新興都市 ヘリオード
リョウとリタはヘリオードへ到着し、この前暴走した魔導器の点検をしている。
「特に問題はなさそうね」
『そうだな』
点検が終わりリョウが。
『今日はここの宿で一泊するか?』
「そうね……あれ?」
リタはなにかを見つけたようだ。
『どうした?』
「ちょっとリョウ、隠れて」
ふたりは物影へ隠れる
しばらくして何人かの騎士が魔導器をどこかに運んでいく様子が見えた。
【一体何をして……「おい!そこのふたり」
突然、後ろから騎士に声をかけられた。
「何をコソコソしている?」
『俺たちは怪しい者では……「ちょっと!あの魔導器をどうするつもり?」
リタは騎士に詰め寄る。
リョウはその時、なんとかごまかせそうだったのに……。と思ったが時すでに遅し
「お前たちあの魔導器を見たのか!?少し騎士団本部まで来てもらおうか」
そう言って騎士はリタの腕を掴む。
「ちょっと!はなし……『オラァッ!!』
バキッ
「ぐふっ」
騎士がリタの腕を掴んだ瞬間、リョウの鉄拳が騎士の兜に叩き込まれた。
リョウはドスの利いた声で
『きたねぇ手でリタに触んじゃねえよ……』
「ひ、ひぃぃ」
殴られた騎士は逃げて行った。
『大丈夫かリタ?』
「う、うん。ありがと//////」
『あ……結局魔導器のこと……』
「こっちから騎士団本部へ直接聞き出しにいきましょう」
『そうするか』
ふたりは騎士団本部へ向かう。
騎士団本部
ドカッ
『じゃまするよ~』
扉を蹴り開けるリョウ。
中には十数人の騎士がいた。
さっき殴った騎士が
「あ、あいつらです。魔導器を見られたのは」
「とりあえず、捕まえろ!!」
騎士たちがリョウとリタに向かって来る。
『どうするリタ?話なんて聞いてくれそうにもないけど?』
「しょうがないわね……ぶっ飛ばすわよ!!」
『了解~』
『烈・魔神剣!!』
ドォォォォン
「ファイアボール!!」
ドカァァァァン
リョウとリタは騎士を倒していく。すると扉の方から
「おいおい……メチャクチャだな」
『新手か?』
声のする方を見ると、見覚えのある黒い長髪の青年……ユーリが騎士の格好をして立っていた。
『ユーリ?どうしたんだその格好?』
「まあ、いろいろあってな……おまえらこんなとこで何やってんだ?」
「こっちもいろいろあったのよ」
リタが喋っていると、ユーリの後からエステル、カロル、ジュディスがやってきて、とりあえず騎士団本部から出ることにした。
「で?なんでふたりはここで暴れてたんだ?」
ユーリの問いにリタは、騎士が魔導器を運んでいるのを見て何に使うのか聞き出そうとして騎士団本部へ乗り込んだ。
と説明した。
ユーリたちはというとノール港で助けたポリーとその母親ケラスに会い、夫のティグルが行方不明になっていることを聞き、探している途中だった。
キュモールが関わっているらしい。
『でも、なんでユーリが騎士の格好に?』
「動きやすいようにな」
『似合ってないぞ~』
「うるせ」
リョウがユーリをからかっていると、カロルが
「それよりも、さっき見つけた怪しい場所へ行こうよ」
リョウたちはその怪しい場所に行くための昇降機へ向かった。
昇降機に向かおうとしたが、その前にキュモールと変わった髪型の男が話していた。
『隠れて様子を見よう……』
リョウたちは魔導器の影に隠れる。
キュモールと男の会話が聞こえてきた。
「この金と武器を使って、僕はすべてを手に入れる」
「その時がきたら、ミーが率いる海凶の爪(リヴァイアサンのツメ)の仕事、誉めてほしいですよ」
「分かっているよイエガー」
「ミーが売ったウェポン使って、ユニオンにアタックね!……!!??」
【やべっ】
変わった髪型の男……イエガーが少し振り向き、リョウの目が合ってしまった。
しかし、イエガーはただ呆然としていた。
「…………」
「イエガー?どうかしたのかい?」
「い、いえ。何でもありまセーン……ノープロブレムね」
「それならいいんだけど」
ふたりは昇降機を使って下りて行った。
するとリタが
「あのトロロヘアー気付いていたわね……」
「あのイエガーという人、リョウを見てすごく驚いていたような」
「そうね……なにかとんでもないものを見たような顔だったわ」
エステルとジュディスもイエガーの表情の変化を見逃さなかった。
『あいつは俺のことを知っているのか……とりあえず行ってみよう』
リョウたちも昇降機に乗って下へ降りる。
俺は……俺は……
何者なんだ……
To be continued