天を照らす銀河   作:浮雲のソル

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第42話 満月の子の真相

バウルがフィエルティア号を掲げることによって空の移動が可能になったリョウ達はそのままフェローのいるコゴール砂漠の中央の岩場までやって来た。

 

 

フェローの岩場

 

 

 

 

ジュディス「フェローいるんでしょう?」

 

 

鳥のような鳴き声と同時に始祖の隷長、フェローが現れた。

 

 

フェロー「忌まわしき毒よ、なぜ我に会いに来た?」

 

 

エステル「わたしは自分の運命を知りたいんです。満月の子とはなんなんです?」

 

 

フェロー「満月の子の力はどの魔導器にも増してエアルクレーネを刺激する。ここもかつてエアルクレーネがあったのだ。だが、エアルの暴走と枯渇がこのような結果をもたらした」

 

 

リタ「魔導器を使わず治癒術が使えるエステルはその身にもつ特殊な術式で、大量のエアルを消費する。そしてエアルクレーネは活動を強め、エアルが大量に放出される。あたしの仮設……間違って欲しかった……」

 

 

フェロー「その者の言う通りだ。満月の子は力を使うたび、魔導器などとは比べものにならぬ程、エアルを消費し、世界のエアルを乱す。その原因を座視するわけには行かぬ」

 

 

ユーリ「じゃあ、エステルが死んだからって何もかも解決するのかよ?」

 

 

フェロー「少なくともひとつは問題を取り除くことができる」

 

 

リョウ『その言い方だと、まだまだ問題は山積みだってことだよな。すぐにエステルを殺す必要はないはずだ。エアルの暴走を抑える方法があればいいんだろ?』

 

 

ジュディス「彼の言う通りよ。それを探す時間ならまだあるはずよ」

 

 

フェロー「……よかろう。だが忘れるな、時は尽きつつあるということを!」

 

 

そう言いフェローは飛び立つ

 

 

リタ「待って!術式がエアルの暴走だっていうのなら、昔にも同じように暴走したことがあるはずでしょ」

 

 

フェロー「罪を受け継ぐ者達がいる。そやつらを探すがよい」

 

 

フェローは飛び去った。

 

 

 

 

 

フィエルティア号の船室

 

 

 

 

カロル「これからどうするの?」

 

 

リョウ『とりあえず、フェローの言った罪を受け継ぐ者のところに行けばいいんじゃねえの?』

 

 

ジュディス「ミョルゾね」

 

 

リョウ『ミョルゾ?』

 

 

ジュディス「クリティアの故郷。そして魔導器発祥の地」

 

 

レイヴン「そのミョルゾってのどこにあるの?」

 

 

ジュディス「さあ?」

 

 

リタ「その名前に覚えがある。アスピオに来てたクリティア族の人が言ってたような」

 

 

ユーリ「じゃあ、アスピオに行くとするか」

 

 

リョウ『アスピオか……なんか久しぶりに戻るような気がするな』

 

 

 

 

 

 

 

 

アスピオ

 

 

 

 

ミョルゾの情報を求めて、アスピオにやって来たリョウ達。

 

 

リタ「さすがに疲れたわね。とりあえず人探しは明日にしましょ」

 

 

レイヴン「賛成~。久しぶりにまともなベッドで寝られるわ~」

 

 

リタ「じゃあ、あたしの家に……」

 

 

カロル「待って。先に話しておきたいことがあるんだ」

 

 

ジュディス「私の事ね」

 

 

カロル「ギルドは掟を守ることが一番大事。掟を破ると厳しい処罰を受ける。それが例え友達でも、兄弟でも。それがギルドの誇りなんだって」

 

 

ジュディス「ええ」

 

 

カロル「だから……みんなで罰を受けよう」

 

 

ジュディス「え?」

 

 

カロル「ボク、ジュディスが世界のために頑張っているの知らなかった。でも仲間を手伝ってあげなかったのは事実でしょ。だからボクも罰を受けなきゃ。

ユーリも自分の道だからって秘密にしてることがあった。それって仲間のためにならないでしょ」

 

 

ユーリ「ま、まぁな……」

 

 

カロル「だから、罰を受けないとね。みんなで罰を受けて、全部やり直そう」

 

 

リョウ『その肝心の罰はどうするんだ?』

 

 

カロル「あ!そっか。えっと……」

 

 

リタ「休まずに人探しってとこかな。あたしはウチで待ってる」

 

 

カロル「ちょっと!勝手に決めないで……」

 

 

リタ「何よ。文句ある?」

 

 

ユーリ「はっはっは。ねぇよ」

 

 

ジュディス「ええ」

 

 

カロル「了解~……」

 

 

パティ「うちはお宝の手掛かりがないか、散策するのじゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リタの小屋

 

 

 

 

リョウ、リタ、エステル、レイヴンはリタの小屋に入る。

 

 

リョウ『久しぶりに帰ってきたな~』

 

 

リタ「そうね」

 

 

レイヴン「にしても、本ばっかり」

 

 

エステル「ここでリタとリョウに出会ったんですよね」

 

 

リョウ『腹減ってないか?なんか飯でも作ろうか?』

 

 

エステル「じゃあ、お言葉に甘えて」

 

 

レイヴン「俺様、腹ペコペコ~」

 

 

リョウ『じゃあ、適当に作るから待っててくれ』

 

 

リョウがその場から離れるとレイヴンが

 

 

レイヴン「にしても、リタっちは幸せ者よの~」

 

 

リタ「なにがよ?」

 

 

レイヴン「将来の旦那がこんなに家庭的で♪」

 

 

リタ「なっ//////」

 

 

エステル「リョウの料理が毎日食べられるなんて羨ましいです♪」

 

 

リタ「ちょ、ちょっと。だ、旦那なんて……//////」

 

 

レイヴン「あと3年もすればリタっちもお嫁に行くのか……寂しいわ俺様」

 

 

リタ「け、け、結婚なんてまだ/////」

 

 

エステル「リョウと結婚したくないんです?」

 

 

リタ「そ、そりゃ、いつかはしたいわよ//////」

 

 

エステル「結婚式には呼んでくださいね♪」

 

 

リタ「も、もちろん呼ぶに決まってるでしょ/////」

 

 

リョウが料理を持って来た。

 

 

リョウ『みんなお待たせ……ってリタ?どうした?顔が真っ赤だぞ』

 

 

リタ「な、なんでもないわよ//////」

 

 

 

 

 

料理を食べ終えしばらく待っていると、ユーリ達が帰ってきた。

 

 

リョウ『どうだったんだ?』

 

 

ユーリ「エゴゾーの森ってところに手がかりがあるみたいだぜ」

 

 

レイヴン「その森にミョルゾってのがあるの?」

 

 

ジュディス「扉があるのよ」

 

 

リタ「なにそれ?」

 

 

カロル「その扉を開ける鈴が、ヒピオニア大陸の赤い花が咲く岸辺の洞窟に隠されているんだって」

 

 

ユーリ「とりあえず、行ってみようぜ」

 

 

パティ「その前に腹が減ったのじゃ」

 

 

カロル「ボクも……」

 

 

リョウ『じゃあ、俺がユーリ達の飯作るから、その後にしようぜ』

 

 

リョウが料理を作っている間、ユーリとジュディスがレイヴンと同じようなことでリタをからかったとか。

 

 

To be continued

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