天を照らす銀河   作:浮雲のソル

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第67話 親友の娘

レレウィーゼ古仙洞

 

 

 

始祖の隷長を探してレレウィーゼ古仙洞へやって来たリョウたちは神秘的な輝きを放つ泉に到着した。

 

 

リョウ『ここもまた綺麗なところだな~』

 

 

エステル「とても静か……空気も澄んでて、なんだか神聖な雰囲気です」

 

 

「来ましたね」

 

 

突然何者かが姿を現した。

 

 

カロル「え?この人……!?」

 

 

リョウ『……クローム』

 

 

クローム「久しぶりですねリョウ」

 

 

リョウ『10年以上前に数回しか会わなかったけど俺は覚えているぜ』

 

 

クローム「やっぱり……あなたはあのリョウなのですね……」

 

 

レイヴン「ちょっとリョウ君、話が見えないんだけど」

 

 

リョウ『クロームは俺の親友エルシフルの……娘だ』

 

 

!?

 

 

ユーリ「じゃあ、あんたが」

 

 

クローム「はい。私は始祖の隷長です」

 

 

クロームの身体から光が発し、本来の姿を現した。

 

 

ジュディス「その姿は……」

 

 

クローム「あなたたちにデュークを止める力があるか試させてもらいます!」

 

 

リョウ『デューク?あいつがなにかしようとしているのか?』

 

 

クローム「私に勝つことができたら教えましょう」

 

 

リョウ『分かった。いくぞ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リョウたちはクロームを倒した。

 

 

クローム「……見事です……あなたたちなら……救えるかもしれない」

 

 

ジュディス「クローム……」

 

 

クローム「あなたたちの……望むように……」

 

 

強い光とともに、クロームは聖核となった。

 

 

リタ「エステル……やりましょ」

 

 

エステル「……はい」

 

 

精霊化の術式が成功し、聖核から新たな精霊が現れた。

 

 

カロル「やった!」

 

 

リタ「眠ってる……」

 

 

エステル「ノームの時と同じですね」

 

 

精霊たちが姿を現し

 

 

ウンディーネ「また新たな同志が生まれたのじゃな」

 

 

イフリート「……時に凪ぎ、時に荒ぶ風を統べるものか」

 

 

ウンディーネ「ノームの時のようにエアルに侵されている訳ではない。程なく目覚めよう」

 

 

エステル「ありがとう、ウンディーネ」

 

 

精霊たちは姿を消した。

 

 

リョウ『デュークを止めてほしいってどういうことなんだ?』

 

 

パティ「目が覚めたら聞いてみるのじゃ」

 

 

リョウ『そうだな。じゃあ戻るか』

 

 

 

 

 

 

 

 

来た道を引き返していると、精霊化したクロームが姿を現した。

 

 

「知覚が……これが精霊になるということ……」

 

 

パティ「おはようさんなのじゃ」

 

 

ユーリ「目覚めたんだな。えっと……」

 

 

ジュディス「あなたは……クロームと呼ばれる方がいいかしら?」

 

 

「いえ……私は始祖の隷長のクロームではありません。新たな名を受けるべきでしょう」

 

 

エステル「なら……シルフって名前はどうです?風を紡ぐ者、って意味です」

 

 

「シルフ……ではそれを我が名としましょう」

 

 

カロル「それじゃあ改めてよろしく、風の精霊シルフ」

 

 

シルフ「ええ」

 

 

リョウ『さっそく聞きたいことがあるんだけど、その前にシルフも俺について聞きたいことがあるんだろ?』

 

 

シルフ「はい。なぜあなたが10年前と変わらない姿で生きているのかを」

 

 

リョウ『俺はエルシフルに命を救われた』

 

 

シルフ「どういうことですか?」

 

 

リョウは10年前のことをシルフに話した。

 

 

シルフ「そうだったのですか、父はあなたを助けて……」

 

 

リョウ『すまねぇ……俺がエルシフルを助けるはずが逆に助けられて……俺はエルシフルを助けられなかった』

 

 

シルフ「謝らないでください。父はあなたが生きていることを喜んでいるはずです」

 

 

リョウ『ありがとうシルフ』

 

 

ユーリ「教えてくんねえか。デュークを止めてほしいっていう意味を」

 

 

シルフ「デュークは世界のために、すべての人間の命を引き換えにしようとしています」

 

 

リタ「なんですって!?」

 

 

エステル「どうしてデュークはそんなことを!?」

 

 

シルフ「あの人は人間を信じていないのです」

 

 

リョウ『なんでなんだ?まさか!俺とエルシフルのことか!?』

 

 

シルフ「そうです。友であった私の父とリョウの命を奪った人間を信じられなくなったのです」

 

 

カロル「でもリョウは生きてるよ。そのことを伝えれば考え直すかもしれないんじゃ」

 

 

シルフ「あの人は10年ぶりにリョウに会った後もその存在を認めようとはしませんでした」

 

 

リタ「なんでよ!?」

 

 

リョウ『俺の存在を認めてしまえば、人間を許してしまうかもしれないからか?あいつ頑固なとこあるからな……』

 

 

レイヴン「だからリョウ・ゲキショウはもうこの世にはいないって言ってたのか……」

 

 

パティ「デューク……哀れなのじゃ……」

 

 

シルフ「デュークより先に星喰みと魔王を滅ぼさなければ、結局人間は滅びることになるでしょう。急ぎなさい。そしてリョウ」

 

 

リョウ『なんだ?』

 

 

シルフ「星喰みを滅ぼせたとしても、魔王ディエドは銀河の皇であるあなたしか倒すことはできない。分かっていますね?」

 

 

リョウ『ああ、もちろんだ。覚悟ならもう出来てるぜ』

 

 

To be continued

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