流氷を渡り、リョウたちはハルルに着いた。
ユーリ「……えらくごった返してんな」
レイヴン「帝都から逃げてきた連中よ。キレイな身なりしてんでしょ?」
リタ「今んとこ、ここの結界は異常なさそう」
カロル「……はあ……はあ」
リョウ『カロル、大丈夫か?』
ジュディスがカロルの額に手を当てると
ジュディス「すごい熱。無理してたのね」
リョウ『宿屋でカロルを休ませようぜ』
宿屋
帝国の計らいでタダで部屋を借りることができた。
カロルを休ませ、リョウたちは話し合うことにした。
ジュディス「あの避難民……帝都は大変な状況のようね」
リョウ『アレクセイの野郎いったいなにをするつもりだ?』
パティ「アレクセイは絶対、許せんのじゃ……」
リタ「アレクセイなんてどうでもいい。……エステルよ。あたしはエステルを助けたい」
ジュディス「そうね。でもそのためにはアレクセイを何とかしないと。それにこのままじゃ無策すぎるわ」
レイヴン「どのみちカロルが回復するまでは動けないんだし、今のうちに情報集めてくるといいんでない?
おっさんとリョウ君で面倒見るから行っといで」
リョウ『……そうだな。カロルのことは任せろ』
ユーリ「分かった。頼む」
ユーリたちは部屋から出ていった。
ユーリたちが出て、しばらくして
リョウ『レイヴン。俺になんか話があるんだろ?』
レイヴン「ありゃ、バレてた?」
リョウ『バレバレだよ。で、内容は記憶のことだろ?』
レイヴン「そうそう。どこまで戻ったのか気になってね」
リョウ『そうだな……全部は戻ってないな。断片的に思い出している感じかな』
レイヴン「オレやキャナリのことはどう?」
リョウ『その辺のことなら思い出しているな。10年前に出会って友だちになったな』
レイヴン「……イエガーのことは?」
リョウ『イエガー……あいつのことはまだだな。どこで出会ったのかも思い出してない。
でもあいつは俺を助けてくれた。カドスの喉笛やヘラクレスの時に、だから俺とイエガーは友だちなんだと思う』
レイヴン「そう……。でもオレはイエガーを許すことはできそうにないわ」
リョウ『……ドンのことだな?』
無言で頷くレイヴン。
リョウ『レイヴンがイエガーを斬るというのなら……』
レイヴン「いうのなら?」
リョウ『俺がイエガーを斬る』
レイヴン「!?」
リョウ『それが今の俺にできることだと思うから』
ふたりの間にしばらく沈黙が流れた。
カロルが目を覚まし、ユーリたちが戻ってきて話を聞いた。
帝都ザーフィアスは今エアルの暴走により人の住めない街になっているらしい。
リョウ『そんなことが……』
カロル「帝都に行かないと……」
リョウ『エステルを助けられないからな。でも今はもう少し寝とけカロル』
ユーリ「……ちょっと外の空気吸ってくる。カロルを見ててやってくれ」
ユーリとラピードが部屋から出た。
しばらくしてラピードだけが部屋に戻ってきた。
リョウ『ラピード、ユーリはどうした?』
ラピード「ワン!」
ラピードはまた部屋を出ていった。
ジュディス「ついてこいってことかしら?」
リョウ『……ユーリの野郎ひとりで行ったな』
カロル「ええ!?」
リョウ『みんな出発だ!アレクセイの前にユーリの野郎をぶん殴りにいくぞ!』
To be continued