バウルに乗り、ザウデ不落宮に近づいてきたリョウたち
ユーリ「あれがザウデか。でかいな」
カロル「なんか指輪みたいな形だね」
リョウ『おい!あれフェローじゃねえのか?』
フェローがザウデの魔核から発射される光線を避けつつ、魔核に近づくが、巨大な魔法陣が展開されてフェローは吹き飛ばされ退散した。
ユーリ「低空で侵入しよう。フェローにゃ悪いが、今ならアレクセイの目は上向いてる」
ジュディス「フェロー……ありがとう」
そしてザウデ不落宮に上陸したリョウたち。
ユーリ「しっかし近くで見ると、いよいよでけえな」
リョウ『これが魔導器だなんて未だに信じられねえな』
パティ「きっと世界のみんなを脅すための兵装魔導器なのじゃ」
ジュディス「きっと想像を絶する力でしょうね」
カロル「ねえ、あれ!船だよ」
エステル「騎士団でしょうか?」
フレン「いえ、そんなにはやく来れるとは思えません。親衛隊でしょう」
レイヴン「ってことは、だ」
レイヴンとパティはザウデ不落宮の入口を偵察する。
レイヴン「やっぱ入口固められているわ」
パティ「フナムシみたいにぞろぞろいるのじゃ」
リタ「あれくらいなら、まとめて吹っ飛ばせそうよ?」
ユーリ「慌てんなって。そう言う派手なのはオレたちの役目じゃねえ。他に入れそうなとこがないか探そうぜ」
リョウ『あれなんかどうだ?通風孔だけど』
リョウが指をさした先に通風孔がありそこへ向かう。
ユーリ「ここからなら入れそうだな」
カロル「それならボクの出番だね!」
フレン「ここから入るつもりかい?」
ユーリ「騎士様にはちょっと相応しくないかもしれねえけどな」
カロルが通風孔を開け、リョウたちはザウデ不落宮に侵入した。
侵入して先へ進んで行くと、大広間に到着した。
エステル「きれい……」
カロル「ほんと、武器の中とは思えないよね」
ジュディス「カロル、待って」
カロル「え?」
先へ行こうとしたカロルを、ジュディスが止めた。
ラピード「グルルルル」
ユーリ「出てこいよ。かくれんぼって歳でもねえだろ」
「ブラボー、ブラボー」
イエガーが拍手をしながら現れた。
リョウ『イエガー!?』
イエガー「久しぶりデース、マイフレンドリョウ。ミーのことは思い出しましたか?」
リョウ『いや、まだだ』
イエガー「そうですか。そのほうがいいでしょう。ビコーズ戦わなければならない相手がフレンドなら斬りづらいでしょうから!」
そう言って武器を取り出したイエガー。
リョウ『(この時がきたか……)イエガー……』
リョウも銀雪花を引き抜く。
リョウ『みんなは手を出さないでくれ。たとえ俺がボロボロになっても』
リタ「な、何言ってんのよあんた!!」
リョウ『俺は決めていたんだ。イエガーが敵として現れた時は俺が斬るって、それが今できることだからだ……イエガーの友として』
レイヴン「あの時に言ったことがもう来るとはね。分かった」
カロル「ちょっと!レイヴン!ユーリも何とか言ってよ」
ユーリ「あれがあいつの覚悟なら止めれねえな」
エステル「そんな……」
ジュディス「今は信じましょうリョウを」
リョウ『いくぜ!イエガー!』
イエガー「カモン!」
リョウはイエガーに向かって行く
リョウ『散沙雨!』
銀雪花の連続突きをイエガーは鎌を回転させて防御した。
イエガーはそのまま鎌でなぎ払う。リョウはそれを後退して避ける。
鎌を銃に変形させ、弾丸を数発放つ
リョウ『鬼炎斬!!』
弾丸を焼き払う。
イエガー「なかなかやりますね」
リョウ『おまえもな』
イエガー「ならこれならどうですか?」
イエガーの胸部から、紫色の光が放出された。それは魔導器だった。
リョウ『それはレイヴンと同じ魔導器!』
イエガー「イエス。ミーのハートはもうありません。これが代わりなのです」
リョウ『10年前……レイヴンと同じ……人魔戦争……そうか!おまえはキャナリ隊の!』
イエガー「思い出したようですね。バット、ユーとミーが戦うことは変わりないです!」
イエガーは鎌で斬りかかってきた。
リョウは銀雪花で受け止めるが
リョウ〖なんて力だ。あの魔導器のせいか?〗
ガキィィン!
