天を照らす銀河   作:浮雲のソル

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第40話 ドンの最後

リョウ達がダングレストに戻ると、カロルが駆け寄ってきた。

 

 

カロル「みんな!大変だよ!ユニオンと騎士の殿堂がにらみ合って!ドンも戻ってきたんだけど、なんか様子がおかしいんだ」

 

 

レイヴン「ドンは間に合ったようね。けど、やっぱりか……」

 

 

エステル「やっぱりって、どういうことです?」

 

 

レイヴン「じいさん、最初から死ぬつもりだったのよ」

 

 

リタ「なんでよ!わけわかんないだけど」

 

 

パティ「ケジメ……かの?」

 

 

レイヴン「ハリーが先走って、結果、ベリウスが死んだ。ノードポリカの統領の命だ。

偽情報掴まされて間違えましたで済まされるわけない。ベリウスの命に釣り合う代償が必要ってことだ」

 

 

リョウ『その代償がドンの命ってわけか……』

 

 

カロル「そんな!そんなのって!」

 

 

カロルは広場へ走って行った。

 

 

エステル「きっと他に方法があるはずです!」

 

 

レイヴン「だがこれ以上どっちも辛抱できない。一触即発ってやつ。

このままだとギルド同士の全面戦争になっちまう」

 

 

リョウ達も広場に向かう。

広場ではドンが正座をしておりカロルと話していた。

 

 

ドン「しっかりな、坊主、首領なんだろ?」

 

 

カロル「でも、ボクなんてひとりじゃ何も出来ない……」

 

 

ドン「だったら助けてもらえばいい。そのために仲間がいんだろ?

仲間を守ってみな。そうすりゃ応えてくれるさ」

 

 

カロル「ドン……!」

 

 

ハリー「ドン!オレも一緒に……!」

 

 

レイヴン「バカ野郎が!」

 

 

ハリーを殴り倒すレイヴン

 

 

レイヴン「じいさん。あばよ」

 

 

ドン「レイヴン、イエガーの始末頼んだぜ」

 

 

レイヴン「俺にゃ、荷が重すぎるって」

 

 

ドン「おめえにしか頼めねえんだ」

 

 

レイヴン「……ドン」

 

 

騎士の殿堂のメンバー「おたくの可愛い孫にゃずいぶん世話になった」

 

 

ドン「すまねえことをした。あのバカ孫もれっきとしたユニオンの一員だ。

部下が犯した失態は頭が取る。それがギルドの掟だ。ベリウスの仇。俺の首で許してくれや」

 

 

エステル「ドン……」

 

 

リタ「バカよギルドなんて……どいつもこいつもバカばっか……」

 

 

ドン「すまんが誰か介錯頼む」

 

 

小刀を抜くドン。静まり返るなかリョウが

 

 

リョウ『俺がやろう』

 

 

リタ「リョウ!なんで!?」

 

 

リョウ『……』

 

 

リョウは黙ってドンのところへ行く。

 

 

ドン「銀雪花の坊主か」

 

 

リョウ『俺は銀雪花の坊主じゃねえ、リョウ・ゲキショウだ』

 

 

ドン「リョウ。おめえとは一度闘ってみたかったもんだ」

 

 

リョウ『俺もだドン。まあ、先に向こうで俺に負けないように鍛練でもしててくれ』

 

 

ドン「言ってくれるじゃねえか。楽しみに待ってるぜ」

 

 

リョウは銀雪花を構える。

 

 

ドン「てめぇら、これからはてめぇの足で歩け!てめぇらの時代を拓くんだ!いいな!」

 

 

ドンは小刀を腹に当て、銀雪花がドンの首へ振り落とされた。

 

 

 

 

 

 

ユニオン本部

 

 

 

 

エステル「街のみんなも落ち着いてきたようです」

 

 

リタ「この世の終わりみたく沈み込んでいるけど」

 

 

リョウ『カロルは落ち込んでどこかに行ったし、レイヴンは色々連れまわされてるし、パティは地下水道に行ってくるって行ったきりだな』

 

 

リタ「オトシマエをつけるためなら自分の命をも差し出す、か。ギルドにとって掟はそこまでのもんなのね」

 

 

ユーリ「ギルドの掟に生きる事への誇り……負うべき責任……。選んだ道の覚悟……。ドンは見せつけていきやがった」

 

 

リョウ『文字通り命をかけて、ね』

 

 

ユーリ「オレも……けじめをつけなきゃな。まずはオレ達のギルド凛々の明星か」

 

 

リョウ『どこいくんだ?』

 

 

ユーリ「散歩だよ」

 

 

ユーリは部屋を出ていった。

 

 

リョウ『ありゃ、カロルのとこかな?』

 

 

エステル「カロル……わたしも行ってきます。リョウ達は街の出口で待っていてください」

 

 

リョウ『わかった』

 

 

 

 

 

 

ダングレストの出口

 

 

 

リョウ達が待っていると、ユーリとエステルがやって来た。

 

 

リタ「カロルとパティは?」

 

 

ユーリ「よけいな心配するなって。それより三人はこれからどうするんだ?」

 

 

リタ「あたしとリョウは一緒に行くわよ。エアルクレーネの調査はあんた達とするって決めたの」

 

 

エステル「わたしもユーリと行きたいです。ジュディスが魔狩りの剣に狙われているかもしれないのに、放っておけない……」

 

 

リタ「あの女を助ける義理なんてないでしょうに」

 

 

エステル「ジュディスは仲間です……」

 

 

リタ「でも、船の駆動魔導器を壊した」

 

 

リョウ『壊したのは紛れもない事実だ。でも、なんの理由もなく壊すとは思えねえな』

 

 

ユーリ「そのことを含めて、全部話してもらう。ギルドとしてケジメをつけるために」

 

 

リョウ『でも肝心のカロルが来ないんだが?』

 

 

ユーリ「アイツは必ず来る」

 

 

エステル「あ、パティが来ました」

 

 

パティ「うちも一緒に行っていいかの?」

 

 

ユーリ「構わねえぜ。じゃ、行くか」

 

 

リョウ『レイヴンとはここでお別れか?』

 

 

ユーリ「そうだな。おっさんにはおっさんのやることがある」

 

 

エステル「寂しくなりますね……」

 

 

リョウ『テムザ山だっけ?どこにあるんだ?』

 

 

ユーリ「コゴール砂漠の北の方じゃないかと思う」

 

 

エステル「確かにデズエール大陸の北西部には山脈が広がっています」

 

 

ユーリ「じゃあ、行こうぜ」

 

 

 

 

 

船に乗り込んだリョウ達は何かを待っている。

 

 

カロル「まって~!!」

 

 

リョウ『やっと来たか』

 

 

カロルは船に飛び乗る。

 

 

カロル「ボクも一緒に行く。ドンの伝えたかったこと、ちゃんとわかってないかもしれないけど……。凛々の明星はボク達のギルドだから!」

 

 

エステル「じゃあ、デズエール大陸へ行きましょう」

 

 

カロル「え?なんでデズエールなの?」

 

 

レイヴン「テムザ山はコゴール砂漠の北にあるのよ」

 

 

リョウ『うお!?レイヴンいつのまに』

 

 

ユーリ「おっさん、何してんだよ」

 

 

リョウ『ダングレストの方はいいのか?』

 

 

レイヴン「んー。色々と面倒だから逃げてきちゃった」

 

 

リョウ『おいおい……』

 

 

パティ「とりあえず、フィエルティア号、出発進行なのじゃ」

 

 

To be continued

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