天を照らす銀河   作:浮雲のソル

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第59話 黒幕に引導を

アレクセイのもとへ急ぐリョウたち。途中でパティが何かを見つける。

 

 

パティ「これは……」

 

 

リョウ『なんだそれ?』

 

 

パティ「これは……うちが探していたお宝、麗しの星(マリス・ステラ)なのじゃ」

 

 

リョウ『よかったじゃねえか』

 

 

パティ「うむ。感動するのは後でもできる。まずはアレクセイが先なのじゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きな扉の前まで来たリョウたち。その時、後方から声が聞こえてきた。

 

 

ソディア「隊長、無事ですか!」

 

 

フレン「ソディア!ウィチル!ザウデの攻撃は大丈夫だったのか」

 

 

ソディア「船は離れた位置に泊めました。我々は先発隊です。後続は少数に分かれて上陸を進めています」

 

 

カロル「用心してるんだね」

 

 

レイヴン「賢明よ。下手に大勢で近づいて、気付かれたら一巻の終わりってね」

 

 

ソディア「ここからは我々の務めだ。お前たちは下がっていろ」

 

 

リョウ『それは無理な話だ。アレクセイの野郎をぶっ飛ばさないと俺の腹の虫が収まらねえからな』

 

 

リタ「ここは協力した方がいいに決まってると思うんだけど」

 

 

パティ「そうじゃ、アレクセイやっつけにきたのは、みんな同じなのじゃ」

 

 

フレン「彼女の言うとおりだ。我々のすべきはアレクセイの打倒だ」

 

 

ユーリ「それと世界を救うこと、だろ」

 

 

フレン「ああ」

 

 

ユーリ「よし、それじゃ仲良く殴りこむとすっか!」

 

 

 

 

 

 

扉を開けるとアレクセイの姿があった。

 

 

アレクセイ「揃い踏みだな。はるばるこんな海の底へようこそ」

 

 

エステル「そこまでです、アレクセイ。これ以上、罪を重ねないで」

 

 

アレクセイ「これはエステりーぜ姫ご機嫌麗しゅう。その分ではイエガーは役に立たなかったようだな」

 

 

リョウ『イエガーなら人質にされていた部下と一緒に避難したぜ』

 

 

アレクセイ「なるほど。役に立たなかったのはダフィエルの方か」

 

 

リョウ『あいつは俺が殺した。あまりにも許せなかったからな』

 

 

アレクセイ「そうか」

 

 

エステル「そうか……って、彼はあなたの大事な部下じゃなかったんですか?」

 

 

アレクセイ「私に大切な部下などいない、ダフィエルも私の道具にすぎないのだよ」

 

 

リョウ『レイヴンもイエガーも道具みたいに扱いやがって……俺はてめぇを許さねぇ!!』

 

 

アレクセイ「悪いがこれで失礼する。なにぶん忙しいものでね」

 

 

アレクセイのいる場所が上昇しはじめた。

 

 

リョウ『逃がすか!』

 

 

リョウたちは上昇する巨大エレベーターでアレクセイと対峙する。

 

 

アレクセイ「まだ邪魔をするか銀河の皇よ」

 

 

リョウ『俺はてめぇを許さねぇだけだ!!』

 

 

アレクセイ「新世界の生贄にしてくれる。……来い!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーリ「蒼破刃!」

 

 

フレン「魔神剣!」

 

 

リョウ『魔神剣・双牙!』

 

 

三人の衝撃波がアレクセイに向かう。

 

 

アレクセイ「ぬうん!!」

 

 

アレクセイの剣から出た衝撃破で三人の衝撃波はかき消され、リョウたちは吹き飛ばされてしまう。

 

 

ジュディス「なんて威力なの……」

 

 

パティ「これじゃ近づけないのじゃ」

 

 

アレクセイ「どうした?もう終わりか?」

 

 

リョウ『みんな防御しててくれ。うおおおおお!!』

 

 

リョウがアレクセイに突っ込んでいく。

 

 

アレクセイ「私には近づけん!!ぬうん!!」

 

 

また衝撃波を飛ばすアレクセイ。しかし、リョウは吹き飛ばなかった。

 

 

アレクセイ「なに!?」

 

 

リョウ『光子化した俺には無駄だ!閃光拳!!』

 

