正しいでしょう。

 

それは、「正義の魔法使い」アリア・スプリングフィールドが、「悪の魔法使い」エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルの従者になった瞬間。

 

 

 

 

「・・・録画中、録画中・・・」

 

・・・・・・絡操さんの呟きは、あえて無視の方向で。

シンシア姉様、アリアは選択を誤ったやもしれません。

けれど。

 

 

 

 

 

私は、引き返さない。

 




今回は主人公とネギを少しだけ絡めて見ました。

さらに悩んだ結果、主人公をエヴァンジェリン側につかせるにことにしました。

エヴァンジェリンのキャラクターが合っているか激しく不安ですが、できる限り頑張ってみました。

楽しんでいただけたなら、とても嬉しく思います。
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