天を照らす銀河   作:浮雲のソル

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第1章
第1話 奇妙な出会い


「さてと、買うものも買ったしアスピオへ帰るか」

 

花の街ハルルで必要な物を買った茶髪でゴーグルを着けた少女リタ・モルディオはハルルを出発した。

 

 

 

 

しかし、リタはアスピオへ帰る途中の森で迷ってしまった。

 

 

「あ~もう、早く帰って研究したいのに、どうなってんのよこの森は」

 

 

イライラを隠しきれずに声を上げたリタ。

 

 

「この道もなんか通った気がするし・・・ん?」

 

 

リタは森の中で何かを発見した。

 

 

「何これ?魔導器?」

 

 

それはカプセルの様な形をした大きな魔導器の様な物だった。

 

 

「こんな子見たことがないわ、そもそもこの子は魔導器なの?」

 

 

リタは魔導器の中心となるもの、つまり魔核(コア)を探してみることにした。

 

 

「魔核をはめる所はあるけど、肝心の魔核はな無い・・・か」

 

 

そう結論しようと思った時。少し先の地面に何か光る物が目に入った。

 

 

「あれは・・・まさか」

 

 

リタはすぐその場所に行った。

 

 

「やっぱり。魔核ね」

 

 

リタが見つけた光る物は魔核だった。しかし、なぜかその魔核は半分地中に埋まっていた。

 

 

「あ~もう。誰よ貴重な魔核を埋めたのは」

 

 

そう文句を言いながら手で魔核を掘り出す。そして。

 

 

「やっと出てきた。きっとこの子の魔核ね」

 

 

掘り出した魔核をカプセル型の魔導器にはめた。

 

 

「いったい何が起こるのかしら?」

 

 

ガチャッ

 

 

プシュー

 

 

音と共にカプセル型の魔導器の扉が開いた。

 

 

「え?」

 

 

リタは驚愕した。なんとその魔導器の中には、銀髪の17、8ぐらいの少年が入っていたのだ。

 

 

ドサッ

 

 

銀髪の少年はそのまま地面に倒れた。

 

 

「な…なんで、ブ…魔導器の中に人間が…」

 

 

リタの声は震えていた。

 

 

「そ…そもそも、い…生きてるの?こいつ?『う…ん』ひっ!」

 

 

少年が目を覚ました。どうやら生きてるようだ。

 

 

『あれ…ここは?』

 

 

少年が辺りを見回す。そしてリタを見て

 

 

『あんた…誰?』

 

 

「それはこっちのセリフよ!!魔導器の中にあんたが入ってて!!」

 

 

リタは大声で(と、いうよりキレて)少年に問う。

 

 

『俺が魔導器の中に?』

 

 

「そうよ!!どういうことか説明しなさいよ!!」

 

 

少年は考え込む。そして

 

『俺の名前はリョウ・ゲキショウ。俺がこの魔導器に?思い出せない…』

 

 

「へ?それって…記憶喪失ってこと?」

 

 

『ああ…』

 

 

「なんなのよもう!!訳がわかんない…」

 

 

『俺もだよ。いきなり知らない奴にキレられて』

 

 

「あたしがいつキレたっていうのよ」

 

 

『ついさっきだよ。説明しろとかなんとか言って』

 

 

「キレてない!!」

 

 

『キレてた!!』

 

 

「キレてない!!」

 

 

『絶対キレてた!!』

 

 

「だから、キレてないって…「グルルル…」

 

 

「『へ?』」

 

 

二人は気付いていなかった。魔物・ウルフの群れに囲まれていることに。

 

 

「いつのまに…」

 

 

『言い争ってる場合じゃねえみたいだな』

 

 

「あんた。戦えるの?」

 

 

と、リタが問う。リョウは背中に背負っていた太刀に気付く。

 

 

『こいつが多分俺の武器だ』

 

 

「多分って…バカってぽい。まあ、ないよりかはマシか」

 

 

「グルルル…ガウッ」

 

 

ウルフの群れが二人に襲いかかる。

 

