天を照らす銀河   作:浮雲のソル

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第12話 逮捕のち・・・・

廃墟の出口を目指すリョウ達。

 

 

「グルルルル」

 

 

ラピードが唸り声を上げる。出口には身分の高そうな騎士とその部下らしき騎士が待ち受けていた。

 

 

「ようやく見つけたよ、愚民ども。そこで止まりな」

 

 

「わざわざ海まで渡って、暇なんだなキュモール」

 

 

「うるさいよ!まあいい。とりあえず姫様こちらへ」

 

 

キュモールと呼ばれた騎士はユーリの言葉を無視し、エステルの方へ目を向ける。

 

 

「姫様って誰…?」

 

 

カロルの疑問にユーリが

 

 

「姫様は姫様だろ、そこの目の前のな」

 

 

「え…ユ、ユーリどうしてそれを…?」

 

 

「え…エステルが…姫様?」

 

 

ばれていたことに驚くエステル。姫であることに驚くカロル。しかし、リタとリョウは

 

 

「やっぱりね。そうじゃないかと思ってた」

 

 

『俺も俺も』

 

 

あまり驚いていないのであった。エステルはキュモールの前に出て

 

 

「彼らをどうするのですか?」

 

 

「決まってます。姫様誘拐の罪で八つ裂きです」

 

 

「待ってくださいわたしは誘拐されたのではなくて…」

 

 

「あ~、うるさい姫様だね!こっちに来てくださいよ!」

 

 

キュモールは剣を振りかざした。すると、今度はリョウがキュモールの前に出る。

 

 

『姫様の前でそんな物騒なもん振りかざすんじゃねえよ』

 

 

「なんだいキミは?ジャマなハエはそこで死んじゃえ」

 

 

「ユーリ・ローウェルとその一味を罪人として捕縛せよ!」

 

 

その時、キュモールの背後からルブランの声が聞こえ、アデコールとボッコスも現れた。

 

 

「貴様らシュヴァーン隊…!ちっ命拾いしたね…」

 

 

そう言い残してキュモールとその部下は去って行き、そのあと、リョウ達はシュヴァーン隊に連行されていった。

 

 

 

 

 

新興都市 ヘリオード

 

 

 

ルブラン達にヘリオードまで連行されたリョウ達は騎士団本部の一室で尋問されている。

 

 

「もう飽きてきたんだけど」

 

 

「ええ~い!まだまだ罪はあるのであ~る」

 

 

ユーリとアデコールが言い争っている中リョウはルブランに

 

 

『ちょっとひとつ聞いていいか?』

 

 

「答えられることなら聞いてやろう」

 

 

『あんたのところの隊長のシュヴァーンってさっきの廃墟の高台にいた人?』

 

 

「そうだ」

 

 

『ふ~ん…』

 

 

「ちょっとリョウどうしたのよ?深く考え込んで」

 

 

『いや、べつに…』

 

 

リタにはそう答えたが、リョウは何かが引っかかっていた。

 

 

〖シュヴァーン…どこかで見たような気が…〗

 

 

ガチャッ

 

 

部屋の扉が開き、白髪の男とその補佐らしき女性が入ってきた。

 

 

「ア、アレクセイ騎士団長閣下!どうしてこんなところに!?」

 

 

「アレクセイ…なんで」

 

 

ルブランとユーリは驚きを隠せない様子である。白髪の男…アレクセイが

 

 

「エステリーゼ様、ヨーデル様のお計らいで君の罪はすべて赦免された」

 

 

「な、なんですとぉっ!こいつは帝都の平和を乱す凶悪な犯罪者で…!」

 

 

ルブランはまたも驚く、アレクセイは話を続ける。

 

 

「ヨーデル様の救出並びに、エステリーゼ様の護衛、騎士団として礼を言おう」

 

 

「こちらを…」

 

 

女性がユーリに金の入った袋を差し出す。

 

 

「いらねえよ。騎士団のためにやったんじゃない。それよりアレクセイ、エステルだが…」

 

 

「先ほど、帝都に戻る旨、ご了承いただいた。今、姫様は宿でお待ちいただいている。顔を見せてあげてほしい」

 

 

「エステル…帰っちゃうんだね…」

 

 

寂しそうに言うカロルであった。

 

 

 

 

騎士団本部を出て、宿屋に向かったリョウ達だったが、エステルはもう休んでいて会うことができなかったので、とりあえず一泊することにした。翌日、宿屋のロビーに集まったリョウ達。すると、大きな地響きが街中に響いた。

外に出ると、街の結界魔導器が大量のエアルを放出しており光っていた。一目散にリタは結界魔導器に駆け寄る。

 

 

『リタ!待て!』

 

 

リョウもリタを追いかけて結界魔導器の近くに行く。

 

 

「リョウ!?あんたは避難しなさい!」

 

 

『バカ言うな!俺はおまえの助手であることを忘れたのか!おまえを置いて避難なんてできるか!』

 

 

「リョウ…分かったわ」

 

 

リタとリョウは操作盤で作業をする。その間にフレンとアレクセイは市民を街の外へ誘導させている。

 

 

『尋常じゃないくらいのエアルが流れ込んでいやがる…最悪爆発も…』

 

 

「リタ!リョウ!」

 

 

エステルがふたりのそばまで駆け寄って来た。身体からは光が放たれている。

 

 

『…エステル…』

 

 

「よしっ、できた…」

 

 

『…!リタ!エステル!あぶねえ!』

 

 

結界魔導器が治ったと思ったその時、結界魔導器は大きな音を立て、あたりは閃光に包まれる。リタとエステルが目を開けると目の前に傷だらけのリョウが倒れていた。

 

 

「…!リョウ!!しっかりしてぇ!!」

 

 

「あたし達を庇って…」

 

 

リョウはすぐに宿屋の一室へ連れていかれた。

 

 

To be continued

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