天を照らす銀河   作:浮雲のソル

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第22話 告白

『う、う……ん…ここは……?』

 

 

リョウが目を覚ますと、見慣れない天井が目にはいった。

 

 

〖そういえば……俺、ダフィエルと戦ってそれで……〗

 

 

自分がベッドの上で寝ていることに気づいたリョウはとりあえず、身体を起こす。

 

 

『ぐあっ!!』

 

 

身体中に痛みが走った。

横をみると、リタがリョウのベッドに伏せたまま眠っていた。

すると、リタが顔を上げてリョウを見て

 

 

「リョウ!気がついたのね!」

 

 

『ああ……ここはどこだリタ?ダフィエルと戦ってから……それで……』

 

 

「ここはダングレストの宿よ。ダフィエルが逃げたあと、あんたが倒れて……でも、偶然通りかかった騎士団にここまで運んでもらったの……手当てはしてもらったんだけど、あんた2日も目を覚まさなくて……」

 

 

『2日も寝ていたのか!?』

 

 

「そうよ、でも良かった目が覚めて。もし、このまま意識が戻らなかったら……あたし……」

 

 

リタが涙目になる。

 

 

『ごめん心配かけて。もしかしてずっと看ててくれたのか?』

 

 

すると泣きそうだったリタは急に顔を赤くし

 

 

「う、うん……あっ!医者呼ばなきゃ!」

 

 

リタはそそくさと医者を呼びに部屋から出て行った。

そのあと医者からしばらく安静にするように言われた。

 

 

 

 

 

リョウが目を覚まして安心したのかリタは自分の部屋に戻った。

リョウは宿屋の天井を見ながらあることを考えていた。

 

 

〖おそらく、ダフィエルはまた俺の命を狙ってくるだろう。リタと一緒にいたらリタも危険だ……俺は……俺は……〗

 

 

リョウはある結論にたどり着く

 

 

〖俺はリタと一緒にいるべきじゃない〗

 

 

リョウはリタに黙って出ていくことを決心した。

その日の深夜、リョウは身支度をし、自分の部屋を出た。

 

 

〖まだ身体中がいてえけど決心が揺るがないうちに〗

 

 

傷が残っている身体に無理をして宿屋の出入り口に向かい外へ出た。

 

 

〖ごめんなリタ……でもこれがおまえのためなんだ……〗

 

 

リョウはダングレストから出ようとするが

 

 

「こんな時間に散歩?じゃなさそうね」

 

 

『リ、リタ!?』

 

 

声がする方に振り向くとそこには今一番会いたくない人…リタがいた。

 

 

「あんたの部屋から物音がして見に行ったら姿と荷物もないから捜しに行こうとしたら、こんなところにいたのね。ていうかどこに行こうとしてんのよ。まだ安静にしときなさいって言われたでしょ」

 

 

リョウは黙って出て行こうとしたのだが、正直に話すことを決めた。

 

 

『リタ、聞いてくれ。俺はおまえの助手兼護衛をやめる』

 

 

「ちょっと!?それどういうことよ」

 

 

『おまえのためだ』

 

 

「こたえになってないわ!」

 

 

『俺といたら、またダフィエルが俺の命を狙ってくる。そしたらリタも危険だ。分かってくれ……』

 

 

「……」

 

 

リタはうつむいて黙ってしまった。

 

 

『俺の代わりなんかいくらでもいる。俺より強いやつだって……「バカッ!!」

 

 

うつむいていたリタが顔を上げリョウに詰め寄りリョウの胸を叩きはじめる。その目は涙で溢れていた。

 

 

「バカバカバカバカバカバカバカ……リョウのバカ!!」

 

 

『リ、リタ?』

 

 

戸惑うリョウ。

 

 

「今度言ったら許さないから!代わりはいくらでもいるなんて言ったら!それに、あたしのためだって言ってるけど、あんたがいなくなったら、あたしがどんな気持ちになるか考えたの?」

 

 

『そ、それは……』

 

 

何も言い返せないリョウ。

リタは泣きながらリョウの胸に顔を埋める。

 

 

「あたしはあんたが助手兼護衛じゃなくても傍にいてほしいの!だってあたしは……あたしは……あんた……リョウのことが……好きだから!」

 

 

『!?リタ……』

 

 

ギュッ

 

 

リタの突然の告白に戸惑いながらもリョウはリタを抱きしめる。

 

 

『ごめん……リタ。目が覚めたよ、俺、全然おまえのこと考えてなかった。逃げてたんだおまえのことから。でももう逃げない!どんなやつが来ようとも俺はおまえを守るし支える!俺も……その……好きだから……リタのこと』

 

 

「リョウ……」

 

 

『リタ……』

 

 

しばらくの間ふたりは見つめ合いそして、唇を重ねた。

数秒の触れるだけのキスだったが、ふたりにはとても長く感じた。

 

 

『リタ……愛してる』

 

 

「あたしも大好き……リョウ」

 

 

再びふたりは唇を重ねた。

 

 

To be continued

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