ディエド城
ディエド城に潜入したリョウは長い廊下を進んでいた。
リョウ『この先にディエドが……』
しばらく進んでいると、広間に出た。奥には玉座があり黒衣をまとった黒髪の男が頬杖をついて座っていた。
「来たか……銀河の皇よ」
リョウ『魔王ディエド……』
ディエド「いかにも。我が魔王ディエドだ。ようこそ我が城へ、歓迎しよう」
リョウ『そりゃあどうも。歓迎してもらって悪いけどあんたにはさっさと退場してもらうぜ。下で待ってる仲間がいるからな』
そう言いリョウは銀雪花を抜く。
ディエド「いいだろう……」
ディエドは玉座から立ち上がり右手から黒い大剣を出現させた。
リョウ『そういえばひとつだけ聞きたいことがある』
ディエド「なんだ?」
リョウ『なぜ星喰みを操って地上を襲わなかったんだ?そうすれば俺が来る前にあんたの目的は果たせたはずだ』
ディエド「簡単なことだ。星喰みを操るまでもなかったと思ったからだ」
リョウ『?』
ディエド「我は長い年月の間星喰みと共に封印されてきた。だが、人間共が何をしていたのかは大体感じることができた。始祖の隷長との戦い、魔導器の独占などを、な。
そして我は思ったのだ、人間はそのうち自滅すると。ならばわざわざ星喰みを使わずともこの世界は我のものになるとそう思ったからだ」
リョウ『残念だったな。星喰みは精霊に変わり、人間はこの先も生きていく』
ディエド「だが銀河の皇、貴様を消せばもう我を倒せる者はいなくなる。結果は同じだ」
リョウ『それはありえないことだな。俺が必ずあんたを倒すからだ!』
ディエド「面白い……光と闇は互いを消し合う存在。残るのはどちらかひとつ!」
リョウ『いくぞ!!』
ディエド「来い!!」
キンッガキィン
刃の交わる金属音が広間に響く。お互いダメージを与えることなく時間だけが過ぎる。
リョウ〖魔王と言われるだけあって一筋縄ではいかないか……〗
リョウは一旦ディエドから距離をとる。
リョウは息切れをしているがディエドは顔色ひとつ変えていない。
ディエド「どうした?皇よ、この程度か?」
リョウ『まだだ!鬼炎斬!』
炎をまとった刃で斬りかかるが
ディエド「ぬるいわ!」
バキィィ
リョウ『ぐっ』
簡単に弾き返される。
ディエドはその隙を使い詠唱を始める。
リョウ〖何かくる!〗
ディエド「デモンズランス!」
闇の槍がリョウに襲い掛かる。リョウは避けきれず右脇腹辺りを深くえぐられた。
リョウ『ぐぁぁぁぁ!?』
あまりの激痛に倒れたまま起き上がれないリョウ。
リョウ〖光子化して傷を塞がねえと……〗
すぐさま光子化して傷を癒そうとしたが、光を吸収できなかった。
リョウ『光子化ができない!?』
ディエド「残念だったな。我の前では銀河の皇の力は使えない。光を吸収などできぬ。あるのは闇だけだ……」
リョウ『くそ……どうすれば……』
ディエド「貴様はただ自分の無力さを感じながら死んでいくのだ」
ディエドが大剣を地面に突き刺すとリョウの周りが黒く染まり、身体が少しずつ沈んでいく。
ディエド「永劫奈落……貴様が今から行く空間は、少しずつ闇が身体を蝕み、そして最後は闇と同化する。痛みはない。せめてもの情けだ」
リョウ〖わりぃ……。みんな……リタ……約束守れそうにない……〗
リョウの身体は完全に沈んだ。
ディエド「さらばだ……銀河の皇よ……」
To be continued