天を照らす銀河   作:浮雲のソル

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この話から台本形式になります。

ご了承ください。


第29話 謎の箱

出口を探すリョウ達は船長室らしき場所に入った。

 

 

カロル「ひぃ……!」

 

 

カロルが何かを見つけて驚いている。

 

 

リョウ『どうした?カロル?これは……』

 

 

白骨が椅子に座っているのを見つけた。

 

 

リョウ『レイヴン……こんなところで寝ていたら風邪引くぞ』

 

 

レイヴン「俺様ここ!!勝手に殺さないでちょうだい!!」

 

 

リョウ『冗談だって』

 

 

ユーリ「バカやってないで、この辺りを調べるぞ」

 

 

エステル「ユーリ、これ日誌でしょうか?」

 

 

ユーリ「なになに……アスール暦232年、ブルエールの月13?」

 

 

エステル「アスール暦もブルエールの月も帝国ができる前の暦ですね」

 

 

リタ「千年以上も昔、か……」

 

 

リョウ『えらい古い船なんだな……』

 

 

エステル「読んでみますね。船が漂流して40日と5日、水も食糧もとうに尽きた。船員も次々と飢えに倒れる。

しかし私は逝けない。ヨームゲンの街に、澄明の刻晶(クリアシエル)を届けなくては。魔物を退ける力を持つ澄明の刻晶があれば、街は助かる。

澄明の刻晶を例の紅の箱に収めた。ユイファンにもらった大切な箱だ。彼女にももう少しで会える。みんなも救える。……でも結局、この人は街に帰れず、ここで亡くなってしまわれたんですね……」

 

 

パティ「千年もの間、この船は広い海をさまよっておったのじゃな」

 

 

カロル「ボク、ヨームゲンなんて街、聞いたことないなあ……」

 

 

リョウ『そもそも、千年以上前のことだ。その街があるかどうか……』

 

 

ユーリ「そうだよな。澄明の刻晶ってなんだ?」

 

 

リタ リョウ「『知らない』」

 

 

レイヴン「……魔物を退ける力ねえ」

 

 

ジュディス「結界みたいなものじゃないかしら」

 

 

リョウ『たぶん、これだろ』

 

 

リョウは白骨が赤い箱を抱えているのにきづく、そして

 

 

リョウ『えいっ』

 

 

バキッ

 

 

リョウはためらいもなく白骨の腕を折り、赤い箱をとる。

 

 

リョウ『レイヴン、パス』

 

 

リョウはレイヴンに赤い箱(白骨の腕がついたまま)を渡す

 

 

レイヴン「ちょ、ちょっと腕はいらないって」

 

 

レイヴンは腕を取って、赤い箱を開けようとするが

 

 

レイヴン「あれ、開かないぞ……」

 

 

カロル「か、か、鏡……」

 

 

突然、カロルが鏡に指をさす

 

 

リョウ『どうしたカロル?鏡にとんでもないものが映って……るな、おい』

 

 

鏡に髑髏の騎士が映っていた。

 

 

リョウ『出てくるぞ!!』

 

 

髑髏の騎士は鏡から出てきた。

 

 

 

 

 

ブンッ

 

 

ユーリ「おっと」

 

 

髑髏の騎士は巨大な剣を振り回す。

 

 

リョウ『あんな巨大な剣振り回されたら近づけねえな』

 

 

カロル「ど、どうするの?」

 

 

リョウ『遠距離から攻撃するしか……』

 

 

ドンドンッ

 

 

リョウ『なに!!』

 

 

髑髏の騎士は持っていたリボルバーでリョウ目がけて撃って来た。

 

 

ジュディス「あっちは遠距離攻撃もあるみたいよ」

 

 

リョウ『困ったな……うかつに近づけねえし、近づかなかったらリボルバーで攻撃か……リボルバー?もしかしたら……』

 

 

髑髏の騎士はリボルバーの銃弾を装填し始めた。

 

 

リョウ〖やっぱり装填したな。隙だらけだ〗

 

 

リョウは髑髏の騎士に一気に近づき

 

 

リョウ『烈火!!』

 

 

炎を纏った銀雪花の連続突きを叩き込む。

 

 

すると、髑髏の騎士は突然赤い光を放ち始めた。

 

 

リョウ『な、なんだ?』

 

 

パティ「……!?」

 

 

しかし、髑髏の騎士はなにもせずに鏡の中へ帰って行った。

 

 

リョウ『逃げたか……』

 

 

カロル「ねえ、あの騎士この箱を取り返そうとしたのかな?」

 

 

レイヴン「返した方がいいんじゃないの?」

 

 

エステル「待ってください!わたし、その澄明の刻晶をヨームゲンに届けてあげたいです。澄明の刻晶届けをギルドの仕事に加えてもらえないでしょうか?」

 

 

カロル「ダメだよ、エステル。基本的にボク達みたいなちっちゃなギルドは、ひとつも仕事を完了するまで次の仕事は受けないんだ」

 

 

レイヴン「ひとつひとつの仕事をしていくのがギルドの信用に繋がるからなぁ」

 

 

ジュディス「その娘の宛てもない話でギルドが右往左往するの?」

 

 

エステル「ごめんなさいジュディス。でも、この人の思いを届けてあげたいんです」

 

 

ユーリ「でも、千年も前の話なんだよなあ」

 

 

リョウ『ここは俺とリタの出番だな』

 

 

エステル「どういうことです?」

 

 

リタ「あたしとリョウが探すってこと。あんたたちはあんたたちの仕事をやればいいでしょ。あたしとリョウが勝手にやるから」

 

 

カロル「じゃ、ボクも付き合うよ!」

 

 

ユーリ「暇なら、オレも付き合っていいぜ。ついてくるんだろ?だったら、仕事外として少し手伝う分にゃ問題ない」

 

 

エステル「ありがとうございます」

 

 

リョウ『結局はみんなで探すんだな。そうなると思ったけど』

 

 

レイヴン「ん?外に煙みたいなのが……」

 

 

リョウ『発煙筒か?そういえば駆動魔導器が直ったら、合図出すって言ってたな』

 

 

ジュディス「じゃあ、戻りましょう」

 

 

リョウ達は無事フィエルティア号に戻ることができ、再び出発した。

ノードポリカまでもう少し

 

To be continued

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