 

高速のボディーブローをアレクセイの腹部にいれる。

 

 

アレクセイ「がはぁっ」

 

 

リョウ『友だちの運命を弄びやがって』

 

 

バキィ

 

 

アレクセイ「ぐふっ」

 

 

リョウはアレクセイの右頬に

 

 

リョウ『これはレイヴンの分!』

 

 

バキィ

 

 

次は左頬に

 

 

リョウ『そしてこれが……イエガーの分だぁぁぁぁ!!』

 

 

ドコォ

 

 

最後に顔面に正拳を入れた。

 

 

アレクセイ「ぐあっ」

 

 

アレクセイは膝をつく。その頃にはエレベーターはすでに頂上に到着していた。

 

 

アレクセイ「ぬ……う……おの……れ」

 

 

リョウ『これで終わりだ。アレクセイ』

 

 

エステル「ここは……ザウデの頂上?」

 

 

リョウたちの頭上にはとてつもない大きさの結晶が浮かんでいる。

 

 

ジュディス「あれは魔核?なんて大きい」

 

 

不意に、アレクセイのそばにモニターが出現する。

 

 

アレクセイ「く、くく……」

 

 

リョウ『てめぇ、なにを!?』

 

 

アレクセイ「ザウデの威力……共に見届けようではないか」

 

 

ユーリ「やめろ!!」

 

 

剣を構え不敵に笑うアレクセイに、ユーリは駆けていく。

 

 

アレクセイ「馬鹿め」

 

 

アレクセイの剣からユーリに向かって光線が放たれた。

 

 

フレン「危ない、ユーリ!!」

 

 

フレンはユーリを突き飛ばし、光線をその身に受けた。

 

 

フレン「うがぁ!!」

 

 

ユーリ「フレン!」

 

 

ソディア「隊長!!」

 

 

剣から光を放つアレクセイにユーリは宙の戒典の力で対抗し、斬りかかる。

アレクセイはそれを受け止めるが、負荷に耐えきれなくなったのか、アレクセイの剣は爆発し、両者が吹き飛ばされた。

 

 

アレクセイ「やはり、その剣……最後の最後で仇になったか……だが、見るがいい」

 

 

ザウデの魔核から光が立ち上がり、空に結界らしきものが見えたかと思うと、それは破れはじめ、空の裂け目から黒く禍々しいものが這い出てきた。

さらにその上には黒い球体に覆われた巨大な黒い城らしき建物が浮いていた。

 

 

アレクセイ「!?」

 

 

カロル「な、な、な……」

 

 

リタ「な、なによ、あれ!?」

 

 

パティ「どこかで……見たことあるのじゃ」

 

 

ジュディス「あれは……壁画の……」

 

 

エステル「災厄!?」

 

 

ユーリ「星喰みか!!」

 

 

リョウ『あの城の中の禍々しい気配は……魔王ディエド!!』

 

 

アレクセイ「あれがザウデの力だと!?……そんなはずは……まさか……」

 

 

レイヴン「どうなってんだ!?星喰みって、今のでそんなにエアルを使ったのかよ?」

 

 

アレクセイ「……違う。災厄と魔王はずっといたのだ、すぐそこに」

 

 

カロル「ど、どういうこと?」

 

 

ジュディス「星喰みと魔王も打ち砕かれてなどいなかったんだわ……。ただ封じられていた、遠ざけられていたにすぎなかった」

 

 

リタ「今までザウデが封じてたっていうの!?」

 

 

エステル「危ない!!」

 

 

ザウデの魔核が雷を帯びはじめ、爆発が起こる。そして魔核が落下してきた。

 

 

リョウ『みんな離れろ……リタ!!』

 

 

リタ「え?」

 

 

魔核の巨大な破片がリタに直撃しようとしていた。それを見たリョウはリタに向かって走り出し

 

 

リョウ『あぶねぇ!!』

 

 

ドンッ

 

 

リタ「きゃっ」

 

 

ガンッ

 

 

リョウ『ぐあっ……』

 

 

リタを突き飛ばし、代わりにリョウの頭部へ魔核の欠片が直撃した。

そしてそのままリョウはザウデの頂上から落下した。

 

 

リタ「リョウ?噓でしょ……リョウ――――――!!」

 

 

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