多分今書かないとこの後書けないような気がしたので書きました。
だがそれはほんのわずかな時間で、気のせいかと思うほどだった。
しかし今の表情は一体・・・
「ここがどこか気になってるようね。私の名前は星野雅美(ほしのまさみ)。ここは私の家なの。
変な場所じゃないわ。だから安心してちょうだい」
僕の考えていることがわかったのか、彼女から話を切り出した。
「とりあえず、助けてくださりありがとうございました。」
そう言った時、僕はふと1つの疑問が頭によぎる。
・・・母さんには姉がいたのか?
母さんとは最近あまり話せてないが、姉がいたという話は今まで一度も聞いたことがない。
もちろん僕が母さんのすべてを知っている訳ではないが、それでも他の人よりは詳しい。
そんな母さんが今まで一度も姉がいるということをしゃべったことがないのだ。
では目の前にいるこの女性は一体誰なんだ?本当に母さんの姉なのか?
本当はただの誘拐犯で僕は誘拐されているのではないか?
底知れぬ恐怖が僕を襲う。
それにここは一体どこだ?彼女の家といっていたがそもそも僕は星野さんの家の場所を知らない。
それに僕は本当にここにいるのか? これもまた夢なのか?それとも今度は本当に現実なのか?
様々な感情が入り混じる中、僕の思考は停止しかけていた。
そんな僕の様子を見かねたのか、彼女が話しかけてくる。
「大丈夫?体調が悪いならもう少し休んでいてもいいのよ?」
その声は本当に優しそうで、僕のことを本気で心配しているようだった。
「いえ・・・大丈夫です。少し考え事をしていて」
本当は全然大丈夫ではないけど彼女に心配させたくないというのと、
一応自分の身の安全を考え嘘をつくことにした。
「そう、無理しなくていいのよ。
私はちょっと仕事があるから向こうの部屋にいるわ。
もし何かあったら遠慮なくよんでね。」
彼女はそう言って部屋から出て行った。
部屋に1人残された僕はもう一度今朝から起こっている奇妙な出来事について考えてみることにした。
「体が小さくなったり、宙に浮くような感覚に陥ったり・・・
一体全体なにが起こってるんだ?
おまけに次は自称母さんの姉を名乗る星野さんの家で目を覚ますし。」
つい独りごちる。
それに気になることは他にもある。
それは星野さんから握手を求められたときに一瞬彼女の顔が歪んだように見えたことだ。
これはいわゆる比喩表現的なものではなく、本当に彼女の顔が歪んでいたのだ。
一瞬ではあったが、彼女の歪んだ時の顔はおおよそ人間が自力でできるような次元を優に超えていた。
そこには人間の顔の一部を引き伸ばしたナニカがあった。
「(・・・今はそこについては考えないようにしよう)」
ソレについて考えていると自分の頭がおかしくなるような気がしてならなかった。
とりあえず僕は今自分がいる部屋を探索してみることにした。
改めて部屋を見てみると、今自分がいる彼女の部屋は驚くほどに質素なものであることに気づいた。
白い壁紙に床はフローリングと一般的な家庭と部屋のつくり自体は同じではあるものの、一般的な家庭と違うところがあった。それは物が以上に少ないということだ。それも圧倒的に。
よく言えばミニマリスト、悪く言えば生活に必要最小限のものしか置いていないような部屋である。
言われなければ女性の部屋とは分からないようなほどに。
いや、言われたとしてもここに女性が住んでいるとは到底予想がつかないような部屋である。
机や椅子といった物はなく、あるのはベットと本棚、それにクローゼットだけであった。
「部屋にあるものは・・・
今いるベットと、本棚と・・・後はクローゼットくらいか
なんにもないな、この部屋は・・・
本当にあの人はここに住んでるのか?
・・・まぁ手始めにそこの本棚あたりから調べてみるか。」
一番最初に目についた物。それは本棚であった。
それはある意味この部屋で一番その存在が浮いているものでもあった。
ごく一般的な家庭であればそこにあることは何ら不自然ではない本棚も、ことこの部屋に置いては圧倒的な存在感を放っていた。
本棚に並んでいる本を見てみると、そのほとんどが洋書らしき物であり、日本語で書いてある本は目につかなかった。
「英語っぽい文字で書いてある物もあるけど、なんだか知らない言語で書いてある本の方が多いな・・・」
そんな中一冊のメモ帳らしき物に目がとまった。
「なんだこれ・・・メモ帳?
何でこんな所に?」
開いてみるとそれは日記のような物であった。
付け加えるとその日記は日本語で書いてあった。
読んでくださりありがとうございました。
続きは筆が乗れば書くと思います。