 

リョウは鞘から太刀を抜く。その太刀は刀身が白く雪の様だ。

 

 

リョウの身の丈程ある太刀を軽々と使いウルフを切っていく。

 

 

『魔神剣!!』

 

 

太刀から出た衝撃波を飛ばし、遠くのウルフに当てる。

 

 

リタはある違和感を感じた。

 

 

(武醒魔導器をつかってない…どういうこと…)

 

 

普通、技や術を使うには武醒魔導器を装備してなければ使えない。

 

 

しかし、リョウにはそれが無かった。

 

 

リタがそのことに気を取られて、後ろにウルフが近づいていることに気付いていない。

 

 

そして、ウルフはリタに飛び掛かった。

 

「!しまった」

 

 

リタはそのことに気付いたが、ウルフの爪が目の前に迫っていた。

 

 

『魔神剣!!』

 

 

リタにウルフの爪が当たる前に、リョウの放った魔神剣がウルフに当たり、飛んでいった。

 

 

『何、ボーっとしてんだ。あぶねぇぞ』

 

 

「う、うっさいわね。あ~もうファイアボール」

 

 

飛んでいったウルフに火の玉をぶつけ、トドメをさす。

 

 

何匹か倒していく内に敵わないと思ったのか、ウルフの群れは去って行った。

 

 

 

 

 

『ふ~やっと終わったか』

 

 

リョウはその場に座り込む。

 

 

すると、リタが近付いてきた。

 

 

「あんた、何で武醒魔導器使ってないのに技が使えるわけ?」

 

 

リタの問いにリョウは

 

 

『う~ん…さあ?分かんねぇ。』

 

 

「はあ!?」

 

 

『だって、自分のことは思い出せないんだ。でも、武醒魔導器のことは分かるけど、何で使わずに技が使えたのかはさっぱりだ』

 

 

「う~ん。興味深いわね…」

 

 

(さっきの戦闘を見た限り結構強いし、魔導器のことも知ってるかもしれないし、助手としても護衛としても申し分ないわ…よしっ)

 

 

「ねえ、あんたこれからどうするの?」

 

 

『どうするも何も自分のことが分からないからな困ってるんだよ』

 

 

リタの問いにそう答えるリョウ。

 

 

「じゃあ、あたしの所で働かない?」

 

 

『え?お前、店でも営業してんの?』

 

 

「違うわよ。あたしはアスピオの魔導器研究員よ。あんたは助手兼護衛として働いてみない?それに…」

 

 

『それに?』

 

 

「あんたのその不思議な力に興味があるし、働く内に記憶が戻るかしれないわよ」

 

 

『それはいいな。よし、分かった』

 

 

「これで契約成立ね。」

 

 

『じゃあ、これからよろしくな。えっと…』

 

 

「リタよ、リタ・モルディオ」

 

 

『リタか…改めて俺はリョウ・ゲキショウだ。よろしくな』

 

 

リョウは右手を前に出す。握手をするために

 

 

「よ、よろしく」

 

 

リタは人と接するのは慣れていないため戸惑いながらも握手をした。

 

 

これが2人の奇妙な出会い。

 

 

To be continued

 




オリ主設定

名前 リョウ・ゲキショウ

性別 男

年齢 18ぐらい

身長 170cm

武器 太刀

容姿 銀髪で瞳の色は赤

その他の設定

リタが森で見つけた謎の魔導器(ブラスティア)の中に入っていた少年。
記憶喪失のため、第一発見者(?)であるリタの助手兼護衛として働くことになる.
武醒魔導器(ボーディブラスティア)を使わずに技を使うことができる。


スキット お礼


リタ「そういえば…さっきは、あ、ありがと」


リョウ『へ?何の話?』


リタ「あたしが魔物の攻撃を受けそうになった時、助けてくれたでしょ」


リョウ『あ~あれね。どういたしまして。でも、これから護衛するからといってボーっとすんなよ』


リタ「うっさいわね。分かっているわよ言われなくても」
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