天を照らす銀河   作:浮雲のソル

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第26話 不安な夜

トリム港に着いたリョウ達は宿屋に向かい一息をつく。

 

 

『まずはフェローってなんだ?』

 

 

リョウが質問をする。

 

エステルによると、ダングレストでリョウ、リタと別れたあとすぐに巨大な鳥の魔物にエステルが襲われそうになった。

 

その魔物はエステルに、世界の毒は消す。と言った。

 

その言葉の真意を知るために、カロルが作った凛々の明星というギルドに魔物の捜索を依頼した。そしてその魔物はフェローと言い、砂漠にいるらしい。

 

 

『なるほど。次はレイヴンだな』

 

 

「おっさんは、次の皇帝候補のエステルを見ておけってドンに言われたからね。

あと、お使い頼まれちゃってさ」

 

 

『お使い?』

 

 

「ノードポリカのベリウスに手紙を持ってけって」

 

 

『ベリウスってたしか、闘技場の首領だっけ?』

 

 

「正確には統領(ドゥーチェ)っていうんだけどね」

 

 

カロルがそう付け足す。

 

 

「手紙の内容知っているのかしら?」

 

 

ジュディスがレイヴンに問う。

 

 

「フェローってやつのことについてだ。ベリウスならあの魔物について知ってるって事だ」

 

 

「こりゃ、オレたちもベリウスに会う価値が出てきたな」

 

 

ユーリが言う

 

 

「っつーわけで、おっさんも一緒に連れてってね。んで、最後はリョウ君ね」

 

 

『俺?』

 

 

レイヴンの言葉にキョトンとするリョウ

 

 

「さっきなんか説明するって言わなかった?」

 

 

『ああ……さっきイエガーに言われたことについてだ』

 

 

「あのトロロヘアーになにか言われたの?」

 

 

リタがリョウに聞く。

 

 

『あいつはリョウ・ゲキショウという名前も容姿も俺と同じ友人がいたと言った』

 

 

!!!

 

 

その場にいた全員が驚愕した。リョウは続ける

 

 

『でもその友人は10年前に死んだ。と言われた』

 

 

「でもそれってどういうことです?」

 

 

エステルが問う。

 

 

『俺にも分からない。それ以上は聞けなかった……それから頭の中が混乱しているんだ』

 

 

次にリタが

 

 

「でも、なにか思い出したんじゃないの?」

 

 

『いや、全くなにも思い出せない。俺はいったい何者なんだ……』

 

 

リョウは頭を抱える。

 

 

「とりあえず、あなたは休んだ方がいいと思うわ」

 

 

『ああ、そうする』

 

 

ジュディスの提案にのるリョウ。そのまま自分の泊まる部屋へ行く。

 

 

「話が終わったんなら、あたしも休むわ」

 

 

そう言いながらリョウの部屋に向かうリタ。すると、カロルが

 

 

「ちょ、ちょっとリタ、そこリョウの部屋だよ!」

 

 

「知ってるわよ」

 

 

平然と言うリタにエステルが

 

 

「い、いくら助手でも異性とふたりきりの部屋に一緒にいるのは/////」

 

 

「あっ……/////」

 

 

リタは今気づいた。誰にもリョウと付き合っていることを言っていないことを

 

 

「あ、あたしとリョウは、その……付き合うことにしたの/////」

 

 

ええ!?

 

 

また全員が驚愕した。

 

 

「だ、だから。あたしとリョウが一緒の部屋でもいいでしょ!/////」

 

 

そう言い残しリョウの部屋へ入って行った。

 

しばらく、静寂が流れたあと

 

 

「いつかはそうなると思っていたが、こんなに早いとはな」

 

 

「リタっちも隅に置けないね~」

 

 

「あのリタが……信じられない」

 

 

「ふふ、お似合いのカップルね」

 

 

「リタ!お幸せに!」

 

 

ユーリ、レイヴン、カロル、ジュディス、エステルがそれぞれ言った。

 

 

 

 

 

 

リタがリョウの部屋へ入ると、リョウはベッドの上に座っていた。

 

 

『リタ、全部聞こえたぞ/////』

 

 

おそらくさっきの話だろう。

 

 

「ご、ごめん。勝手に話して/////」

 

 

『いいって。いつか言わないといけないことだし……でも/////』

 

 

「?」

 

 

『この部屋ベッドひとつしかないぞ。しかもシングル/////』

 

 

「い、一緒に寝ればいいでしょ/////」

 

 

『いいのか?////』

 

 

「いやなの?」

 

 

リョウを睨むリタ

 

 

『いやなわけ………「じゃあ、いいでしょ」『はい……』

 

 

 

 

 

今ふたりは、同じベッドの上で向かい合っている。突然、リタが

 

 

「不安なの?」

 

 

『え?』

 

 

「自分が何者なのか?」

 

 

『……ああ、俺がもし、リタやみんなにとって敵だったり、この世界にとって邪魔な存在だったりすると思うと不安でいっぱいになる』

 

 

「絶対にそうではないとはあたしの口からは言い切れないわ……でも」

 

 

『でも?』

 

 

ギュッ

 

 

リタはリョウに抱きつく

 

 

『り、リタ?/////』

 

 

「これだけは言い切れるわ、リョウが何者でもあたしはリョウの味方で恋人なんだから//////」

 

 

『リタ……/////』

 

 

ギュッ

 

 

リョウもリタを抱きしめる。

 

 

『ありがとう。なんか元気出た/////』

 

 

「ど、どういたし……ん/////」

 

 

リタは唇を塞がれた。リョウの唇によって。

 

 

『最近してなかったからな/////』

 

 

「ば、バカ……//////」

 

 

そう言いながらもリタはリョウの胸に顔を埋める。

このままふたりは眠りについた。

ふたりの顔はとても幸せそうだった。

 

 

To be continued

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