天を照らす銀河   作:浮雲のソル

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第50話 悲痛な叫び

ヘラクレスを停止させたリョウたちはバウルに乗ってザーフィアスに向かっている。

しばらくしてザーフィアスが見えてきた。

 

 

カロル「見えた!帝都だ!……あれ?」

 

 

レイヴン「おいおい!結界がないぜ」

 

 

リョウ『アレクセイの野郎の仕業か』

 

 

ジュディス「このまま行くわよ?」

 

 

ユーリ「頼む」

 

 

リタ「エステル、どこにいるの?」

 

 

しばし空を漂っていると城の頂上部にいるアレクセイとエステルを見つけた。

 

 

リョウ『あそこだ!』

 

 

リタ「エステル!」

 

 

レイヴン「アレクセイもいやがる」

 

 

ユーリ「ジュディ、近づけてくれ!」

 

 

エステルに近づきユーリはフィエルティア号から身を乗り出す。

 

 

ユーリ「エステル!!」

 

 

エステル「ユーリ……みんな……きゃあぁぁぁぁ」

 

 

力を行使され、叫び声を上げるエステル

 

 

リタ「エステル!!」

 

 

リョウ『アレクセイ!!』

 

 

エステル「いや!力が抑えられない!怖い!」

 

 

ユーリ「弱気になるな!エステル!今助けてやる!」

 

 

ユーリはエステル目がけて船から飛び降り、エステルは手を伸ばすがアレクセイによって力を発動され、ユーリは船へ吹き飛ばされてしまう。

 

 

リョウ『ユーリ!!』

 

 

ユーリ「エステル……」

 

 

エステル「これ以上……誰かを傷つける前に……お願い……」

 

 

エステルは泣きながら

 

 

エステル「殺して」

 

 

アレクセイが再びエステルの力を行使する。猛烈な風が巻き起こり、リョウたちはバウルごと吹き飛ばされた。

 

 

ユーリ「エステル!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リョウ『いててて……生きてる……のか?』

 

 

リョウは見知らぬ場所で目を覚ます。

 

 

リョウ『みんな大丈夫か?』

 

 

ジュディス「私はなんとか」

 

 

ラピード「クゥ―……ン」

 

 

レイヴン「生きてるっちゃ生きてる……」

 

 

パティ「船がメチャクチャじゃ……いてて」

 

 

ユーリ「アレクセイの野郎……」

 

 

カロル「ユーリ…痛いよ……」

 

 

リタ「エステルのあれ……宙の戒典と似てた……多分幾つも聖核集めて同じことをやろうと……」

 

 

リョウ『リタ、無理にしゃべるな。とりあえず医者を見つけないと』

 

 

ジュディス「バウル。よく頑張ってくれたわね」

 

 

ジュディスは倒れているバウルに声をかける。

 

 

リョウ『バウルもひどいケガだ。しばらくは運んでもらうのは無理だな』

 

 

ジュディス「傷が癒えるまで、どこかで休んでもらうわ」

 

 

ユーリ「無理させちまったな。ゆっくり休んでくれ」

 

 

バウルはゆっくりと飛び去っていく。

 

 

リョウ『エステルを助けに行く前に医者を探そう』

 

 

ジュディス「ここはカプワ・ノールの近くのようね。とりあえずノール港にいきましょう。きっとお医者さんもいるはず」

 

 

ユーリ「そうだな」

 

 

リョウは赤く暗くなった帝都の方の空を見て

 

 

リョウ『いやな空だな……』

 

 

 

 

 

 

 

 

カプワ・ノール

 

 

 

リョウたちがカプワ・ノールに着くと、住人たちが帝都の方の空を見てパニックに陥っていた。

 

 

「一体何がどうなったんだ」

 

 

「なにか天変地異の前触れじゃないのかね」

 

 

リョウ『大騒ぎだな、まああんな空を見たら無理もないか』

 

 

ユーリ「帝都の方も大騒ぎだろうな」

 

 

リョウ『とりあえずみんなは宿屋へ行っててくれ。俺は医者を呼んでくるから』

 

 

レイヴン「できるだけ早くお願いねリョウ君」

 

 

宿屋

 

 

 

 

医者に診てもらい少し休憩しているリョウたち

 

 

ユーリ「オレとジュディとおっさんで情報収集してくる」

 

 

リョウはベッドで寝ているリタを見て

 

 

リョウ『分かった。俺はリタの傍にいる』

 

 

しばらくしてユーリたちが宿屋へ戻ってきた。

 

 

リョウ『なんか情報は掴めたか?』

 

 

ユーリ「一応な。でも悪い情報だ」

 

 

リョウ『なんだ?』

 

 

ジュディス「黒髪で目つきの悪い男が親衛隊を引き連れてエフミドの丘を封鎖しているの」

 

 

リョウ『ダフィエルか……』

 

 

レイヴン「そうだろうね。だから今ノール港は孤立してるわけ」

 

 

リョウ『ダフィエルはひとりならまだしも、親衛隊までいるとなると強行突破は危険すぎる』

 

 

リョウたちが話していると、ベッドに寝ていたカロルとリタが起き上がる。

 

 

ユーリ「もういいのか、ふたりとも」

 

 

カロル「まだあちこち痛いけど。エステルが危ないんだ。のんびり寝てられないよ」

 

 

リタ「そゆこと」

 

 

レイヴン「しかしどうするよ、実際」

 

 

リョウ『エフミドの丘は封鎖、フィエルティア号はボロボロだから今は使えない。くそっ一体どうすればいいんだ!』

 

 

パティ「そうじゃ!あそこを通れば!」

 

 

ユーリ「なんか抜け道でもあるのか?」

 

 

パティ「遠回りじゃが、ゾフェル氷刃海という海岸があるのじゃ。あそこは流氷が今の季節たくさん流れ着くのじゃ。運が良ければつらなって道ができるかもなのじゃ」

 

 

カロル「ゾフェル氷刃海か……あのあたりは気味悪い噂が色々あって、漁師も近づかないって話だよ」

 

 

リョウ『でもそれしか方法がないな』

 

 

ユーリ「よし行こう。今は一刻を争うからな」

 

 

リョウたちはゾフェル氷刃海を目指すことになった。

 

 

To be continued

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