天を照らす銀河   作:浮雲のソル

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第73話 暗殺者の最後

古代都市 タルカロン

 

 

 

 

タルカロンに進入したリョウたち。周囲には巨大な術式が展開されている。

 

 

パティ「はえ~」

 

 

ユーリ「すげえ、でかさだな」

 

 

カロル「まさに天まで届けって感じだね」

 

 

リョウ『こんなでかいのがアスピオの側に眠ってたとは衝撃だな』

 

 

フレン「あの周りに展開しているのが、生命力を吸収する術式だろうか」

 

 

リタ「……そうみたいね。まずいわ、結構早く組み上がってきてる」

 

 

レイヴン「あまり時間は残されてないってか」

 

 

パティ「いいことなのじゃ。時間が差し迫った方が人はやる気になるもんじゃ」

 

 

カロル「それはそうかもしれないけど、ボクらもやばいんじゃないの?」

 

 

ジュディス「確かに全ての人間ということなら影響があってもおかしくないけれど」

 

 

突如、エステルの身体が青い光を放つ。

 

 

ユーリ「エステル?」

 

 

エステル「精霊の力が……わたしたちを包んでくれています」

 

 

リタ「あの術式の力より精霊の力が勝っている間は大丈夫なようね」

 

 

リョウ『その間に頂上まで行こうぜ』

 

 

リョウたちは先に進む。

 

 

 

 

 

 

 

広間に入ったリョウたち。そこにはひとりの男が待ち受けていた。

 

 

「待ちかねたぞ……ユーリ、リョウ。どこに行こうってんだ?」

 

 

フレン「あいつは……!」

 

 

リョウ『ザギ……またおまえか』

 

 

パティ「こんな高いところまで疲れたじゃろう。わざわざご苦労さんじゃの」

 

 

ユーリ「ホントにしつこい野郎だな。てめえに用はねえんだよ」

 

 

ザギ「世界を救うため、か?くっくっく。急がないと世の中ぐちゃぐちゃだからか?」

 

 

カロル「わかってんなら邪魔しないでよ!」

 

 

ザギ「おいおいおい!だからこそ意味があるんだろうが!」

 

 

リタ「こいつ……何言ってんの?」

 

 

ザギは左腕に付けた魔導器を見せる。

 

 

ザギ「こいつを見な。この先の封印式の構成式よ。つまり、この腕をぶっ壊さない限りこの先には進めねぇな」

 

 

フレン「なんてことを……」

 

 

リョウ『てめぇ……!』

 

 

ザギ「クハハハ!ユーリ、リョウ!世界を救いたければ、オレとのぼりつめるしかないみたいだぜぇ?」

 

 

エステル「なぜこんな無意味なことを!」

 

 

ザギ「無意味?意味ならあるだろうが!この方が本気(マジ)で戦(や)れるだろう?」

 

 

ユーリ「ザギ……ここまでイカれたやろうだったとはな」

 

 

リョウ『てめえの望み通りケリつけてやる』

 

 

ザギ「本気でいくぜぇ!」

 

 

ザギはユーリに斬りかかってきた。

 

 

ユーリ「ちっ」

 

 

ユーリはザギの攻撃を弾き返す。

 

 

ユーリ「蒼破刃!」

 

 

リョウ『魔神剣!』

 

 

ザギ「おせぇよ」

 

 

ふたりの攻撃をザギは簡単に避ける。

 

 

ザギ「クハハハ!!」

 

 

ザギは次にリョウに斬りかかる。

しかし、リョウは避けなかった。

ザギの刃がリョウの身体をすり抜けた。

 

 

ザギ「なに!?」

 

 

リョウ『光子化だ。説明はしねえ時間の無駄だからな』

 

 

バキィィ

 

 

ザギ「ぐふっ」

 

 

隙を見せたザギにリョウはボディーブローをくらわす。

 

 

ユーリ「爪竜連牙斬!」

 

 

ふらつくザギにたたみかけるようにユーリの奥義が炸裂する。

ザギは膝をついた。

 

 

ザギ「体が動かねえな。なんてヤワな体なんだ。次は体も魔導器に変えてこよう。そうすりゃ、もっと楽しめる、そうだろ、ユーリ、リョウ?ひっひっひ」

 

 

ザギにゆっくりと近づくユーリとリョウ。

 

 

フレン「ユーリ!リョウ!」

 

 

ザシュッ

 

 

ユーリとリョウはザギを斬りつけた。

 

 

ザギ「ぐっ」

 

 

リョウ ユーリ『「地獄でやってろ」』

 

 

よろめいたザギは、そのまま奈落へ落ちた。フレンは表情を曇らせる。

 

 

フレン「……」

 

 

リョウ『時間を無駄にしたな……行こうぜ』

 

 

ユーリ「ああ」

 

 

これがザギの最後であった。

 

 

To be continued

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