リョウ『しまった!?』
銀雪花がはじかれ、手から離れた。
イエガー「これでエンドで……」
銃に変形し、銃口がリョウに向けられる……がイエガーはそこで止まった。
リョウ『銀雪花!』
リョウが叫ぶと銀雪花は手に戻り、イエガーに一太刀入れた。
イエガー「ぐっ……」
イエガーはその場に倒れた。
リョウ『イエガー!』
イエガー「ナ、ナイスファイト……」
リョウ『なんでだ?なんであの時、俺を撃たなかった?』
イエガー「ミーにはできません……フレンドを討つことなど……」
リョウ『でも、俺はおまえを……』
イエガー「ユーの覚悟がミーの覚悟を上回っただけです」
リョウ『それでも!それでも……』
リョウの目には涙が流れていた。
イエガー「ドントクライ……まだ戦いは終わっていません。ユーに斬られるのなら本望です……」
リョウはイエガーに銀雪花を向ける。
イエガー「それでオーケー……グッバイ。マイフレンド……「「イエガー様を殺さないで!!」」
突然声が響いた。
フレン「君たちは……?」
声のした方を向くとそこには傷だらけのゴーシュとドロワットがいた。
エステル「どうしたんです!?ボロボロじゃないですか?」
イエガー「ゴーシュ、ドロワット、なぜユーたちがここに?ダフィエルに捕まっていたのでは……?」
リョウ『なんだと!?』
ゴーシュ「命からがら逃げてきたんです!」
ドロワット「お願い!イエガー様を許して!全部あたしたちのせいなの!」
レイヴン「どういうこと?」
ゴーシュ「イエガー様は脅されていたんです。ハリーに偽情報を渡してベリウス、ドンを始末しろ。さもなくば部下たちの命はない」
ドロワット「ってダフィエルが。あたしたちを人質にして」
リョウ『じゃあ、いままでお前たちがいなかったのは』
イエガー「ダフィエルの命令に従うようにゴーシュとドロワットはダフィエルに連れ去られたのです。
そして、解放する条件はユーたちを殺すか、ミーが死ぬかのどちらかでした」
ジュディス「それであなたはここに?」
イエガー「イエス……」
カロル「そんな……そんなことって」
「いたぞ!こっちだ!」
「捕まえろ!」
ゴーシュとドロワットの後ろの方から親衛隊の声がした。
ゴーシュ「もう追ってが!」
リョウ『ふたりともこっちに来い!!』
ゴーシュとドロワットはユーリたちのところへ避難する。
そして追ってきた親衛隊ふたりがやってきた。
親衛隊A「くそ!人質が……」
親衛隊B「どうするんだ……?このままじゃダフィエルに……「私がどうかしたのか?」「ひぃっ」
更に奥の方からダフィエルが現れた。
ダフィエル「どいつもこいつも使えないゴミだ……」
親衛隊A「お、お許しを……」
ダフィエル「死ね」
ザシュッ
親衛隊A「ぎゃあっ」
ダフィエル「貴様のようなゴミは親衛隊に必要ない」
ザシュッ
親衛隊B「ぐわぁっ」
ダフィエルは親衛隊のふたりを切り捨てた。
エステル「ひどい……」
リョウ『エステル……ゴーシュとドロワット、イエガーの傷を治してくれねえか?』
エステル「え?」
リョウ『頼む……』
リョウは頭を下げる。
エステル「分かりました」
エステルはゴーシュとドロワット、イエガーに治癒術をかける。
リョウ『俺は斬る相手を間違えた。本当に斬るべきなのはてめぇだダフィエル!!』
ダフィエル「いいだろう。アレクセイ様が手を下すまでもない。貴様らはここで全員斬滅する!!」
リョウ『みんなは手を出すな。こいつだけは……俺が斬る!!』
To be continued