第46話 正体と黒幕
リョウ『う……ここは……?』
リョウが目を覚ます。周りにはユーリ達がいた。
リタ「リョウ!目が覚めたのね!」
リョウ『そうか俺……いきなり頭痛に襲われて……』
カロル「倒れたんだからびっくりしたよ」
リョウ『そうだ!思い出したんだ。少しだけど記憶が!』
リタ「本当!」
ユーリ「聞きたいとこだが、すぐにヨームゲンへ向かわなきゃならねえ」
リョウ『あの砂漠の街か?なんでだ?』
ユーリ「エステルとおっさんがいなくなった」
リョウ『なんだって!』
ジュディス「ヨームゲンにいる可能性があるの」
リョウ『分かった。すぐに出発しよう。俺のことは移動中に話す』
リョウ達はミョルゾを出て、ヨームゲンへ向かった。
フィエルティア号
ヨームゲンへ移動中リョウはユーリ達を集めた。
リョウ『思い出したのは俺の正体のことだ』
カロル「正体?」
リョウ『俺は銀河の皇の末裔だ』
パティ「銀河の皇は魔王ディエドを鎮めた人間だったのう?」
リョウ『それだけじゃない、武醒魔導器を使わなくても技を使えて銀雪花を唯一扱える人間だ』
ユーリ「だからリョウ以外は銀雪花が重く感じて持てなかった訳か」
リタ「武醒魔導器を最初から装備してなかったのも納得だわ」
リョウ『そういうことだ。あと、銀雪花は魔王ディエドを斬れる唯一の武器……とまあ思い出したのはこれくらいだ。
まだ自分の過去とかは思い出してないけど、そのうち思い出すはずだ……たぶん』
ジュディス「そろそろヨームゲンへ着くわ」
ヨームゲン
ヨームゲンに着いたリョウ達。しかし、その場所は廃墟となっていた。
リョウ『これは……』
カロル「どうなってんの?完全に廃墟だよ……?」
リタ「もう何百年も経ってる痛み方よ」
パティ「大火事があって灰になった……ってわけでもなさそうじゃな」
ジュディス「静かに。誰かいるわ」
遠くに、デュークと竜のような魔物が見えたが、すぐに去っていった。
???「逃がしたか……」
振り返ると、騎士を連れた騎士団長のアレクセイがいた。
パティ「……!」
アレクセイ「時間がない。残念だが、こうなればもはや止むおえんな」
ユーリ「アレクセイ。何でこんなとこに……」
アレクセイ「ほう、姫を追ってきたか。よくここが分かったな」
リタ「エステルがどこにいるか知ってるの!?」
近づくリタを騎士が牽制する。
リョウ『てめえ、なにしやがる!』
アレクセイ「ふん」
ユーリ「何の冗談だ?騎士団長さんよ」
アレクセイ「君達には感謝の言葉もない。君達のくだらない正義感のおかげで、私は静かに事を運べた。
古くは海賊アイフリード、そして今またバルボス、ラゴウ。みなそれなりに役に立ったが、諸君はそれを上回る、素晴らしい働きだった。まったく見事な道化ぶりだったよ」
カロル「……え?え?」
アレクセイ「だが道化の出番は終わりだ。そろそろ舞台から降りてもらいたい」
ユーリ「そういうことかよ。……何もかもてめぇが黒幕……?笑えねぇぜ!アレクセイ!」
フレン「騎士団長!」
フレン隊がアレクセイの後ろからやってくる。
アレクセイ「もう一人の道化も来たか……」
ユーリ「フレン……」
フレン「騎士団長!何故です!何故謀反など……」
アレクセイ「謀反ではない。真の支配者たるものの歩むべき覇道だ」
フレン「ヨーデル様の信頼を裏切るのですか!」
アレクセイ「殿下にもご退場願わないとな」
フレン「ばかな……」
???「アレクセイ様。準備が整ったようです」
丘の上からダフィエルが現れ、ダフィエルがアレクセイに声をかけた。
リョウ『ダフィエル!アレクセイの手下だったのか!?』
ダフィエル「その通りだリョウ・ゲキショウ。もう隠す必要はないから言うが、私はアレクセイ様の忠実なる僕。ダフィエル・ハーヴェストだ!」
アレクセイ「ご苦労。では予定通りバクティオンへ行く。君は君の仕事をしてくれ」
ダフィエル「この者達の始末は?」
アレクセイ「イエガーにでも任せておけ」
ダフィエル「そういうことだイエガー」
ダフィエルの後ろからイエガーが現れた。
イエガー「……」
ダフィエル「命令に背けば……分かっているな?」
イエガー「イエス……」
アレクセイ「では、行くとしよう」
フレン「まて!アレクセイ!」
ユーリ「逃がすかよ!」
ダフィエル「邪魔をするな!」
フレン「ぐっ」
ユーリ「ぐあっ」
ダフィエルが追いかけようとしたフレンとユーリを一掃する。
ダフィエル「こんな雑魚、イエガーで十分だな」
アレクセイとダフィエルは去っていった。
リョウ『くそっ逃げられた……』
イエガー「……」
リョウ達の前にイエガーが立ちふさがる。
リョウ『イエガー……』
イエガー「ユーたちのプリンセスもバクティオン神殿でーす」
リョウ『なんだって!』
イエガー「手遅れになる前にハリーアップでーす」
リョウ『イエガー……なんで?』
そう言い残し、イエガーは去っていった。
その後、責任を感じたフレンがリョウ達についていくことになりバクティオン神殿へ向かう。
To be continued