徒歩で帝都を目指すことになったリョウたちは、ゾフェル氷刃海へ着いた。
レイヴン「さ、寒い寒い寒い」
リョウ『寒いなら俺の鬼炎斬であっためてやろうか?』
レイヴン「いやいや。あったまるどころか消し炭になるわよ!」
ユーリ「無駄口叩いてないで行くぞ」
ラピード「ウウウワンワン!!」
ユーリ「どうした?ラピード?……!!」
足下の海を巨大な魔物が横切った。
パティ「バイトジョーという魔物なのじゃ。背骨がピカピカのガチガチで、とっても丈夫な体の魔物なのじゃ」
ユーリ「ほっときゃいいだろ。相手にすんなって。いくぞ」
リョウたちは先に進む。
しばらく進んでいると氷刃海のど真ん中に着いた。そこで巨大な緑色の結晶を見つける。
リョウ『これエアルクレーネだな』
ジュディス「でもエアルが出てないわね。涸れた跡なのかしら?」
リタ「その割にこの辺は荒廃していないみたいだけど」
リョウ『ん?みんな気を付けろ!』
振り向くと、すぐ後ろの海にバイトジョーがいた。
カロル「うわ、また出た!」
レイヴン「大丈夫っしょ。ここ岩の上よ」
しかしバイトジョーは海からあがり、宙を舞った。そしてバイトジョーが吠える。
すると突然エアルクレーネが活性化し、リョウたちは身動きがとれなくなった。
リタ「エアルクレーネが!?」
ユーリ「やべえ!」
ユーリはとっさにカロルを突き飛ばして逃がす。
カロル「うわ、ユ、ユーリ!?」
ユーリ「くっ……!」
ジュディス「まさか、エアルクレーネを狩りに使う魔物がいるなんて」
パティ「うちとしたことが……知らんかったのじゃ」
ユーリ「カロル、逃げろ!」
カロル「そ、そんな!みんな食べられちゃうよ!」
ユーリ「ひとりで勝てる相手じゃねぇだろうが!」
カロル「でも!!」
バイトジョーはカロルを睨む。
カロル「ひっ!!」
バイトジョーはリョウたちをじっと狙う。
カロル「ボクがやらなきゃ……今やらなきゃ……」
リョウ『カロル!』
カロル「今やらなくていつやるんだぁ!!」
バイトジョーに向かって行くカロル。しかしバイトジョーの攻撃で簡単に吹き飛ばされる。
カロル「うわああ!」
カロルはすぐに立ち上がり立ち向かう。
しかしまた吹き飛ばされる。
カロル「まだまだ……み、みんなを守るんだ。逃げるもんか!」
何度も立ち向かうが、ついに武器を吹き飛ばされてしまう。
ジュディス「カロル!もう無茶はやめなさい!」
パティ「それ以上やったら、死んでしまうのじゃ」
カロル「だ、大丈夫だから……だってみんながいるもん」
ユーリ「カロル……おまえ……」
カロル「ボクの後ろにはみんながいるから、ボクがどんだけやられてもボクに負けはないんだ」
リョウ『くそ!このままじゃカロルが!』
カロルは流氷に刺さった剣めがけて走り出す。剣を取ると同時に、バイトジョーの体当たりが直撃し、カロルは宙を舞った。
ユーリ「カロル!」
リョウ『あいつもしかして……』
カロル「ボクの勝ちだ!!」
吹き飛んだカロルはバイトジョーの頭上をとり、剣で一撃を加える。
するとエアルの放出が収まり、リョウたちに自由が戻った。
レイヴン「まったくとんでもないことする少年だねえ。生きてるかぁ?」
カロル「みんな!」
ユーリ「悪ぃ。ちょっと道が混んでてな。いけるか?」
カロル「も、もちろんだよ!」
リョウ『よし!百倍……いや、千倍返しといくぜ!!』
今度は全員でバイトジョーに挑み、打ち倒した。
その後すぐにカロルが倒れた。
リョウ『カロル!しっかりしろ!』
ジュディス「大丈夫。安心して気がゆるんだのね。気を失ってるだけ。早くここを抜けましょ」
リョウ『ああ。カロルありがとな。格好良かったぜ』
ようやく氷刃海を抜けたリョウたち。
その頃にはカロルは意識を取り戻していた。
カロル「……」
リョウ『どうしたカロル?まだ無理しない方がいいんじゃねえのか?』
カロル「ううん。ドンの言葉を思い出してたんだよ」
リョウ『仲間を守ってみろ、そうすれば応えてくれる。か?』
カロル「うん。あれってこういうことだったのかなって」
ユーリ「それがおまえの見つけた答えってことか。ならきっと正解だよ」
カロル「そうだといいな。ここから出たらどっかの街で帝都がどうなってるか聞いてみようよ」
リョウ『ここからだとハルルが一番近いかな?』
リョウたちはハルルを目指すことに
To be continued